命の対価 by白き竜さま


僕は窓もない地下にある個室で主(あるじ)に飼われている。
世間では確か高校生位の年齢だと思ったけれど、今の僕はそんなのどうでも良い。

いつの事だかも忘れてしまったけれど、ほぼ全裸状態で倒れていたらしく、記憶をなくした僕を主が買い取ってくれた。

この部屋からは主の許可がないと出られないけれど、それ以外は自由に過ごし、欲しいものは買っていただける。

その代わり、僕は主に飼われているので、主の命令はどんなことでも服従しないといけない。

『ユズ、良い子にしていたかい?』
主がお帰りの様です。
ユズと言うのは、記憶をなくした僕に主が付けた名前です。
「お帰りなさいませ」
挨拶をそこそこに主は手足の鎖を外して抱き締めてくれる。主様は今年成人を迎えられたそうです。
『うんうん、良い子にしていたようだね』
主に誉められ頭を撫でてもらう。
『明日はこの屋敷でパーティがある。解っているね』
「はい、由人(よしと)様」
『良い子だ。明日はまた恥ずかしい思いをするが耐えてくれ』

再び主は僕を抱き締めキスをすると、部屋を後にした。僕は自分で手足に鎖を付けると横になり明日を待った。

翌日、朝食は軟らかいムース系の物を頂いた。主は本当に優しく、こんな僕にもきちんとした料理を食べさせてくれる。しかし、基本部屋から出られないので量は少な目だ。

『ユズ。体調はどう?』
「はい、大丈夫です。由人様」
『よかった。今日はユズがいないとパーティを開く意味がないからね』
主は手足の鎖を外し、新しいバスローブを着させてくれた。

『さぁ、パーティを始めよう』

主に連れられて僕はガラス張りの小部屋に入れられ、バスローブを脱がすと腕にタオルを巻いた後手錠をかけ、丁度目線に股間が来るように吊された。
パーティに呼ばれたお偉様方は、吊された僕をじっと見つめている。

『では、始めます』
主は、僕の体にシェービングクリームを塗り、ナイフで毛の処理を始める。
鮟鱇の吊し切り又は、イベリコ豚の生ハム切りの実演販売の様だ。
お偉様方はそれを眺めながらワインやシャンパンを飲んでいる。
脇や股の毛を綺麗に剃られツルツルの肌が露になった所に、大量の浣腸がおしりに注がれた。
主はガラス張りの部屋から外へ出て、僕が限界を迎えるのをお偉様方と見学する。直ぐに漏らすとお偉様方が楽しめないと主からお仕置きされるので、本当に限界まで吊されながら耐えないといけない。

初めての時は直ぐに漏らしてしまい、3日間全裸で外に吊され、毎食後浣腸され耐える練習をさせられた。
おしりは真っ赤に腫れて、座るのも辛かったのを思い出す。

吊された状態だと重力がかかる分、漏れそうになるのも速い。僕はジタバタもがくと、それを前菜にお酒を飲み話が弾んでいる。
もう、限界に近付き主に目で合図をする。
数回無視され本当に死にそうになった時、ようやく主からお許しが出て
「ユズ、漏らします」
と大声で叫び大量の汚水を後から後から吹き出した。
【お〜】
一斉に拍手が起こり、主はガラス張りの部屋に入り、僕を降ろすと、体を綺麗に洗ってくれた。
『よく頑張って耐えたな』
「ありがとうございます、由人様」
綺麗にされた後、僕は厨房へ連れていかれる。
今の吊しショーは食事で言う【前菜】なので、これから【メイン】に入るのです。

まず前菜のショーで体を綺麗にして、その後メインを盛られるための器になります。

厨房ではほぼ料理が完成しており、後は盛り付けるのみと言う状態になっていた。僕が厨房へ着くと直ぐ様銀の大きなトレイに寝かされ次々と料理が盛り付けられていく。【男体盛】と言うらしく、器は清潔で新鮮でないといけない。前菜ショーでの毛剃りと浣腸は、楽しむ為と、器になるための準備を併せてある。
出来たて熱々の料理やキンキンに冷えた料理も盛られるので、あまりの熱さや冷たさに動いてしまいそうになる。もしそんなことをしたら、先程以上のお仕置きが待っているのが解っているので頑張って耐えた。

どの様に盛り付けられているかは見ることが出来ないけれど、完成型を確認した主が、『美しい』と料理人を絶賛していたので、きっと素晴らしい出来なのだと思う。
『ユズ、綺麗だよ』
主の笑顔を見ると、器になれた喜びが沸いてくる。
じっくり観察された後、僕を覆い隠す程の大きな蓋をされ、僕を乗せた台車がお偉様方の所へ運ばれる。

『お待たせ致しました』

主が蓋を外すと全裸の僕に盛られた料理が披露される
【素晴らしい】
【美しい】
【いやぁ〜由人様良い器にめぐり会いましたなぁ】
『ありがとうございます。さぁ、お召し上がりください』

お偉様方はお箸やナイフとフォークを使い僕のお腹や下半身に盛られた料理を器用に手に取って口に運ぶ。器である僕の体を傷付けるような事はないのだけれど、先端が体に触れるとゾクゾクってする。でも、今の僕は器に過ぎないため、お偉様方に話し掛けたりはしてはいけない。

【いやぁ〜これはこれは】
【料理も器も最高級品ですなぁ】
『ありがとうございます。ユズも皆様の役にたてて本望です』

会話も弾み料理も綺麗に食べ尽されていく。
しかし、乳首やモノに箸などが触れると体は反応してしまう。

【おやおや…威勢の良い器ですなぁ】
『いやぁ〜お恥ずかしい』
穏やかな笑いがおこる。
ここで仮に射精をしてしまったとしても、それはそれで新鮮だとか、極上のソースだとかお偉様方は喜んでくださるので、主もこの時ばかりは許してくれる。

食事も無事に終わり、僕は再び厨房へ運ばれ、洗浄して器としての役目を終える。もちろん、殺菌消毒をしてくださる。

【お偉様方は喜んでくださったのか?】
「はいっ、皆様とても美味しいと仰っていました」
【そうだろうな。何せユズが器になったのだから。由人様は、滅多にユズを器にしたがられないからなぁ】
「そうなのですか?」
意外だった。
【あぁ、主様はユズを本当に大切に想っているのだよ。過去に飼われていた奴は、ここまで丁寧に扱われなかったさ】
主様は誰にでも優しいと思っていたが、そうではないらしい。
僕は、綺麗に殺菌消毒されバスローブを羽織った。
『おっユズ、綺麗になったね』
「はいっ由人様」
お偉様方から大絶賛だったらしく、料理人に労いの言葉をかける。主は気配りも忘れない素晴らしい方だ。
『さて、ユズ。お偉様方のお土産くじはお前を使う。辛いが頑張れるな』
「はい由人様のお望みのままに」

お偉様方に持ち帰り頂くお土産にはランクがあり、それはくじで決まる。
僕の頬や乳首やモノにタマ更におしりの中などをひもがついた洗濯バサミで固定し、ひもは途中箱の中で、一ヶ所にまとまる。お偉様方がひもを1つ選び洗濯バサミが獲れた箇所によってお土産が決まるのです。
どうやら今回は、僕のおちんちんにつけられた洗濯バサミを選ばれた方が一番のお土産を貰えるようです。
主はバスローブを脱がすと洗濯バサミを至る所にセットした。勿論ハズレもある様で、人数よりひもは多くなっている。
再びタオルを腕に巻き全裸で体を吊され、準備完了です。

『皆様、本日は御足労願い大変ありがとうございます。ささやかではありますが、お土産をお持ち帰り頂く為のちょっとしたゲームを御用意致しました』

再び全裸で吊された姿が披露される。
お偉様方は、上機嫌でひもを選び始めた。

【ピシッ】
最初の方がひもを強く引きすぎため、僕の体は大きく揺れ、左の乳首につけられた洗濯バサミが勢い良く弾け飛び、乳首からは血が流れた。
「はうっ」
あまりの痛さについ声を漏らしてしまう。
『申し訳ございませんが、もう少し軽めにお願い致します』
【おやおや、由人様は余程ユズ君を大切に想っていると見える】
お偉様方は笑いながら土産を受取り席を後にする。
次々ひもを引かれるが、皆様強くひもを引くので、獲れた箇所から血が流れた。それなのに僕は感じて勃起した拍子にひもが動いてしまい、次に引く方に当たりが悟られてしまった。
【これですね】
当たりのひもを勢い良く引っ張られ、痛みと快感が同時に襲い、僕は射精してしまった。その後鈴口から血が流れて足元に血が垂れ辺りが血で染まる。
『はっ…』
一瞬顔色が変わった主だったが、直ぐに切り替え
『おめでとうございます』
と言って最高級の土産を渡した。

ようやく全員のくじが終わり僕は、降ろされバスローブを羽織った。白いバスローブが所々赤く染まる。

お偉様方のお見送りを主と行いようやく今日の仕事が終わった。

「由人様、申し訳ありませんでした。僕が勃起したばかりに最高級の土産を持っていかれて」
主から殴られるのを覚悟していたが、
『ユズ。君をこんなめに遭わせてすまない。まだ血がでてるね。痛かっただろう。直ぐに手当てをさせるからな、誰か医者を呼んで参れ』
主治医の先生がお見えになり治療をしてくださった。主が僕の為に泣いたのを初めてみた。
『ユズ、治るまでの間は私の部屋にいなさい』
「そんな、滅相もございません」
『ユズ、これは命令だ』
「…はい由人様」

治るまでの間、主と食事を共にし、お風呂も一緒に入り薬を塗ってもらい一緒のベッドで眠った。
手足に鎖もなく、主は僕を包みながら眠りに就いた。飼われている身でこの様な待遇は問題あると思うが、凄い幸せな時間でした。

『ユズ、傷はもう大丈夫そうだね』
「はい。ありがとうございました。そろそろ地下に戻ります。それより由人様」
『ん?どうした』
「この前の失態で、最高級の品を獲られたのは僕の責任です。以下様にでも処分してください」
『わかった…ではユズ』
「はい」
『これから君はこの部屋で私と一緒に住むこと』
「えっ?」
『今後は、少しずつ私の身の周りの世話をしてもらおう。それでよいな』
「は…はいっ頑張ります」
『よし、良い子だ』
主とのキス。僕は、未だに何者なのか判らない。
でも、そんな事はどうでもいい。
僕の存在は全て、主である由人様のものだから。
僕の命を対価にして由人様に尽します。僕は今凄く幸せです。

<完>


白き竜さんからまたまたいただきました(^^)/
クリスマスプレゼントです!
ユズ君(*^^*)

白き竜さんとしては、鬼畜風味。
おいら的にはほのぼの(^^)
ってことは、おいらの鬼畜基準はかなり・・・
ってことかな(^^;

従順でかわいいペット
いいですよねぇ〜
そんなペットを見せ物にして・・・

してみたい(笑)



ってことで、白き竜さん、ありがとうございました(*^^*)
クリスマスかぁ・・・
おいらもなんか書きたいなぁ(^^;


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