裏・ホントの気持ち


第10話 電話ボックス

公彦からの命令は、毎週土曜日に携帯に届いた。そして、僕はその命令に従って、日曜日ごとに呼び出された。初めは、公彦に犯されていた。そのうち、もう一人男が加わった。その男は手出しはしなかった。ただ、公彦に犯される僕を、ビデオで撮り続けた。僕は、公彦に命じられるまま、公彦に犯された。そして、時には男に命じられ、公彦を犯した。

やがて、僕は公彦が見守る中、その男にも犯されるようになった。ホテルで、車で、公園で・・・彼らはいろいろな場所で、いろいろなやり方で僕を犯した。ほとんどは僕が一人で犯された。時には、公彦と2人で犯されもした。そして、必ず誰かがビデオに撮っていた。

最初に加わった男が、公彦のお父さんだってことは、まもなく知った。少しずつ、公彦たちの正体がわかってきた。公彦は養子だった。ただの養子じゃない。お父さんに犯されるための養子、犯される姿を裏ビデオに撮って、それを売るための養子。公彦も父親の奴隷、それが彼らの正体だった。だから、一所にすむのではなく、住所を転々と替えていた。僕は、彼らの新しい素材だった。公彦とのからみや、男たちに犯される姿が、裏ビデオとして売られていく。初めから、仕組まれていたことだった。僕は、新しい餌食として目を付けられていた。そして、公彦が僕に近づき、僕は彼らの罠にはまった、そういうことだった。彼らの計画通りに僕は餌食にされたんだ。

いつものように、公彦に携帯メールで呼び出さた。今日も犯されて、撮影されることは分かり切っていた。でも、仕方がなかった。もう、僕には彼らから逃げるすべはなかった。彼らの命令に従うしかなかった。

その日の舞台は電話ボックスだった。公彦の命令で、指定された電話ボックスに行き、待ち受けていた男に犯される、そういうことの繰り返しだった。

男は、真夜中の電話ボックスの中で、僕を裸にした。男の指が僕のアナルに突き刺さる。すっかりなれてしまった行為だった。でも、電話ボックスの外から僕らを撮影しているカメラに向かって、僕は苦痛の表情をしてみせる。男がペニスを僕の口に押しつける。いやがるふりをしながら、僕はそれを口に含む。男が、僕を背後から犯す。男の手が、僕の乳首を摘んでねじる。

と、電話が鳴った。男が受話器を取り上げる。それを僕の口元に当てる。それと同時に、男の太いものが、僕のアナルに突き刺さる。
「はぁ・・・」思わず声をあげてしまう。

「もしもし? 誰」
電話の声は・・・間違いない、洋輔だった。洋輔が、なぜ・・・

公彦くんから、手紙を渡された。大事な話があるから、ここに電話してほしいって。時間まで書いてあった。なにがあっても、絶対切らないでね、大事なことだからって。
その夜、指定された時間に僕は電話をかけた。

男が再び僕の乳首をねじる
洋輔だ・・・洋輔が・・・僕が犯されている声を聞いている・・・
「あ、あぁ」受話器の向こうの洋輔に聞こえてしまう・・・そう思いながらも声が出てしまう。
「もしもし・・・たっちゃん? たっちゃんなの?」
男が激しく腰を使ってきた。(声をだしちゃだめだ)そう思ったけど・・・
「ん、く、・・・は、はぁ」
「もしもし、たっちゃん、どうしたの? たっちゃん?」
男がいったん僕のアナルからペニスを抜く。そしてすぐに、根本まで突き刺す。そのまま何度も動かす。
「はぁ・・・あぁ、は」
電話は無言になった。受話器の向こうで、耳をこらす洋輔の姿が想像できた。

男が僕の乳首を責める。アナルを突き上げながら、僕のをしごく。
「んあぁ」洋輔に聞こえるのもかまわず大きなあえぎ声をあげてしまう。そして頭が真っ白になる。
「はぁ、いく、いく、いくよ、んぁ」
電話の向こうの洋輔の姿が頭をよぎった。その瞬間、僕はいった。

達也は洋輔に聞かれているのを感じながら、よがり、そして放出した。
男が受話器をフックに戻した。そして、電話ボックスの壁に飛び散った達也の放出したものを達也になめさせた。電話ボックスの外からは、2人をビデオカメラが見つめていた。


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