僕の先生

僕のアナルに先生の舌が這い回る。
「ああ」
僕は自分でお尻を開きながら、その愛撫に溜め息を漏らす。先生の指が僕のアナルをつんつんと突っつく。指を入れるわけじゃない。アナルに触れて、離して、また触れる。徐々に僕のスイッチが入って身体が敏感になっていく。
そして、穴に指が押し付けられる。少しだけ入ってくる。でも、すぐにそれは抜かれる。先生は、僕の目を見ながらその指先の臭いを嗅ぐ。
「優斗君の匂いだ」
そして、僕の穴に顔を寄せる。そこの匂いを嗅ぐ。
「いい匂いだ」
そして、またそこを舐める。
「あぁ」
溜め息が喘ぎ声に変わる。しばらく先生に舐め回される。
「んふっ」
ペニスが勃起する。先生が僕のお尻に手をかける。僕はベッドの上に両手を投げ出す。先生がお尻を開いて顔を近づける。
「開いてるな」
そして僕を見る。僕は先生を見つめる。先生の指が僕の穴を撫でる。
「恥ずかしい身体になったな。穴が開きっぱなしだ」
「先生がそうしたんじゃない」
僕は先生に開発されている。今更そんなことを言われても・・・
「そんな身体にされて嬉しいんだもんな、優斗は」
そう。僕は先生に見られて、言われて、触られると勃起する。
「先生のせいでしょ」
すると、先生は笑う。
「優斗は変態だもんな」
僕は少し怒ってみせる。
「誰がそうしたんだよ」
もちろん本気で怒るわけがない。先生が身体を僕に被せ、キスしてくる。僕は先生の口に舌を入れる。それに先生の舌が絡みつく。先生の唾液をすする。先生の息が掛かる。先生の手が僕を抱き締める。
「あぁ、先生」
僕も先生の背中に手を回し、ぎゅっと抱き締める。
「大好き」
そう言って先生の口に口を押し付ける。先生が顔をずらす。そのまま僕の頬にキスし、舐めて、耳を咥える。耳たぶを舐められて、耳の穴に舌が押し付けられる。
「あぁ・・・先生」
先生の背中で手を滑らせる。先生が乳首を舐める。そのまま臍を舐めて、そしてペニスを咥える。
「ああ、先生」
僕は先生の髪の毛をかき回す。先生がフェラチオする。先生の口の中で僕の皮が剥き下ろされる。そのまま舐め回される。足を持ち上げられ、再びアナルを舐められる。僕は先生のペニスに手を伸ばし、それを握る。
「しゃぶりたい」
すると、先生が僕の顔の横に座る。僕は上半身を起こして、先生の太いペニスを口に含む。そこにじっくりと舌を這わせる。先生の毛が僕の鼻をくすぐる。先生の手が僕のお尻に伸びて、そこを撫でる。割れ目に沿って指が動く。ペニスから口を離し、先生の顔を見る。先生にキスをしようと顔を寄せる。でも、先生はそれを避けるように仰向けになる。先生の股間に座って玉の脇を舐め、玉を舐める。そして、先生の足を持って先生のアナルの辺りに顔を突っ込む。先生が自分で足を持ち上げる。先生のアナルに鼻を押し当てる。息を吸い込む。先生の匂い。僕の好きな匂い。何度も息を吸い込んでその匂いを堪能する。
先生が身体を起こす。僕は仰向けになって先生の下に潜り込む。先生が僕の顔の上にお尻を下ろす。そのお尻を手で開いて、アナルにキスをする。舌を伸ばしてそこを舐める。口を押し付ける。また舐める。先生のペニスを掴む。熱くて太い。それを握りながら先生の玉を吸い込むようにして舐める。先生が腰を上げる。先生のペニスをもっと握っていたいと思う。でも、諦めて手を離す。僕の足の方に回り込む。僕の足を持ち上げ、アナルにローションを塗る。先生の指が入ってくる。期待で息が荒くなる。
「先生、入れて・・・」
小さくつぶやく。
「まだだ」
まるで焦らすかのように指1本だけを入れる。しばらくして、ようやく指が2本に増える。
「もっと」
2本じゃ足りない。先生が僕の顔を見る。
「なにが欲しい?」
先生が僕に尋ねる。答えは分かっている筈だ。
「先生の、入れて」
いつものように答える。それでも先生は僕を焦らす。また先生が僕の顔の横に来る。
「しゃぶれ」
そうして僕にしゃぶらせながら、僕のアナルを指で責める。指が3本に増え、出し入れされる。
「3本くらい、簡単に入るな」
これも先生に拡張された結果だ。そして、それくらい簡単に受け入れられないと、先生の太いペニスは入らないだろう。先生が指3本を奥まで入れて、細かく振動させるように出し入れする。
「あぁ」
気持ち良いのかどうかはよく分からない。でも、先生にそうされているのが嬉しいし、だからそれは気持ち良いんだと思っている。そう思っていることを先生も知っている。
「これぐらい、普通に入るようになったな」
先生が一旦指を抜く。その手を僕に見せる。先生は指3本を揃えて、そこに小指を沿わせる。
「これはどうだ」
そのまま指を僕のアナルに当てる。僕は少し身構えて、そして力を抜く。先生の指が入ってくる。さっきより拡げられている感覚。
「さすがだな。優等生だ」
また指を抜いて手を見せる。
「今度はこれでどうだ」
指3本は変わらない。でも、次は小指の代わりに親指を添えた。それを穴に押し当てる。
「いくぞ」
それが入ってくる。穴が拡がる。
「い、痛っつ」
さっきとさほど変わらないだろうと頭で想像していたのとは少し違った。小指まででけっこう限界だったのかもしれない。
「裂けるっ」
すると先生は指を抜いた。その手を僕の前に突き出す。
「握ってみろ」
先生の指3本と親指を一緒に左手で握る。
「こっちも握れ」
僕の前にペニスを突き出す。それを右手で握る。
「どっちが太い?」
右手と左手じゃ、どっちが太いか分からない。指を握っていた左手でペニスも握ってみる。
「こっち」
先生のペニスにキスをする。
「指は入らないのに、これは入るんだな」
確かにその通りだ。
「指よりペニスの方が好きだもんな」
そう言って、僕の穴ににじり寄る。
「無理矢理入れてるくせに」
憎まれ口を叩いた。でも、先生が無理矢理しているんじゃないってことは、僕が一番良く知っている。
「愛を込めて犯してるのに?」
僕は少し笑った。でも、その通りだ。先生は僕を愛してくれている。僕も先生を愛してる。その気持ちは間違いない。
「入れて欲しいか?」
僕は頷いた。
「入れて欲しいか?」
いつものやり取りだ。先生はちゃんと言わないと入れてくれない。それも分かっている。
「先生の、入れて欲しい」
「なにをだ」
「先生のペニス、僕のケツマンコに入れて下さい」
でも、先生は入れてくれない。僕を四つん這いにさせ、そして僕のアナルに先生の勃起したペニスを軽く押し付ける。
「入れて欲しいなら、自分でそのケツマンコに咥え込め」
僕に命じる。まるで変態扱いだ。でも、実はこれも僕を思ってのことだ。先生のペニスは太い。それを普通に入れると僕が痛い思いをするかもしれない。だから、先生は僕が自分のペースで受け入れられるようにしてくれているんだ。僕はゆっくりと先生のペニスに僕のアナルを押し付ける。先生の熱いペニスを感じる。その太いペニスを受け入れるために、少し力んでアナルを開く。そのままお尻を先生に押し付ける。それが入ってくる。ゆっくりと、少しずつ先生を受け入れる。途中まで入ったところで一旦抜く。そして、もう一度入れる。それが『もう大丈夫』という合図だ。先生が僕の腰を掴んで奥まで突き入れる。
「ああっ」
僕の中が先生で一杯になる。僕が先生で満たされる。その充足感が気持ち良い。先生が動く。先生が僕の中にそれを擦りつける。その感触。むずむずするような、痛いような、気持ち悪いような、気持ち良いようなその感触。
「ああ、気持ちいい・・・です」
四つん這いのまま僕も身体を前後に動かす。先生にお尻を押し付ける。身体の中に先生を感じる。僕の中の先生が動く。先生に入れられていることを実感する。先生と一つになっていることを感じる。それが気持ち良い。
先生は僕の奥まで突いてくる。先生の部屋にパンパンと音が響く。この音が僕は好きだ。僕の身体が先生の物になって、先生の好きなように使われているこの瞬間。先生が四つん這いの僕の背中に覆い被さる。腰を小刻みに動かしながら僕を責め続ける。先生の手が僕の胸やお腹を這い回る。僕のペニスを握る。それを扱かれる。身体を起こして先生の手に僕の手を添える。一緒にペニスを扱く。気持ち良い。自分だけで扱くよりも先生と一緒に扱いている方が気持ち良い。先生が片手で僕の乳首の先をすっと撫でる。身体がビクッとなる。それを何度も繰り返される。僕は乳首は感じない。でも、先生に入れられて、先生に抱かれて、先生に撫でられると気持ち良くなる。
「穴がヒクヒクしてるぞ」
乳首を撫でられて身体がビクッとなる度に、僕のアナルが締まる。それを先生は楽しんでいる。それで先生も気持ち良くなってくれるなら嬉しい。
「ああ、先生」
僕は顔を出来るだけ先生の方に向ける。先生も僕に顔を近づける。キス。お互いの口をむさぼり合う。
「あ、だめ」
僕はペニスを扱き続けている先生の手を押さえた。イきそうになっていた。
「イってもいいぞ」
僕は首を左右に振る。先生より先にイきたくない。先生に気持ち良くなってもらってからじゃないと嫌だ。僕のそういう気持ちは先生も知っている。僕を扱く手を止めて、今度は両手で乳首を撫で始める。身体がビクビクする。
「はぁ」
溜め息みたいな声が出る。先生が僕のアナルから抜く。僕は先生に向き合って、その上に跨がる。先生が僕の頬を両手で押さえてキスをする。頭を抱えられるようにしてキスをされながら、僕は先生のペニスを受け入れる。先生が僕の頭を撫でる。髪の毛をかき回すような撫で方じゃない。小さい子にいい子いい子するときのような撫で方だ。僕がそんなふうに撫でられるのが好きって知っているから。先生の身体にしがみつく。身体を揺らす。先生も動かす。僕の中の先生も動く。
「ああ・・・先生」
先生が僕と繋がっている所に手を差し込む。先生が入っているところを指でなぞる。その指を穴に入れる。先生と、先生の指が入っている。
「拡がったな」
少しだけ顔を離して僕を見ながら言った。まるでテストで良い点を取って、よく頑張ったなって褒めてくれるのと同じように。僕は少し照れながら頷く。
「初めは指でも痛がってたのにな」
もう1年も前のことだ。あれから先生に教えてもらって僕はいろんなことが出来るようになった。もちろん、先生のおかげだ。
「中に出して」
先生にねだる。先生は僕をベッドの上に押し倒して足を持ち上げる。そのまま、僕のアナルに腰を打ち付ける。またパンパンという音。先生が真剣な表情になる。その時が近づいている証拠だ。急に先生が僕から離れて顔の横に移動した。僕は口を開く。さっきまで僕の中に入っていたペニスを口に押し込まれる。そのまま先生が自分のペニスを握り、扱く。僕も頭を動かす。
「ああっ」
先生が呻くと、僕の口の中に先生の精液が溢れた。僕はそれを漏らさないように唇をすぼめる。先生の動きがゆっくりになる。先生のペニスが僕の口から引き抜かれる。僕は口の中の先生の精液をゆっくりと味わい、飲み込んだ。
先生がまた僕の足を持ち上げた。もう一度僕の中に入ってくる。今度はいきなり奥まで、そして強く腰を打ち付ける。先生の精液の味の余韻を感じながら、僕は先生に激しく突かれる。そして、先生が僕を突き上げた。
「ああっ」
今度は僕が声を上げた。僕のペニスから精液が迸る。同時に先生のペニスが僕の中でビクビクと動いたのを感じる。先生が僕の肩を押さえ、キスしてくる。
「汚れちゃうよ」
僕の脇腹辺りで精液が滴りそうになっている。でも、先生は構わず僕にキスをし、そして抱き締めた。

先生が僕の横で仰向けになる。まだペニスは半勃ちだ。僕は身体を起こしてそれを咥える。少し頭を動かすと、それはまた堅くなる。しばらく頭を動かしていると、先生は3回目の射精をする。さっきよりは量は少ないけど、またその精液を僕は飲み込む。そのままペニスから口を離し、先生のお腹の辺りに付いていた僕の精液も舐め取る。今度は先生が身体を起こして僕を押さえ付け、僕の身体に飛び散ったままの精液を舐め始めた。
「くすぐったいって」
僕はこれが苦手だ。くすぐったくて身体をよじる。でも、先生は僕を押さえ付ける。いつものことだから分かってるんだけど、いつまで経ってもこれには慣れることが出来ない。
「先生、もういいって」
でも先生は僕の身体がきれいになるまで舐めてくれる。それが、先生の僕に対する愛情だ。

先生と出会ったのは去年の春だ。まだ小6のとき。僕は中学受験するって親が決めていた。中高一貫の、いわゆる良い学校。親が言うには、高校受験で苦労する必要はない。でも、大学に行く頃には何かやりたいことを見付けているかもしれない。だから、中高は一貫で、大学はその時に決めれば良い、ということだった。僕は特に反対しない。そりゃ、高校受験で苦労するのと中学受験で苦労するのとあんまり変わらないような気はするけど、僕はまあまあ成績も良かったし、今の僕ならそれなりに頑張ればなんとかなりそうな感じだったから、親が勧めるならそれが良いのかなとその気になっていた。そんな僕の家庭教師として親が呼んだのが先生だった。どこから見付けてきたのかは知らないけど、先生はまだ大学生で、でも教え方が上手くて、僕の成績は確かに上がった。そして、目指す学校にも合格出来た。

先生が教えるのが上手いのは、何も勉強だけじゃなかった。そう・・・僕は、先生にセックスを教えてもらった。その頃、オナニーはもうしていた。きっかけはなんだったか覚えていない。僕がそういうことに凄く興味があったというわけでもない。まあ、多少は・・・普通程度には・・・興味はあったけど。そんな僕に勉強も教えながら、先生はセックスも教えてくれた。成績も上がったし、そういうことも出来るようになった。そして、僕等はお互い大切な恋人として付き合うようになった。ただ気持ち良いことをしたいとかってことじゃなくて、僕には先生が、先生には僕が必要になったんだ。
志望校合格のご褒美に何が欲しいか親に聞かれたとき、僕は迷わず先生に家庭教師を続けてもらいたいと答えた。親は少し驚いて、そして喜んだ。先生は確実に僕の成績を上げてくれたし、普通に良い人だったから、親も先生のことを気に入っていたからだ。中学は志望校に入ったけど、上位の成績をキープしたいし、いずれは大学受験だってある。僕はなるべく長く先生に家庭教師を続けてもらいたいと願った。もちろん、先生だってそのうち就職とかするだろうし、ずっと、というのは無理だろうけど、出来る間はずっと、僕のために。
そんなわけだから、僕と先生の付き合いは親公認だ。もちろん、付き合いが勉強だけじゃない、ということは親は知らないけど。だから、先生の家に泊めてもらったり、時々二人で一緒にどこかに泊まりで遊びに行ったりすることも全然認めてもらえるような関係だった。成績さえ落ちなければ、だけど。

そんなふうに、僕と先生、そして僕の両親と先生は良い関係、ほとんど家族同然の関係になっていた。

「ねえ、先生」
終わった後、二人で一緒にシャワーを浴びて、身体を拭いて、そしてまたベッドで全裸で抱き合ったまま僕等はゴロゴロしている。その時、僕は切り出した。
「クリスマスに家族で温泉に行くことになったんだけど」
「クリスマスに温泉かぁ・・・雪見しながら露天風呂ってのもいいなぁ」
先生は僕の後ろから、僕の胸の辺りを軽く抱き締めている。その手に僕の手を重ねる。
「先生も一緒にどうですかって」
「へぇ」
家族同然なんだから、家族旅行に行くなら先生も一緒にってことで『誘ってくるように』というのが親からの頼まれごとだった。
「でも、俺が行くと邪魔だろ」
「そんなことないよ」
僕はもぞもぞと身体を動かして先生と向き合った。
「たぶん、先生来てくれた方が親も喜ぶよ」
「優斗君は?」
「もちろん」
僕は先生に軽くキスをする。
「でも、親と一緒じゃ出来ないぞ」
先生に身体を抱き寄せられる。
「部屋をね、親の部屋と、僕と先生の部屋の2つ取ろうかってさ。もちろんお金は全部ウチの親が出すって」
また頭を撫でられる。
「でも、さすがに隣の部屋でやるわけにもいかないし」
「しなきゃいいんだよ」
「優斗君がそれでいいならな」
僕は少し考える。先生と二人。別に勉強するわけじゃない。しかも一緒に泊まる。
「やりたい」
先生は笑った。
「遠慮しとくよ。優斗君のご両親の信用失いたくないし」
そして、また頭を撫でる。
「家族だけでクリスマス楽しんでこい」
その話はそれで終わった。僕は家族と温泉に旅行に行くことになった。先生を残して。

そして、その悲劇は僕等が温泉に行っている間に起きた。
先生が交通事故で亡くなった。
それは、クリスマスの日のことだった。


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