BOY'S LIFE #4
3日目、その後


翌朝、竜也は意識を取り戻した。
相変わらずベッドに固定されていたが、自分の体の感覚は戻っていた。昨日のことはぼんやりと覚えていた。何か「加工」されたことを・・・

しばらくすると、男たちが竜也を取り囲んだ。先生による竜也の体に施された「加工」についての説明が始まった。

「見ての通り、君の乳首は乳輪ごと切除したよ。」竜也は首を起こしてみた。首は固定されていなかった。自分の乳首を見てみる。両方とも、ガーゼが当てられ、テープでとめられていた。社長がテープをはがし、ガーゼをとる。そこには小さな陥没があるだけだった。竜也はあきらめたように頭を起こすのをやめ、目を閉じた。

「アナルは人工肛門に交換した。できの悪い人工肛門でね、直径5センチほどの樹脂製の輪で、アナルをしめることもひらくこともきない。常に5センチの穴があいているだけの状態だ。ついでにその内部の神経も切断しておいた。もう何を入れられても何も感じることない。それからペニスも切断した。小便だけはできるようにパイプを通してある。便意も尿意も感じるが、お前は自分ではこらえることはできない。いわゆる垂れ流し状態だ。一生おむつの世話になるんだ。」

竜也の心臓の鼓動が早まった。再び頭を起こして股間を見た。ペニスが付いていたはずのところにあるべき物がなかった。代わりに、直径5ミリほどの半透明の長さ3センチほどのパイプが付いていた。アナルもペニスも使えないなんて・・・ 頭がパニックになりそうだった。しかし、竜也が興奮すればするほど、彼の意識は薄れていく。薬の副作用だった。

「つまり、アナルには何を入れても何も感じることはできない。ペニスもないからオナニーはできない。乳首をいじくることもできない。要するに何をされても感じないってことだ。よかったな、これで前のように男を漁る必要がなくなったんだから、俺たちに感謝してもらわなきゃ・・・」
竜也はぼんやりと先生の説明を聞きながら、考えていた。「僕はこいつらの人形だ。こいつらの好きにされるしかない人形なんだ・・・」

先生の説明は続いていた。「おっと、玉だけは残しておいてやったよ。でないと、男か女かわからんからな。玉だけはいじれるってことだ。」

先生は、竜也の玉を手のひらに包むと、ゆっくりともみ始めた。そして、説明を続ける。
「実は、お前の叔父さんに相談されたんだよ、お前の男漁りを何とかできないかってね。」それは事実だった。竜也の叔父は、経営する事業が息詰まり、かなりあやしい筋に大きな借金をしていた。大口の保険にもいくつも加入させられていた。普段の暮らしこそ裕福に見えたが、その実彼は保険金目当てにいつ殺されてもおかしくないような危険な状態にあった。日本有数の大企業の総帥の一族である社長が、その救済に乗り出すことを彼の叔父に約束した。社長は言葉巧みに竜也のことに触れ、彼の性癖を話させ、その治療に先生に相談する事をすすめた。そして・・・

「一週間俺に預けたら、男漁りしなくなるように治療してやるって約束したんだ。お前の叔父さんは言ったよ。治療方法は俺に任せるってね。俺は約束は守る男でね。だから男漁りしなくてもいい体にしてやったんだ。しかも、たった3日でね。約束通りだろ?」

彼の叔父は、自分が助かる代わりに甥を差し出すことに合意していた。彼は自分の甥に何をされても文句を言えない状態にあった。殺さない限り、男たちは竜也になにをしてもかまわなかった。

「それじゃ、叔父さんのところに返してやるよ。でもその前に俺たちにお礼をしてもらわなきゃ。」
そういうと、男たちは代わる代わる竜也にペニスをくわえさせた。一人あたり3回ずつ精液を飲まさせられ、最後は小便も飲まさせられた。

男たちの性欲を口で処理させられ、またもや意識が朦朧としている少年に社長が言った。「じゃ、これでお別れだ。最後にこれは俺たちからのプレゼントだ。」社長はそういうと、竜也に成人用の紙おむつを着用させた。

次の日、先生の車がまだ夜が明けきらない公園の前に停まった。車から、紙おむつをつけただけの竜也が降ろされ、そして車は走り去った。公園から竜也の叔父の家までは歩いて10分ほどの距離だった。竜也はふらふらと家にむかって歩き出した。

しばらく歩くと、自転車に乗った新聞配達の若者が道の向こうからやってきた。その若者は紙おむつを身につけただけの半裸の少年を怪訝そうな目で見ながら通り過ぎていった。放心状態の少年は、人に見られていることにも気が付かない様子でふらふらと歩き続けた。

男たちは、この3日間を記録したビデオを見ていた。「あれだけ男好きの少年が、性感帯を切除され、かつ玉だけは異常に増強された状態で、これからどうやって性欲を処理するんだろうな」マネージャーは少年のきれいなアナルの画像を見ながら社長に話しかけた。「ま、適当な性感帯を開発しなければ、夢精するだけだろうな。どうにかなるんじゃない? まだ玉もあるんだし。なぁ、先生」問いかけられた先生は、コーヒーを飲みながら答えた。「あるいは自分の体を痛めつけることで快感を得るようになるか、まぁどっちにしろ、もって半年だな。耐えきれなくなって自殺するか、快感を得るために自分の体を切り裂いてやりすぎちまうか。」
そして、こともなげに言った。「遅かれ早かれ生きては行けなくなるさ。」

2ヶ月後、新聞に小さく少年が自殺したことが報じられた。「もう楽しいことはなにもない」と書き置きがあったこと以外、詳しいことは書かれていなかった。少年には乳首もペニスもなかった事実は公表されなかった。<完>


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