UHHVA


2078年、政府は一向に普及しない高付加価値マイナンバー制度を促進するため、2080年以降、新生児は誕生時に脳にマイナンバーチップを埋め込むことを法律で義務付けた。
このマイナンバーチップはHVSSTN(高付加価値社会保障税番号)チップと呼ばれ、10年後に実用を目指すUHHVA(超高速・高付加価値情報ネットワーク)と組み合わせることにより、全国民の個人情報や情報履歴のリアルタイムでの読み出し、書き込み等の管理を行うことが計画されていた。

多くの国民の反対意見を押し切る形で国会で法案が可決され、そのチップは政府が認可した製造事業者により生産が開始された。

そして、2080年、チップの新生児への埋め込みが開始された。





少年は目を覚ました。
昨日のことは思い出すまでもない。アナルの痛みで嫌でも思い出す。男達に無理矢理挿入されたことを。そっとアナルを触ってみた。なんとなく、プックラと膨らんでいるように思う。腫れているんだろうか。
アナルを触りながら辺りを見回す。少年は檻に入れられていた。檻の側面は、鉄の棒の格子になっている。天面も格子になっているが、その中央に、ちょうど頭が入るくらいの丸い穴があった。
檻の外を見る。部屋には誰もいない。
その部屋は、窓が一つだけ。窓には何か、網のようなものが貼ってある。一方の壁にはドアが一つある。それ以外の壁沿いには、机のようなものが置いてある。その部屋のほぼ真ん中に、少年が入っている檻が置かれていた。
檻の隅には、四角いトレイが置かれている。そのトレイには、砂のようなものが入っている。それ以外は何もない。
と、少年は便意を感じた。また部屋を見回した。やはり誰もいない。鉄格子を掴んで顔を押し当てる。横を見ても、誰も居そうにない。
「誰か」
小さな声を上げる。
「いませんか」
そう付け加える。しばらく聞き耳を立ててみた。が、何の音もしない。
「誰かいませんか」
少し大きい声を出した。どこかから足音のような音が聞こえた。ドアが開く。男が入ってきた。昨日、最初に少年を犯した男だ。
「あ、あの・・・」
男が檻から少し離れた所に立ち、何も言わずに少年を見下ろした。
「あの・・・トイレ」
小さな声で言った。
「すればいいだろ」
男はそれだけ言い、ドアの方に向かう。
「えっ」
少年は腰を浮かせようとして、頭を檻の格子にぶつけた。
「ま、待って。トイレに」
「そこにあるだろ」
そして、部屋から出て行った。
「そこって」
檻の中には砂が入ったトレイしかない。
(ここでしろっていうのかよ)
便意はかなり切迫していた。部屋を見回す。誰もいない。
(今なら)
少年は檻の中で体の向きを変え、トレイのすぐ横でしゃがんだ。トレイを尻の下に動かす。
そのタイミングでドアが開く。男が4人入ってきた。檻の周りに立つ。
少年は躊躇した。男達に見られながらここで排便することは、恥ずかしくてできない。人としての最低限のプライドだ。しかし、男達はだまってじっと立って少年を見ている。便意がもう、抑えられないところまで来ている。何とか我慢するか。でも、我慢出来たとしても、また、昨日みたいにアナルに入れられたりしたら、きっと・・・
少年は人としてのプライドを捨てた。男達に見られながら、そのトレイの砂の上に排便を始めた。

排便の音が男達にも聞こえているであろう。臭いも漂っているはず。だが、男達は何も言わず、ただ見下ろしていた。
恥ずかしさをこらえながら排泄して、少し気持ちに余裕が出来た。
(そうだ、このあと、どうすれば)
もう一度檻の中を見回す。何もない。檻の外を見る。手が届きそうな所には何もない。
「あ、あの・・・トイレットペーパーか、何かを」
男達は何も言わない。
「何か拭く物を」
やはり何も言わない。つまり、拭く物はないってことだ。
(どうしよう)
檻の中にある物。トレイと砂だけ。
(砂・・・これしかないのかな)
体の向きを変え、トレイを見る。砂の上に自分が排泄した大便が横たわっている。それを避けて砂を手のひらですくい取る。また体の向きを変えて、尻をトレイの方に向け、その上になるように体をトレイに近づける。手に取った砂を自分のアナルの周りに擦りつけた。
「うっ」
アナルが痛む。たぶん、砂が傷に障ったんだろう。それでも擦り続ける。手を見る。砂と、糞が付いている。もう一度同じように砂を手に取り、それを尻に擦りつける。何回か繰り返し、最後はトレイの上で手のひらをパンパンと叩いて砂粒を落とした。
「トイレはまともに使えるみたいだな」
男の一人がようやく口を開いた。
「手で尻を拡げろ」
男が命じた。少年は素直にそれに従う。
「そのまま尻をこっちに向けろ」
男の方に尻を向ける。男が少年のアナルに顔を近づけた。
「次はこっちだ」
隣の男が言った。少年は体を回転させ、その男にアナルを見せる。
「次」
後の二人にも同じようにしてアナルを見せた。
「よし」
ガチャリと音がした。小さなきしみ音を立てながら、檻の扉が開いた。
「出ろ」
腰を屈めて檻から出る。出たところで腰を伸ばそうとした。
「何してる。お前は四つん這いのままだ」
大きな声で命じられた。少年は慌てて四つん這いの姿勢に戻る。
「ふん、もう従順なもんだな。だったら」
少年の後ろの男がアナルに指を突っ込んだ。
「痛っ」
少年は四つん這いのまま、男から1、2歩離れた。
「何やってる」
男が言う。
「昨日の続きだ。分かってるだろ?」
四つん這いのまま、男の方を振り向く。そして、首を左右に振る。
「来い」
男がペニスを取り出す。それを見て少年は、その男が一番太いペニスを持つ男であったことを思いだした。
「いや・・・です」
少年の声が震えている。
「だったらこれだ」
何かが少年のアナルに押し付けられた。前の男が少年の肩を押さえる。その何かは少年のアナルを無理矢理こじ開け、引き裂きながら入ってきた。
「ぎゃあああ」
少年がわめいた。立ち上がり、逃げようとする。男達が少年を押さえ付け、その太いディルドを少年の中に押し込んだ。
「いぃぃぃぃ」
アナルから激痛が体全体に広がる。夜の間に塞がっていたアナルの切り傷が開いて血が流れ落ちる。男達はそんなことは意に介さない。奥までねじ込む。奥まで入ったらそれを引き抜く。また一気に奥まで突っ込む。直径5、6センチはある黒い極太のディルドが少年の体を引き裂きながらその穴を拡げていく。
「や、やめて・・・ください」
床に押さえつけられた少年が呻きながら言う。
「なら、抵抗するな」
男がディルドを引き抜く。尻を開く。ぽっかりと開いたアナルが丸見えになる。少年は床にうつ伏せになり、息をついている。男が何も言わずにまたディルドを突っ込んだ。
「ううっ」
少年は小さく呻く。ディルドが奥まで入る。
「そのまま、入れたまま立て」
少年はアナルに入ったディルドを右手で押さえ、立ち上がった。
「手をどけろ」
男に命じられるまま、手をディルドから離した。
「うっ」
ぬるっとディルドが抜けていくのを感じる。が、男がそれを押さえてまた奥まで入れる。その状態でガムテープを尻に貼り付け、抜け落ちないようにされた。
「手を頭の上に上げろ」
そして、手も頭上で縄で縛られる。
「そのままでいろよ」
天井の梁に縄が掛けられ、それに手首の縄が結ばれる。男達がその縄を引っ張る。少年はつま先立ちになる。
「そのままだ」
少年は目隠しをされる。
少年は怯えていた。何も見えない中で、何をされるのか。
アナルにはディルドが入っている。だから、昨日みたいに犯されることはないだろう。でも、身動きができないし、立っているのがやっとだ。このまま何をされるのか・・・少年は少し緊張しながらその時を待った。

が、どれだけ待っても何も起きなかった。
それどころか、男達の気配も消えている。目隠しされ、ただ、吊り下げられている。
やがて、つま先立ちになった足がしびれ、震え始めた。足を休めようとすると手首に力が掛かる。何とか手で縄を掴んで縄にぶら下がるようにし、少しでも足の苦痛を和らげようとする。だが、それも短い時間しかもたない。足で体が支えられない。
「うぅ」
呻き声が漏れる。手首が痛む。千切れそうな痛みだ。
「誰か」
こらえきれずに少年は声を上げた。
「誰か、助けて」
誰かが入ってくる音がする。少年はその音の方に顔を向ける。
「助けて、下さい」
が、誰も何も言わない。
「もう、無理です」
何か音がした。
「ぐはぁ」
次の瞬間、少年の背中を強い衝撃と燃え上がるような痛みが襲った。それが何回も続く。その衝撃で立っていられない。手首に体重が掛かる。背中を何かが襲う。重い衝撃。そして、激しい痛み。少年のアナルからディルドが飛び出した。
「どうだ?」
男が少年に近づいて尋ねた。男は一本鞭を握っている。少年の背中は切り刻まれたようにいくつもの引き裂かれたような傷ができ、血が溢れている。
「うぅぅ・・・痛い・・・です」
少年は何とかそれだけを絞り出した。
「そうか」
男は少し離れてもう一度少年の背中を鞭打った。血が飛び散る。また少年に近づき、アナルに指を3本突っ込む。
「うぅ」
そのまま手を動かす。グポグポと音がする。が、苦痛はさほど感じていないように見える。
というよりも、ほとんど反応がない。
「気を失ってんのか?」
男はそう言いながら、少年の目隠しを外した。少年が男を見る。
「まだ意識はあるようだな」
少年が頭を動かし、男が手に持った鞭を見た。男はその視線に気付き、鞭を少年の顔の前に突き出す。その先端には少年の背中からちぎり取った肉片と血が付着している。
「い、いや・・・」
少年はつぶやいた。
「そうか。もっと欲しいのか」
男が離れた。
「いやあ!」
少年が叫んだ。同時に男が鞭を振り下ろす。
「ぎゃああ」
少年の体が揺れる。同時に、少年が失禁した。

そのまま、また少年は放置された。
背中の痛み。手首の痛み。男達の前で失禁してしまった恥ずかしさ。そんなようなものが涙となって少年の頬を伝う。
「なんで・・・こんなこと・・・」
つぶやいても無駄だと言うことは分かっていた。が、つぶやかずにはいられなかった。
なぜこんな目に遭うのか。自分はどうなるのか・・・・・
やがて、少年は気を失った。

背中が焼けるように痛い。まるでヤスリで背中の皮を剥がされて、爪で引っかかれているようだ。いや、それよりもっと痛い。痛い。痛い・・・
「目、覚ますぞ」
男が少年のまぶたがピクピクと動くのを見て声を上げた。少年は低い跳び箱のようなものに俯せになっていた。手と足はその跳び箱にある輪で拘束されている。
「うぅ・・・」
少年が目を覚ました。
「ここは・・・」
辺りを見回した。そして、これまでのことを思い出す。
「起きたか」
顔のすぐ前にいた男がにやっと笑って言った。
「い、いやだ、助けて」
少年が体を起こそうとした。その途端、背中で痛みが爆発する。
「うがっ」
少年の動きが止まる。
「動くと痛いだろ。大人しくしているんだな」
跳び箱のようなものは、少年の胸の辺りから臍の少し下までの大きさだ。少年は首を下げ、顎を跳び箱に押し付ける。
「どうなってるのか、気になるか?」
少年の顔の前に鏡が立てられた。別の男が少年の背中の上に鏡をかざす。血塗れの、幾筋ものミミズ腫れ、深い切り傷や引き裂かれたような傷が少年の前の鏡に映った。
「なに」
自分の背中だということを理解するのに数秒かかった。
「消毒してやるよ」
男が背中に消毒液をぶっ掛けた。
「ぐああぁ」
消毒液が傷に染みる。背中で痛みが燃え上がった。
「清潔にしないとな」
背中を何かでごしごしと拭き始めた。
「ぎゃあああ」
少年がもがく。
「大人しくしろよ」
また消毒液が掛けられる。
「うううう」
少年は跳び箱に抱き付くようにして痛みをこらえている。そんな少年をもう一つの痛みが襲った。
「うぐ」
何かが少年のアナルを押し開き、入ってくる。あのディルドじゃない。悲しいことに、少年のアナルはあのディルドの太さを覚えてしまっていた。
(あれより細い)
何かがお尻に打ち付けられる。もう、少年にはそれが何か分かるようになっていた。
(犯されてる)
アナルが裂ける痛み。体に男の腰が打ち付けられる。その度に背中がずきっと痛む。そんな状態で別の男が少年の顎を掴んで顔を上げさせた。
「口開け」
言われた通りに口を開くと、そこに男のペニスが入ってきた。
「うげっ」
それは口の奥まで入ってくる。さらにその奥、喉まで入ってこようとしている。
「うごぁ」
前後から男に犯されている。誰かの手が少年のペニスを握る。
「勃ってない」
(当たり前だろ)
少年は思う。痛めつけられ、犯されて勃つ訳がない。
男の手が萎えた少年のペニスを弄ぶ。皮を根元の方に引っ張る。
「一応、剥けるんだな」
露出した少年の亀頭に指で刺激を加える。
「いっ」
まだ刺激になれていない少年の亀頭を撫で回す。
「ぐぅ」
口にペニスを押し込まれたままで呻く。口も、アナルも、ペニスも、そして背中も痛めつけられている。
「ほら、せっかくなんだし、お前も楽しめよ」
誰かが言っている。
(楽しめる訳ないだろ)
男に喉を犯され、涙目になりながら少年は思った。

午後になると、少年は檻に入れられた。檻の中でしゃがみ、首を天面の穴から、そして両手を天面の格子の隙間から出すように命じられる。その通りにすると、少年の首と手首が木の板のような物で固定された。
「今日からしばらくはこのままな」
ずっとしゃがみっぱなしの姿勢でいろ、ということだ。
「仰向けには寝られないし、寝てる最中寝返りでも打ったら飛び起きることになるからな」
いかにも少年の為に、とでも言いたげだ。しかし、そんな中途半端な姿勢の少年のアナルに男の手が伸びる。
「ここはまだ使っても大丈夫みたいだな」
床に太いディルドが立てられていた。あの黒い極太ディルドほどの長さはなかったが、あれよりさらに太いのが見て分かる。
少年が入った檻が男達によって抱え上げられる。そのまま移動し、あの床に立てられたディルドの上に運ばれた。
「ケツの穴、開いとけよ」
そのディルドがちょうど少年のアナルの上に来る位置で檻を床に下ろす。
「ぐああ」
少年が腰を浮かそうとする。が、ディルドはそんな少年の尻を押し広げる。
「ほら、咥え込めよ」
檻が床に下ろされた。少年は腰を浮かしてディルドから逃れようとする。が、それでもディルドの先は少年のアナルに入っている。
「ぐあぁ」
少年の体が少し跳ねたように見えた。その瞬間、少年のアナルがディルドを奥まで咥え込んだ。


      


index