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むつみのコメント


浪漫譚 第13話。
そして、終章。

プロローグから約半年、ようやく完結しました。



このお話を書くにあたって考えてた当初のコンセプトは、「さくっと読める鬼畜小説」。

って、どこがやねん!!長いわ!!!って感じですが(汗)



前にも書いたと思いますが、当初は3部構成で考えてました。
栗山家の下働きになって、周囲の人からいじめ抜かれるのが第1部。
そんな栗山家から逃げ出すが、どこにいっても酷い目にあう二人。結局、栗山家に戻ってくるってのが第2部。
第3部は栗山に蔑まれ、壊されていく二人。


でも、結局第1部の初めの部分と第3部だけになっちゃいました。
まともに当初の予定通り書いてたら、多分、文書量が3倍以上になってたように思います。
いや、文書量の問題じゃなくて・・・結局、第2部が思うように書けなかった(面白くならなかった)のと、思った以上に長くなりそうだったので、今回の形に落ち着かせました。
まあ、当初のコンセプトはすっかりどっか行って二度と戻っては来ませんでしたねw



実はこのお話、最初にイメージしていたのが、今回公開した「終章」でした。
見世物小屋に売られた少年。そこで見世物にされ、蔑まれる。彼になにがあったのか・・・って感じですね。
そういうイメージがあったので、時代設定もそんな見世物小屋とかがまだあった時代、そういう人達が見世物にされるような時代。そこから、大正時代って設定になりました。
で、そんな見世物小屋設定があったので、主役(幸久)は(本編の中では)殺さない、というのも予定通り。
終章の旧仮名遣いみたいな大正時代の小説みたいな文体は・・・・・予定通りじゃないけど。

終章、当初は普通にいつもの調子で「エピローグ」として書いたんだけど、どうせなら、エピローグ自体を、旧仮名遣いや旧の漢字を使って大正時代っぽくしてみようかな、と。もちろん、実際の当時の文体がこうだった、というのではなく、あくまで「それっぽく」ですが。
そこまでいったら、フォントもそれらしい雰囲気のフォントに出来ないかな、とか思ったんですけど、取りあえずはWEBフォント使って明朝体に。背景も暗い灰色にして、配色も基本モノトーン、ロゴの配色もそれに合わせて、でも「少年」って部分だけは暗い赤色(血の色イメージ)にして、エピローグではなく「終章」ってことに。
このあたり、「Prologue」と統一出来ていないのは、途中でそうしようって思ったから。最初から考えてたわけじゃないってのがありありと分かりますね(汗)

で、この終章に出てくる見世物小屋の呼び込みの口上、「親の因果が子に報い、生まれ出でたるこの姿。かわいそうなはこの子でござい」って部分は、実際に使われていたであろう口上を参考に、というか、ほぼそのまま使ってます。見世物小屋の口上の定番だったみたいですね。

そういえば、各話の話数の表示というか、章番号ですが、最初は普通に白なんですが、徐々に暗い色に変わっていってます。
幸久の運命に連動させてます。


そんなこんなで「虐遇少年浪漫譚 〜みの蟲小僧物語〜」はこれにて完結です。
そんなサブタイトルないですけど・・・今思いつきました(笑)

思ったほど鬼畜にならなかったし(当社比)、なぞのむぅ大陸の少年のお話としてはインパクト弱めかなぁ・・・とは思いますが、まぁ、ね。
いや、まぁ、その・・・なんだか最近枯れてきたし(汗)

ってことで、次は・・・クリスマスかなぁ(汗)


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