最高のプレゼント #2
〜 Christmas Carol 〜


「息子を解放してやる。さしずめクリスマスプレゼントってとこだ。サンタに感謝するんだな」
息子が行方不明になってから数ヶ月。当初の誘拐を想定した捜査から、公開捜査に、そして、誘拐の可能性だけでなく、事故や事件にまきこまれた可能性まで含め、いろいろな捜査が行われていたが、ほとんど手がかりがなく、もう息子は帰ってこないと半ばあきらめていた矢先のことだった。

「ひとりでSRホテルの○○○○号室に来い」犯人からの携帯メールには、日時の指定がされていた。12月24日。クリスマスイブの日だった。
「警察は俺達を捕まえられない。今までの捜査でなんの手がかりもつかめなかった。これからもそうだ。もしも、今回の取引を警察に知らせたときは・・・お前は息子を失うことになる。それを警察には阻止できないことは、今までによくわかっているはずだ」
そうだった。その通りだった。警察は・・・あてにならない。それはこの数ヶ月、身にしみて感じていた。私は、何度も警察に捜査の状況を訪ねた。彼らは生返事しかしなかった。結局のところ、彼らが得た手がかりというのは、息子が男と歩いていたという目撃情報と、息子らしき少年が男と車に乗っているのを見た、というあいまいな情報だけだった。あとは本当かどうかもわからない怪しげな情報のみ・・・そんな警察に何度もくってかかった。私は・・・警察に疎まれさえするようになっていた。

携帯メールの指示通り、金を準備し、受け渡し場所に金の入った鞄を置き、そこにおいてあったホテルのキーを取る。そしてホテルに向かった。
ホテルに息子はいないだろう。なんとなく、そんな予感がしていた。あのメール・・・「ホテルに来い」というメール・・・ホテルに行ったら息子に会える、そんな単純なものではないという確信めいた予感があった。そして、かすかな悪い予感も・・・

部屋はカーテンが引いてあり、薄暗かった。予想通り、そこには誰もいなかった。誰かがいた形跡もなかった。ただ、ベッドの上に次の指示を記したメモがおいてあった。

私はメモに従って、ごみごみした裏町を歩いていた。その店はわかりにくかった。何度か迷った末、ようやくたどり着いた。会員制のクラブ、Xに。

重い木の扉を、こわごわと開ける。店のなかは・・・一見普通のバーだった。客は2人の男。薄暗い店内の照明では、彼らの年齢まではよくわからなかった。私は、マスターにメモを渡した。それがメモの指示だった。マスターは私にうなずきかけ、バーカウンターの中に私を招き入れた。そして、そこにある酒の棚を横にずらした。と、その奥に人が一人、かがめばかろうじて通れるような空間が口を開けた。マスターが身振りでそこに入れ、と促した。私は従うしかなかった。息子を取り戻すために、どんな危険をも省みないつもりだった。私の後について、二人の客もその入り口をくぐった。その先には・・・以外に広い空間があった。男達の妙な熱気で満ちた空間が・・・

私は、先ほどの客2人に腕を押さえつけられた。

その空間の中央には、小さなステージがあった。いや、舞台というべきだろうか。私は二人の男に押さえつけられながらも周りを見渡した。そこにいるのは、男だけだった。大学生かと思うような青年から、老人まで、一様に何かに期待するかのように目を輝かせていた。私は舞台のそでで、椅子に座らせられ、両手、両足を固定された。口には猿ぐつわをかまされる。(息子は・・・どこにいるんだ!)私の叫びは言葉とはならなかった。

一人の男が舞台に上がった。1枚ずつ衣服を脱ぎ・・・全裸となった。観客達が息をのんで舞台に注目していた。舞台の上の男のしなやかな肢体はまだ未成熟で、大人のものとは思えなかった。ライトの加減で顔は影になっていたが・・・少年・・・だった。まばらに陰毛が生えた少年の股間は勃起していた。私は、悪い予感がした。運命を予感していた。

少年が股間に手を伸ばし、自らの陰茎を握りしめた。客席が小さくどよめく。少年は、観客に見せつけるように腰をつきだし、ペニスをしごく。ゆっくりと、皮をむきあげて亀頭をさらす。そして、またゆっくりと皮を戻す。ときどき指を口に運び、自分の唾液でしめらせ、その指を亀頭にはわせる。ライトに照らされた亀頭が少年の唾液でぬめったような光を放つ。そんな少年のペニスに観客が客席から手をのばす。少年はその客の前に歩み寄る。観客席の男の手が、少年のペニスをつかむ。少年は抵抗しない。観客のなすがままとなってた。観客が手のひらで少年の睾丸を包み込む。亀頭を露出させ、そのピンク色の部分に刺激を与える。少年がのけぞり、軽いあえぎ声をあげた。そして、私は確信した。いや、すでに確信していた。その少年こそ、私の息子であることに。そして、息子が誘拐された理由もすべて。

息子の、一馬の体には、この数ヶ月で私の知らない変化があった。片方の乳首には、リング状のピアスが付いていた。一馬は、それを左手でさわりながら、右手でペニスをしごいていた。あの羞恥心のつよい一馬が・・・今、こうしてペニスを勃起させ、全裸を人の目にさらしている。そして、自分で・・・。見たくはなかった。しかし、そこにいるのは紛れもなく私の息子だった。生きている息子をしっかりみたい、しかし、男達の前で自らの手で陰茎をもてあそぶ姿を、そして男達の手が息子の陰茎をもてあそぶのを見るのは耐え難かった。そして・・・私の心に芽生えつつある感情も・・・それを認める訳には行かなかった。私は下をむき、目を堅く閉じた。

一馬の声が聞こえる。あえぎ声・・・また、観客にさわられているのだろうか・・・耳をふさぐことのできない私に、その声を遮るすべはなかった。一馬のあえぎ声は続いていた。私は、おそるおそる顔を上げ、目を開いた。一馬が中年の観客の前で四つん這いになっていた。その中年の男は、一馬のアナルに指を入れていた。まだ12歳の私の息子が、男達に慰み者にされていた。たった12歳の少年が・・・自分の中である感情が大きくなっていくのを感じていた。しかし・・・それは許されるはずのない感情だった。少なくとも、普通の生活では・・・

そして、その中年の男は立ち上がると、ズボンをおろした。汚い尻が丸見えになった。そして、四つん這いになった一馬の腰に手をかけて・・・なにをしているのかは見えなかったが、それしか考えられなかった。一馬は男にアナルを犯されていた。先ほどより大きな声を上げる。男のうごきにあわせて、一馬のあえぎ声が・・・やめてくれ、頼むから・・・私の息子にそんなことしないでくれ!
しかし、私の叫びは猿ぐつわでかき消された。
そして、その気持ちに相反する感情も、さらに高まりつつあった。

やがて、一馬は四つん這いのまま男の方に向き直った。男のペニスを口にくわえた。直接は見えないが・・・私にはわかった。私は再び目をしっかりと閉じた。この現実から逃げるように、そして自らの感情を押さえ込むために堅く目を閉じた。しかし、そんなことで、この現実からは逃れられなかった。

体が宙に浮く感覚で目を開けた。先ほどの二人の男が、私を固定した椅子ごと持ち上げていた。
「やめてくれ!」声にならない叫びをあげても無駄だった。私はそのまま舞台の中央に運ばれた。舞台の中央で、私は一馬と対面した。数ヶ月前に誘拐された息子との対面、普通ならば、それは感動的なもののはずなのに・・・今の私は、それを恐れた。拒絶したかった。しかし、それは私の意志とは無関係に行われた。

舞台の上で、私の猿ぐつわがはずされた。私は・・・声が出せなかった。なにも言えなかった。なにを言ったらいいのかわからなかった。先に声を出したのは一馬だった。
「とうさん・・・」一馬が私の頬を両手で押さえると、私の口にむさぼりつくようにキスをしてきた。私の口を舌でこじ開け、口の中に舌を入れてきた。一馬の舌が、私の口の中をはい回った。観客席から再びどよめきのような低い、静かな歓声があがった。

一馬の手が、私の股間をなでる。私のペニスに沿って、手を動かす。そして、抵抗できない私のズボンの前を開くと、私のペニスを取り出した。
「やめ・・・」そう言いかけた時には、すでに一馬は私のものを口に含んでいた。一馬の舌が、私の鈴口を刺激し、亀頭を包み込む。それは、いままで味わったことがないほどの快感を私にもたらした。そう、私は・・・実の息子にフェラチオされて、感じてしまっていた。実の息子の巧みな舌技に・・・私は腰を上げて、応じていた。息子の手が、私の下半身から衣服をはぎ取っていた。

一馬が私に向かい合い、私の股間にまたがった。
「やめろ、一馬・・・やめてくれ」私の祈りにも似た願いに対し、一馬は少し笑った。その笑顔は・・・無邪気な一馬そのもののように見えた。そして、一馬は腰を沈めた。私と一馬は一つになった。一つに・・・なってしまった・・・

一馬は目を閉じて。腰を上下に動かす。少し半開きの口から、あえぎ声が漏れていた。私は・・・
そう、私は感じていた。息子を・・・一馬を、息子である以前に、一人の少年として見ている自分に気が付いた。いや、私の中で少しずつ大きくなってきたその感情が、ついに私を支配し始めたのだ。父親である以前に、少年を犯すことに喜びを感じる男としての感情が・・・
一馬の一瞬の笑顔が脳裏によみがえった。そして、その無邪気さの奥にある、どん欲な感情を感じ取っていた。すでにその少年の顔を見ても、自分の息子という感情は消し飛んでいた。私の頭のどこかで、スイッチの入る音が聞こえた。その音は、私のなかで大きく鳴り響いた!

そう、これは復讐だった。私が犯した少年と、その父親が私たちに復讐しているのだと確信していた。誰なのかも見当はついていた。しかし、今の私には・・・・そんなことは、徐々に意識から薄れていった。目の前の一馬が・・・少年が・・・自ら私の腰にまたがり、自らくわえ込み、自ら腰を振る少年、この少年に夢中になっている自分だけがそこにいた。

少年が私の上で腰をあげた。私の腰から降りる。再び口でくわえる。その一方で、少年は私を椅子に固定していた手かせ、足かせをはずす。私は自由になった両手で少年の頭を私の股間に押しつけた。少年は苦しそうな声を上げる。かまわず私は少年の喉にペニスを突き上げた。

私は立ち上がり、上半身の衣服も脱ぎ、全裸になる。少年を乱暴に椅子に押さえつけ、アナルに挿入した。一気に根本まで。そのまま乱暴に腰を動かす。少年の華奢な体が壊れろとばかりに、私は激しく、乱暴に腰を使った。

絶頂が近づいてきた。少年を突き飛ばすようにしてアナルからいきり立つ私のものを抜き去ると、少年の髪の毛をつかみ、顔面を私のペニスに押しつけた。そして・・・私は少年の顔に放出した。少年の口に、鼻に私の放出した白いものが飛び散った。それはだらりと流れ落ちる。少年は舌でそれを受け止める。口の周りに付着した私の精液を舐め取り、舌が届かないところは指ですくい取り、それを口に運んだ。少年は・・・一馬は父親が顔面に放出した精液を一滴残らず飲み下した。

私は・・・自分の息子を犯した。男達の目の前で、おそらく、私に復讐した男もその中に含まれているはずだった。しかし・・・私の中には満足に似た感情が満ちていた。ただし、その感情はどす黒く渦を巻いていた。



一馬は帰ってきた。クリスマスの日、家では一馬の無事を祝った。もちろん、あの日、あの場所でなにがあったかは誰にも言えなかった。いや、言わなかったというべきかもしれない・・・

しかし・・・あのクリスマスイブからずっと、私は一馬に惹かれ続けていた。あの肢体、あの舌技、そして、一馬のアナルの感触・・・

あれ以来、ずっと自制していた。それも限界だった。
私はもう覚悟を決めていた。その日、私は一馬を連れて家を出た。これからは、もう誰も私と一馬を・・・私とその少年を止めることはできない。私は、かつて自分の息子であったその少年と堕ちていく決心をしていた。あのクリスマスのように・・・私のなかの黒く渦巻く感情に身を任せて、息子を私の生け贄とすることに、もはや躊躇しなかった。
<最高のプレゼント #2 〜 Christmas Carol 〜 完>


あとがき

さてさて、うってかわって鬼畜です(笑)
しかも・・・近親相姦(汗)
まぁ、一応これでも鬼畜度は抑えめにしてます。クリスマスなので・・・
あとは・・・ノーコメント(笑)

お口直し(?)に、「その1」または「and more・・・」をどうぞ(汗)

2001年12月24日 むつみ

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