ハムラビ法典大賛成 by白き竜さま

−第二部−


【…回想終わり現実に】

僕は制服のボタンを外し、一枚ずつ脱いでいく。
上履きも靴下も脱ぎ、残りブリーフ一枚で、体が震えた。

(早くしないと…)

僕は、震えをこらえブリーフを一気に脱ぎ捨て手を後ろに組み足を開いた。
皆の視線は当然僕のアソコに注がれる。

(気にしたら負けだ…)

ピンポン玉をテニスやバドミントンのラケットを使って打つ。集まった人全員分の玉をを全裸で受ける。勿論避けてはいけない。
顔は当てないようにと一応の配慮はあったようだが、お構いなしだった。

(…僕は奴隷だ…)

やはりここでも力関係はあり【松野グループ】に関わりがある者は容赦なく攻撃し、無関係な者は適当にやっていた。
ピンポン玉でも勢いよく当たれば結構痛い。それがサオや玉に当たったときは、意識が飛びそうになり、チビってしまった事もあった。
でもこの罰ゲームはまだ軽い方だった。


罰ゲームは菅の時と同様に『カード』で決める様になった。
何通りかあるようで、松野はご丁寧に【罰ゲーム表】を作成していた。

【エサ】という罰ゲームでは、ペット用のご飯入れに給食全てを混ぜられて、それを手を使わずに食べさせられた。
【一輪挿し】という罰ゲームは、まんぐり返しになってお尻に色々突き挿されて観賞された。
【バケツ】は、トイレに行くことを禁じられ、用を足したくなったら教室内で全裸になり教壇まで行き
『今から用を足します』
と宣言してからバケツに用を足さなくてはいけない。授業中は教壇に行けないのと、全裸になるのが遅れたり、宣言した時許されなかった場合、漏らすしかなかった。
小ならまだしも大の時は死ぬほど恥ずかしかった。
【飲尿・飲精液】は菅がされたのと同じ内容で、健康診断みたいにコップにさせられた。
【射精用ブリーフ】これも菅の精液が染み込んだブリーフを引き継いだ。強烈な臭いは菅のに加え僕のも混ざり、吐き気さえ起こる殺人的凶器になった。
【黄金の滝】トイレの中心で横になり皆から小便を浴びせられた。
【ウミガメの産卵】お尻に無数のビー玉を詰め込まれ、力みながら吐き出す。許可が降りる前に産卵したら罰ゲームが追加された。
【上履きに精液】
【全裸ガムテープ剥がし】
等々
レイプまがいなものまで多数あった。


松野が何かイライラしていたり、教師不在で自習などになった時、余興の様に僕は辱しめを受けるようになった。
理由などいらなかった。
僕は松野の【奴隷】だから従うしかなかった。

断れば父さんが呼び出されで酷い目に遭う。
下手したら父さんの会社が大変なことになるかもしれない…
僕を助けようとしたら、菅の様に今度はその人が罰ゲームの標的になる。
僕は耐えるしかなかった…
どうせ【奴隷】なんだから、成績は松野より上だろうが下だろうが関係ない。
僕は首位を保ち続けた…

多分父さんは僕が標的になっていることに気が付いている。でも…何も知らないフリをしてくれているのが解って複雑だった。


受験まで…内定をもらうまで…耐えるつもりでいたけれど、我慢の限界は訪れた。
「よ〜し、罰ゲームを始めるぞ」
いつもの様に松野が僕の前に現れる。
僕は、無理矢理カードを引かされた。

「罰ゲームは【くじ引き】に決定!」

【くじ引き】とは、全裸で仁王立ちしている僕の体にひものついた洗濯ばさみを取り付け、一斉に引っ張ると言うものだ。

松野の号令で集合した様々な輩に囲まれ、ストリップをしなくてはいけないこの状態もかなり恥辱だった。
全裸になり両手を広げたら洗濯ばさみが僕の体を蝕んでいく。
サオや玉やチン毛に集中していたが、乳首や脇の下、目尻や鼻、耳たぶや唇にも挟まれた。
既に挟み終えた奴らがひもを上下に動かして遊ぶため僕のアソコは段々反応を示し始めた…
その様子もバッチリ見られ皆は指を差しニヤニヤしていた。僕はこの時ほど何も感じない体になりたいと思った。
全員が挟み終えると、松野の掛け声で一斉に紐を引っ張る

「行くぞ!せ〜の」
(ブチブチブチ…)

『ぎゃぁ〜』
毛が抜け皮膚が剥がれ、至るところから血が吹き出した。
それと同時に…
『あっ…』
(どぴゅっ)
白濁した液が弧を描き飛び散り…更に…
(じょぼじょぼ…)
黄金水が噴き出す。
「こいつイきやがった」
「ションベン漏らした」
「汚ねぇ」
教室中に笑いが起こり、皆は堪能した後教室を去った。
僕はもう限界だった。
精液と小便の水溜まりに腰から落ち、僕は流れ出る涙を堪えることが出来なかった。そして…僕の中で何かが音をたてて壊れた。

(…乾もそろそろだな)
(…次の標的にされない様に気を付けねぇと)

僕が松野の【奴隷】になっていると言うのは学園中が知っていると思う。
多分【学校裏サイト】か何かで動画でもアップされているのだろう。
関係ないクラスや後輩までもが松野のご機嫌伺いに必死になっていた。
菅の件もそうだが、僕が転校してくる前から誰かが、こんな目に遇わされていたのだと思うと、今でも一発殴ってやろうかと思う。
でも、今の僕は身も心もボロボロだった。
【松野グループ】はこんなに力のある企業だと知らずこの学園と言うかこの地域に越して来たことを凄く悔やんだ。

壊れた僕は思考が停止しており、気が付けば荷物をまとめ学園をエスケープしていた。

気がついたら自宅の自室にいて、頭の中で声が聞こえる…

(…松野に…受けた恥辱の数々を何倍にもして返してやれ…)

僕の中で松野に対する想いは、真逆のベクトルを向き始めた。
今までの僕なら、僕が奴隷でいれば他の人が辱しめを受けずに済むと耐えたが、今の僕は誰が犠牲になろうが知ったことではなかった。
父さんが僕の代わりに辱しめを受けても、松野にその倍以上の苦しみを味合わせればいい。
そんな考えに変わっていった

(…行動あるのみ)

僕は…松野に復讐するため海外に渡り、この身を売った。闇世界のサイトに書き込みをし、僕を飼ってくれる人に出逢った。
僕の身体を使って情報を得る。松野グループにダメージを与える術を伝授してもらうために…
それが僕のビジネス…いや、生まれ変わった僕の生きる道。

父さんには、海外に留学すると誤魔化したが、多分全てを悟ったのだと思う。
父さんも会社を辞め何処か静かなところへ行くと言っていた。
多分…母さんが眠るあの場所に行くのだと思う。母さんが死んで、その事を受け入れる為に離れたのだが、皮肉にも戻る事で母の死を受けることになるとは…父さんも不幸な人である。
父さんが松野グループの社員の前で辱しめを受けたことは黙っていることにした。これ以上父さんを壊したくなかったから…

『…さよなら…父さん…母さん…』

僕は、闇世界の船に乗り込んだ。

<第三部に続く>

   


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