朝、ホームに立つ。前から二両目の前から二つ目の扉の所だ。それがいつもの僕の朝のルーティーン。電車が来る。満員だ。それもいつも通りだ。強引に人をかき分けて奧に入る。電車が動き出す。僕は伏し目がちにそっと周りを見る。
(いた)
あの人が斜め前に立っている。少し離れている。
電車が揺れる。少しスピードが落ちる。体が前に傾く。僕は奧の扉の方に体をねじ込む。扉に向かって立ち、外を流れる景色を見つめる。次の駅はまだしばらく時間がかかる。そして、僕が降りる駅はあと1時間くらいだ。つまり、時間はたっぷりあるということだ。
しばらく電車の揺れに体を任せる。なんとなくぼんやりして、半分眠っているような感じ。この感じが僕は好きだ。気が付くと、いつしか僕の後ろに誰かが密着している。いや、いつものあの人だ。あの人は中年のビジネスマンという感じで、いつもスーツを着ている。あの人が僕の後ろに立っている。やがて、何かが僕のお尻に触れる。僕はそのまま身を任せる。電車の揺れに合わせて、その手が僕のお尻に当たる。少し経つと、手のひらが僕のお尻を包む。電車が揺れる。それに合わせて手が僕のお尻を撫でる。ちらりと腕時計を見る。電車に乗ってから15分くらいが過ぎている。
(そろそろかな)
そう思った次の瞬間、僕のお尻に手以外の物が当たった。それが押し付けられる。あの人の硬くなったちんこだ。それを僕のお尻の割れ目に押し付ける。その頃には、僕の耳元であの人の息の音が聞こえている。下を見る。でも、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車、誰かの体や服でよく見えない。周りの人もそうだ。もちろん身動きも出来ない。そんな僕にあの人は硬くなったちんこを押し付けてくる。僕の鼻息も荒くなっている。僕の後ろから手が前に回ってくる。その手が僕の股間を覆う。僕の硬くなっているちんこをズボンの上から握る。僕は後ろからちんこを押し付けられ、前は握られている。その手が少し上に上がる。ズボンのベルトが緩められる。そのままジッパーも下ろされて、少しズボンがずり下がる。お尻をボクブリの上から撫でられる。しばらく撫でた後、その手が前に回る。僕の硬くなっているちんこをボクブリの上から握られる。お尻にはあの人の熱いちんこが押し付けられている。
(はぁ)
周りに聞こえないように声を出す。ボクブリの中に手が入ってくる。直接握られる。
「うっ」
声が出る。横の人がチラリと僕を見た。僕はなんでもない顔をする。でも、あの人にちんこを握られているんだ。ボクブリがずり下ろされる。満員電車の中で、脱がされて下半身裸にされている。勃起したちんことお尻が丸出しだ。だけど、見えない。ほとんど見えない。と思う。もし見えてたらきっと誰かが騒ぎだしているだろう。ボクブリを下ろされたお尻にまたちんこが押し付けられる。お尻の割れ目に沿うようにちんこが当たっている。その感触は、さっきとは違って生々しい。あの人もちんこを出してるんだろう。それを僕のお尻の割れ目に直接押し当ててるんだ。揺れに合わせて上下に動く。前でちんこも扱かれている。僕のちんこから先走りが出ている。それを絞るようにして指先ですくって僕の顔の前に差し出す。うつむいて他の人には見えないようにしながら、ちろっとその指先を舐める。また先走りを絞られる。今度はそれをお尻の穴に塗り付けられる。そして、僕の穴に、あの人のちんこの先が押し当てられる。あの人が僕のお腹の辺りに腕を回し、僕を後ろから抱き締める。しばらくは、電車の揺れに合わせて僕の穴にあの人のちんこが強く押し付けられたり少し弱まったりを繰り返す。あの人の先走りが穴の周りに塗り付けられるのを感じる。僕は力を抜く。押し付けられる。そのまま押し付けられ続ける。あの人のちんこが僕に入ってきた。満員電車で、たくさんの人がいる中で、僕は脱がされて、お尻に入れられている。犯されている。いや、僕もされるのを望んでるんだから、犯されているということじゃない。入れられている。入れてもらっている。気持ち良くしてもらっている。
(んっ)
口を噤んで声は出ないようにする。あの人がお尻の奧に入ってくる。体が押し付けられる。抱き締められる。腰を押し付けられる。腰を動かされる。掘られる。
(きっとぬちゃぬちゃって音してるんだろうな)
でも、電車の走行音に紛れて聞こえない。あの人が僕に入ってくるのに合わせて、頭の中で自分でぬちゃぬちゃと音を想像する。またちらっと腕時計を見る。あと15分くらいで次の駅に着く。その駅では半分くらいの人が降りて行くから、そこに着くまでに終わらないと。あの人もそう思ったのか、お尻を突く動きが速くなる。
(ああ・・・)
気持ち良くなる。ちんこがガチガチになっている。きっと先走りが溢れてると思う。それが周りの人の服や鞄に付いちゃってるだろう。やがて、あの人が僕に体を押し付ける。体の奥の方にじんわりと暖かさを感じた。
(ふぅ)
あの人が僕の耳元で溜め息を吐く。イった証拠だ。前に手を回して僕のちんこを扱く。
(ああ・・・)
目を閉じて少し後ろに、あの人にもたれ掛かる。扱かれる。
(イく)
声は出さない。足を踏ん張って、体も動かさない。僕はイった。満員電車の中で射精した。見えないから、どれくらいの勢いで精液が飛んだのか分からない。だけど、イった感じとしては、かなり飛んでいる筈だ。あの人が僕のちんこをまた指で絞る。ボクブリを引っ張り上げられる。ズボンもだ。ベルトを締め終えたのとほぼ同時に、次の駅のホームに電車が滑り込んだ。人が半分くらいに減る。僕は開いた扉の反対側のドアにもたれて立った。目の前にはあの人が立っている。でも、お互い顔は合わさないし、もちろん話もしない。だけど、体は分かり合っていた。あの人は僕に入れたい。僕は入れられたい。そういうことを、なんとなく。
僕が降りる駅のホームに電車が滑り込んだ。僕は扉の前に立つ。扉が開く。電車から降りる。そのまま振り返らずに階段を上がり、改札を出た。
「あきとし」
僕を呼ぶ声がした。僕の友達は小走りで僕に走り寄り、肩に腕を回してきた。二人並んで一緒に歩く。よくある中学生の登校風景だ。ただ、その友達はもちろん知らない。僕のお尻の奧には、名前も知らないあの人の精液が入ったままだということを。
<クリームパイ 5 完> |