目が覚めた。
「おはよう、クラウス」
枕元のぬいぐるみに声を掛けた。ぬいぐるみが少し体を起こす。
「おはよう、将馬君。今日は2079年12月12日の火曜日、今日もいい天気だよ」
クラウスが顔を窓の方に向ける。僕は質素なベッドから起きだして、カーキ色のカーテンを開いた。まぶしいくらいに明るい光が窓から入ってきた。
「ねえ、昔の夢を見たんだ」
クラウスに話し掛ける。
「どんな夢?」
「もう、4年くらい前だっけ、一緒に古い基地に迷い込んだときの夢」
そう、あの場所は使われなくなった古い軍の基地で、すでに廃墟になりつつあった場所だった。
「あのパソコンがあったところだね。5年前だよ。将馬君が8才のときだから」
パジャマのままベッドに座ってクラウスと話をする。
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