僕はよくこの銭湯に来る。それは僕の好きなモノを見るためだ。そして、もし運が良ければ、そのモノで、僕を・・・
なんてことを考えながら湯船に浸かっていると、勃起してしまう。湯船の中で勃起したペニスを握りながら、少し体を揺らす。近くに大人の人が来ると、体を揺らすのを止める。お湯の波が小さくなると、僕のペニスがなんとなく見える。相手の人のペニスも見える。
(なんだ、たいしたことないな)
また体を揺らす。そうやって、男の人を見定める。
(あっ)
最近、僕がずっと目を付けている人が入ってきた。そもそのこの人が大体いつもこの時間に銭湯に来るから、僕もこの時間に来ているんだ。
その人はペニスを隠さない。タオルを手に持ち、堂々と股間を晒して歩いている。僕はそれを見つめる。股間で揺れるモノ。僕はそれが欲しい。
その人はたぶん40代後半位なんじゃないかと思う。でも肌つやはいい。手で撫でたらすべすべしてそうな感じだ。白いお腹は出っ張ってる。
(きっと柔らかいんだろうな)
いつ見てもそう思う。この人に抱き締められたら、その柔らかいお腹に体が押し付けられて、天国にいるみたいに気持ちいいんだろう。
そして、なによりそのペニス。
はっきり言って、大きい、という言葉じゃ足らない。巨大だ。巨根という言葉はこの人のためにあるんだろうって思う。巨根好きの僕は、今まで何人もの自称巨根の人とセックスしてきた。確かにその時はそのペニスが巨根だと思った。でも、この人と比べると全然たいしたことがない。そんなモノに貫かれて、あのお腹に抱き締められる。きっと最高なんだろうな。
あの人が体を洗っている。それを湯船に浸かりながら見つめる。のぼせないように、時々お湯から出て、湯船の縁に座る。それでも目はあの人をチラチラと追いかける。洗い終わって浸かりに来る。巨根がバッチリ見える。お風呂に浸かる。僕は見ている事に気付かれないようにしながらチラチラとその人を見る。他の人はみんなあの人の巨根を二度見する。それが面白い。中にはずっとそれを見ている人もいる。そういう人は普通の人だ。ゲイだったらチラ見するか、見ている事がバレないようにガン見するか、だろう。
そして、僕はチラ見派だ。その人がお湯に浸かっているのをチラチラと見る。お湯の中で巨大なモノが揺らめいて見える。僕はお湯の中で自分の股間を押さえる。勃ちそうになったからだ。
男の人にお尻を開発されて、使われるようになって2年くらい。最初はただ人に抱かれるのが嬉しかった。人のペニスを咥えたりするのも相手が喜ぶからだった。
それが気持ち良くなり、興奮するようになり、男が好きなんだ、特に年上の、少し太ったおじさんが好きなんだって自覚したのは中学に入った頃。理由は分かってる。僕にはお父さんがいない。小さい頃に事故で亡くなった。そのお父さんがそんな感じの人だったから。まぁ微かに覚えてる程度だし、ひょっとしたら過去に抱いてくれた人の記憶が混じっちゃってるのかも知れないけど、とにかく僕は太ったおじさんが大好きだ。
あの人はそんな僕にとってどストライクな人だ。更に、巨根。どうにかしてあの人に抱かれたい、ずっと僕はそう思っている。
あの人がお風呂から上がる。少しだけ時間を置いて、僕も上がる。脱衣所で体を拭いている。それをチラ見して、僕は僕で体を拭く。柔らかそうなお腹。滑らかそうなお尻。背中。
(やべっ)
勃ちそうになる。慌ててバスタオルで拭くふりをして股間を押さえる。急いで服を着る。先に銭湯から出る。出て、火照った体を少しひんやりした空気で冷ましていると、あの人が出て来る。歩いて行く。距離を開けて、僕はその人の跡を追う。
もう何回もあの人の跡をつけて、僕はあの人のアパートの場所も、部屋も、あの人の名前も知っていた。まあ、ストーカーみたいなものだ。もっと言えば、朝、学校に行く前にあの人のアパートの前の公園で、体を半分隠しながらあの人が仕事に行くのを見送ったりもする。
その後、公園のトイレでオナニーしてから学校に行く。
自分でも変態だなぁ、とは思う。だけど、それが僕の性癖なんだから仕方がないって割り切るようにしている。そして、いつか、あの人に抱いてもらえたらって思いながら、それを続けている。
あの人、名前は坂田蔵人さんという。勤め先は駅近くのビルの中のどこか。跡をつけたからどのビルかは知っている。そのビルには6つくらい会社が入っていて、どの会社なのかまでは分からない。美容系の会社とか、たぶん違うだろうなって会社を除けば3つに絞られる。
(もっと坂田さんのこと、知りたい)
僕は本気で坂田さんのことが好きになっていた。
何度か、夜に坂田さんの会社の前に行ってみた。もちろん坂田さんがちょうど出て来る、なんて都合のいいことはめったにない。でも、ある時、すぐに何人かと一緒に坂田さんが出てきた。その日は金曜日、きっとみんなで食事に行ったりするんだろうなと思って、跡をつけるのを諦めようとしたとき、坂田さんが
「じゃあ」
とか言って、一人で歩き出した。もちろん、僕は坂田さんの跡をつける。しばらく歩いた後、角を曲がってアパートとは違う方向に向かった。
(どこ行くんだろ)
もちろん僕は付いていく。少し灯りが少ない方に歩いて行く。
(この方向って・・・)
やがて、坂田さんはある建物に入っていった。その建物の入り口には『会員制』というプレートが貼ってある。坂田さんは月に1、2度、この建物に入っていく。
僕はこの建物がどんな建物なのか知っている。ハッテンサウナというやつだ。
最初はなんなのか分からず、この建物についてネットで調べてハッテンサウナということを知った。そのハッテンサウナというものがどういうものなのかは、たまたま会ったセックスの相手に教えてもらった。見ず知らずの男同士がその場で出会い、その場限りのセックスをする場所だと。
「行きたいのか?」
僕は少し考える。掘られるのが、種付けされるのが大好きな僕としては行ってみたい。そう言うと笑われた。
「中学生が入れるような場所じゃないよ」
もちろんそうなんだろうな。正直、大人だけずるいと思う。中学生だって性欲はある。いや、中学生だからこそ大人以上に性欲はある。そんな僕等には発散出来る場所がない。だから、こうして男の人と会うのだってこそこそしなきゃならないなんて。
で、そんな場所に坂田さんはときどき行っている、ということを僕は知っている。それを知ったとき、坂田さんもゲイなんだって分かって嬉しかった。だって、ゲイじゃなかったら坂田さんに抱いてもらえる可能性はほぼゼロだ。でも、ゲイなんだから、あるいは・・・・・
坂田さんがハッテンサウナに通ってるって知って、もう一つ良かったことがある。恐らく、坂田さんには彼氏はいない、ということだ。アパートの前で待っていても、坂田さんの彼氏っぽい人はこれまで現れなかった。そして、坂田さんはハッテンサウナに通っている。つまり彼氏はいない、という結論でOKだろう。
つまり、坂田さんがハッテンサウナに通うのは、僕にとってはいいことなんだ。
その日も坂田さんの跡をつけていた。金曜日の夜。坂田さんがハッテンサウナに行く可能性が高い日だ。案の定、坂田さんはあの建物に入っていった。
(僕も入りたい)
毎回そう思う。だけど、僕のような奴がどんなに大人びた格好をしていても、中学生だとすぐにバレそうだ。入ってみる勇気は出なかった。
「君、こんなところでなにしてるの?」
そんな僕に声を掛けてきた人がいた。30代くらいの人。格好いいスポーツウェアにキャップを被っている。
「あ、いえ・・・別に」
僕はごまかそうとした。
「ひょっとして、ここに入ってみたいとか?」
僕の肩に腕を回す。
「一緒に入る?」
僕は唾を飲み込んだ。すると、その男の人は、キャップを脱いで僕に被せた。
「目深に被ってれば大丈夫」
そして、僕はその人に連れられて、ハッテンサウナに初めて入った。
男の人が受け付けを済ませる間、僕はその人の後ろに隠れるようにしていた。受け付けが済むと一緒にエレベータで上の方に上がって個室に入った。
「こういうとこ、初めて?」
僕はうなずく。そこで初めてその人の顔をちゃんと見た。まあまあ普通。
「男の人と経験は?」
「結構あります」
正直に答える。
「じゃあ、俺ともOK?」
またうなずいた。
「よし、じゃあ」
男の人が僕に抱き付き、キスしてきた。
「あの、お願いがあるんですけど」
僕は言った。
「生でしてほしいのと、あとで他の階も見てみたいのと」
少しだけ男の人が驚いた。
「その歳で生好きとはね。種付けもされたい?」
「はい。種好きですから」
もう一度男の人が僕を抱き締め、キスしてきた。僕は男の人の口の中に舌を入れ、股間を男の人に押し付けた。
ベッドが大きく軋むくらい、激しく掘ってくれた。そして、約束通り種付けも。
「年齢聞いてもいいかな?」
終わってから男の人が言った。
「13です」
「そっか・・・そんなに若くてかわいいのに、種好きって凄いね」
何がどう凄いのかはあんまりよく分からない。でも、種好きなのは確かだ。
「あの、他の階、見てきてもいいですか?」
男の人はOKしてくれた。
エレベータに乗って、中の各階の案内みたいなやつで、そういうことがされていそうな階を探す。3階と4階がそうみたいだ。取りあえず3階まで降りてみる。暗い部屋の中のあちこちで、そういうことがされていた。声や音が聞こえてくる。でも、暗くてよく見えない。坂田さんがいるかどうかなんて全然分かりそうもない。
暗すぎて周りが見えないので、取りあえず部屋の入り口のところで突っ立っていた。少し経つと、なんとなく周りが見えてきた。すぐ近くに3人くらい、奧の方では何人かがセックスをしている。そういう場所だとは分かっていたけど、ちょっと衝撃的だ。
(すっげぇ)
見えにくいとはいえ、人前で平気でそういうことをしている人達。そんな中に自分もいる。どきどきする。興奮する。それだけで勃起しそうになる。
なんて思っていたら、ペニスに何かが触れた。それはたまたま前を通った人の体が少し触れた感じだった。それが何度か続く。そのままでいると、その誰かが僕のペニスを手で覆った。
誰かに抱き締められる。キスされる。布団に押し倒される。
「入れてもいい?」
「種付けして下さい」
決まり文句のように答える。相手の人は、僕の足を持ち上げ、アナルにローションを塗り付ける。周りに何人かいる。僕等を見ている。僕は見られながら、アナルに挿入された。
アナルに入れられている間、別の人が僕のペニスをしゃぶっている。また別の人が乳首をつまんでくる。別の人が口にペニスを押し付けてくる。四つん這いにされて口とお尻を犯される。そうやって僕は何人もの人に使われる。使われながら周りを見る。坂田さんを探すためだ。でもよく分からない。
別の人が僕にキスをしてきた。
(うっ)
僕はその人から顔を背けた。
(タバコ臭い)
どんな人とでもセックスするような僕だけど、タバコ臭いのだけは苦手だ。気分が悪くなってしまう。でも、そのお陰で少し冷静になった。僕がここに来た理由、坂田さんを探さないと。
とにかく一旦男の人達から逃れて部屋を出る。同じフロアにある別の部屋に入ってみる。坂田さんを探す手がかりは体型とあの巨根だ。そうやって部屋を回っていると何回も体を触られる。それから逃れて探し続ける。どうもこのフロアにはいないようだ。4階に上がる。奥の部屋から探しに行く。と、そこで四つん這いの人を激しく掘っている人がいた。パンパンと音が部屋中に響いている。その人達の周りに何人も人が集まって、人だかりが出来ていた。僕はその人だかりに加わる。四つん這いの人を掘っている人を見る。
(あっ、坂田さんだ)
その体型は間違いない。坂田さんだ。坂田さんが男の人を掘っている。掘られている人のアナルに、あの巨根が出入りしていた。
「でっけ」
誰かが人だかりに加わり、僕の後ろでつぶやいた。同時に僕のお尻を触ってくる。僕の勃起したペニスを握られる。そのまま、坂田さん達と、その周りの人だかりの隣で僕も四つん這いにされる。
(坂田さんの横で掘られるんだ)
興奮する。男の人が僕に入ってくる。
「ああっ」
僕が声を出す。すると、何人かが集まってくる。また見られながら掘られる。坂田さんが掘ってる音も聞こえる。まるで坂田さんに掘られているみたいだ。ぜんぜん巨根じゃないけど。
(ああ、坂田さん)
目を閉じる。僕を掘っているのは坂田さんだ、そう妄想する。僕のお尻でパンパンと音がする。気持ちいい。それが続く。
「あぁ」
あえぎ声が漏れる。やがて、男の人が僕に腰を押し付けて動きを止める。僕の中でペニスがビクビク動いているのを感じた。すぐに別の男の人が僕に入ってきた。
何人かに掘られ終わったときには、坂田さんはどこかに行っていた。あわててまた坂田さんを探す。4階でも3階でも見つからない。お風呂に行ってみたけどいない。サウナにもいない。
(帰っちゃったのかな)
坂田さんに掘ってもらうチャンスだったかも知れない。でも、他の人に掘ってもらうことを優先してしまった。大失敗だ。
(だけど・・・せっかく来たんだし)
僕はあちこちに置いてあるゴミ箱を漁り始めた。ゴミ箱の中には使用済みのゴムが捨てられている。それを拾い集める。30個くらい集めて、それを持って個室に戻った。あの人はベッドでスマホを触っていた。
「コップかなにかある?」
すると、紙コップを渡された。さっき集めてきたゴムの中身を全部その紙コップの中に絞り出す。
「それって、まさか、使用済みのを集めてきたのか?」
僕はうなずいた。
「それ、どうするんだ? まさかと思うが・・・」
全部のゴムの中身を紙コップに出し終えると、精液が紙コップの3分の1くらい溜まった。僕は床に仰向けになり、足を抱えてお尻を上げた。
「それ、入れて」
「おいおい、本気か?」
男の人が紙コップを覗き込んだ。
「こんな誰の精液かも分からないもの、入れたいのか?」
「うん。入れて」
少し力んで穴を開く。
「マジか。病気のやつもいるかも知れないのに」
男の人が呆れている。
「だから、僕は種好きなんだって」
男の人が紙コップを持って、僕の穴に近づいた。
「どうなっても知らないぞ」
僕の穴に指を突っ込む。指を二本、そして三本に増やして穴を解してくれる。指を抜く。少し拡がった僕の穴に、紙コップから精液が注がれた。どんな人のものかも分からない、たくさんの精液が。
「ね、もう一回掘って」
男の人が僕を見た。
「本気か?」
僕はうなずく。
「あんな精液が入ったアナルなんて、願い下げだ」
男の人は少しむっとした感じで言った。
「ゴム着けてもいいから。さっきの精液、僕の奥に押し込んでよ」
男の人は渋々、という感じでペニスにゴムを装着する。
「ホントにお前、頭イカレてるな」
そして、再び僕のアナルに挿入してくれた。最初はあの精液を僕の体の奥に押し込むようにゆっくりと、次第に早く、最後は激しく掘ってくれた。
「これ、どうする?」
イった後のゴムを僕に見せた。
「中身、穴に入れて」
「やっぱりな」
男の人は苦笑いしながら、僕の穴にそのゴムに入っている精液を絞り出してくれた。
男の人と一緒にハッテンサウナを出た。
「もうお前とは会わないだろうな」
まあ、こういう所はそういうものなんだろう。
「かなりヤバいと思うから、一度検査してもらえよ。じゃあな」
そして背を向けた。
「ありがとうございました」
僕はその背中に頭を下げた。僕はお腹の中にたくさんの人の精液を入れたまま、家に帰った。
<クリームパイ 6 後編に続く>
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