6. おじさんにも言われたけど、学校で顔を合わすのは無理だった。休みたい、とすら思ったけど、理由が言えない。だから学校には行ったけど、ずっと俯いていた。
「どうした? 体調悪い?」
心配してくれる友達もいたけど、もちろん何も言えない。あの二人に休み時間とかに廊下ですれ違う時も、気が付いたらお互い端と端に寄って、顔を伏せてすれ違ってた。
「なんか喧嘩でもしたの?」
いつもは仲のいい僕等のことを気遣ってくれたりもする。でも、大丈夫だから、としか言えなかった。
1週間、まるまるそんな感じだった。苦手な授業やテストとかより、もっと辛かった。いっそ、何もなかったみたいに話し掛けようかと思ったけど・・・タグもタイキも僕が変態だって思ってる。いや、僕が変態だって知ってる。そんな僕が何を言っても、聞いてもらえるのかどうか不安だったし、こんな変態の言うことなんて聞いてもらえる訳がないとも思った。
でも、金曜日の夜にタグからLINEの僕等3人だけのグループトークにメッセージが届いた。
「気にするの、やめない?」
「俺もそう思ってた」
タイキからだ。僕はしばらくそのメッセージを見つめる。
「コバはどう?」
僕はメッセージを返せなかった。
「コバ、なんか気にしてる?」
「コバ大丈夫?」
何か返さないと・・・でも、僕は・・・
「僕は変態だから」
それだけ返してLINEを終了させた。その後、スマホのLINEメッセージ着信音が何回か鳴っていたけど、僕はLINEを見なかった。
翌朝、もう一度LINEを見てみた。メッセージが87件も来ていた。タグとタイキからだ。
「そんなの、みんなそうだったじゃん」
「俺もタイキも変態。みんな変態仲間でしょ」
要するにそういう感じのメッセージがいくつも来ていた。
「やっぱ、3人で遊びたいよ」
「だよね。コバいないと寂しいし」
「土曜日、ウチ集合ね。コバが来るまで待ってるし」
そんなメッセージがずらりと並んでいた。
僕は、本音を書き込んだ。
「タイキとタグとセックスしたい」
送信をタップするのに少し時間がかかった。3人とも変態だっていうのなら、いいでしょ、したって。それとも、こんな変態となんかしたくないっていうなら、それでもいい。
すぐにメッセージが来た。
「しよ!!」
「俺もしたい!」
僕は返信する。
「お前等みんな変態」
いくつもスタンプが帰ってくる。気持ちが晴れた。わだかまりがなくなった。僕は急いで家を出て、タグの家に向かった。そこで、僕の変態仲間が待っていてくれてる筈だ。
「あの、さ」
タグの部屋で、僕は少し緊張していた。タグはジュースが入ったグラスを渡してくれる。タイキもグラスを持っている。
「んじゃ、変態仲間の結成に乾杯」
タグの声にタイキも合わせた。
「か、乾杯」
僕も少し遅れてグラスを上げる。
「ただし、変態仲間ってのは他の人には秘密な」
もちろんだ。そんなことは言われなくても分かってる。そして、何となくタグとタイキが僕ににじり寄ってくる。そして、タイキが声をひそめて聞いてきた。
「あのさ、この前の乱交でさ・・・何が一番興奮した? 俺は、コバのちんこに蝋燭垂らしたの」
少し胸の奥がじんとした。ちんこの奧もきゅんとなる。
「俺はみんなのケツに入ってたディルドを入れられたのかな」
「コバは?」
二人して僕を見つめる。
「僕は・・・みんなに見られたことかな」
「やっぱ変態〜」
二人がにやける。
「じゃさ、コーチがコバの太ちん入れられてよがってたの、どう思った?」
「なんか淫乱で変態だなぁって」
僕は答えた。
「でしょ。あの人いつもああなんだよね。気持ちいいなら誰に入れられてもOKみたいなんだよな。なんかこっちが恥ずかしくなるよ」
タグがまくし立てた。
「でも、あの人デカかったよね」
「そうなんだよね。あんな人なんだけど、あれで掘られると声出ちゃうんだよね」
「タグもよがってたもんね」
「でも、タグはディルドでもよがってたよね」
「でっかい声でね」
少しだけ、タグが真顔になった。
「だってさ、あのディルド、タイキとコバのケツに入ってたんだよ。それが俺に入ってくるなんて、思っただけで気持ち良くならない?」
「ならない」
「ならない」
僕とタイキの答えがシンクロした。僕とタイキは顔を見合わせて笑った。
「じゃさ、あのSMって気持ちいいの?」
「そうそう。蝋燭とか、熱そうだったでしょ?」
二人が僕に聞いてくる。
「SM自体が気持ちいいっていうことじゃなくて・・・なんて言うかな」
僕は少し考えた。
「あんなことをされてる自分が、恥ずかしくて気持ちいいっていうか・・・」
「う〜ん・・・精神的に気持ちいいって感じ?」
分かってもらうのは難しいとは思うけど、出来る限り説明しようとした。
「何となく分かるかな」
タグが言った。
「俺も、コーチのケツの穴を舐めたりするけど、冷静に考えたらキモいよな。汚いし」
そこで区切ってジュースを一口飲む。
「でも、そんなことさせられてる自分が気持ちいいっていうか・・・そんな感じだと思う」
何となくタグとはわかり合えている気がする。けど、タイキはまだ分かっていない。
「自分に酔ってるってこと?」
「違うなぁ・・・相手の人の好きなようにされるのがいいって感じかなぁ」
「玩具にされてるって感覚だよね」
「そうそう」
どうやらタイキは、僕等の会話が理解出来ないようだ。
「う〜ん・・・じゃさ、今度、俺にSMやってよ」
タイキが僕に言った。
「でも、僕はされる方でする方は出来ないよ」
「そっかぁ・・・」
そこで、何となく誰も口を開かなくなった。何かきっかけがあった訳でもないけど、僕等は見つめ合った。そして、自然とお互いの顔が近づいていく。
(3人でキスって出来るかな)
そう思っている間に、僕等の顔が密着した。唇を押し付け合う。お互い肩に手を回して抱きしめ合いながら、顔を寄せ合った。タイキが舌を出す。僕も出す。お互いの舌を舐め合う。タグも加わった。顔をほんの少し離して舌を絡め合う。
(こういうのもキスって言うのかな)
分からないけど、僕等3人に取ってはキスと同じことだった。
ズボンの上からタイキが僕のちんこを触ってくる。僕も触り返す。その僕の手をタグが握る。僕ももう一方の手でタグの手を握る。突然タグが立ち上がってズボンとボクブリを脱ぎ、またしゃがみ込んであぐらをかいた。僕とタイキも同じように、下半身裸になってあぐらをかく。3人とも勃起している。タイキが僕のちんこを握ってきた。僕も握り返す。タグに押し倒されて、キスされる。タグが僕の足を持ち上げる。そして、僕の穴を舐めてきた。
「うひっ」
少し恥ずかしい。でも、気持ちいい。
「俺にも舐めさせて」
タグがタイキに場所を譲った。タイキが僕の穴に顔を寄せる。
(タイキにも穴を見られてる・・・)
僕のちんこから先走りが溢れる。タイキの舌が僕の穴に触れる。
「ああっ」
(今度はタイキに舐められてる)
僕のお尻の穴を、アナルを、肛門をタイキが舐めている。先走りがだらだらと溢れ続ける。
「すげーな、先走り」
タグがそれを指ですくって自分の口に運ぶ。
「コバのお尻の穴の臭い、エロいな」
タイキが僕のお尻から顔を上げて言った。
「いい臭いだろ、ケツの穴って」
タグが言う。そして、タイキにお尻を向けて、両手で開いた。
「俺の穴も舐めて」
タイキが今度はタグのお尻に顔を埋めた。僕は、そんなタイキのお尻に顔を埋める。タイキのお尻の穴に舌を伸ばし、そこをじっくりと舐めた。
「こういう感じで舐めさせられるのが気持ちいいんだったよね」
タイキがタグに聞いた。
「俺にもなんとなく分かった気がする」
そして、また3人でキスを交わす。
(お互いのお尻の穴を舐め合った口でキスしてるんだ)
それはそれで気持ちいい。そしてまた、握り合う。
僕のちんこをタグとタイキが舐める。
「やっぱ、太いわ」
「聞き飽きた」
タグが僕のちんこをしごきながら言う。
「これ入れられたら気持ちいいのかな」
「俺、入れられたい」
「あ、俺だって」
そして、タグとタイキでじゃんけんが始まった。またタイキの勝ちだった。
「じゃ、俺が先ね」
全裸になったタイキが僕の上に跨がる。そして、持って来ていたリュックの中からローションを取り出す。
「俺、タグみたいに巨根で掘られるのに慣れてないから・・・ゆっくりね」
「じゃ、先に俺に入れられさせろ」
「何、日本語変じゃね?」
「いいから。勝ったのは俺だし。ほら、ローション塗って」
タイキがタグにローションを手渡す。タグがローションを指に取って、タイキの穴に塗りつける。
「中にも塗って」
僕からは見えないけど、タグの指がタイキの中に入ったみたいだ。そして、僕のちんこにもローションが塗られた。
「じゃ、入れるよ」
タイキが僕に言った。
「反対だろ?」
そう。僕がタイキに入れるんだ。ちんこの先にタイキの体が触れる。タグが僕のちんこを握って、タイキの穴に位置を合わせる。
「いいよ、やれ」
タイキがゆっくりと体を下ろす。少し痛そうな顔をする。それでも少しずつ僕のが入っていく。
「先っちょ入ったよ」
タグに実況中継されるのが恥ずかしい。ますます勃起する。
「うぅぅ」
少し呻きながら、でもタイキの中に入った。
「ああ、すごい、裂けそう」
でも、僕の短いちんこを根元まで飲み込んでいる。タイキがゆっくり上下に体を動かす。
「気持ち・・・いいかも」
タグが頭を下げて、入っている所を覗き込む。
「えっろ」
そして、舌を伸ばして結合部分を舐めてきた。
「うわっ変態」
「いいだろ、変態仲間なんだし」
タイキが少し体を浮かせる。するとタグが僕のちんこの裏側を舐め、玉を舐める。
「俺の穴も舐めて」
タイキが要求する。タグの頭が少し上を向いて、僕が入ったままのタイキの穴を舐めているみたいだ。
「タイキ気持ちいい?」
僕が尋ねると、タイキが上半身を倒して覆い被さってきた。
「気持ちいい」
そしてキスしてくる。
「あ、こっちの方が舐め易いじゃん」
そう言って、僕がタイキに入っている部分をタグが舐め回す。僕は腰をゆっくり持ち上げる。
「うわ、入ってく・・・えっろぃ」
タグがそこをじっくりと見ている。
「動画撮っていい?」
「変態だなぁ」
タグがスマホを構えて結合部分に向けた。
「お前ん時も撮らせろよ」
そして、さっきより少し早く腰を持ち上げる。
「おお」
さらに早く動かす。タイキが少しあえぐ。
「痛い?」
「いや、気持ちいい」
「そっか」
僕はもっと早く腰を動かした。ぬちゃぬちゃと音がする。
「まだいくなよ」
そうだ、忘れてた。まだタグにも入れないといけないんだった。
「じゃ、そろそろ交代」
僕が言うと、タグはスマホをタイキに渡して僕の上に跨がった。
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