何で?


目の前の無防備なアナルに大佐は指を入れた。
「あ、いっ」少年が苦痛の声をあげるが、大佐にはそれが嘘であることがわかっていた。かまわずにそのままゆっくりと指を根本まで挿入する。少年は少し不安げな顔で大佐を見上げていた。

今は膠着状態となっている隣国との戦闘状況のなか、いくつかの戦果で大佐は国民的英雄といえるほど、国民に人気があった。今は一線を退いてはいたが、それでもこの国の軍隊の戦略を決定する中枢部に近いところで働いていた。彼にはいくつかの特権が認められ、その一つとして隣国から連れてこられた捕虜の少年を慰安婦(夫?)として所有することを許されていた。

大佐はもう1本指を追加した。少年は黙って目を閉じている。苦痛に耐えるような表情ではあったが、まだこれくらいではほとんど痛みを感じていないはずだった。

その少年は、戦争で家族を失っていた。物資に乏しい彼の国で、彼の家族は命令に従い、作戦らしい作戦もないまま無謀な戦闘にかり出され、命を無駄にしていった。少年にとって、自分の国も敵国もなかった。どちらも自分の家族を殺した、あるいは死に至らしめた相手だった。
たった一人残された少年に、彼の国は何一つ手をさしのべることはなかった。家も政府に没収された。身につける衣服も食料も支給されなかった。貧しい国であるため、普通の家庭でも食料は満足に入手できなかった。そんな国で彼のような少年が一人で生きていくためには、犯罪に手を染めるか体を売るしかなかった。少年は後者を選んだ。彼は最前線に自国の兵士を慰安するために派遣され、戦闘の合間の異様な緊張状態のなか、男に抱かれた。
ある時、彼が慰安に向かった先が陥落したとき、彼らのような少年たちは置き去りにされた。少年たちは捕虜となり、連れてこられたこの国でも男たちの慰安婦として、あるいは奴隷として扱われた。

そのような少年たちの体には、焼き印で通し番号が押されていた。彼の場合は「305」だった。「305号」、それがこの国での彼の名前であり、すべてだった。

305号のアナルでは大佐の指が3本ゆっくりと動いていた。まだそんなに痛くない。しかし少年は甘えるように苦痛を含んだ声を上げた。しかし、大佐もわかっている。さらに小指を入れ、手の平をすぼめるようにして4本の指を挿入し、ゆっくりと腕全体を動かし、優しく少年のアナルをほぐしていた。

305号にとっては、自国での貧しくつらい暮らしを思えば、捕虜となり、大佐の性処理道具としてあてがわれているとはいえ、この国の生活は夢のようであった。きれいな服、清潔なベッド、そして豊富な食料。何より大佐に愛されている。自分は幸せだ。305号はそう思っていた。彼と同じように、何人もの少年が捕虜となってこの国に連れてこられ、その多くは305号のようには愛されず、性奴のような扱いを受けていたが、それでも彼らにとってこの国での生活は、本国での惨めな生活を考えると幸せと言ってよかった。

それでも、やはり捕虜である以上、この国では大佐以外、彼を保護するものはいなかった。

大佐の熱いものがアナルに入ってくる感触を目を閉じて感じ取ろうとしていた。腰に回された大佐の腕に力が込められ、それと同時にアナルに大佐が入ってくる。痛みはない。根本まで入ると、305号のペニスがピクンと動く。目を開けて大佐を見上げる。そして、大佐の手が少年のペニスをつかみ、ゆっくりと上下に扱くのを見つめる。それに併せて大佐が腰を動かす。徐々に下半身が大佐の暖かさで満たされていく。305号は大佐を見上げていた目を閉じ、徐々に高まる快感に身をゆだねた。大佐の動きにあわせて、少年の口からあえぎ声が漏れた。

国民的英雄である大佐にとっては、本来の彼の立場では不可能なはずのこの国の戦略情報を入手することはたやすいことだった。そんな大佐に敵国は目を付け、多額の報酬で彼をスパイとして働かせることに成功していた。敵国の放送を傍受し、その放送に含まれているごく普通の言い回しを装う大佐への暗号による命令を解読し、その任務、主にこの国の戦略についての情報をこの国に潜入している連絡員を通じて流すことにより、第三国にある彼の隠し口座に多額の報酬が振り込まれるのであった。
本来なら、この国に比べ、物資が決定的に不足している敵国がこれほど戦闘状態に絶えられるものでは無かった。これほどまで長く戦闘状態に耐えうる大きな理由の一つが大佐が流すこの国の戦略情報だった。

大佐は、この暗号放送により、305号が捕虜となり、少年慰安婦としてこの国に送り込まれることを事前に知っていた、そして、彼の地位を利用して、305号を自分の慰安婦とすることも、暗号放送により命じられていた。305号への愛も、すべては暗号による指令に基づくもの、偽りの愛だった。

セックスを終え、305号は大佐に抱かれたまま眠っていた。大佐はそんな305号の体をベッドに残したまま起きあがると、サイドテーブルから卵大の金属製カプセルを取り上げた。そして、眠り続ける少年の体に近づき、少年の足を広げると、それを少年のアナルに押し当てた。
カプセルの冷たい感触に305号はぴくりと体を動かし、目覚めた。大佐はそのまま少年のアナルにカプセルを押しつける。少年は悟ったように大佐に身を任せた。カプセルが少年のアナルに入っていった。

305号は、しばしば大佐から仕事を命じられるようになっていた。大佐に命じられた待ち合わせ場所に行き、そこで待つ男に抱かれること。305号にとっては簡単な仕事であった。待ち合わせ場所は毎回違っていた。相手もほとんど毎回違う男だった。知らない男に抱かれることには慣れていたが、今の彼には大佐以外の男に抱かれるのには少し抵抗があった。しかし、見ず知らずの彼らに抱かれる、ということが大佐の命令であり、大佐の役に立てることでもあったので、305号は進んで男たちに体をあずけた。男たちはまず305号のアナルからカプセルを取り出し、思い思いに少年の体をむさぼった後、彼を解放した。

この「任務」において、何度か兵士に呼び止められ、ボディチェックを受けたこともあったが、少年のアナルに隠されたカプセルは発見されることはなかった。もっとも、305号は大佐がスパイであることも、自分が彼にとっての祖国への情報伝達に使われていることも全く気付いてはいなかった。

しかし、ついに大佐のスパイ行為が明るみに出た。大佐は身柄を拘束され、情報入手ルート、情報伝達ルートについての追求が始まった。

そして、大佐はその動機についてかねてから準備していたシナリオに従って供述を始めた。
それはすべての責任を305号に押しつけようというものだった。305号がその肉体で大佐を陥れ、それを材料にスパイ行為を強要した、という筋書きだった。
この国から隣国に潜入しているスパイからも、その主張を裏付けるような情報が寄せられた。305号はスパイとして養成された経験があり、隣国の軍部とのつながりを示す書類のコピーまで入手されていた。
すべては、隣国がこの国に作り上げた情報網を守るための偽の情報だった。何も知らない305号はスパイの罪を着せられ、何度否定しても虚偽の証拠によりその証言は認められなかった。
軍幹部には、少年が主犯との結論に疑問を呈する者もいたが、国民的英雄のスパイ疑惑は、敵国から捕虜を装い送り込まれたスパイに利用されたという形での決着が軍にとっても好ましいと判断され、すべてが305号に押しつけられる形となった。305号はその体で男たちを誘惑した悪魔として国民から激しく憎悪された。

大佐には、これまでの功績を考慮に入れた結果、軍部からの除籍と郊外の邸宅での幽閉という比較的軽い処分が下された。大佐はその邸宅で、実質幽閉される訳でもなく、戦争終結後も悠々自適の生活を送った。305号に罪を着せ、見捨てたことなど全く省みることはなかった。

305号は軍に捕らえられ、その身柄はある男にゆだねられた。

少年は、倉庫のような建物に監禁されていた。広い場所、しかしながら、いろいろな物が雑然と置かれ、床が見える部分は少なかった。天井からぶら下がる鎖やフック、あちこちに散らばるロープや鞭が305号に不安を抱かせていた。そして、男が少年の前に立った。その男は大佐とほぼ同じような年格好だった。
「おまえか。その体であいつを誘惑したというのは。」
屈強な男2人に押さえつけられている305号に質問した。305号は全裸だった。
「ぼくは何もやってない」もう何回同じことを言ったろう、そう思いながらも305号は答えた。
「まぁ、それはこれからゆっくり聞かせてもらうよ。」男の合図で、305号は腕を頭の上にあげた状態で両手の親指を針金でくくられた。そして、その針金に天井から下がっているフックがかけられた。
「子供には少しきついだろうが、まぁ我慢してくれたまえ。なるべく長い時間、私を楽しませてくれるよう頼むよ」そう言うと、男は手元のスイッチを押した。
低いモーターのうなり音がしたかと思うと、天井のフックに繋がったワイヤーが巻き取られていく。305号の親指に針金が食い込む。
「い、痛ぃ」305号の足が床から10センチほど浮いたところで再びスイッチが押され、モーターが止まった。早くも305号の目からは涙が流れていた。
「いぃ、い、いぃ・・・」歯を食いしばっていても苦痛のあえぎを押さえることができなかった。両手の親指は見る間に紫色に変色していった。
「ふん、ガキのくせしてこんなもの付けやがって。」男はそういうと、305号の左の乳首に付いたピアスを指ではじいた。
「あっ」
「感じるのか、このガキが」
「そ、それには触るな」
そのピアスは、大佐が彼にプレゼントしてくれたものだった。始めての仕事が終わったあと、大佐が自らつけてくれたものだった。305号にとって、たった一つの財産だった。
「ガキが。生意気な」
男はピアスを思いっきり引っ張った。305号はうめきたいのを歯を食いしばってこらえた。うめき声を上げれば、こいつはもっとピアスを触るだろうから・・・
男はピアスから手を離すと、床においてあった鞭を拾い上げた。それを305号に見せつけるように2、3度手でしごくと、無言のまま305号の体に鞭をふるった。鞭が305号の体に当たるたび、体が大きく揺れ親指を針金が締め付ける。305号は悲鳴すら上げられず、ただ鞭打たれるままだった。
「これくらいは大したことないよな。まだガキだし、体も軽いから、な」
男はそういいながらも鞭を振るい続ける。305号の左手の親指の肉に針金が食い込み、血が彼の腕を伝って流れ始めた。
「ほらほら、がんばらないと、親指がもげるぞ」そういいながらなおも鞭打ちは止まらない。
そのうち、彼の左親指が針金から抜け落ちた。肉は針金によってそぎ落とされ、針金の方にからみついた。彼の左手の親指があったところからは骨が露出していた。
「ぎゃぁあぁ、ぁ」
男はようやく鞭を振るう手を止めると、305号の足が床に着くところまでフックを下ろした。針金をはずし、代わりにロープで両手首をフックに固定した。そして、彼の骨がむき出しになった左手親指を力を込めてつかんだ。
「いぃいぁあ」
305号は泣き叫んだ。男は305号に顔を近づけて言った。
「お前は何をやったんだ? え?」
「な、なんにも、なんにもやってない」
305号は泣きながらもはっきりと答えた。
「なかなかがんばるな。たいしたものだ。大人でもときどきこれだけで自白してしまうやつがいるのにな。そうだ。ご褒美に気持ちよくさせてやるよ」
そういうと、男は305号のペニスをつかんで刺激を与えた。もう一方の手のひらで睾丸を包み込むように、玉を転がすようにしながら彼のペニスに刺激を与え続けた。やがて、305号のペニスは男の刺激に反応し始めた。堅さが増し、包皮の先から亀頭がのぞいた。男は包皮をめくり上げ、305号の亀頭を完全に露出させた。
305号はこんな状況でも感じてしまっている自分が恥ずかしかった。男の視線から逃れるように、顔を背けて目を閉じた。しかし、男に愛撫されると、どうしても大佐に抱かれたことを思い出してしまう。あのときは大佐の腕の中で幸せだと思っていたのに・・・
「ぎゃはぁ〜」
突然ペニスに激痛がはしった。痛み? いや、熱さだった。男は勃起した305号のペニスをつかみ、その尿道に赤熱した金属棒を差し込んでいた。305号の悲鳴など気にとめず、男は長い棒をずぶずぶと少年の尿道に突き刺していった。異様なにおいがあたりに漂い始めた。
男はこれ以上は入らないというところまで棒を押し込むと、ペニスから手を離し、少年から少し離れて彼の様子を観察した。少年の恐怖におののいている表情に満足すると、ペニスを串刺しにしているかのように尿道から飛び出ている棒をつかんでぐりぐりと動かした。そのたびに305号の口から苦痛に満ちたあえぎ声がもれた。
「どうだ、言う気になったか?」
「なにも、し、して」
305号が言い終わらないうちに、男は少年の尿道から金属棒を一気に引き抜いた。
「ぎゃぁ、く、ぅ・・・」
「さあ、そろそろ言う気になったか?」
もう、305号には否定の言葉を口にする気力がなくなっていた。かすかに首を横に振り、何とかその意志だけは表した。
「ガキのくせに、結構強情だな。並の男なら普通ここで堕ちるんだがな。ここが使い物にならなくなるのはこたえるようだからな」そういいながら、男は305号のペニスを力任せに鷲掴みにした。やけただれた尿道に走る激痛に少年は体を硬直させた。

「少し休憩させてもらうとするか。その前にこれだけ入れておくよ」男はそういうと、305号のアナルに太い金属製のディルドを挿入し、部下の2人を連れて部屋を出ていった。305号には見えなかったが、そのディルドにはコードが繋がっており、男は部屋をでる前にコードに付いているスイッチを操作していった。

広い部屋で一人になった305号は手の親指を動かしてみた。
「いつっ」左手は激痛、右手もかなりの痛みを発した。ペニスでは激痛が脈打っていた。
「なんで・・・ なんでこんな目にあわなきゃならないの?」
そうつぶやいてみた。答えが返ってくるわけでもないのに。
ふと、アナルがほんのり暖かくなっているのに気が付いた。そして、徐々に暖かみが増していく。自分のアナルで何が起きているのか、パニックになりかけた。次第にそれは温度が上がり、暖かいから熱いに変わりつつある。
「ま、まさか」
305号が悲鳴を上げるのにそう時間はかからなかった。彼のアナルに挿入された金属製のディルドの内部には電熱線が仕込まれ、いまやその温度は100℃を越えようとしていた。そして、それはますます熱くなっていった。
305号の悲鳴が絶え間なく続き、そして声が枯れ、悲鳴が聞こえなくなると、ようやく男は部下とともに部屋に戻った。部屋では305号がもだえ苦しんでいた。彼のアナル周辺から微量の煙が上がっていた。完全にアナルは焼けただれているな、男はそう思った。305号は男に懇願した。
「ひ、い、いぃ、た、たすけて」
男は再び305号に顔を近づけると彼に尋ねた。「お前は何をやったんだ?」
「たす、けて」305号にはもう否定する気力は残されていなかった。
「認めれば助けてやる。お前はスパイだな」男は305号をつり下げているロープを揺すった。
「たすけて」
「認めろ!」耳元で怒鳴る。
「み、みとめます」
「お前は何をやった?」
「ス、スパイ」
「大佐をその体で誘惑したんだな」
「し、しました」
「大佐を誘惑して、だましてたんだな」
「そう・・・です」
「よし、自白した。お前はこいつが自白したと報告してきてくれ」
そう言って部下の一人に報告に行かせると、男はコードの途中にあるスイッチをOFFにした。しかし、305号のアナルに挿入されたディルドは、すぐに温度が下がるわけではなかった。ディルドは温度が下がるまで305号のアナル内部を焼き続けた。

ようやくディルドの温度が下がると、男は少年のアナルからそれを引きずり出した。やけただれた腸の内壁らしきものがディルドに焼き付いていた。そして、男が言った。
「それじゃあ、大佐を誘惑した体ってやつを味見させてもらうか」
305号ははげしくかぶりを振り、そして言った。
「お願い、助けてください。入れないで!」
男はそんな305号を無視して、ベルトをゆるめると、ペニスを取り出した。彼のペニスは大きくはなかった。むしろ、小さい方だった。しかし、焼けただれたアナルにはそれでも激痛を与えるには十分だった。男は305号のアナルを思う存分刺激し、彼の苦痛にゆがむ顔を堪能した。305号の中で果て、引き抜いた彼のペニスは鮮血にまみれていた。

305号はつるされたまま、うめき続けていた。男はまだ305号のペニスやアナルを刺激し続けていた。

部屋の電話が鳴った。男は受話器を取り上げると、何事か短く言葉を交わし、受話器を戻した。そして、305号に向かって言った。
「よかったな。あと3時間ほどでお前は苦痛から解放されることになった」
きっと大佐が僕を助けてくれたんだ、305号はそう思った。大佐がここから助け出してくれる、また前みたいに愛してくれる。気が緩んだのか、涙があふれでた。
そんな305号の表情をみて、男がいった。
「お前は今から3時間後の17時に処刑されることになった。よかったな、死ねばもう痛みは感じないからな」
305号は息が止まりそうになった。鼓動が早まっていた。処刑? なんで? 僕が・・・
「お前は死ぬんだよ。処刑されるんだ。今からたった3時間後にな。殺されるんだよ」
男はたたみかけるように言う。305号の足が震えだした。
「どうだ、死ぬのはいやか、え?」
男が顔を近づけて305号に言う。305号は声も出せずに震えていた。
死ぬなんて。僕が死ぬなんて。殺されるなんて・・・
「あ、あぁ、あぁ〜」
大きな声を上げて泣き出した。そんな305号の様子を眺めながら、男は言った。
「そうか、死にたくないか。死にたくないんだな」
305号は声にならない返事を返した。が、死にたくないという意志だけははっきりと伝わってくる。急に男の表情が優しくなった。そして、優しい声で少年にささやいた。
「かわいそうに。それじゃぁ、せめて死ぬ方が幸せだと思えるようにしてやるよ。」
男はそういうと、部屋に残っている部下の男に合図した。

その男は無表情で少年の腕ほどの太さの巨大なペニスを305号のアナルに無理矢理ねじ込んだ。305号の悲鳴など全く聞く耳持たなかった。彼の焼けただれ、堅くなったアナルは簡単に引き裂かれた。さらに、305号のペニスをつかむと、乱暴に擦りあげ、その尿道に小指を突き立てた。
「ぎひぃ」
尿道も裂け、血が噴き出す。血によって滑りがよくなると、男は305号の尿道に、小指を根本まで突き刺した。そして、指を屈曲させながら激しく出し入れした。男の爪が305号の焼けただれた尿道をかきむしる。その間、アナルに突き立てられた極太のペニスも焼けただれた直腸を刺激し続けていた。305号はうめき続けていた。それ以外、何もできなかった。ついこの前までは大佐に愛撫され、喜びをもたらしていた部分が、いまは彼に激痛しか与えなかった。
男は305号の尿道から指を、アナルからペニスを引き抜くと、305号をつり下げているロープをゆるめた。305号は床に崩れ落ちた。下半身に力が入らなかった。男はそんな少年の髪の毛をつかんで
体を引きずり起こした。305号は苦痛にあえいだ。男はあえぎ声が漏れる少年の口にペニスを押し込んだ。髪の毛をつかんだまま、乱暴に腰を使い、305号の口を汚した。
男は急に少年の頭を引き離すと、そのまま床に投げつけるように押し倒した。305号は後頭部を床に打ち付け、一瞬意識が遠のいた。男は305号の足を持ち上げ、ペニスを再びアナルに強引に挿入した。
「ぎっ」少年が悲鳴をあげかけた瞬間、男はアナルを犯しながら両手で305号の首を絞めた。305号の顔が見る見る紅潮していった。そして、次の瞬間青ざめる。男は首を絞める手をゆるめる。少年の青ざめた顔に赤みがさす。再び腕に力が入る。再び少年の顔が青ざめる。これの繰り返しだった。その間、男のペニスは別の生き物のように305号のアナルを犯し続けていた。無表情だった男の顔に薄笑いが広がった。

アナルを犯される激痛、そして首を絞められる苦痛の中、意識が遠のく。また激痛で意識がよみがえる。首を絞められる・・・
このまま、意識がなくなったら、この苦痛から逃れられるんだったら・・・
305号は、死ぬ方が幸せだと感じ始めていた。

男は淡々と攻め続けた。その攻めは1時間以上続いた。男は少年を死ぬ直前ぎりぎりのところまで何度も追いつめた。そんな少年を犯すのが男の喜びだった。恍惚とした表情を浮かべながら、男は何度も何度も305号の首を絞めた。少年は生と死の境目をさまよっていた。しかし、男は決して自らの手で少年の命を絶つことはなかった。

いつからかもう一人の男が305号の虐待に加わっていた。最初の男は305号のアナルを後ろから犯しながら、相変わらず首を絞め続けていた。もう一人の男は首を絞められあえぐ少年の口に自らのペニスを押し込んでいた。305号のペニスは直立していた。が、堅くなっている訳ではなかった。彼のペニスには金属の棒が差し込まれ、そのために直立したような状態を保っているだけだった。その棒のペニスに埋まっている部分は、305号が自白に追い込まれたあの金属製のディルドと同じように、電熱線が仕込まれていた。今、その電熱線が305号のペニスを内部から焼いていたが、305号はもはやその苦痛を感じることができなかった。少年は人形のように2人の男にもてあそばれ続けた。

処刑の時間が迫り、男たちの攻めが終わったとき、305号は何の感情も見られない、ただ生きているだけの状態となっていた。男たちはそんな305号の頬を何度も平手打ちし、意識を取り戻させた。これから殺されるために、その恐怖を感じさせられるためだけに彼の意識は取り戻させられた。

自白させられてから約3時間後、305号は後ろ手に縛られ、静かに涙を流しながら、処刑台に続く長い廊下を歩いていた。体は一応拭き清められ、彼が逮捕されたときに着ていたタンクトップとソックスだけを身につけていた。だが、そのタンクトップも切り裂かれ、乳首を覆うことすらできず、ほとんど全裸と変わらない状態だった。その廊下は片側がガラス張りになっており、そこには国民的英雄をおとしいれた悪魔の処刑される姿を一目見ようと大勢の国民が詰めかけていた。305号はそんな大勢の人々の前を、ほとんど全裸でペニスにくくりつけられたひもを引かれて歩かさせられていた。陰嚢の裏には針が差し込まれ、その針からケーブルがアナルに挿入されたバッテリー兼用の極太ディルドに繋がっていた。針に流れる電流により、彼のペニスは勃起し、絶え間なく射精していた。しかし、それは彼に苦痛しか与えなかった。彼のアナルからは鮮血がしたたり落ち、まるで足跡のように、305号が生きていた唯一の証を残すかのように廊下に点々とシミを作っていた。

国民のさげすんだ視線の中、305号はつぶやきながら歩いていた。
「なんにも悪いことしてないのに」
「なんにも悪いことしてないのに」
「なんにも悪いことしてないのに」
「なんで?」
「なんで?なんで?」
しかし、そのつぶやきは罵声にかき消され、誰にも聞き入れられることはなかった。

つぶやきは、処刑という名の虐殺が行われるまで続いた。
(完)


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