2015年お正月作品


-1月1日-


「渉さん」
誰かが俺の名前を呼ぶ。その声に聞き覚えはなかった。いや、ひょっとしたら、と思わないこともない。でも、それはあり得ない。こんな年明けの神社で、そんなことがあるはずはなかった。

去年、いや、一昨年になる。俺は彼をレンタルした。
忘年会でしこたま飲んで酔っ払って帰って来て・・・いつの間にか彼をレンタルしていた。もっとも、俺はそのレンタル店をどうやって見つけたのか全く覚えてないのだが。それどころか、申し込んだことさえ記憶になかった。
そして・・・というか、それなのに一昨年の12月31日、彼は来た。

「渉さん」
さっきより近いところで声がする。俺は立ち止まった。
(んな訳ないよな)
そう思いながら振り向く。俺の家の近所の神社は初詣と言えども混雑するような所じゃない。振り向いて見ても、せいぜい20人くらいが目に入るだけだ。それをざっと見渡す。やはり、俺の知っている彼はいない。
「渉さん」
すぐ近くから声がした。俺は少し驚きながら声の方を振り向いた。
「お、お前・・・祐樹か?」
その少年は満面の笑顔で言った。
「あけましておめでとうございます、渉さん」

俺は一昨年の12月31日から去年の1月2日までの3日間、彼を「恋人」としてレンタルした。しかし、彼と過ごしたわずか3日間で、彼は俺の中に確実に足跡を残した。そう、俺は彼を愛した。そしてあれから1年とちょっと・・・祐樹に負けないような恋人を作ろうと俺なりに努力をした。何人かとも付き合った。が、結局、祐樹以上に好きになれる相手はいなかった。いつまでも俺は祐樹を引きずっていた。今日、この神社に来たのも、去年祐樹と一緒に初詣に来たからだ。
そして、ついさっき、神様にお願いしたところだ。
(いい彼氏が見つかりますように)
と。

「今日ここに来れば、渉さんに会えると思ったから」
俺が尋ねる前に祐樹は言った。もちろん俺もそれは聞きたかった。が、それ以上に聞きたいことがあった。
「渉さんに会いたかったんだ」
「なんで俺に?」
祐樹はにこっと笑って俺の手を握る。
「お参り行こ」
俺の手を引っ張る。俺はお参りを済ませていたことは言わなかった。祐樹も俺の質問に答えなかった。お互い、口に出さないことがあるって訳だ。
お参りの最中、手を合わせている祐樹を横目で見ていた。少し背が高くなっている。でも、小柄なのは相変わらずだ。髪型が違うからか精悍に見える。でも、かわいくなくなったという訳じゃない。むしろ、前以上に俺好みになったというか・・・
「ちゃんとお祈りしないとダメだよ」
俺がずっと見ていたのに気が付いていたようだ。俺は慌てて手を合わせる。
(祐樹と恋人に・・・)
それ以上は願わなかった。そもそも祐樹と今日会えたのは偶然だ。今、これ以上のことを望むのは怖かった。
「何をお祈りしたの?」
祐樹が俺に尋ねた。
「いい彼氏が見つかりますようにって」
さっきお願いしたことをそのまま話す。祐樹の反応を見てみる。が、特に変化はない。
「祐樹は何をお願いしたんだ?」
「秘密だよ」
祐樹は教えてくれなかった。
「ね、家に行ってもいいでしょ?」
「ああ」
それだけ言ったが、内心、いろいろと片付けておけばよかったと後悔した。

「うわぁ・・・大掃除しなかったの?」
ドアを開いて最初に祐樹が言った。
「一人暮らしだし・・・いいだろ、別に」
祐樹は勝手に上がり込む。悪い気はしないのだが・・・
「なぁ、お前、どうしたんだ?」
祐樹が立ち止まった。そして、俺の方を向く。
「迷惑?」
「そうじゃないけど・・・」
「だったら・・・一緒にいてもいい?」
「だから、なんでだよ?」
「一緒にいたいから・・・じゃ、だめ?」
表情から気持ちが読めない。俺は祐樹の顔を無言で見つめた。
「渉さん・・・渉さんが忘れられなかったから」
そして、俺に一歩近づいた。俺の胸に頭を押し付ける。腕を俺の背中に回し、ぎゅっと力を込めた。
「ずっと・・・こうしたかった・・・かも」
俺も祐樹の頭を抱き寄せる。
「またレンタルして欲しいのか?」
正直、信じられなかった。恐らくはレンタル店から営業して来いとでも命じられたのであろう。
「あれはもう辞めた」
「そうなんだ」
半ば疑いながらもそう答える。
「信用してもらえない?」
「そういう訳じゃないけど・・・」
祐樹が顔を上げる。そして、俺の目を見て言った。
「僕、渉さんのことが好きです」
祐樹を信じたいとは思った。でも・・・
「なんで、俺なんか」
「初めて抱いてもらったときから、僕、渉さんがずっと好きなんです」
(とりあえず、信じよう)
たとえ、騙されていたとしても、祐樹になら・・・それに、俺も初めて祐樹を抱いた時から、ずっと好きだったのだから。
「じゃ、これから」
そこまで言ったところで祐樹が体を俺に擦りつけてきた。股間がすでに硬くなっているのが分かる。俺は手を下ろして祐樹の尻を掴む。そして、その体を引き寄せる。
「あ・・・」
それだけで祐樹が息を漏らす。俺も勃起した。それを祐樹に押し付ける。お互い、腰を動かし、擦りつけ合った。
「祐樹」
俺は祐樹の口に貪り付く。祐樹が舌を入れてくる。
1年前に祐樹を抱いたときにもディープキスはした。でも、あのときより激しく、息が出来なくなるくらいに祐樹が求めてくる。
「渉さん・・・」
荒い息をしながら俺を求める。俺もそんな祐樹の口を貪り、背中に手を這わせる。服をたくし上げ、祐樹に直接触れる。なめらかな肌をなで回す。ズボンの上から尻を掴む。その尻をなで回す。
「あっ」
祐樹の体が小さく震えた。
「え?」
まさか、とは思ったが、どうやらそうらしい。
「イっちゃったの?」
祐樹は恥ずかしそうに顔を伏せて頷いた。そして、慌てて言い訳のように言う。
「ずっと・・・あれからずっと抱いて欲しかったから・・・」
(俺のこと好きって本当なのか・・・)
俺は祐樹をぎゅっと抱きしめる。祐樹も俺を抱きしめ返す。
「着替え、ある?」
祐樹は首を左右に振る。
「俺のでいい?」
今度は上下に振った。
「待ってて」
俺のボクブリを持ってきて差し出した。祐樹は俺の目の前でズボンとボクブリを脱いだ。
「毛、生えたんだ」
あのときは、まだ生えてなくて、それがコンプレックスだった。祐樹は頷く。
「今、中・・・2?」
また頷いた。俺は祐樹が脱いだボクブリを拾い上げる。べったりと精液が付いている。
「けっこう出したな」
祐樹は顔を赤らめた。
「いつから出してなかったんだ?」
「昨日」
これが若さって奴だ。
「ね、ベッド行こ」
祐樹が下半身裸のまま、俺に言う。
「今出したばっかだろ?」
「まだ出るよ」
確かに、祐樹のペニスは勃起したままだ。
「マジかよ」
祐樹はさっさとベッドルームに向かう。そして、全裸になってベッドに上がる。むくっと上半身を起こすと、手を伸ばして脇の引き出しからローションを取り出した。ベッドルームも、ローションの在処も祐樹は知っている。ベッドの上に仰向けになり、体の横にローションを置く。そして、足を抱える。
「入れて」
無毛のアナルも勃起したままのペニスも丸見えだ。
「しょうがねえな」
俺は祐樹の変化に少し戸惑った。俺は祐樹の初めての男だ。前にした時は、まだぎこちなさがあった。しかし、今の祐樹はどうだ。自ら俺を誘い、入れて欲しいとせがみ、そして足を抱えて全てをさらけ出している。
とはいえ、俺もそんな祐樹を見て興奮している。服を全部脱いで祐樹の足の間に座る。祐樹からローションを受け取る。それを指に取り、祐樹のアナルに塗りつけようとした。
そこは、1年前とは少し違っていた。
「広がってる?」
あくまで俺の記憶だが・・・祐樹のアナルはもっと小さかったように思う。今、目の前にあるのは、縦に長いというか・・・穴が大きくなっているようだ。
「え?」
祐樹にはその意味は分からないかも知れないと思い、質問を変えた。
「結構入れられた?」
「え、僕の穴、広がってる?」
意味が分かったようだ。祐樹は自分の指でアナルをなぞる。
「あのとき、初めてだったよね」
「うん」
あれから1年が経つ。レンタルを続けていたとしたら・・・
「どれくらい入れられたんだ?」
少し考えている。
「だいたい月に1人か2人くらいだから・・・」
「ざっと20人ってとこか」
「それくらいかな」
少しだけショックというか・・・嫉妬というか・・・
「でも、好きになったのは渉さんだけだよ」
俺の気持ちが伝わったのか、祐樹が付け加えた。でも、俺が気になったのはそういうところじゃない。何人もの男に抱かれ、そして今、積極的にセックスをねだるようになったこと・・・祐樹をそういう風にした誰かに嫉妬していた。そして、それが俺の気持ちを高ぶらせた。祐樹のアナルにローションを塗り込め、そして俺のペニスにもローションを塗る。それを一気に祐樹に入れた。
「うぅ」
声を上げるがアナルは抵抗なく俺のペニスを受け入れた。一気に根元まで入れる。苦痛はなさそうだ。俺は腰を小刻みに動かした。
「はぁ・・・」
勃起したペニスがゆらゆらと揺れている。先走りが糸を引いて垂れていた。
「渉さん・・・気持ち・・・いいよ」
泣いているような、笑っているような・・・祐樹のそんな表情は初めて見た。
「あぁ・・・」
祐樹が俺の背中に手を回し、体を起こす。俺はあぐらをかく。その上に祐樹が乗る。祐樹は自分で体を上下させる。そして、口に貪り付いてくる。
「気持ちいいよぉ」
祐樹のアナルが俺のペニスを締め付ける。その久しぶりの感触に俺は我慢できなかった。
「イ、イく」
ほんの数分で俺は祐樹の中に精液をぶちまけた。俺の腹に熱いものを感じる。祐樹もイっていた。2度目の射精、しかも、1回目はペニスに触れることなく、2回目もトコロテンだ。
祐樹はさっきまで自分の体を貫いていた俺のペニスにしゃぶりつき、それを口できれいにする。俺の腹に飛び散っている自らの精液もきれいに舐め取る。
「なんだか・・・成長したなぁ」
俺はそんな祐樹を見て思ったことを口に出す。
「1年経ってるもん、身長だって5センチ伸びたし」
「いや、そうじゃなくて」
俺は苦笑する。
「どっちかというと、こっちの字だな」
俺は祐樹の腹に指で『性』の字を書く。
「ああ、そっちね」
祐樹は少しはにかんだ。
「いろんな人にいろんなことされたから」
どうやら『されたこと』を嫌がっている感じじゃない。
「アナルも広がってるみたいだしね」
「見て分かるの?」
「お尻の穴、大きくなってる」
そう言うと、恥ずかしそうにしながらもう一度自分でアナルを触る。
「そうかなぁ」
「さっきも簡単に入ったろ?」
「まぁ、それは・・・そうだけど」
「20人くらいに掘られたんだからなぁ」
祐樹の手をどけて、そのアナルに軽く指を入れる。人差し指は簡単に入る。
「いろいろされたし」
「いろいろって?」
祐樹はアナルをぎゅっと締めたり緩めたりしている。
「2本挿しとか」
「ホントかよ」
俺は祐樹の顔を見た。嘘って訳じゃなさそうだ。
「うん・・・ちょっと無理矢理って感じだったけどね」
こんな子を二人で犯ったのか・・・想像すると、勃起しそうになる。
「気持ち良かった?」
「痛かった」
(そりゃそうだろうなぁ)
「相手はレンタルした人?」
「うん」
「レンタル以外でセックスしたことは?」
「さっきが初めて」
(そうなんだ)
少しだけほっとした・・・気がする。でも逆に言えば、レンタルでならするってことだ。
「レンタルはいつ辞めた?」
「去年の11月」
「じゃ、男とのセックスは・・・1ヶ月ぶり?」
「うん」
「その間、誰かとしたいと思ってたんじゃない?」
「思わないよ・・・渉さん以外は」
俺達は全裸のまま、ベッドに並んで横になっている。祐樹が俺のペニスをまさぐり、それを握る。
「セックスは・・・好き?」
「好きな人とするのは好きだよ」
「オナニーは?」
「大好き」
そう言って笑った。
「1年前とは大違いだな」
「セイチョウしたからね」
俺の腹に『性』の字を書く。
「トコロテンの経験は?」
「トコロテンって?」
いろいろ経験はあるが、知識はあまりないようだ。
「さっきみたいに掘られただけでイっちゃったこと」
「ああ・・・5回位かな」
「お尻、感じるんだ」
「わかんない・・・でも、入れられてると興奮する」
「意外と淫乱に育ってるな」
「育てられたの」
少し口を尖らせて見せる。その表情と会話の内容に少し違和感を感じる。こんなかわいい奴が淫乱だなんて。
「ま、要するに、祐樹はそういうことが好きなんだよ」
俺は意地悪く言った。祐樹が顔を上げる。
「そういうの、渉さんはイヤ?」
「いや、大好き」
「何だよ」
また口を尖らせた。でも、すぐに俺に抱きつき、また俺のペニスを握る。
「まだ勃つ?」
「すぐは無理・・・ってか、まだやりたいの?」
祐樹は無言だ。
「淫乱だなぁ」
俺は体を起こして、祐樹のペニスを口に含んだ。
さすがに3回目ともなると量は少なかった。


「夕食、何が食べたい?」
祐樹はベッドから起きだして、冷蔵庫を覗き込む。
「何もないじゃん」
俺はほとんど料理はできない。だから、正月でも外食かコンビニ弁当で済ますつもりだった。
「何か買ってくるね」
服を着て、出て行った。やがてスーパーの袋をぶら下げて帰ってきた。そして、服を脱ぎ始めた。
(またするのか)
少しあきれながら見ていると、祐樹は全裸の上にエプロンを着け、何か調理を始めた。
「何で裸エプロンなんだ?」
「そういうの、好きなんじゃないの?」
「誰がだよ」
口ではそう言ったが・・・実は祐樹のお尻に見とれていた。俺も起きだして、祐樹のお尻を触る。
「ほら、好きじゃん」
祐樹は嫌がるどころか笑顔を見せる。しばらくそのお尻を触り続ける。
「勃つからやめて」
祐樹がお尻を振った。前に手を回すと、確かに少し硬くなりかけていた。
「元気だなぁ」
俺は笑いながら、ベッドの周りに落ちている服を拾い集め、それを着た。
「すぐ食事の準備するから待っててね」
祐樹は振り向かずに俺に言った。


祐樹の料理の腕前は変わっていなかった。時間がなかったから簡単なもの、とか言いながら、それでも小さなテーブルの上がいっぱいになるほどの料理が並んでいる。そして、祐樹は相変わらず裸エプロンのまま、俺の横に座っている。
「どう?」
「おいしい」
そう言うと祐樹は笑顔になる。首から下を見なければ、俺好みの可愛い少年。しかし、首から下は裸エプロンの淫乱な少年だ。それはそれで好みだが。
祐樹は俺の視線に気が付いて言った。
「こういうの、嫌い?」
「いや、別に・・・でも、普通にしてればいいよ」
正直、こんな祐樹を見ると、これまでどんな人とどんなことをしてきたのかが気になった。こんな風に祐樹を淫乱に育てたのは、どういう人なんだろうか、と。
「レンタルって、どんなことしたの?」
たぶん、食事の最中に聞くようなことじゃない。でも、どうしても聞きたかった。
「セックス」
それだけぽつりと言う。
「それはそうなんだろうけど・・・」
「おしっこ飲まされた話とか、聞きたい?」
少し驚いた。しかし、食事中にもかかわらず、俺はそれを聞きたいと思った。
「そういうこともさせられたの?」
「うん」
「そういうのは、嫌い?」
「え?」
「もし、俺もさせてって言ったらどうする?」
祐樹は少し考えた。
「渉さんがしたいって言うのなら・・・」
俺の中にそういうことをしたいという気持ちがあるということに初めて気が付いた。
「他には?」
祐樹はしばらく考えた。
「縛られたりとか・・・二人にされたりとか・・・剃られたりとか」
「それから?」
「あと・・・浣腸とか外でしたりとか・・・そんな感じ」
そんな事を聞いているうちに、俺は勃起していた。
「どんなことされた時が一番気持ちよかった?」
「えぇ・・・そんなこと・・・」
言いにくいようだ。
「正直に言ってみなよ」
「うん・・・・・」
答えが返ってくるまでにしばらく時間がかかった。
「縛られて2本挿しされてるとこを撮影されたときかな」
やっぱり淫乱に育ってるんだ。
「それは、縛られたことが気持ち良かったのか、2本挿しが良かったのか、撮影されてるのか、どれが良かったんだ?」
「わかんない・・・でも縛られたのかな」
「お前はマゾなんだな」
まぁ、そういう奴じゃなきゃ、レンタルでいろいろされるなんてこと出来ないとは思うが。
「それって変態じゃん」
SMについては多少知識はありそうだ。
「そうでもないさ。誰でも多かれ少なかれSやMの傾向はあると思うよ」
「渉さんはどっちなの?」
今まであまり考えたことはなかった。しかし・・・
「今、祐樹がされたことを聞いてたら、正直、俺もしてみたいって思う」
「サド?」
「かもね。でも、してみたいってのと実際にするのとは違うしね」
「渉さんは実際にしたい?」
「わからない・・・してみたい気はする」
俺達は食事をしながらこんな話をしていた。祐樹は裸エプロンで、俺は勃起させながら。

食事を終え、食器の片付けが終わると、祐樹は服を着た。
「明日、また来てもいい?」
少し意外だった。てっきり食事が終わったらまたするのかと思っていた。
「もちろん。でも、もう1回するのかと思ってた」
「今日はもう出ないよ」
祐樹は笑った。そして付け加えた。
「渉さんのなら飲んでもいいよ・・・おしっこ」
少しだけ驚いた。
「渉さんにならいろいろされてもいいし」
「わかった。楽しみにしてる」
(何を?)
心の中で自分にツッコミを入れた。
「明日、何時に起きるの?」
明日はゆっくり寝ているつもりだった。でも、祐樹が来るのなら・・・
「う~ん・・・8時か9時かそれくらい」
「じゃ、7時に来る」
(おい)
今度は祐樹にツッコミを入れたくなる。
「まだ寝てるって」
「一緒に寝る」
(まぁ、いいか)
こんな子にここまで言われて嫌な訳がない。
「明日泊まってもいい?」
「いいよ」
俺がそう言うと、祐樹は笑顔で帰って行った。

祐樹が帰ったあとの家を見てみる。キッチンはきれいに片付いている。ベッドもだ。
(あいつが家にいてくれたらな・・・いろんな意味で)
風呂に入る。祐樹が初めて家に来て、一緒に風呂に入った時のことを思い出す。あのときは13才なのに全く毛が生えていなかったっけ。今は14才。それなりに生えていた・・・けど、まだまばらな感じだった。背も小さい。小学生と間違えられることもありそうな感じだ。それでいながらしっかりしている面もある。そして、見た目とは全く違ってかなりの好き者って感じ。俺は祐樹がこれまでされてきたことを想像しながら、風呂場でオナニーした。


Index