旅館をあとにして帰路に立ったときも、僕の体は火照ったままだった。帰りの電車の中では、陽輔と雄輔が、義幸や光輝に見られているのも気にせずに勃起したぼくのちんぽをズボンの上から触ってきた。もちろん、冗談めかしているが、それは明らかに僕に二人の前で恥ずかしい思いをさせるためだった。やがて、光輝までが触ってくるようになった。駅について、家の近くまで歩く間ですら、僕はそうやって恥ずかしい思いをさせられた。
「んじゃ・・・きー坊、またね」
まずは陽輔と雄輔の家の前で、二人と別れた。二人は軽く手を振ると、家の中に駆け込んでいった。
「あの二人・・・なんていうのか・・・」
その直後、光輝が言った。
「ませてるというか、早熟というか・・・お前のせい?」
義幸が続きを言う。そして、僕の方を見た。
「知らないよ・・・」
複雑な思いだった。確かに僕があの二人にいろいろと教え込んだ。そして、今は・・・さっきの旅館でもだけど、二人の奴隷にされている。そして、義幸にも犯され、光輝にも犯された。でも、お互いにそんなことがあったなんて、知らないんだ。そう思うと、また体の奥が少し熱くなる。
「んじゃ、俺、ここで」
光輝の家の近くで僕達は別れる。僕と義幸は二人で歩き出す。義幸の家の前まで、どちらもなにも言わなかった。
「じゃ」
義幸はそれだけ言って、家に入ろうとした。でも、立ち止まる。
「なに?」
「また、やらせろ」
そして、僕の返事を待たずに家の中に入っていった。僕はしばらくその場に立ったままだった。
携帯が鳴った。それで魔法が解けたかのように、僕は歩き出した。陽輔からのメールだった。
『楽しかったよ。また五人で行こうね。いろいろとやらせてあげるから』
僕は、すぐに返信した。
『楽しかったです。またしてください、ご主人様』
そして、家に帰り着いた。
『またしてください、だってさ』
『さすが変態だな』
『今度はどんなことさせる?』
公彦が家で一息ついた頃、公彦の知らないところで、頻繁にメールが交換されていた。
『それいいかもね』
『ひっでぇ(笑)』
『かわいそうに・・・』
『心にもないことを(笑)』
そして、四人は次の旅行の計画を練り始めた。
<温泉旅行 完>
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