御子の神水
本小説はフィクションです。
すべて、むつみの妄想のなかの出来事であり、
現実の祭、宗教、その他一切のものとは関係ありません。


僕はうれしかった。今年のお祭りの御子に選ばれたんだから。
地元のお祭りはそれほど有名じゃないんだけど、でも、僕らにとっては、すっごく大事な行事だった。毎年、神様に捧げられる御子が一人と、御子を神に捧げる行列のためのお付きが数十名。この行列が町の中を練り歩くんだ。御子は、お付きが担ぐ輿にのって、みんなの注目を集める。そして、神殿に入ることが許されるんだ。そして、一晩明けた翌日、神殿で振る舞われる神水を飲むと、健康で長生きできるって言い伝えだった。だからみんな、神殿につめかけるんだ。

御子は、毎年1人、12歳の男の子から選ばれるんだ。どうやって選ばれるのかはよくわからないけど、御子をつとめたものは、神に愛されるようになるって噂だった。そして、お付きは10歳から14歳の少年たち。彼らがふんどしひとつになって、輿を担いで進むんだ。僕は、御子として、白い衣装を付けて、輿の上でお祭りの中心になるんだ。

祭りの当日、僕はどきどきしながら神社で着替えた。神主さんが手伝ってくれたんだけど、この白い衣装の下には、なにも身につけちゃいけないって、一回素っ裸になるんだ。そして、身を清めるために、ぬるいお風呂に入る。神主さんやほかの神官の人が3人で僕の体を洗ってくれる。そして、体をふいて、白いのを着る。なんか、偉くなったような気分で、とっても気持ちがいい。着替え終わって表に出ると、もう観客が集まっていた。人、人、人・・・みんな、僕を見に来たんだ。そう思うと、すっごく誇らしい感じだった。

そして、お付きの担ぐ輿に乗る。あれ、白い衣装がけっこう短いから、輿の上に座るとおちんちんが丸見えになっちゃう・・・何とか衣装を引っ張って、おちんちんを隠す。

いよいよ、輿が動き出した。歓声が上がる。友達が僕の名前を呼んでいるのが聞こえた。そっちのほうに向かって手を振る。すると、すごい歓声とフラッシュ。すごいや、なんか、僕、アイドルにでもなったみたい。すごくうれしくて、あっちやこっちに手を振った。そのたびに歓声とフラッシュ。僕は衣装のことなんかすっかり忘れていい気持ちで輿の上で手を振り続けたんだ。

1時間以上かけて、町の中を練り歩いた行列は、再び神社に戻って、神殿の前で輿をおろす。たくさんの観客が、僕たちを待っていた。普通の人は、この時、神殿には入れない。僕は、輿を降りて、そんな観客に手を振る。またフラッシュが光る。僕は、お付きを従えて、神殿に向かう階段をあがった。

神殿の入り口の大きな扉の両脇には、神官の衣装を身につけた人がいて、僕のために開いてくれる。お付きはここから先には入れない。僕は、なんか選ばれた人みたいな誇らしい気分で、神殿のなかに入った。意外なことに、神殿の中にはたくさんの人がいた。真ん中に僕が進む道があって、その両脇にたくさんのひとがカメラを持って立っていた。神主さんが、僕のところにきて、これからのことを教えてくれる。
「これから、君は神聖な領域にはいるから、身につけているものをすべてここで脱がなきゃならない」
「え、裸になるの? 裸で、ここ歩くの?」
「それがきまりなんだよ。みんな、そうしてきたんだ。隠したりせずに、堂々と歩くんだ。いいね?」
「は、はい」
「そして、向こうのあの扉、あれの前で立ち止まって、一礼して、そして扉を開けて、中に入りなさい。私が先に中に入っているから、またそこで次にすることを教えるから」
しかたないな、そう思って、僕は衣装を脱いだ。フラッシュがたかれる。みんな、僕の裸の写真なんか撮ってどうするんだろ・・・
神主さんに言われたとおり、僕はちょっとはずかしかったけど、前を隠さずに歩いた。まぶしいくらいにフラッシュがたかれる。シャッターの音がうるさいくらいだった。そして、正面の扉にたどり着く。一回頭を下げる。そして扉を開いて中に入った。

扉を閉めると、中は真っ暗だった。
やがて、目が慣れてくると、神主さんと、2人の神官がいた。一人がろうそくを灯す。その明かりに導かれて、僕は祭壇の前の台に横になった。僕はここで一晩過ごすんだ・・・

3人が、何かを呟きながら僕が横になっている台の周りに近寄ってきた。神主さんが僕の両手をつかむ。僕の耳元で言う。
「楽にして。身を任せて、されるままにしてなさい」
「はい」
僕はその言葉に従う。神主さんが、僕の両手を縄のようなものでゆるく縛る。ほかの2人が僕の足を左右に開く。ちょうど、「人」の字みたいな形で僕は横になっていた。そして、僕の足と足の間にろうそくが立てられた。

3人は、作業を終えると台から少し離れて僕のほうに向かって座った。あいかわらずなにか呪文みたいなのを呟き続けている。僕の足の間のろうそくが揺れていた。

と、ろうそくの炎が大きく揺れた。そのとき・・・
だれかが・・・誰かが僕の足に触れた。ろうそくの明かりではなにも見えないのに、確かに何かが僕の足を触る。僕は怖くなって悲鳴をあげようとした。けど・・・声が出ない。体も自分では動かせない。金縛り? だ、誰か・・・助けて!

3人の神官は、一心に呪文を唱え続けている。でも、目は僕を見つめていた。彼らは僕になにがおこっているのか知っている、僕は直感でそれがわかった。そうしたら・・・なぜか、恐怖心がなくなった。

何者かが、僕の足を触っている。それが、足首からふくらはぎに、そして太股へとはい上がってきた。何かが僕の体に覆い被さるような、そんな気配を感じる。それが、ぼくのおちんちんに触れた。僕のおちんちんをさわってる・・・でも・・・イヤじゃない。なにか、そっと、大事そうにさわってるって感じだった。
僕の乳首にも何かが刺激を与える。
「んっ」思わず声を上げてしまう。何かが、僕の乳首を・・・気持ち、いい・・・
僕のおちんちんは勃起してきた。

僕の上の何者かは、僕のおちんちんと、両方の乳首を同時にさわっている。
「は・・・あ・・・あん」
どうしても声が出てしまう。声だしちゃうなんて、恥ずかしいと思った。でも、こんなの・・・初めて・・・
と、その何かが僕の足を持ち上げる。僕の足が、見えない何かに持ち上げられている。まるで、赤ん坊がおむつを替えられる時みたいに、僕のお尻が持ち上げられる。そして・・・
「は、あぁ・・・」何かが僕のお尻に入ってきた。なに、この感じ、すごく熱い。体がじんじんする。僕のお尻の穴が広げられていく感じ。熱い何かがずんずん入ってくる。す、すごい・・・体中がむずむずするような、そんな感じ。体全体が、なんだかすごく・・・気持ちいい。
「あん・・・ん・・・」僕はたまらなくなって声を出した。声を出すと、なんだかいっそう気持ちよくなっていく。お尻のなかの何かが、僕の体を内側から刺激する。頭がおかしくなりそうなくらい、気持ちよかった。

お尻の何かが引き抜かれる感じがした
「いや・・・」思わず声を出してしまう。(お願い、抜かないで・・・)そう思った。
「ふあぁ」一度引き抜かれた何かが、再び入ってくる。またお尻の穴が広がる感じ。熱い異物感。でも、すごく、いい気持ち。僕は体の力を抜いて、僕の体を自由にしてる何者かに身をゆだねた。

次の瞬間、僕は自分の体を見下ろしていた。体に伝わる感触、さわられる感じや気持ちの良さは伝わってきてる。でも、今、僕の魂が体から離れて、僕自身を見下ろしていた。足の間にたてられたろうそくの炎は、激しく揺れていたけど、それでも消えることはなかった。

僕のお尻の穴から、また引き抜かれる。思わず自分のお尻の穴を見つめる。もちろん、初めて見た。そして、それがまた入ってくる。自分のお尻の穴が広がっていく様を、僕はずっと見つめていた。信じられなかった。お尻の穴が、ぽっかりと開いている。体には何かが出入りしてる感触がある。なにか、すごくいい気持ち。僕のお尻の穴は、その動きにあわせて、開いたり、すぼまったりしてる。大きく開いたときには、直径が5センチくらい、こんなにお尻の穴って開くんだ、何となく、そんなことも思った。

「はぁ・・ぁ・・・気持ち、いいよぉ・・・」
もう、声を出すことを恥ずかしいなんて思う余裕はなかった。僕をもてあそぶ何かに、僕は全身を同時に責められ、乳首で、おちんちんで、お尻の穴で同時に感じていた。そして、いってしまった。まるで体中から射精するみたいな、強烈な快感だった。

気が付くと、僕の魂は、僕の体に戻っていた。僕の周りに何本かろうそくが立てられ、祭壇の周りはあかるく照らされていた。
3人の神官が、僕の周りに集まっていた。僕が気が付いたのを知ると、神主さんが僕に言った。
「これから、我々が神の意志を受け継ぐ。君はそれを受け入れるね?」
何のことかわからなかったけど、とにかく返事をした
「はい」
3人の神官が、僕の体を触り始めた。
一人が僕のおちんちんをさわる。残りの2人が僕の足を開く。足を持ち上げる。そして、神主さんが僕のお尻の穴に指を入れた。
「い、いたっ」さっきとはぜんぜん違ってた。なにか、さけるような痛みがあった。でも、神主さんは指をぐいぐいいれてくる。
「痛い、お、おねがい、やめて」
いつのまにか、僕の両手を縛っていた縄がきつくなっていた。足はほかの2人の神官に押さえつけられて、動かすことができない。そんな状態で、神主さんは僕のお尻の穴に入れた指をぐいぐい動かす。涙が僕の目からこぼれ落ちた。
足を押さえつけていた神官が、それぞれ僕の足の膝の裏に腕をかけて、ぐいっと持ち上げた。足を開かれた状態で、僕のお尻が神主さんの目の前に持ち上げられた。さらにしつこく指を入れる。ほかの2人はあいたほうの手で僕の乳首をさわる。
「はぁ・・・」乳首をさわられると、感じてしまう。
「いつぅ」お尻の穴がさけたかと思うような痛みが走った。神主さんが、僕のお尻の穴に何か無理矢理ねじ込んだ。それは・・・神主さんのおちんちんだった。
「い、いたい、やめて、助けて・・・お願い」
神主さんはやめなかった。そのまま、僕のお尻の穴におちんちんをつっこんで、激しく動かしていた。

僕は、結局一晩中眠ることはできなかった。3人の神官に代わる代わるお尻に入れられていた。痛かった。つらかった。でも・・・なんか、最後の方は・・・あの「何か」ほどじゃないけど、あのときほどじゃないけど・・・僕は感じていた。おちんちんで、乳首で、そして、お尻の穴で。

僕は射精した。3人に入れられて、さわられて、いってしまった。神主さんは、杯で僕の出した精液を受けた。それは、杯ほぼ一杯になった。

神主さんは、その杯の中身を近くにおいてあった樽に垂らした。そして、かるくかき混ぜ、封印をした。

夜が明けると、僕はふたたび身を清められて、白い衣装を身につけ、神殿から表に出た。神殿の前では、多くの人が、僕が出てくるのをまっていたようで、扉が開くと同時に、歓声とシャッター音がわき起こった。
神殿では、神水が振る舞われていた。子供から大人まで、神水を一口飲もうと行列を作っていた。毎年、ぼくもあの行列にならんでたっけ。でも、あの水は・・・さっき、神殿の中で、神主さんが封印した、あの樽からくみ出され、皆に分け与えられていた。

御子をつとめたものは、神に愛されるようになるって噂だった。確かに、僕は神に愛されたのかもしれない。だって・・・

僕は、夜毎にあの姿の見えない何者かに犯された。あの強烈な快感、それが、毎夜繰り返されていた。それは、次の年、新しい御子が神に捧げられるまで続いた。

僕は、その行為が忘れられなかった。今年の御子が、あの子があの頭がおかしくなるかと思うほどの気持ちのいい体験をしているのかと思うと、僕はなんだかくやしくて仕方なかった。

そして、僕は神主さんのところに通うようになった。神の愛の代わりに、僕は神主さんに犯されることを望んだんだ。そして、同じように神主さんのところに集まる歴代の御子の秘密の集会に、僕も加わるようになった。
<完>


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