いつもより、少しだけ間隔が開いただけだったけど、陽良(アキラ)さんと会うのがずいぶん久しぶりに感じた。僕はそれまでの間に起きたこと、つまり、あの夢の話を陽良さんにした。
陽良さんは、僕が小5の時に担任の里田先生にレイプされたということは知っている。だから、その先生が夢に出てきたと話すと少し心配してくれた。
「秋矢の心の奥で、トラウマになっていたのかもしれないな」
「でも、今まで全然そんなことなかったんだよ?」
「う〜ん」
陽良さんは少し考え込んだ。
「なにかきっかけになるようなことは?」
そう言われて、僕はあの冬樹のコミックスに精液を飛ばしたことを話した。その後、そのコミックスを冬樹やハルちゃんが触るかもって想像したことも。
「罪悪感かもな。友達の本を精液で汚しちゃった罪悪感が、そういう、過去の性的なトラウマを呼び起こしたのかも」
そう言われると少し納得する。
「お前は心の奥で友達に悪いことをしたって思ってたってことだ」
そう言って、僕を抱き締めてくれる。
「そうでもないよ。僕は、友達が僕の精液が付いた本を触るのを想像して、少し興奮しちゃったんだから」
「お前くらいの年頃なら、そういうこともあるさ」
「そうかな」
陽良さんが僕をベッドに押し倒す。
「今日は全て忘れるくらい、激しくするからな」
僕の顔を見下ろす。
「陽良さんに会えなくて寂しかった」
ほんの数日だったけど、それが僕の本心だ。
「俺も、秋矢と会えなくて、秋矢と出来なくて辛かった」
「ああ、陽良さん」
陽良さんが僕の足を持ち上げる。アナルにローションが塗られる。僕の中に、陽良さんが入ってきた。

実際、激しかった。いつもより激しく、いつもより長く、いつもよりたくさん僕を掘って、使って、僕の中に出してくれた。
「ああ、陽良さん」
「秋矢」
僕は陽良さんに抱き付き、しゃぶりつき、打ち付けられ、キスされ、頭が真っ白になるくらいに気持ち良くなった。いつのまにか、僕は泣いていた。
「どうしたんだ?」
僕の涙を見て、陽良さんが真面目な顔で僕を心配してくれる。
「分かんない・・・たぶん、陽良さんに抱かれてうれしいのと、気持ちいいのと」
陽良さんが口を押し付けてきた。さらに激しく僕を気持ち良くしてくれた。

僕は放心状態でベッドの上でぐったりとしていた。
「僕、何回イったかな」
途中から記憶が飛んでいた。それくらい気持ち良かった。
「5回か6回か・・・今日は量も多かったしな」
僕の横に座っている陽良さんの太ももに手を乗せる。
「気持ち良かったから」
陽良さんが僕のペニスを掴んだ。
「でもまだ勃ってる。まだまだイけそうだな」
「そりゃ、陽良さんにしてもらえるんだったら、何回でも」
そう答えたものの、自分の体のことは分かっている。
「でも、ホントはあと1、2回くらいかな」
すると、陽良さんは軽く笑った。
「秋矢は童貞か?」
僕はうなずいた。
「今まで入れられたことは何回もあるけど、入れたことはないよ」
「そうか」
陽良さんが僕の顔を見る。
「入れてみたいか?」
なんだかドキッとした。
「そ、それって、陽良さんに入れるってこと?」
陽良さんがうなずいた。
「陽良さん、入れられたこともあるの?」
またうなずいた。
「お前と付き合い始めてから入れる方ばかりだけど、その前は、時々入れられることもあったな」
(そうなんだ)
なんとなく、陽良さんが入れられて、僕みたいに気持ち良さそうによがってる姿が想像出来ない。
「そりゃあ・・・よがってるところとか見られるのは少し恥ずかしいけど、秋矢にならいいかなって」
「なんで、急にそんなこと言うの?」
「少し・・・嫉妬かな。夢の中で秋矢としていた友達への嫉妬」
「なにそれ」
僕は笑う。
「夢の話でしょ?」
「夢でも、秋矢の友達は秋矢に入れてたんだろ。俺の秋矢に」
(俺の秋矢)
そう言われて心臓がきゅっとなった。
「だったら、俺は秋矢の童貞を奪ってやろうってね」
「なんだよ、それ」
陽良さんがベッドの上で仰向けになる。
「俺に秋矢の童貞をくれ」
足を抱えた。
「陽良さん・・・」
嫉妬されたことがうれしかった。そして、陽良さんに僕の処女を奪ってもらうことは出来なかったけど、僕の童貞でいいのなら・・・
「じゃあ、僕の童貞、陽良さんに捧げます」
ローションを手に取る。
「どうすればいいかは分かるよな?」
「そりゃあ、いつもされてるから」
陽良さんのアナルにローションを塗り付け、指を入れてみる。
「秋矢が入ってくる」
陽良さんが言った。その言葉に少し感動してしまう。
「僕が、陽良さんの中に・・・」
ペニスにローションを塗り付け、陽良さんのアナルににじり寄る。
「陽良さん、入れるよ?」
「いいよ。入れてくれ」
僕は陽良さんのアナルにペニスを押し付けた。そこはすんなりと僕を受け入れてくれた。
「ああ、陽良さんの中に入ってく!」
「秋矢が入ってくる!」
ドキドキする。初めて愛する人とセックスするときはこんな感じなんだろうか、なんて思う。僕の初めては無理矢理だったけど。
「ああ、陽良さんの中、すっごく熱い」
まるで、あの夢のように体がとろけそうだ。
「動いて、いいの?」
「ああ、掘ってくれ」
僕は少し腰を引いて、陽良さんの奥に差し込んだ。陽良さんのアナルの中が、僕のペニスを暖かく包んでくれている。陽良さんに抱き締められているように。
「ああ、すごい」
「いいぞ、気持ちいいよ、秋矢」
もう一度体を引き、押し込んだその時だった。
「あっ」
「ん?」
陽良さんが僕の顔を見た。僕は少し目を逸らす。
「ご、ごめんなさい・・・イっちゃったみたい」
まだ入れただけ、これからというところなのに、僕はイってしまった。
「陽良さんの中、暖かくて気持ち良すぎるから」
「いいよ、大丈夫だ」
陽良さんが体を起こす。僕はペニスを引き抜いた。
「でも、秋矢は俺の中に出してくれたんだよね」
僕はうなずく。
「うれしい。ありがとう」
陽良さんが僕を抱き締める。
「これで、秋矢の童貞は俺の物になったんだ」
僕は何も言わずにうなずいた。



「陽良さん、再来週の金曜日の夜と土曜日って、時間ありますか?」
陽良さんの中で射精した後、もう一度陽良さんに掘ってもらって、それが終わって抱き締められながら、僕は言った。
「たぶん大丈夫だと思うけど」
「ウチの親、親戚の結婚式でいないんだ。だから・・・ウチに泊まりに来てくれないかな、なんて」
「親に内緒でか?」
「うん」
陽良さんがベッドから降りて、スマホを見る。
「うん、大丈夫だな。金曜日の仕事終わりから、土曜日」
「ほんと?」
「ああ。日曜日にご両親帰って来るんだな?」
「そうだよ。だから、金、土で」
「分かった」
「うれしい」
陽良さんに抱き付いた。
「その時は、ちゃんと陽良さんに入れてあげるよ」
「期待しておくよ」
陽良さんが笑った。
こうして、僕等は約束した。初めて陽良さんが僕のウチに来てくれることを。



「なんか今日、変じゃね?」
金曜日の朝、冬樹が僕に言った。
「なんか、テストの前みたいな感じ」
ハルちゃんも言った。
「別に、いつもと変わんないじゃん」
僕は言い返す。でも、確かに今日の僕はいつもと違う。ちょっとそわそわしている感じ。とにかく時間が気になった。
「なんかあるんでしょ」
ハルちゃんが僕を問い詰める。
「別になんにもないって」
「い〜や、絶対なんかある」
冬樹も加わる。
「だから、なんにもないって」
なかなかこの二人をごまかすのは難しい。もちろん、本当のことを言うのは絶対なしだ。親が今夜と明日いないなんて知ったら、冬樹は遊びに行くって言い出すに決まってる。ひょっとしたら、ハルちゃんも家の用事なんとかして遊びに来るかもしれない。こいつらに遊びに来てもらいたくない訳じゃないけど、今日はだめ、絶対阻止しないと。なにせ、今日は初めて陽良さんが僕の家に来て、泊まってもらって一緒に過ごす予定なんだから。

正直、今日まで長かった。いや、数日なんだけど、でも長かった。
陽良さんが来てくれたら何をしようか、やりたいことリストまで作ろうとした。結局やりたいことがありすぎて途中で断念したけど。自分の部屋の掃除もしたし、ベッドの布団も天気のいい日にお母さんに干しておいてもらった。あとは帰ったら、陽良さんとの待ち合わせ時間までにお風呂の掃除もしておきたい。
やりたいことリストを作るのはあきらめたけど、陽良さんが来たら、まず『手料理を作って食べてもらう』ということを真っ先に決めた。といっても、料理なんて僕には出来ないから、せいぜいサンドイッチを作って土曜日の朝に一緒に食べるくらいだけど。次に『一緒にお風呂に入る』だ。いつもホテルでは一緒にお風呂に入ってるけど、僕のウチでも一緒にお風呂に入りたい。だから、帰ったら急いでお風呂掃除をしなきゃならない。三つ目は『僕の部屋のベッドで一緒に寝る』だ。でもこれはちょっと難しいかもしれない。僕のベッドは一人用だ。ホテルのベッドみたいにデカくない。陽良さんと二人で寝ると、どっちかがはみ出そうだ。でも、一緒に寝るのを諦めたくはない。ベッドの布団を床に下ろして、床で一緒に寝るのもありかなぁ、なんて思ってる。それが現実的かなって。最後に『明日の朝は、僕が陽良さんにお目覚めのキスをして起こしてあげる』ってことだ。普段なら、休みの日の僕はなかなか起きない。でも、陽良さんが泊まってくれてるなら、きっと朝早く目覚めるだろう。いや、むしろ眠れないかもしれない。陽良さんが眠らせてくれないかもしれない。そんなことを朝から、いや、数日前からずっと考えていたんだから、そわそわもするってもんだ。

「だから、なんにもないんだって」
しつこい二人に少し強めに言った。
「シュウがここまで言うのも珍しいな」
「絶対なんかあるよな」
それでも冬樹とハルちゃんは勘ぐり続ける。まぁ、事実、あるんだけど。
「世の中、お前等にも言えないことはあるんだよ」
すると、冬樹が言った。
「ま、まさか・・・彼女?」
「ええ、シュウちゃん、彼女出来たの?」
盛大に勘違いし始めた。
「さあね」
僕はその勘違いを利用することにした。曖昧に話を濁し、彼女がいるように思わせる。でも、彼女がいるって認めた訳ではないから嘘は吐いてはいない。
「嘘だろ、おい」
まだ冬樹は食らいついてくる。
「お前等なぁ・・・友達なら察しろよ」
僕はそれで話を終わりにした。二人は僕の顔を見続けている。
(ごめん、でも、嘘は吐いてない)
心の中で二人に謝った。

放課後、僕は二人に捕まる前に急いで帰った。もう両親は出掛けている。リビングのテーブルの上に、食事代として1万円が置いてあった。着替えてお風呂の掃除をする。その後、部屋を見て回って、ゴミが落ちてないか、見られちゃマズい物がないか点検した。
しばらくするとスマホに通知が来た。
『駅にいる』
僕は戸締まりして、駅まで陽良さんを迎えに行った。


僕はなぜか少し緊張しながら陽良さんを家に招き入れた。
「お邪魔します」
陽良さんはそう言って玄関で靴を脱ぎ、上がる。僕は陽良さんの前に立って進む。なんとなく変な気分だ。
「どうしようかな」
陽良さんにリビングに入ってもらうか、それとも僕の部屋に行くか迷った。
「ね、僕の部屋でいい?」
陽良さんに尋ねた。
「そうだな。秋矢の部屋を見てみたいし」
僕は階段を上がって僕の部屋に陽良さんを連れて行った。

「これが秋矢の部屋か」
陽良さんが部屋を見回す。なんだか少し恥ずかしい。机があって、ベッドがあって、クローゼットがある。普通の部屋だ。机の上には写真立てに入った写真が一つ置いてある。

陽良さんがその写真を手に取って顔に近づける。
「僕とハルちゃんと冬樹だよ」
3人で写っている写真だ。こいつらのことは僕の友達として、あの夢の話を含めて陽良さんとの会話の中には何回も登場していた。
「ちょっと前の写真? 少し幼い感じだな」
「うん、去年撮ったやつ」
「ふうん」
写真を元に戻して僕のベッドに座る。
「いつもここで寝てるんだな」
「うん」
陽良さんが布団を撫でる。
「あ、そうだ」
僕は机の引き出しを開けて、紙を取り出した。
「えっと、今日と明日のルール」
その紙を陽良さんに見せた。3つ書いてあるルールの、一つ目を読み上げる。
「まず、帰る前まで、二人とも全裸でいること」
「少し恥ずかしいな」
「いつもホテルでは全裸じゃん」
そこまで言って、陽良さんは仕事帰りでスーツのままだということに気が付く。部屋の隅の、僕の学生服が掛けてあるハンガーラックから、ハンガーを取って手渡した。
「もう脱げっていうことだな」
陽良さんが上着を脱いで、ハンガーに掛ける。それを受け取ってハンガーラックに掛ける。ズボンも脱いだ。それを見ながら、僕も服を脱いでいく。お互いボクサーブリーフだけになる。
「これでいいのか?」
陽良さんが尋ねた。もちろん、僕はボクブリも脱ぐ。陽良さんも脱ぐ。
「もう勃ってるな」
僕のペニスは勃起している。
「そりゃあ・・・陽良さんが僕の部屋にいるって思っただけで」
陽良さんがあのルールの紙を手にした。
「二つ目は、お互い遠慮せずにやりたいことをやる、か。これもいつも通りだな」
「違うよ」
僕は言った。
「本当はしたいけど、遠慮したりして出来ないことも、今日と明日は遠慮しないってこと」
「それって、どんなことだ?」
少しドキドキする。
「えっとね・・・陽良さんのおしっことか、飲んでみたい、とか」
陽良さんが顔を上げて僕を見た。
「本気か?」
「うん」
「それは・・・拒否は出来ないのか?」
「陽良さんがしたくないのなら、拒否でいいけど」
陽良さんが息を吐いた。
「まあ、お前はMだからな」
陽良さんが笑う。
「それから」
今度は僕があの紙の続きを読み上げる。
「トイレ以外は一緒にいること」
僕はベッドを指差した。
「出来ればここで一緒に寝たいけど」
でも、そのベッドはシングルサイズだ。二人で寝るにはやっぱり小さい。
「どっちかが落ちそうだな」
「だよね」
ベッドから掛け布団を取り、床に広げる。
「床で一緒に寝る?」
それはそれで、机とかに足をぶつけそうだ。
「まあ、寝るときに考えるか」
陽良さんが布団をベッドに戻した。そして、僕を抱き締める。
「この部屋、秋矢の匂いがする」
「そうかな」
鼻を鳴らして匂いを嗅いでみる。
「たぶん、自分じゃ分からないだろ」
「ごめんね、匂いしてて」
「いや、いい匂いだよ、秋矢の匂い」
陽良さんが僕の手を取ってペニスに当てる。勃起していた。
「お前の匂いにそそられた」
抱き締められ、キスされた。
「ああ、陽良さん」
僕もキスを返した。その時、玄関のチャイムが鳴ったのが聞こえた。
「あ、ピザ、注文してあったんだ」
陽良さんを部屋に招き入れて興奮しているのか、すっかり忘れていた。一緒にリビングに降りてインターホンで対応する。
「服着て出るんだよな?」
陽良さんが言った。
「ダメだよ。ルール決めたでしょ? 陽良さんは見えないところにいて」
僕は全裸のまま玄関に向かった。ドアを開ける。
「あっ」
ピザ屋さんの配達の人がちょっと驚いたようだ。流石にペニスの勃起は収まっていたけど、全裸で出てきたんだからそりゃ驚くだろう。
「あ、えっと、3218円です」
僕は親が置いておいてくれたお金で支払う。その間、配達の人は僕をじろじろと見ていた。
「ありがとうございました」
そう言いながらもなんとなく振り返って僕を見る。僕はドアを閉めて鍵を掛け、ピザの箱を持ってリビングに戻った。
「ヤっバい、見られてるって思ったら勃ちそうになった」
少し興奮気味に陽良さんに報告する。陽良さんは苦笑した。

二人でソファに座り、一緒にピザを食べる。
「はい、陽良さん、あーん」
これもやってみたかったことだ。
「あーん」
陽良さんは付き合ってくれる。
「じゃ、秋矢、あーん」
食べさせてくれる。幸せを感じる。
「ほら、体に付いてる」
ピザのトッピングが僕のお腹に垂れていた。それをティッシュで取ろうとしたら、陽良さんが僕のお腹に顔を近づけ、それを舐め取った。
「いひゃっ」
くすぐったくて変な声が出た。でも、うれしい。僕は別のピザを取り、それをお腹に擦るように撫で付ける。
「熱っつ」
チーズが熱かった。でも、我慢して陽良さんの顔を見る。
「バカか」
陽良さんが笑いながら僕のお腹を舐めてくれる。
「秋矢」
僕の名前を呼ばれる。
「陽良さん」
呼び返す。僕はソファに仰向けになる。その僕の横に陽良さんが座り、キスをしてくる。ディープキス。そのまま顔をずらして僕の乳首にキスをしてくれる。そこを指ですっと撫でる。
「あっ」
体がビクッと動く。
「いつの間に乳首感じるようになったんだ?」
そう言いながら、陽良さんは乳首を撫でる。
「分かんない・・・初めて、かも」
両方の乳首を、触れるか触れないかギリギリのところで撫でられる。体が動く。声が出る。
「ああっ」
じっとしていられない。陽良さんが僕の乳首を触りながらフェラしてくれる。気持ちいい。上半身が動く。腰が動く。自然と足が持ち上がる。
「ね、僕の部屋行こ」
陽良さんの手を引いて、僕の部屋に向かった。

本作品に挿入している画像はすべてAIで生成したものであり、実在する少年の画像ではありません。

      


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