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むつみのコメント


完結しました、学級委員の悩み2021 〜悪夢の終わり〜。

なんというか・・・愛ですw
いろいろとこんがらがったりもつれてたりするけど、愛です。
歪んでたりするけど、愛なんです。



ユウが孝典の死に大きく関わる、というのは最初からの予定でした。
でも、途中から奥本君にやらせるのもいいかなぁ、とか思ったりしてw

で、最終的に出来たのがこんな結末。
でも、もし仮にユウが手を下さなかったとしたら、奥本君がやってたでしょうね。
それも愛です。愛なんですw






さてさて。
このお話、構想メモとか残ってないんですよね(^^;
なんでだろう・・・

取りあえずリライトを考えたとき、最初から思っていたのは、オリジナルの「学級委員の悩み」をベースとして、あのお話を記憶として持っている孝典が、その記憶に悩まされながら・・・って感じのお話にしよう、と。

大筋はその構想通り。でも記憶は夢ということに変更。で、なぜ、経験もしていないことを我が事のように夢に見るのか、ということについてはパラレルワールドの出来事ということにして、なぜパラレルワールドで起きた「事実」がこの世界の孝典の夢に出て来るのか、というのはお話に書いた通りです。
そして、あの夢に現実が近づいて行く。そのための案内人みたいな役割として、パラレルワールドの孝典、つまりユウの設定が出来上がって。

まあまあここまではすんなり出来てたんですけどね。

じゃあ、もし、自分が実はこの世界にいる者ではなく、「違う世界の存在」であった場合、どうなるんだろうか、って。
さらに、「今いるこの世界」の自分との関わりってどうなるんだろう、と。

孝典にとっては、自分のことを誰よりも理解してくれていて、人には言えない自分の性癖も分かってくれる人であるユウは、兄のような存在であり、そしてやがて恋人のような存在になっていきます。
一方、ユウにとってはどうでしょうか。
ユウには今いるこの世界で知り合いは誰もいない訳です。ユウ側は知っていても、相手側は(孝典のことは知っていても)ユウの事は知らない。そんな世界で一人きり。そんなユウにとって、全てを打ち明けることができて、信頼もできる自分自身(孝典)は貴重な存在で、弟のようなものです。もっとも、孝典がユウという存在について理解してくれれば、ですが。
でも、自分の性癖やその他いろいろな、誰でも持っている「心の奧の暗い部分」まで全てを知っている孝典の存在は、年上のユウから見ると少し嫌なのかもしれない。嫌というか、自分でも気付いていない嫌悪感のような、同じ存在がいることを否定したいようなそんな気持ちがあるのかなぁ、とか。


そして、タイムスリップ物のお話なら必ず出て来るパラドックスの話、パラレルワールドの場合はどうなるだろう・・・なんて考えてみて・・・
ちょっとパラドックスとは違いますが、ユウの役割(彼が渡った先のパラレルワールドで、孝典の運命を本来あるべき形に修正する?)みたいなものが出来上がってきて。
ユウも、その役割に本能的に目覚めていって、みたいな・・・


そこにむぅ大陸らしく先生や友達を絡めて・・・


そんな感じのことを頭のなかでこねくり回した結果出来上がったお話がこれですw



途中で「ひょっとしたら、最後に孝典にとどめを刺すのは奥本君の役目じゃないか?」と思ったりもしましたし、実際その可能性もお話の中で匂わせています。が、現実的に考えると、それはそれでなかなか難しい。もっと時間があれば、そして孝典と奥本君がもっと壊れていけば、奥本君がその役割を果たした可能性も充分あったかな、と思います。それはそれで楽しいお話になりそうですがw



なんてことを思い出しながらコメント書いてます。
始めからこういう事を全部考えて書いていたのかというとそういうわけでもなく、途中で「ああ、こういう設定も考えておかないと」とか思って、設定決めて、場合によっては既に書いてある部分まで戻ってその設定に基づいて修正して、みたいな感じで、ようやく皆さんに読んで頂けたお話が出来上がりました。

途中思いっきり放置して、その上忘れてましたが(^^;>すみません(汗)

なお、このお話のキャラでイチオシは奥本君ですw





さてさて、外出自粛支援もついに10日目
明日が最終日です。
明日で「学級委員の悩み」オリジナル版(2001年)の期間限定公開も終了となります。

「学級委員の悩み2021 〜悪夢の終わり〜」は完結したので、明日は何を更新するのかというと、「ヒーロー」の第4話を公開します。
ってことで、明日は「ヒーロー」を見に来て下さいね(^^)/


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