電子双六 byロケッツ花火さま
第二局面
あれから、少し落ち着きを取り戻した純が喚いた。 「そ、そうだよ説明書はどうなってんだよ!」 すぐに健太が説明書を放り投げた所を探し、すぐに見つけて開いた。 一番最初に見たところだ。 "命令には必ず従ってください。さもなくば・・・" そこの部分が汚れてて読み取れなくなっている。 「これって・・・」 庸史は目を凝らしてみて、一文字、かろうじで読み取った。それはこんな出来事があったからだこそ読み取れたのだ。 「これ、"死"ってかいてあるんじゃ・・・」 その一言で、一気に周りを沈黙が包んだ。 「命令に従わなかったら死ぬってことかよ・・・」 他のページをパラパラ開いた。そこで健太は一つのページに目をつけた。 "この双六は、1人目がゴールすればゲーム終了となります" 「誰か一人さえあがればいいんだな」 それを見て、少し3人は立ち直った。 「頑張ろうぜ、クリアさえすれば勝も生き返るかもしれないし」 生き返る・・・現実にあり得ないことだったが、これまでで既に何回も常識ではあり得ないことが起こっているのだ。少しでも信じてみたい気がした。 ゲームは続けられて、健太はサイコロを投げた。 転がって目が出るまでの時間。 これは、今までよりずっと緊迫して、長く感じた。何も書いてないよう念じながら・・・ "5" 止まったのは、勝が死んだのと同じ場所・・・よりによって同じ全裸命令だ! 健太も、勿論そんな命令は嫌だったが、減っていく時間を見て、あの勝の姿を思い出し、決心した。 「ちきしょう!!!」 一気にヤケクソ気味に、衣服を全て脱ぎ捨てた。 健太の体は健康的な小麦色の肌で、体毛はまだ少なく、股間は・・・大きさは通常より少し大きめで、付け根には少し黒いものが生えていており、先端は少し剥けていた。それを見て、純も庸史も何も言わなかった。自分にもこれと同じ、これ以上の命令が来るかもしれない。そう思うと、 何も言う気になれなかった。 純がサイコロを投げた。出た目は"3" "左手の小指を斬りつける" 穴から、切れ味の良さそうなカッターが飛び出した。 純は黙って、カッターを手に取った。 普段の純なら、こんな命令が出たら機械をぶち壊したりするところだが、今回は必死に動揺を隠そうとしている。命令どおり、右手にカッターを取り、左の小指を出し、カッターを振り下ろした・・・がそれは、少しだけ刃が指をなぞった程度だった。もちろん、少しも出血してないし、斬りつけるうちに入りはしない。 正直、怖い!指を切るなんてよくあることだ、彫刻刀やカッターを使う授業で、誤って斬ってしまったこともある。ちょっとちくっとする程度だ。でも、自分の意志でやるとなると、凄く怖い。ましてやこんな、緊迫した状況で、純は自分は自分自身に傷を付けることはできなかった。 純はカッターを持った震える右手を見て、無理だと悟り、健太に頼んだ。 「・・・健太、頼む。斬ってくれ」 純は健太にカッターを手渡した。健太は純の気持ちを察して受け取った。 「良いのか?」 「うん、頼むよ。気にしないでやってくれ」 純は指を突き出して目を閉じる。健太は刃を指にあてがい、振り下げた。小指から黒い血液が流れ落ちる。 「大丈夫か?」 「ちょっと痛いけど、こんくらい全然平気だよ」 純は近くにあった絆創膏を張った。無事、順番に庸史に変わった。 庸史が投げ、出た目は"4" 今度に出た命令は、更にエスカレートしたものだった。 "オナニーする" 「え?オナニーってなんなの?何すれば良いの?」 庸史は二人に尋ねた。その言葉は友達が話しているので聞いたことはあった、何となくあまり言いづらい意味だということは分かったが、具体的には何も知らなかった。 当然、やったこともなかった。 純と健太は困惑していた。この2人は常習的にそれをやっていた。 しかし今教えて、直後に出来るものだろうか・・・しかし、やらせなくては死んでしまう。開始の制限時間はどんどん減っていってる。 「お願い!教えてよ!!」 そんな中、純はある方法を思いついた。 「庸史、いいか。俺のなすがままにされろ。それと、これから恥ずかしいとか 思う心は捨てるんだ」 「うん・・・」 「まずは、裸になるんだ」 庸史が言葉を理解する前に、一気に純は庸史のパンツを降ろした。 「や、やめて!」 反射的に隠そうとする手が来る前に、 純の手が、まだ未発達のものを掴んだ。払いのけようとする庸史の手を無視し、揉み解して、刺激を与える。暫くするとそれはみるみる硬くなって、通常 より大きくなった。それでもそれは皮を被っていた。 「俺の言うとおりにするんだ。これがオナニーだ。手を出すんだ」 おそるおそる庸史は手を出して、純はその手を取って庸史自身を握らせる。 「手を放すなよ」 純は庸史に添えた手を上下に動かす。リズムを取り、最初は遅く、だんだん早く。 「や、気持ち悪い!!」 この、初めての感覚に庸史は手を放そうとするが、純はしっかり外から手を掴んで いてそれを押さえつけ、強引に上下運動を続ける。 「嘘つけ、気持ちいいだろ?」 静寂の空間に、摩擦音が揺れる。その中から時折、庸史のあえぎ声が出る。それが暫く続いた頃、絶頂は訪れた。 「うっ!わあっ!」 庸史の中から白い液体が飛び出し、周りを濡らした。庸史はこの、初めての快感の余韻にはぁはぁと息を整えて、自分から放出された見覚えの無い液体を見つめた。 ただ、庸史は物凄い恥ずかしさと罪悪感、それと病み付きになるような快感を感じていた。 順番が変わって、健太が投げた。"2" 旗は進んで・・・幸い、何もないコマに止まった。健太がホッとため息を漏らす。 その次、純は"5"だった。 "3Pをフェラする。3分以内に射精させられなかったら背中に鞭打ち10回" 5分から時間が減っていった。 純は説明する間もなく、すぐに庸史の性器に飛びついた。 「ひゃあ!」 庸史は突然自分のものが丸々、口に入れられてびっくりした。 純は、その経験などなかったが、一応知識はあった。ひたすら、むしゃぶりついて、激しく舌を動かした。 一度沈んだ庸史のものはみるみるうちに復活した。しかし、既に一回射精した庸史、3分以内にイかせることはとても困難だった。 "3・・・2・・・1・・・ブー!" 無情な、時間切れの合図のブザー音が鳴る。 惜しくも、庸史は中途半端になったまま終わってしまった。 純は落胆してその画面を見た。 穴から痛そうな鞭が飛び出し"鞭打ち、残り10回"という文字が写っていた。 選択肢は無い。死にたくなかったらやるしかない。 「やってくれ」 純は観念して上半身裸でうつ伏せになった。 「痛かったらごめん」 庸史は鞭を振った。かなり手加減をして。 パシ。軽く当たった音だ。 「つ・・・」 それでも、鞭は少量の痛みを純に与えた。 「大丈夫。大したことない。続けて」 こんな風にやれば大したことない。純はそう思ったが、それは全然甘すぎる認識だった。健太がちらっとモニターを見てギョッとした。 「おい!見ろよ!」 "あと10回。力一杯やること" そのコメントは悲痛なものだった。あれだけ手加減しても痛いというのに・・・ もっと辛いのは庸史の方だ。親友を鞭で思いっきり叩かなければならないのだ。 「やれよ。遠慮すんなよ」 純は強がって言ってみせた。 「できない・・・できないよ・・・」 庸史の方が膝をついて、目に涙を溜めて言った。 「いいからやれ!!!俺は死にたくないんだ!!!」 純は怒鳴りつけた。勿論、純も好きで怒鳴ったわけじゃない。庸史にやらせるにはこうするしかないと判断したからだ。 庸史はこれにビクッとし、頷いた。 「分かったよ・・・」 鞭を高く振り上げて、思い切り振り降ろした。 ビュン!・・・バシーン!!! 「ぐああ!!!」 風を切る音の次に痛烈な爆裂音が響き、純にかつてないほどの激痛を与えた。 今度は、ちゃんとカウントされあと9回となっていた。 「ごめん・・・ごめんね・・・」 庸史は純に泣きながら謝った。 「構わないよ。どんどんやってくれ」 純の言われるがまま、悲痛な鞭打ちは続けられた。 鞭を振り下ろされるたびに、また嫌な音が鳴り、純が悲鳴を上げる。 もう、庸史は泣きじゃくりながら、それでも力一杯振っていた。 8・・・・・・・9・・・・・・・・・10 やっと長い10回が終わった。彼らには、それが何百回かのように感じられていた。 純の背中は真っ赤に腫れ上がっていて、うつ伏せでぐったりしていた。 放心状態になった庸史を健太が呼んだ。 「庸史、お前の番だよ」 庸史は涙でぐしゃぐしゃになった顔を拭いて、投げた。 "1" "1Pとアナルセックスする" 穴からローションが飛び出した。 「・・・どういうこと?」 これは、3人とも知らなかった。中学1年生の知識ではセックスというのは何をするのか分かっていたが、男同士、しかもアナルが体のどこの部分かなんて全然知らなかった。ローションが何に使うかも。 3人は、困惑して顔を見合わせるばかりだった。 「アナルってなんだ?」 「なんか説明はないのか」 健太は"HELP"と書いてあるボタンを押してみた。そうすると、画面が切り替わった。 「・・・・・」 それを見て3人は絶句した。それは、一目で分かるように、丁寧に手順と説明があった。さらにイラストつきで。 「考えてる時間はない。俺たちは機械的にやるしかないんだ」 健太は冷静に、説明を読んで庸史に指示した。 「四つん這いになるんだ」 言われるまま、庸史は四つん這いになると、健太は説明にあったとおり、ローションを自分の指につけて庸史の中に入れてみた。 「あいっ!」 大した痛みはなかったが、未知の恐怖と体内への異物感で体をひねらせて、うまくいかなかった。 健太も可哀想だと思いながらも他に選択肢がない、無理矢理にでもやるしかない。今度はしっかり体を押さえつけて、指を入れた。今度は全部入った。それでかき回してみる。 「痛くないか?」 庸史はこの異物感に耐えるのに夢中で答える余裕はなかった。 健太は続けて、2本、3本と入れた。なんとか入った。 「じゃあ、入れるぞ」 一応、下準備はこれでいいらしい。後は挿入するだけ・・・だが、自分のを、この、小さな肛門の中に突っ込むのだ。こんなことをしたら、庸史は壊れてしまわないだろうか?自分自身の性器も、こんなことをしたらおかしくならないだろうか?そんな心配をしていた。でも、選択肢は無いんだ。 健太はそう心に決めて一気に挿入した。 「あっ!!!痛い痛い痛い痛い!!!!抜いてえ!!」 3分の1くらい入った。庸史が激痛に悲鳴を上げた。庸史の中は凄くきつかった。 「力を抜くんだ!!!余計痛くなるぞ!!」 健太は説明に書いてあった通り、アドバイスを言う。 だがそんなことを言われても、今までにない恐怖感と痛みで庸史は混乱するばかりで言われたことを判断して行動する余裕はなかった。 健太は仕方なく、無理矢理突っ込んだ。 「あああっ!!!」 健太のものが全部のめり込んだ。庸史は激痛が更に増え、悲鳴を上げた。 健太の感覚は・・・正直いって快感だった。 自分のものがきつく締め付けられ、今までの自慰行為では得られない快感だった。 まもなく、健太に限界が訪れた。 「いくぞ・・・」 健太のものが庸史の中で暴れだした。 「あああ!!!」 庸史も激痛の中で、かすかに快感を感じていた。 健太は思いっきり大量に熱いものを放出した。同時に庸史も意志とは無関係に射精した。健太が慎重に抜くと、中からどろっと赤と白の混ざった液体が出てきた。 この時点で、純と庸史は通常の体力を使い果たしていた。二人とも、力なく裸でうつ伏せに寝ていた。 モニターを見る。 "1palyer、サイコロを投げてください" 無事順番は変わっていた。健太が投げようとサイコロを取る。 かなり、始めてから進んだ気がした。 でも。まだゴールは見えなかった。 |