おみとし


授業中に手をあげたこと、それが始まりだった。

「先生・・・」ぼくはおずおずと手をあげ、小さな声で言った。
「どうした?尾美?」
「そ、その・・・トイレ」ぼくは赤くなった。
「授業が終わるまで我慢できないのか?」
「そ、その・・・」ぼくはもじもじしながら言った「漏れそうなんです」
教室のあちこちで笑い声があがった。「漏れそうなんですだってさ」とか、口々に言うのが聞こえた。
「仕方ないな、早く行って来い」ぼくは早足で教室を出ると、急いでトイレに向かった。

3時間目が始まる前、つまりトイレにいった後の休み時間、それは始まった。このクラスのいじめっ子グループの3人、大輔と紀之、そして駿がぼくに寄ってきた。
「おめぇ、生意気なんだよ、なに授業中にトイレなんか行ってんだよ」
「ぼ、ぼく・・・べつにその・・・」
「いいわけすんじゃねーよ」駿がいきなりぼくの股間に膝蹴りを入れた。ぼくは股間を押さえてしゃがみ込んだ。
「俺達に無断で生意気なことしやがったら、こんなんじゃすまねーからな、覚えとけ」
そして休み時間が終わった。

(生意気なことってなんなんだよ・・・授業中にトイレ行っただけじゃないか)そう思った。でも、あいつらにとって理由はなんでもよかったんだろう。たぶん・・・授業中に鉛筆落としても「生意気だ」って言われるんだろう。ぼくは・・・あいつらのいじめの標的にされたんだ・・・
帰りたいと思った。怖かったから・・・でも、そうしたら・・・きっとひどいことされると思った。今はまだキンタマ蹴られただけ。でも、あいつらに生意気って言われるようなことしたら、何をされるか・・・
何でぼくが・・・泣きそうになった。

授業中も、休み時間もぼくはずっと机に座ったまま、小さくなっていた。あいつらは別になにもしなかった。ちょっとほっとした。そして、お昼休みになった。

弁当を食べ終えて、いつものようにトイレに行こうと教室を出ようとしたときだった。
「尾美、どこ行くんだよ」駿がぼくの腕をつかんだ。
「生意気なことすんじゃねーって言ったろうが」大輔が言った。
3人がぼくを取り囲んだ。そして、ぼくを席に連れ戻す。
「ここから動くんじゃねーぞ、俺達見張ってるからな」
これだけですむんなら・・・あいつらに取り囲まれたときはすごく怖かったけど・・・我慢しよう、そう思った。

トイレに行きたかった。あいつらが行かせてくれないのはわかってたし、授業中に行ったら、あとでなにをされるかわからなかったから我慢した。もう少し。ホームルームが終わったら・・・ぼくはもぞもぞしながらトイレに行きたいのを我慢していた。あと少し・・・そして、ホームルームが終わる。

ぼくは、鞄を担いで足早に帰ろうとした。でも・・・あいつらに腕を捕まれて、教壇に引きずられていった。
「お、お願い・・・トイレ行かせて」たぶん無駄だとはわかっていた。でも、ぼくは言った。あいつらにお願いした。
「ああ、おしっこさせてやるよ」3人のリーダーの大輔が言った。ぼくは、教卓の前に立たされた。「ほら、こん中にしろよ」ぼくの前にバケツを置く。
「こ、こんなところで・・・」
「できねえか?じゃ、漏らすしかないな」
「お願い、トイレに行かせて」ぼくは体をよじりながら、大輔に懇願した。
「じゃ、ここで裸になれ。素っ裸でならトイレに行かせてやるよ」
「そ、そんな・・・」
「いやか?」
「お願い、早くトイレに行かせて」
「じゃ、早く脱げよ」
「そんなの、できないよ」
「仕方ないな、じゃ、お前ら、こいつの手押さえろ」
ぼくは紀之と駿に手を押さえられた。そして、大輔がぼくのカッターシャツのボタンを外し始めた。
「いやだ、やめて!」逆らいたかった。逆らおうとした。でも・・・ちょっとでも抗おうとすると、漏れそうだった。ぼくは・・・逆らうこともできずにあっと言う間にパンツ1枚の裸にされた。
「それは自分で脱げ」大輔がぼくに命令した。
「い、いやだ」ぼくの目から涙が流れた。
「いやだよ、たすけてよ・・・お願いだよ・・・」ぼくは泣きながら、抵抗した。それが最後の抵抗だった。
「じゃ、しかたねーな」大輔が近寄ってくる。ぼくのパンツに向かって手をのばした。
「いやぁ〜!」そして、その瞬間、ぼくはついに・・・

一瞬、パンツの前がふくらんだ。そして黄色いしみが広がり、太股を伝って流れ始めた。
「あぁ・・・」

漏らしちゃった・・・ホームルームが終わったばかりの、まだ大半の生徒が残っている教室で、みんなの目の前で・・・

「うわー漏らしやがった!きたね〜」大輔がぼくの前から飛び退いた。
「中学2年にもなってお漏らししやがった!」駿が大きな声ではやし立てた。ぼくの足下に、おしっこの水たまりが広がっていった。ずっと溜まっていたおしっこは、なかなか止まらなかった。ぼくは泣きながら、おしっこをもらし続けた。
ようやくおしっこが止まったとき、ぼくのパンツの前の部分は黄色いシミが大きく広がって、びしょぬれになっていた。お尻の方まで濡れているみたいだった。
「きったねーな、ちゃんと自分でふけよな」紀之が言った。
「ぞうきん、取って・・・」ぼくは泣きながら言った。
「パンツ脱いでそれでふくんだよ」
「い、いや・・・」
「そっか。じゃ、これでふくんだな」大輔が、ぼくのズボンを投げた。それは、ぼくのおしっこの水たまりのなかに落ちた。
「もう・・・やだよ・・・やだよぉ・・・」ぼくはおしっこのなかにしゃがみ込んだ。顔を覆って泣いた。
そのあと、あいつらはぼくの鞄の中身をひとつひとつおしっこの水たまりに投げ入れた。ぼくが自分でパンツを脱ぐまで、それは続けられた。ぼくのノートにおしっこがシミ込んで・・・黄色くなっていった。

結局、ぼくはみんなの前で黄色くなったパンツを下ろした。みんななんか口々に言っていたけど、耳に入らなかった。ぼくは、全裸で四つん這いになって、自分のパンツで床のおしっこをふいた。
「お尻の穴、まる見えだぜ〜」駿が大声で言って、みんなが笑う。ぼくはみんなに見られながら、みんなに笑われながら、自分のおしっこをふき取った。
「これからこいつ、『おみとし』じゃなくて『おもらし』だぞ、いいな」大輔がみんなに向かって言った。ぼくはみんなから「おみとし」って呼ばれてた。「尾美 敏彦」だから「おみとし」。でも、その日から、ぼくは「おもらし」って呼ばれるようになった。もう誰も「おみとし」って呼んでくれる友達はいなくなった。みんな、大輔達に目を付けられたくなかったから・・・

ぼくは、パンツをはかずにズボンをはいて家に帰った。あのパンツは、教室の窓の外にぶら下げられていた。逃げるように帰る途中、校舎を振り返ってみたら、黄色くなったぼくのパンツが窓のそとで風に揺れていた。ズボンはみんなが帰ってから水道の水で洗った。パンツははいてなかったから・・・おちんちん丸出しで、ズボンを洗った。恥ずかしかった。死にたいくらいに・・・

ほんとはもう学校には行きたくなかった。でも、学校を休みたいなんていったら、訳を言わなきゃならないし・・・お漏らしさせられたなんてぜったい言えなかった。

次の日は、学校に行く途中の公園のトイレでおしっこをした。昨日みたいにトイレに行かせてもらえないだろうと思ったから、朝からなるべく水分をとらないようにしていた。そして、教室にはいると、あの3人がよってきた。
「ほら、これ飲めよ」大輔がぼくの前にペットボトルを置いた。なかにいっぱい水が入ってた。
「ほら、早く飲めよ」駿がペットボトルをぼくにおしつける。せっかく水分とらないようにしてたのに・・・ぼくは彼らが注目する中で、ペットボトルに口を付けた。

ペットボトルは休み時間ごとにぼくの前に置かれた。そのたびに全部飲まさせられる。我慢してたけど・・・昼休みには、ほぼ限界だった。

「おい、おもらし、来いよ」ぼくは大輔に腕をつかまれて体育館の裏の倉庫に連れて行かれた。
「そろそろおしっこしたいよなぁ?」ぼくは答えなかった。大輔がぼくに膝蹴りをいれた。それも、わざと膀胱のあたりに・・・少しだけ、漏らしてしまった。
「じゃ、またパンツ1枚になれ」恐れていたことだったけど・・・でも、たぶんそうなるんじゃないかと思っていた。教室よりはましだと思った。ぼくは、パンツ1枚になった。

「おい、こいつ、もうお漏らししてるぜ」大輔が、ぼくのパンツを見て笑った。さっき蹴られたときもらしたのが、パンツに10円玉くらいの黄色いシミとなっていた。
紀之がビデオカメラを取り出した。
「何するの?」ぼくはおびえた。紀之はぼくを無視してビデオカメラを構えた。
「脱げ」大輔が言った。
「いやだ」だめだとわかっていたけど、ぼくはささやかな抵抗を試みる。駿がぼくに膝蹴りをいれる。大輔の時と同じように、膀胱のあたりに。ぼくは、それですべてをあきらめた。

ぼくはビデオカメラの前で、自分でパンツを脱いだ。そして、あいつらに手を縛られた。ちょうど万歳してるみたいな格好で、体育倉庫の天井にロープで吊された。そんなぼくのおちんちんやお尻を紀之がビデオカメラで撮影している。
「おしっこしたかったら、してもいいんだぜ」大輔が言う。「ばっちりビデオに撮ってやるからな」
そして、午後の授業が始まった。ぼくは、万歳のかっこうで縛られたまま、体育倉庫に一人取り残された。ぼくの正面にはビデオカメラがおいてあった。ビデオカメラは、ぼくがおしっこを我慢してるのをずっと撮影し続けていた。

「も、もれ・・・る・・・」ぼくの膀胱はもう爆発しそうだった。そして・・・ついにビデオカメラの前で、ぼくはおしっこをしてしまった。一部は勢いよく、一部はぼくの太股を伝って流れ落ちた。ビデオにぼくのおしっこをするところが撮られてしまった。そのあとのぼくのすすり泣きも、全部・・・
それから、ぼくは毎日あいつらの前でおしっこさせられた。おしっこが出そうになると、大輔たちにおしっこをさせてくださいってお願いして、トイレに連れて行かれた。個室の方で大輔達の見ている前でおしっこした。ときには「まだだめだ」ってさせてもらえないときもあった。どうしても我慢できないときは・・・教室の後ろの掃除用具入れのロッカーにパンツ1枚で入って、お漏らしすることが許された。みんな、ぼくがおもらしして、黄色くべたべたになったパンツ姿で出てくるのをロッカーの外で待ちかまえていた。

そして放課後は、体育倉庫に連れて行かれた。

体育倉庫でのぼくのおしっこは、ほかのクラスにまで噂になっていた。ときどき、ほかのクラスの奴らがぼくがおしっこするところをのぞきにきた。観客が多いと、大輔はぼくになかなかおしっこをさせてくれなかった。ぼくをぎりぎりまでがまんさせて、ぼくが体をよじって我慢するのをみんなに見せつけていた。みんなは、そんなぼくを笑いながらからかった。そして、最後はみんなの前で自分で裸になって、おしっこさせられた。
逆に、観客が少ないときもあった。大輔だけの時もあった。そんなとき、大輔はぼくがおしっこするのをすんなり許してくれた。そのかわり、ぼくに近寄って、おしっこが出てるところをじっくりと見られた。そして、おしっこが終わったあとも、お尻をなで回したり、お尻を広げてお尻の穴とかじっくり見られた。お尻の穴をさわられたこともあった。そんなときの大輔は、なんとなくいつもと少し違う感じがした。それがかえって怖かった。そして、おしっこ以外のことはほかのやつには絶対言うなって言われた。もちろん、ぼくは絶対に人に言わなかった。

そんなことが続いたある昼休み、ぼくは隣のクラスの奴らに校舎の屋上に連れて行かれた。大輔たちはいなかった。隣のクラスのいじめっ子じゃないけど、あんまり評判のよくない4人に取り囲まれて、ぼくは裸になった。そして、ぼくは命令されて、屋上のコンクリートの床で四つん這いになった。

ぼくはそいつらにお尻の穴に入れられた。むちゃくちゃ痛かった。大声で悲鳴を上げようとしたけど、ぼくのパンツを丸めて口につっこまれていて・・・声が出せなかった。何がなんだかわからなかった。ただ、お尻が痛かった。そいつらが戻っていったあとも、ぼくは屋上ではだかのまま泣いていた。お尻の穴が痛くて・・・手をあててみたら、ぬるぬるしていた。血だった。血だけじゃなかったけど・・・ぼくのお尻の穴から血が出ていた。そのまま午後の授業にはでなかった。放課後も、ずっとそこにいた。暗くなってから、ようやくぼくは家に帰った。

次の日も、あいつらはぼくを屋上に連れ出した。ぼくが泣きながらやめてくださいってお願いしても無駄だった。昨日と同じようにぼくはパンツを口に押し込まれて、入れられた。また血が出た。また、終わった後、一人でうずくまっていた。もう死にたい・・・本気でそう思った。

屋上のフェンスのところで、ぼくはしゃがんでいた。裸のままだった。この高さから飛び降りたら死ねるかな、そう考えていた。死ねたらいいけどな・・・骨折とかだけで、入院なんてやだな。それだと、またあいつらに痛いことされるんだ・・・誰か、助けてくれないかな・・・誰も、ぼくなんか助けてくれないだろな・・・だって、ぼくは「おもらし」なんだから・・・もう、死ぬしかないな・・・

ふらふらと、フェンスをよじ登ろうとした。思い直して、一度フェンスからおりて、服を着た。裸のまま死ぬのは恥ずかしかったから・・・そして、もう一度フェンスをよじ登ろうとした。

誰かが屋上にでる鉄の扉を開いた。
「おもらし!」誰かが叫んだ。聞き慣れた声だった。フェンスを越えようとしていたぼくの足をつかんだ。その手は力強かった。ぼくは大輔にフェンスから引きずり下ろされた。

ぼくは大輔に問われるままに全部話した。あいつらに、痛いことされたって。大輔はぼくに裸になるようにいった。ぼくは大輔の命令に従った。大輔は、ぼくのからだのあざを、パンツにべったりついた血を見た。そして、言った。
「そいつら・・・ボコボコにしてやる。俺のおもちゃに手ぇだしやがって」ちいさなつぶやきのようだった。そのつぶやきが、恐ろしかった。

「ほら」大輔が、僕に服を渡してくれた。いつも通り、ぶっきらぼうで、命令するときと同じ口調だけど・・・いつもの大輔と違う感じがした。大輔から服を受け取ったとたん、自分がしようとしていたことが恐ろしくなって、ぼくは激しく泣き出した。大輔はぼくの頭をぽんぽんと2度軽く叩いてから、言った。
「あいつら、ぜってぇ許さねぇ」

翌日の放課後、ぼくは大輔に屋上に連れて行かれた。あの4人がいた。紀之と駿の目の前で、4人はロープで縛られていた。だいぶ殴られたようで、はれていたり、切れて血がでていた。そして、4人とも裸だった。
「ほら」大輔がぼくになにか差し出した。それは、あいつら4人を撮影したポラロイド写真だった。4人が裸で正座していたり、四つん這いになったり土下座している写真だった。4人がオナニーしてる写真もあった。
「今度、俺のおもちゃに手ぇ出したら、またボコボコにして、この写真ばらまいてやるからな。覚えとけ」大輔が凄んだ。大輔たち3人にはとてもけんかではかなう相手ではなかった。大輔が「消えろ」というと、4人は裸のまま服を抱えて階段へと走っていった。

「もう、あいつらには手出しさせねーよ」大輔がぼくにいった。
「何で?」ぼくは小さな声でたずねた。
「何が?」大輔が、ぶっきらぼうに聞き返した。
「何で、ぼく、助けてくれたの?」
「おまえは俺達のおもちゃだからな。ほかの奴らには手は出させねぇ」
そして、ぼくは大輔たちの前で裸にされて、おしっこした。でも、その日はそれがイヤじゃなかった。大輔に命令されてお漏らしすることが、大輔に見られることが嫌ではなくなった。何となく・・・少し何かが変わったような気がした。

次の日は、学校では大輔達はなにもしなかった。そして、帰り際、大輔に家にくるように言われた。

「あいつらに犯されたのは、お前にも責任がある。だから、これからお前に罰を与える」大輔の家には誰もいなかった。二人っきりで、大輔の部屋でそう言われた。
「な、なにするの?」逆らっても無駄なことはわかっていたけど・・・「罰」って言葉に恐怖を感じた。
「脱げ」ぼくは従う。パンツも脱ぐように言われ、大輔の前で全裸になった。
「向こう向いて、四つん這いになれ」大輔がなにを考えているのかわからなかったけど・・・従うしかなかった。
「手でお尻を広げろ」頭で体を支えて、手でお尻をひろげた。お尻の穴が丸見えになっているはずだった。「ほら、これ使え」大輔が枕を持ってきてくれる。それを頭に当てる。すこし楽になる。再びお尻を広げる。
大輔がぼくのお尻の穴に触れた。あのときの痛みを思い出して、びくっとする。
「動くな」大輔の命令。
「あいつらと同じこと、するの?」おびえながらたずねた。
「だまってろ」大輔はそれしか言わない。
「いやだよ、やめてよ、お願いだから」ぼくは泣きそうになっていた。
「目隠しするからな」大輔がぼくの目をタオルで覆った。(あいつらと同じことするんだ、あいつらと、同じこと・・・大輔もするんだ・・・)でも、逆らえなかった。

と、お尻になにか暖かくて柔らかい感触があった。それは、ぼくのお尻の穴をマッサージするみたいな感じだった。
「あっ」すこし体を堅くした。すると、その暖かい感触が感じられなくなった。
「力、抜いて」大輔の声。そして、また暖かくて柔らかい感触。大輔のいうとおりに力を抜くと、こんどはそれがお尻の穴に入ってきた。
「はぁ・・・」その何かがお尻の穴をつんつんと刺激する。なんだか・・・変な気持ち。
今度は、暖かい感触の代わりに冷たいものがお尻の穴に当たる。なにか塗られてるみたい。
「あん」何かがお尻の穴に入ってきた。再びあのときのことを思い出して、お尻の穴にきゅっと力が入る。
「だめだって、力抜けよ」言われるとおりにする。何かが、入ってくる・・・
「もう1本入れるぞ」
「な、なに入れてるの?」
「心配すんな、あいつらみたいに痛くしないから」
(大輔の・・・指?)そう感じた。大輔が・・・ぼくのお尻の穴に指を入れてるんだ・・・
それは、確かに痛くはなかった。痛みじゃない、なにか別の感じがした。
「おもらし・・・」大輔が、ぼくの背中に抱きついてきた。大輔の肌の感触、いつの間にか、大輔も裸になってるようだった。
「ど、どうしたの?」ぼくがそうたずねたのと同時に、目隠しが外された。やっぱり大輔も裸だった。お尻になにか熱くて堅いものが当たっていた。
「俺・・・あいつらにお前が犯されたって知ったとき、めちゃくちゃ腹が立ったんだ。俺のおもらしにって思ったんだ。俺はお前をほかの奴に渡したくないって思ったんだ。お前は・・・俺だけのおもらしなんだ」大輔が、ぼくのからだをなで回しながら、ぼくの耳元で言った。そして、ぼくのおちんちんをつかんだ。
「もう、紀之や駿にもお前に手出しさせたくない、俺だけのおもらしになって欲しいんだ」
大輔の手がぼくのおちんちんをしごく。そして・・・ぼくのお尻に当たっていた熱くて堅いものが、ぼくのお尻の穴に入ってきた。
「痛い!」おもわずそう叫ぶと、大輔はぼくから離れた。
「ごめん」
信じられなかった。大輔が、ぼくに「ごめん」って言うなんて・・・

「俺、お前を独り占めしたいんだ。誰にも渡したくないんだ」ぼくをベッドに座らせて、大輔が言った。
「もう、お前を誰にもいじめさせない。そのかわり、俺だけのおもらしになってほしいんだ」
「ほんとに・・・ほんとに、もう誰もぼくをいじめない?」
「ああ、ぜったいに。俺がお前を守る。だから・・・」最後まで聞かずに、ぼくは大輔の胸に抱きついた。
「ぼく・・・ぼく・・・なんだかよくわからないけど・・・すごくうれしい」
「おもらし・・・」
「ぼく、大輔だけになら、いじめられてもいい。おもらし見られてもいい。なにされてもがまんする。だって、大輔・・・」今まで、「大輔」なんて呼んだことなかったのに・・・自然にそう呼んでいた。
「助けてくれたとき、大輔が・・・すごくうれしかった。」抱きついて、大輔の胸に顔を埋めながらそう言った。
「おもらし・・・俺、好きなんだ、お前のこと」大輔も、ぼくを抱きしめてくれた。
「ねぇ・・・お尻に入れて」大輔のためになにかしたかった。大輔がしたいって思うこと、させてあげたかった。
「いいのか?」大輔が腰をかがめて、ぼくの耳元で言う。
「入れたいんでしょ?」ぼくの前にしゃがみ込んだ大輔を再び抱きしめる。
「だけど・・・」
「言ったでしょ?大輔になら、なにされても我慢するって」
「でも、お前がいやだったら」
「ぼく、大輔に入れて欲しい」本当にそう思っている自分に気が付いた。大輔にされるのなら・・・あの痛みも我慢できると思った。
そして・・・大輔がぼくにキスをしてくれた。

ぼくは再び大輔の前で四つん這いになっていた。大輔の指が、ぼくのお尻の穴に入っていた。
「痛くない?」さっきから何度もそう言ってくれた。
「大丈夫」そのたびに、ぼくはそう答えた。

大輔に入れられたときは、やっぱり痛かった。でも・・・あのときに比べたら、ぜんぜん平気だった。むしろ、大輔がぼくの中に入ってくれている喜びの方が大きかった。大輔は、ぼくの中に入りながら、ぼくを背中から強く抱きしめてくれた。

ぼくらは一つになったあと、いっしょにシャワーをあびた。バスタブのなかで、大輔はぼくにお漏らしするよう命じた。ぼくは大輔の命令に従った。大輔がバスタブのそとから見つめる中、ぼくは大輔のためだけに、バスタブの中でおもらしした。すると、大輔がぼくのおしっこを手で受け止めた。そして、それを口に運んだ。ぼくはなにも言わずにそれを見つめていた。
「今度は俺のお漏らし見せてやるよ」大輔はそう言って、バスタブに入ってきた。そして、ぼくに向かっておしっこをした。大輔のおしっこが、ぼくの太股を伝って流れ落ちた。ぼくは慌てて大輔の前にしゃがみ込んで、大輔のおしっこを口で受け止めた。

お互いのお漏らしを見せ合って、お互いのおしっこを飲み合ったぼくらは、特別な関係になれた気がした。

約束通り、次の日からもう誰もぼくをいじめなくなった。
ぼくは大輔だけのおもらしになった。
大輔も、ぼくだけをいじめてくれた。それは、ぼくら二人だけの秘密だった。
<完>


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