あれから、洋輔は口をきいてくれなかった。僕は、洋輔の血まみれのアナルを忘れることができなかった。洋輔を助けるため・・・ でも、洋輔にとって犯されたという事実は同じだった。ただ、それがあいつらにではなく、この僕に、というだけで・・・ そのメールが来たのは、いつものように突然だった。いつもと違うのは・・・ 『バイバイ』たった1行だけだった。 突然、公彦はいなくなった。公彦の家に行ってみたけど、鍵がかかったままだった。そこには、もう誰も住んでいないようだった。 公彦は、僕と洋輔の間に深い溝を作って、僕らの前から姿を消した。 公彦と、あの男たちに犯され続けた、あの悪夢のような日々から、僕は解放された。もう、あんな目にあわなくてもいいんだ。ほっとした。でも・・・洋輔との溝は決定的だった。僕と洋輔は、2度と前のような関係には戻れなかった。 僕は、洋輔とのことを除けば、普通の生活に戻った。そう思っていた。でも・・・ 僕の心の中に、犯されたい、という願望が芽生えていた。初めは気が付かなかった。でも、いつからか、オナニーのときには、奴らに犯されている自分を思い浮かべるようになっていた。犯されたい・・・その願望は日を追うごとに大きくなっていった。そして、ついに押さえきれなくなった。 見ず知らずの男に抱かれるようになったのはそれからすぐのことだった。インターネットで、ちょっと探すと、いくらでも相手を見つけることができた。実際に会うことができたのは、その中のほんの一握りだったけど、僕はそういう人を相手にするようになった。知らない人のものを口でくわえて、アナルに受け入れた。日を追うごとに、ハードなことを望み、相手を替えていった。そして、ついにご主人様となる人を見つけた。僕のご主人様。あいつらのように僕を奴隷として扱って、僕を縛って、僕に恥ずかしいことをさせて、僕を犯してくれるご主人様。僕は性の奴隷になっていた。 学校での成績は、ほとんど最下位まで落ちていた。先生からも何度も事情を聞かれたけど、僕はなにもいわなかった。そんなことはどうでもよかった。もう僕は普通じゃないんだから。奴隷なんだから・・・ 僕って、最低だな。そう思ってた。 でも、まだ終わりじゃなかったんだ。 |