達也のビデオはすでに3作目だった。1作目は公彦とのからみ、2作目は男にレイプされる姿、そして、3作目があの電話ボックスでのプレイを含む、野外でのものだった。 洋輔の元に、差出人不明の荷物が届いた。中には3本のビデオテープと走り書きのメモが入っていた。 「一人で見ること」メモにはそう書いてあった。 その日は洋輔一人きりだった。両親は旅行に出かけていた。洋輔は、頭が痛いからと言って、家に残っていた。あのビデオを見るために。公彦から家に遊びおいでとのさそいも断った。そして・・・ ビデオの映像は衝撃だった。たっちゃんだ。たっちゃんが犯されてる・・・信じられなかった。 最初に見たのは、あの電話ボックスプレイの納められているビデオだった。たっちゃんが電話ボックスの中で男に背後から羽交い締めにされていた。男はたっちゃんの服を脱がせる。たっちゃんのパンツが盛り上がっている。そこには、小さなシミができているのがはっきりと写っていた。 そして、男がたっちゃんのパンツをむしり取る。たっちゃんのペニス。それはすでに勃起していた。 たっちゃんが男のものを口に含む。男は再びたっちゃんの背後にまわり、乳首を摘む。 こ、これが・・・たっちゃん? 嘘だ、信じられない・・・たっちゃんが、たっちゃんが、こんなこと・・・ そして、ビデオの中で電話がなった。その瞬間・・・ 『たっちゃん?』受話器の向こうの自分の声がはっきり聞き取れた。間違いない。これは・・・たっちゃんだ・・・ こんなもの、見たくない・・・そう思った。しかし、目は釘付けになっていた。そして、洋輔の股間は痛いほど勃起していた。男に背後から犯される達也をみながら、洋輔の手は股間にのびていった。 真夜中近く、洋輔の家の電話がなった。達也からだった。 「話したいことがあるんだ。公園にきてくれない?」そういうと、一方的に電話は切れた。(このビデオのこと?)洋輔は公園に向かった。 公彦から、今日は洋輔は一人で家にいるってことを教えられた。そして、『公園に呼び出して、犯されている姿を見せること』それが公彦からの命令だった。こないだ電話ボックスで犯される声を聞かれた。もう、見られてもかまわない、そう思った。 公園では、特になにもかわったところはないように見えた。そのとき、茂みでなにか物音がした。おそるおそる覗いてみると・・・ 男が2人いた。いや、ほかに少年が一人、達也だった。 男は無言で達也を犯していた。 (そんな・・・たっちゃん・・・)ビデオでみるよりはるかに強烈なショックを受けた。 そこで、達也は2人の男に前後から犯されていた。達也の口にペニスを押し込んでいた男は、洋輔に気が付くと、達也の口からペニスを引き抜き、達也の頭をひねり、その視界に洋輔が入るように位置をかえた。達也の目に洋輔の姿が映った。(洋輔だ。洋輔に・・・見られてる) 洋輔は唖然として、その場から動けないようだった。 その男は、達也の口の前で、ペニスを左右に振ってみせる。何も言われないのに、達也は口を開けて、そのペニスの動きに会わせて口を動かす。まるで少しでも早くむしゃぶりつきたいかのように・・・ 男が達也の口の前でペニスを止める。達也は、舌でそのペニスをなめる。亀頭だけを口に含み、出し、舌でなめ、また含む。まるで僕に見せつけるかのように・・・ もう一人の男は、洋輔が見ている前でさらに激しく達也のアナルを犯していた。男の腰が達也のお尻にあたってパンパンと音を立て始めていた。そして、男がいったん達也のアナルからペニスを引き抜く。そして、それを洋輔に手でしごいて見せた。そのペニスは太く、長かった。 (こんなので、達也は・・・犯られてるんだ)僕の目の前で、それが再び達也のアナルに突き刺さる。達也は僕に見られながら、あえぎ声をあげた。それは男に犯されることを喜んでいるように聞こえた。 (なんで・・・なんでなの?)しかし、洋輔のペニスも勃起していた。 それに気がついた洋輔は、少しずつ後ずさった。そして、振り向くと走り出した。 男が追いかけてくるような気がした。恐怖が洋輔を襲った。まっすぐに公園から道路に向かって走り出した。 ようやく公園を出たと思ったそのとき、大きな手が洋輔の肩をつかんだ。 |