「人生には3つの袋がありまして」
またつまらない挨拶が始まった。僕はあくびをかみ殺す。
(なんで、こんなベタな挨拶するのかな。恥ずかしくないんだろうか)
でも、挨拶してる人、新婦の会社の上司とか言ってたけど、その人は上機嫌だ。我慢してしばらく話を聞く。
「そんな訳で一つ目の堪忍袋は夫婦円満の秘訣という訳です」
まだ三つのうちの一つ目だ。
「ね、トイレ行ってくる」
同じテーブルに座っている母親に小声で告げた。母親も退屈だと思っているんだろう、無言でうなずいた。
式場を出て、少し伸びをする。
「ああ〜」
中には聞こえない位の声を出す。他にも人はいるけど、みんな退屈なんだろう、僕を気にする人はいない。椅子に座ってスマホを見ていたり、飲物を飲んでいる。
(トイレ、どこだろ)
周囲を見渡してみた。トイレに行くというのは式場から抜け出す口実で、実際にトイレに行きたい訳じゃない。だけど、トイレを口実にしたんだから、一応行ったフリだけはしておかないと。
柱にトイレの方向の案内表示があった。それを見て、その案内に従って歩く。廊下に入って、突き当たりにまた表示がある。その表示の所を右に曲がると左右にトイレの入り口があった。右は女性用、左は男性用だ。取りあえず入る。
きれいでけっこう広いトイレだった。なんだか掃除が行き届いてるって感じ。手を洗うところも周りに水が飛び散っていたりしない。
「へぇ」
なんとなく感心しながら小便器に立つ。したい訳じゃないけど、出ない訳でもない。
「久しぶりだな」
声がした。その声の主が僕の横の小便器の前に立った。
「久しぶりって、夏に会ったじゃん」
お父さんの弟、僕にとっては叔父さんだ。
「そうだっけ?」
(なに言ってんだ、この人は)
そう思ったけど口にはしない。
「相変わらずいい加減だなぁ」
すると、叔父さんが僕の方を覗き込んできた。
「そっちも相変わらずだな」
僕も叔父さんの方を覗き込む。
「相変わらずデカいね」
そう、この叔父さんは巨根だ。
「欲しいか?」
(なに言ってんだ、この人は)
さっきと全く同じことを思った。そして、今度はそれを口にした。
「こんなとこでなに言ってんだよ」
「でも、少し大きくなったな」
僕は用を足すのを切り上げようとした。
「待てよ」
手を掴まれた。
「こんなとこで、ダメでしょ」
叔父さんのペニスがズボンから出たままだった。
「いいじゃないか。どうせ退屈な挨拶聞くだけなんだから」
「だけど」
そのまま叔父さんに抱き締められ、キスされた。
お父さんはこの叔父さんと仲がいい。というか、兄弟なんだから当然かも知れないけど。そんなこともあって、時々僕の家に叔父さんは遊びに来る。僕も時々叔父さんの家に遊びに行ったりもする。
叔父さんはいい歳をして独り身で、家には最新のゲーム機とかが揃ってる。遊びに行くたびに新しいソフトが増えている。それに釣られて遊びに行ってたようなものだ。
流石に中学生になると友達と遊ぶのに忙しくて、叔父さんの家にはあんまり行かなくなった。そんな叔父さんに今年の夏、キャンプに誘われた。それが、さっきの会話に出てきた『夏に会った』というやつだ。
「ダメだって」
叔父さんにキスされながら、僕は言う。
「なんだ、やりたくないのか?」
「それは・・・」
勃起していた。僕はこの叔父さんに処女を奪われたんだ。
あれは小6の夏休みだった。確か、お父さんが出張で家にいなくて、お母さんも何か用事があるとかで、僕はその日は夜まで叔父さんの家にいた。
何がきっかけでそうなったのかは覚えてない。でも、僕は叔父さんに背中から抱き締められて、服の上からペニスを扱かれていた。
「オナニーしてるか?」
僕はうなずく。
「好きな女の子は出来たのか?」
今度は首を左右に振る。
「そうか」
叔父さんの手がズボンの下に潜り込んできた。パンツの上から扱かれる。さっきのズボンの上からとはなんだか全然感じが違う。
「立って」
立ち上がる。叔父さんが僕のズボンのベルトを緩めた。僕はズボンを降ろし、パンツもずり下ろした。叔父さんが僕のペニスを見る。
「お、毛、生えてきたか?」
「少しだけ」
「そうか」
僕のペニスの上を撫でる。
「お前ももう、男の子から少年になったんだなぁ」
僕が男の子の時から、叔父さんは僕を触ってきた。いつのまにかそれが普通になった。そして・・・
「よし、じゃ、キスからだ」
叔父さんが顔を寄せてきた。唇が触れる。それが押し付けられる。その一方でペニスを握られる。
「オナニーはしてるんだろ?」
うなずく。
「人にしてもらったことは?」
「ない」
叔父さんの手がゆっくりと僕のペニスを扱き始めた。
叔父さんにトイレの個室に連れ込まれた。
「んん」
広めの個室の中で抱き締められ、キスされる。
「ダメだって、こんなところで」
それを繰り返す。
「あいつらだって、今夜はヤるんだからいいだろ」
新郎新婦のことだろうけど、どういう理論かは分からない。でも、僕は少し力を抜く。
「なかなか似合ってるな」
僕を見て言う。なんて言うのかは知らないけど、レンタルの結婚式用のスーツを僕は着ている。
「レンタルなんだから汚さないでよ」
そう言った時には、既にズボンを下ろされていた。
「自分でシミ着けてるんじゃないか?」
実際、ボクブリの前はもう突っ張っている。
「ほら、シミになってる」
ボクブリの上から、僕のペニスの先の所を指で撫でる。
「んっ」
びくっとなる。叔父さんはしつこくそこを撫でてくる。
「脱がして」
小さな声で言う。叔父さんにボクブリを下ろされる。僕のペニスを搾るように扱く。
「先走り小僧だな」
こういうことをする時、僕は叔父さんにそう呼ばれる。先走りが多いらしい。
僕のペニスの先でクチュクチュと音がする。叔父さんが僕のペニスを搾り上げる。指先に僕の先走りがたっぷりと搾り取られる。
「ケツ出せ」
叔父さんにお尻を向ける。僕の先走りをお尻の穴に塗り付けられる。そのまま指で慣らされる。僕のお尻からクチュクチュと音がする。
「しゃぶらせて」
叔父さんの前にしゃがむ。大きなペニスを握ってそれを咥える。口の中が叔父さんで一杯になる。舌を絡ませて、それを舐める。
「入れて」
もう一度叔父さんにお尻を向けて、自分の手でそこを広げた。そこに叔父さんが押し当てる。叔父さんが僕を押し開く。それが入ってくる。
「ああっ」
思わず声が出る。
「外に聞こえるぞ」
そう言いながら、叔父さんが一気に奥に入ってくる。
「んっ」
口に腕を押し付けて声を押し殺す。そんな僕を、まるで声を出させようとするかのように叔父さんが突いて来る。
「んふっ」
奥に押し付けられる。そのまま、僕の中をかき回すように叔父さんが腰を左右に動かす。腰が引かれ、また奥に押し付ける。そして、前後に動き始める。
「ああっ」
また口を腕で覆う。僕は叔父さんに征服される。
初めて入れられた時は、叔父さんの家でだった。
その時はローションを使って、ゆっくりと穴を拡げられた。指を入れられ、その指を増やされ、その次にディルドを入れられた。少しずつディルドを大きい物に変えながら、僕の体を拡げていく。最後に叔父さんのペニスを入れられる。あまり痛みはなかった。太いペニスが奥まで入ってきて、僕は叔父さんのものになった。
叔父さんに掘られるたびに、僕は叔父さんのものになる。今だってそうだ。これまで何度も掘られて、叔父さんのペニスのための穴になった。
「気持ち、いい」
絞り出すように声を出す。ここではあんまり音を立てられないから叔父さんも少し手加減しているようだ。
「もっと激しく突いて」
でも叔父さんは少し動きを早めただけだ。いつものように腰を打ち付け、僕を内側からおかしくしてはくれない。
「イくぞ」
そうつぶやいた。それと同時に僕の中で叔父さんのペニスが脈打つのを感じた。
「長かったな」
席に戻るとお父さんが言った。
「ロビーに叔父さんいたから、ちょっと話してたんだ」
「そうか」
そのタイミングで扉が開き、叔父さんが入ってきた。叔父さんは軽く手を上げる。お父さんも同じように手を上げた。まさか、こんな結婚式の場で、僕の中に叔父さんの精液が注がれたなんて思いもしないだろう。
退屈な挨拶がまだ続いている。叔父さんは隣のテーブルの席に座って、スマホを取り出して弄り始めた。
僕のスマホが震えた。見なくても分かる。メッセージが届いたんだろう。叔父さんからのメッセージ。次、いつ会うか。次、いつ種付けしてもらえるかについてのメッセージが。
レンタルしたスーツの中で、僕のペニスが勃起した。
<クリームパイ 4 完> |