僕の先生

「ああっ」
アナルが裂けるかと思った。でも、僕のアナルは先生・・・じゃなくて亮太を受け入れる。僕のアナルは先生を覚えている。そして、亮太のそれは僕の身体に先生を思い出させてくれた。
「先・・・生」
僕は上半身を仰け反らせる。
「亮太だって」
先生が僕のお尻をぴしゃりと叩く。
「ああ、亮太・・・」
今度は顔をベッドに押し付ける。先生・・・亮太が僕の中で激しく動く。僕のお尻からパンパンと音がする。
「亮太・・・気持ちいいよぉ」
ぼろぼろと涙が出てきた。理由は分からない。先生を思い出したのか、また先生に激しく掘られて心が喜んでいるのか、それとも気持ち良いからなのか。
「ほら、もっと喘げよ」
亮太が一旦抜く。そして、また奥まで突っ込む。それを繰り返す。手が勝手にペニスを握っていた。
「だめだ」
亮太がそんな僕の手を掴んで背中に回す。手首を握られ、引っ張られながら腰をパンパンと打ち付けられる。
「ああ、イ、イく!!」
身体の中に何かが押し寄せてきた。それは僕の中の亮太がいる辺りからじわじわと身体全体に広がり、そしてペニスの奥にぎゅっと集まった。
「ああっ」
僕は身体を起こした。誰も触れていない僕のペニスから精液がびゅっと飛んだ。
「おおっ締まる!!」
亮太が後ろから僕に腰を押し付ける。
「ああ・・・すごい」
亮太が腰を引き、そして僕に打ち付ける。それを3回、4回と繰り返す。お尻の奥が熱い。また腰を押し付けられ、その中で亮太が脈打つ。それを感じる。亮太の精液が僕の奥に注がれている。
(あぁ・・・)
僕は背中を仰け反らせようとした。それを抑えるように、亮太が僕の身体を強く抱き締め、背中に身体を押し付けて来た。
「優斗、やっぱりお前の中は最高だ」
そう言ってもらえるのが凄く嬉しい。
「先生、僕、幸せだよ」
また涙が出て来る。
「俺もだよ、優斗」
僕を抱き締める手が緩む。僕はその手に手を重ねる。
「先生・・・ありがとう」
これまで先生が僕にしてくれたこと、僕の側にずっといてくれていたこと、全てに感謝する。
「お前がいてくれて、俺は嬉しかったよ」
そのまましばらく、僕等は動かなかった。僕は背中と、そしてお尻の中で先生の体温を、先生の存在を感じていた。

亮太が身体を起こした。
「動くよ?」
僕は頭を上下に振る。すると、亮太はまた腰を動かし始めた。
「中が凄い熱い」
僕のお腹の辺りに腕を回して腰を打ち付けてくる。
「気持ち、いい」
「僕も、お尻、気持ちいい」
お腹の亮太の手に手を重ねる。指に指を絡める。そのまま手を顔の前に持って来て、その指の1本1本を舐める。亮太が僕の口の中に指を入れてくる。その指に舌を絡め、吸う。
「ああっ」
2回目は亮太が先だった。お腹の奧に熱い亮太を感じる。それが僕の身体に広がり、染みこんでいくのを想像する。僕の身体は亮太に埋め尽くされるんだ。
「うっ」
僕も2回目の射精をする。亮太は動き続けている。激しく僕を掘り続ける。僕は四つん這いの姿勢に戻る。でも、亮太とキスしたい。
「待って」
僕は一旦亮太から離れ、仰向けになる。亮太が覆い被さってくる。まるで獣だ。足を抱えてアナルを晒す。そこにぶち込まれる。亮太が僕のペニスを握る。
「あっ」
それだけでイってしまう。3回目だ。
「ううぅ」
亮太が僕にのしかかる。僕の中でびくびく動いている。亮太も3回目。僕等は競うように射精し合う。亮太が僕の身体を折り曲げてまた奥まで入ってくる。そのままキスしてくる。顔を舐められる。口を口で覆われ、亮太の唾液が注ぎ込まれる。僕はそれをすする。亮太の唾液が僕の口からこぼれる。僕はそれを指ですくい取り、口に運ぶ。目が合う。笑う。亮太も笑う。そして腰を動かす。僕が喘ぐ。するとその口を口で塞がれる。亮太の息も荒い。お互い荒い息をしながらキスを交わす。そして、4回目。さすがに僕はペニスの先からどろっと滴るだけだ。亮太がそれを指ですくい取って僕を見る。僕は口を開く。亮太がその指を僕の口に入れる。僕は亮太の指に付いた僕の精液を舐め取る。亮太がキスしてくる。僕は口の中の精液を亮太の口に流しこむ。亮太がそれを飲み込む。その間もずっと亮太は腰を動かし続けている。
「何発やるんだよ」
喘ぎながら尋ねた。
「空になるまで」
亮太が真面目な顔で言った。どうやら本気らしい。
「壊れるって」
すると、亮太が言った。
「優斗君、そんなにヤワじゃないって」
そして、僕より小さい身体で、僕を押さえ込むようにして奥の奥まで突っ込んできた。
「ああ」
そうだ。僕は先生に鍛えられた。だから、亮太が空になるまで、僕は・・・


その後、亮太は僕の中で3回イった。合計7回だ。でも、恐らく最後の2回は射精はしていない。イく感覚はあったけど、少し辛そうな顔をしていた。
7回目の後、僕の横にごろんと転がった亮太のペニスは、それでもまだ勃起していた。僕はそれに這い寄って口に含んだ。ゆっくりと、それを舌で愛撫し、根元まできれいにする。そして、亮太の横に同じように寝転がった。
「満足した?」
亮太が僕に尋ねた。
「うん」
僕は答える。
「そう・・・良かった」
なんだか声が小さくなる。そのまま、僕の身体を抱き締めた。亮太の身体が暖かかった。肌と肌の触れあう感覚が気持ち良かった。

「あのさ」
しばらく寄り添って寝そべった後、亮太君が口を開く。
「なに?」
僕は身体の向きを変えて、亮太君の顔を見た。すると、亮太君が目を反らした。
「ちょっと言いにくいんだけどさ」
そのまま話す。僕はじっと亮太君の顔を見続ける。すると、亮太君が僕の目を見た。
「いなくなった」
そして、また目を反らした。
「気付いてた」
僕が言うと、また僕の目を見る。
「先生、もう、いないんでしょ?」
亮太君が頷いた。
「さっき、優斗君の中で最初にイった後」
「うん、知ってる」
あの時、亮太の中の人が先生から亮太君に変わった。そして、きっと・・・
「先生、やっと天国行ったんだよ」
僕がそう言うと、亮太君が僕に抱き付いてきた。僕は、先生が僕にそうしてくれたように、亮太君の頭を撫でた。
「僕に入れることが出来て、それで先生、役割終えたんだと思う」
「うん」
そして、二人ともしばらく何も言わなかった。
「寂しい?」
そう尋ねたのは亮太君だ。僕は首を左右に振る。
「ホントに?」
「亮太がいるから」
そして、僕は身体を起こして亮太にキスをした。

亮太のペニスを触っていると、あれだけやった後なのにまた固くなってきた。
「まだ、出る?」
そう尋ねたのは亮太だった。僕は4回イっている。
「まあ、あと1回くらいなら」
すると、亮太は口を噤む。亮太の望みが僕には分かっていた。僕は身体を起こす。
「ほら」
ペニスを亮太の顔の前に持って行く。すると、亮太は口を開いた。
「フェラするの、何回目?」
僕のペニスを口に含みながら、目だけを僕に向ける。
「たぶん、5回目くらいかな」
これまで亮太には何十回、ひょっとしたら何百回とフェラしてもらった。でも、そのほとんどは先生だった、ということだ。
「無理しなくてもいいよ」
でも、亮太は僕のペニスを右手で握りながら舐め続ける。舌を這わせ、口から出して根元を舐めたりしている。
「気持ちいいよ」
亮太の頭を撫でる。亮太が僕を見る。嬉しそうな目をしている。
「じゃあ、足、抱えて」
亮太が仰向けになって足を抱えた。ベッドの端に転がっているローションを引き寄せる。でも、それを使う前に僕は亮太のお尻に顔を埋める。
「あっ」
アナルに舌を這わせる。亮太は目をぎゅっと瞑っている。
「目、開けて」
そして、亮太の目を見ながら、僕はまたアナルを舐める。亮太のアナル、僕の大好きな人のアナルを。そして、指にローションを取る。
「いい?」
亮太が頷く。アナルにローションを塗り付ける。そして、指をゆっくりと押し込んだ。
「痛くない?」
「大丈夫」
亮太が僕の目を見て答える。指を2本に増やした。大丈夫そうだ。
「じゃ、僕の童貞あげるから、亮太の処女、僕にくれる?」
亮太が頷く。僕は亮太にキスをする。そして、亮太の足を持ち上げる。ゆっくりと、そこにペニスを押し付ける。
「うっ」
小さな声を上げる。
「痛くない?」
「大丈夫」
僕は少しずつ亮太に腰を押し付ける。亮太は力を抜いて僕を受け入れようとしてくれる。やがて、僕の先が亮太の中に入った。
「入った」
亮太は目を閉じ、頷いた。
「もっと入れても大丈夫?」
亮太が頷く。
「じゃ、行くよ」
僕はゆっくりと、亮太との間の距離を縮めていった。

亮太のアナルが熱い。その中で僕は亮太に包まれている。亮太君はもうすぐ中学生。でも、今はまだ小6だ。僕が初めて先生に入れてもらったのも小6だった。僕と亮太君は先生を通じて知り合った。でも、それだけじゃない。いつからか、僕等は愛し合うようになっていた。それも先生を通じてだったかもしれない。でも、今、間違いなく僕は亮太君を愛していた。
そんな、僕と亮太君の『初めて』のセックスを、スマホが静かに見つめていた。





「先生、久しぶり」
先生のお墓の前で、僕はスーツ姿で亮太と二人並んで手を合わせていた。
「あんまり来れなくてごめんね。就活とか引っ越しとかいろいろあってさ」
そして、僕は都会の会社に就職したことを報告する。
「僕が先にその近くの大学行ってたから、一緒に住むことにしたんだよ」
亮太が言った
「別に一緒に住むためにその会社選んだわけじゃないからね」
(なんて言ってもお見通しだろうな)
僕等はずっと付き合っていた。というよりも、人生のパートナーとして、お互いなくてはならない存在になっていた。
「あれからもう、10年経つんだね。先生、ホント、ありがとう」
僕が頭を下げると、隣で亮太も頭を下げる。
先生はきっと、僕等を結び付けるために、亮太の中に入って僕の前に現れたんだと思う。そして、それは偶然で片付けられることではない。何かの意思・・・僕と亮太を結び付けようとする誰かの意思が働いた結果だと僕等は信じていた。
それが誰の意思なのか。それは10年前のあの日、12月25日に全て始まったことを考えれば・・・
「行こうか」
僕は立ち上がった。亮太も立ち上がる。これから一緒に食事をして、ホテルに向かう。もちろん、ホテルではいつもの通り・・・
「今日はどっちが入れる?」
亮太に尋ねた。
「う〜ん、哲哉先生の命日だし・・・僕かな」
「分かった」
そして、僕はこの後、先生に改めて感謝することになる。亮太に朝まで掘られ続けても壊れないくらいにケツマンコを鍛え上げてくれた、僕の先生に。
<僕の先生 完>


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