Ekspansio


「続きだ。ソファに上がれ」
男が命じた。少年はのろのろとソファに近づき、その上に上がり、尻を突き出す。
「じゃ、三本からだ」
男が小林に命じた。小林は手にローションを垂らし、少年の穴に指三本をねじ入れる。
「くっ」
少し顔が歪む。が、その穴は指三本を受け入れる。その様子を、男は向かいのソファに座って見ていた。
「よし、次だ」
使用人がワゴンを部屋に運び込んだ。その上に掛けられていた布を剥ぎ取る。そこにはいろいろな大きさのディルドが並んでいた。
「昨日の夜はこの太さだったな」
小林がワゴンに並んでいるディルドの中から、一番細い物を手に取った。それにローションを塗り付ける。
「自分で尻を開け」
言われるまま、少年は尻に手を掛けてそこを開いた。露わになった少年の穴に、先程のディルドを押し込んだ。
「うう」
少年は声を上げたが、ディルドは根元まで入っていった。
「この太さは慣れたものだな」
次に太いディルドを手に取る。
「じゃ、次はこれだ」
そのディルドを少年の穴に押し込む。
「くっ」
ディルドはすんなりと奥まで入った。
「このくらいは大丈夫そうだな。じゃあ、次は」
ワゴンのディルドを手に取り、太さを見比べる。
「これでどうだ」
それは見るからに先程のディルドよりかなり太い。それにローションを垂らす。さらに、少年の穴にもローションを追加した。
「しっかり広げろよ」
その太いディルドを少年に押し当てる。
「ひっ」
少年は少し怯む。小林はそれを無理矢理少年の穴に押し込んだ。
「ぐぁっ」
少年は大きな声を上げたが、すぐにそれを飲み込み、顔をしかめて歯を食いしばる。
「ほら、入っていく」
小林の言葉通り、それが入ってくるのを少年は感じた。お腹が中から押し広げられるような感じ。そして、穴から鋭い痛み。
「少し出血したか」
ディルドが抜かれる。何かが穴に塗り付けられた。
「少し休憩だ」
その言葉を聞き、少年は手を尻の穴に当てた。
「誰が動いていいと言った?」
少年はビクッと手を引っ込める。
「で、でも・・・お尻が・・・」
「その尻はお前の物じゃない。いい加減理解しろ」
(でも、痛いのは僕だ)
少年は思った。が、もちろんそんなことは言わない。その代わり、少し体をもぞもぞと動かした。
「動くな。そのままでいるんだ」
しかし、少年は体を動かし続ける。
「動くなと言っただろう」
「でも、あの・・・」
「なんだ?」
少年は足を閉じ、尻を突き出すように動く。チラリと小林の後ろにいる男を見た。
「あ、あの・・・」
「だからなんだ?」
だが、小林には分かっていた。少年は小便をしたいのだろう、ということを。
「あの・・・ト、トイレ」
また少年がもぞもぞと体を動かす。
「トイレがどうした?」
もちろん分かっている。が、聞き返す。
「トイレ、行きたいです」
「それは無理だ」
小林は冷たく言った。
「お前は物だ。小便などする必要はない」
「で、でも・・・」
少年の手が股間を覆い、その部分を握る。
「も、漏れそうです」
「漏らすことなど許されない」
「でも、無理です」
小林が後ろの男を見た。
「ああ、トイレ、行かせてください」
少年が男を見て訴える。男は首を左右に振った。
「だめだ」
小林がそれを少年に伝えた。
「もう・・・無理」
その瞬間、少年の股間から少し何かが滴った。ソファに少年の小便のシミが広がる。それを小林と男は黙って見ていた。
「ああ、ごめんなさい」
少年はか細く哀れな声を上げる。その小さな声の他には、小便が漏れ続ける音しか聞こえなかった。
やがて、それに少年のすすり泣く声が加わった。

「なにをしている?」
男が少年に言った。
「ごめんなさい」
すすり泣きながら少年が言う。
「だから、なにをしたのかを聞いている」
それを言うことは躊躇われた。
「お、お漏らし・・・してしまいました」
「なにを漏らした?」
少年の顔を見つめる。
「お、おしっこ・・・を」
少年は真っ赤になる。中学生にもなってお漏らしして、しかも、おしっこを漏らしたことを言わさせられる・・・恥ずかしかった。
「おしっこを、漏らしました」
だが、少年にそれを言わないで済ませることは出来ない。そういう権利は少年にはない。
「お前、歳はいくつだ?」
「13です」
「13にもなって、なにをしたって?」
「ですから・・・」
ぎゅっと目を瞑る。目尻から涙がすっと流れ落ちる。
「おしっこを漏らしました」
「13にもなってか」
「はい、13にもなって、おしっこ漏らしました」
少し声が震えた。
「きれいにしなさい」
小林が言った。
「え?」
「自分できれいにしろ」
「は、はい」
少年はソファから降りた。ソファのシミになっている部分に顔を近づけた。
(おしっこの匂い)
それを感じる。
(ど、どうしよう・・・舐めるしか・・・)
舌を出す。そのシミに舌を伸ばす。シミを舐める。舐めながら、小林の顔を見る。小林は何も言わない。少年はシミに舌を這わせる。何か味を感じる。たぶん、おしっこの味。
「なにをしてるんだ?」
小林が尋ねた。
「おしっこ、舐めてます」
「それできれいになるのか?」
少年は顔を上げる。
「ど、どうすれば」
小林はソファの下の床を指差した。
「全部すすれ。すすって飲むんだ」
ソファの上も指差す。
「もちろん、染みこんだお前が漏らした小便も、全部吸い出せ」
小林の後ろで男が冷たい目で少年を見つめていた。少年は四つん這いになり、床にこぼれた自らのおしっこをすすり始めた。

何でこんなことになったのか。
人前で裸を晒すなんて。尻の穴に指やディルドを入れられるなんて。人前で小便を漏らすなんて。漏らした小便をすするなんて。
「お父さん・・・」
小さな小さな声だった。誰も気が付かない程に。
やがて、その声はすすり泣きに変わっていった。

そうやって尻の穴を広げられながら迎えた昼食時間。少年に与えられた昼食は粗末な物だった。味も何もない、ただ、生きるのに必要な物のみ。それは少年を飼育するための餌に過ぎなかった。少年は全裸のまま、床で四つん這いになってその餌を食べる。その餌を食べる最中であっても少年の尻の穴には太いディルドが挿入されていた。
そのディルドは、少年が小便を漏らす前に彼の尻の穴に入っていたディルドの1.5倍程の太さの物に変わっていた。



「ううぅ」
部屋こそ同じだったが、少年はもうソファではなく、器具のような物の上に横たわっていた。手は左右に広げた状態で手首の辺りを拘束され、足は持ち上げられて、膝の裏側に通されたベルトが頭の横の金具に引っ掛けられていた。少年の尻の穴にはさらに太くて大きいディルドが入っている。その直径は10センチくらいあるだろうか。そのディルドは金属の支柱のような物で支えられており、その支柱が電動でゆっくりと前後に動いている。
「うう・・・」
支柱が前に動くと、ディルドが少年の中に押し込まれる。同時に少年が呻く。ディルドが奥まで入ると、支柱はそこでしばらく止まり、やがて後ろに下がっていき、ディルドが少年の尻の穴から出て来る。支柱が前に進んだ時には、ディルドは少年の中にほとんど根元まで入っていた。今は支柱は後ろに下がり、ディルドの先の部分しか入っていないように見える。ディルドの見えている部分の長さは約40センチ程。それがゆっくりと少年の奥まで入り、止まり、出て、また止まる。それが何度も何度も繰り返されていた。
その部屋には少年しかいなかった。従って、少年の呻き声と支柱が動くモーター音しか聞こえてこない。
「うぅぅ」
またディルドがゆっくりと押し込まれる。そして、止まる。
「ふうぅ」
少年は息を吐く。やがてまたディルドが動き、少年の中から引き抜かれる。
「ん・・・」
ドアが開く音がした。少年は少し体を硬くする。
「どうだ、この太さにも慣れたか?」
小林だ。少年は何も答えなかった。
「答えないんだな」
小林は、支柱のところに付いているダイヤルのような物を操作した。すると、先程までゆっくりだった支柱の動きが早くなる。
「いいっ」
支柱の動きに押され、少年の体が少し持ち上がる。支柱は下がっていく。少年の体も下がる。支柱の動き、ディルドの動きに合わせて少年の体も動く。
「いいいい」
少年が苦悶の表情を浮かべ、歯を食いしばる。
「そうか、ローションを足してやるのを忘れていた」
小林が少し笑いながら、ローションを手に取り、両方の手のひらに塗り広げる。ディルドが出てきたタイミングでその手をディルドに当て、ディルドにローションを塗っていく。
ディルドにローションを塗り終わる頃には、少年の体に抵抗なくディルドが出入りするようになっていた。苦悶の表情も和らぐ。
小林がさらにダイヤルを回す。支柱が動く勢いで、器具そのものがガタガタと振動する。少年の尻の穴に素早くディルドが出入りする。時々ローションをつぎ足す。グポグポと音がし始める。
「ああ」
小さな声だった。が、その変化は容易に見て取れた。少年の頬が少し紅潮している。そしてなにより、少年のペニスが勃起し始めていた。
「感じるようになったか」
小林が器具を止めた。
「じゃあ、次はこれだ」
使用人が何かを抱えて部屋に入ってきた。それはまるで太もものような色と形だった。器具に付いていたディルドを支柱ごと取り外し、小林と使用人が二人がかりでその太もものようなディルドに取り替える。少年は首を起こしてその様子を見ていた。
「この太いのが欲しくなったか?」
小林が少年に問う。笑いながら少年のペニスを指差した。
「勃起して、涎を垂らしている」
その言葉通り、少年のペニスからは先走りが溢れていた。
やがて器具のセッティングが終わり、それが少年の尻の穴に当てられた。
「いいな」
もちろん拒否する権利など少年にはない。モーターの低いうなり音がし始めた。
「うう」
少年が声を漏らす。その声は呻き声ではなかった。

最初はゆっくりだった、その太もものようなディルドの動きも、今はかなり速くなっていた。そのディルドは少年の尻の穴を押し広げ、入っていく。そしてまた姿を現す。少年のペニスは勃起していた。ディルドが入っていくとき、少年の体が小さく震えた。ペニスが軽く跳ね上がる。が、精液は出ない。そのまま何度かディルドが出入りする間にペニスは徐々に萎えていく。ある程度時間が経つと、ディルドの動きに合わせて再び堅くなる。そんなことを繰り返していた。



少年は全裸のまま、ソファに座っていた。ソファの後ろには小林も立っている。
男が入ってきた。
「どうだ?」
男が小林に尋ねた。
「かなり仕上がってございます」
「そうか」
男は頷いた。
「それでは」
小林が床に置いてあったそれを持ち上げた。巨大なディルド。いや、ディルドというにはあまりに大きすぎる。小さな子供の体くらいの大きさ、太さ。その形はまさしくペニス。あの太もものようなディルドより遙かに太く、遙かに長い。
小林は、ソファの前のテーブルにその巨大なディルドを立てた。まるでペニスの柱のようだ。
「やってみろ」
小林が少年に命じた。少年は立ち上がり、テーブルに上がる。
「まず、お前の穴を見ていただくんだ」
少年は男に向かって尻を突き出し、両手でそれを開いた。男がその奥を覗き込む。
「穴はきれいなピンク色の蕾のままだな」
小林が少年にローションのボトルを渡す。少年はそれを受け取ると、中身を手に取り、それを自分の穴に塗り付けた。
「始めろ」
ローションに濡れて光る手で、巨大なディルドの頭頂部を撫で回す。ディルドもローションに濡れる。少し背伸びをし、ディルドの柱に跨がるようにして、その頭頂部を尻穴に押し当てる。
「いきます」
少年が小さな声で言った。足を曲げて体を少し沈める。少年の尻がディルドに押されて凹んだように見えた。次の瞬間、彼の穴が開き、そのディルドの頭頂部を迎え入れた。
「んっ」
少年が小さな声を漏らす。そのまま尻を下げていく。
その小さな、細い体の中に巨大なディルドが消えていく様は、見ていて違和感を感じる程だった。まるでコンピュータグラフィックか、あるいは特撮映画でも観ているようだ。
が、それは確実に少年の中に入って行っている。少年はテーブルの上で少しずつ尻を下げていく。あと20センチ程、といったところで少年の体が止まる。
「そこまでか?」
男が言う。
「この体では、これくらいが限界かと」
小林が答えた。
「そうなのか?」
今度は男が少年に尋ねた。すると、少年は両手を後ろに付き、ディルドに体重を掛ける。
「ううっ」
少年が呻く。先程の位置からさらに5センチ程入ったようだ。少年はさらに体重を掛けようとしている。が、その顔が苦痛に歪む。
「限界か」
男が少年に近寄り、少年の下腹部辺りを手で押した。その手を徐々に上にずらしていく。
「確かに、この体ではここまでか」
男は少年の肋骨の少し下辺りを押さえていた。その辺りまで、巨大ディルドが入っている、ということだ。
「動いて見せなさい」
「はい」
小林に言われて、少年は体を上下に動かし始めた。少年の下腹部を押さえた男の手に、ディルドの動きが伝わる。
「もっと早く」
「はい」
スクワットでもしているように、少年が体を動かし始めた。男は少し離れてその様子を見る。
「ほお」
小さく声を出す。少年のペニスが勃起していた。
「そのまま続けろ」
少年は体を動かし続ける。やがて、少しずつ溜め息のような声を漏らし始めた。
「んっ」
男は手を腰の後ろで組み、その様子を見守る。
「あ・・・あぁ・・・」
少年の動きが速くなってくる。やがて、ある範囲で細かく体を上下させ始める。少年の息が荒い。そのまま動き続ける。と、急に少年の足ががくがくと震えた。
「ああっ」
少年のペニスから精液が噴き出した。
「初射精でございます」
小林が言う。
「そうか」
男は頷いた。
少年はそのまま体を動かし続け、男の前でさらに3回射精した。



「いかがでしょうか?」
小林が男に尋ねた。
「いいだろう。よくこの短時間でここまで仕上げたな」
「はい。恐らくはこれに素質もあったのではないかと」
少年は、テーブルの上で体に入ったディルドに支えられるようにして立っていた。足に力が入らず、そのディルドを抜くことも出来ない。ぼんやりと、男と小林の会話を聞いていた。
「よし。じゃあ、出品の準備を進めなさい」
「かしこまりました」
(出品って?)
疑問を感じたが、少年にはそれを尋ねる権利はない、ということはよく分かっていた。


      


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