ななちゃん


エビラの横で一緒に眠っていた。
エビラに抱かれ、僕の中に射精してもらって幸せを感じる。中学の時は、僕がエビラを扱いて射精させる方だった。それが今はエビラに抱いてもらって嬉しいと感じている。
この気持ちの変化。15年も経ったからだろうか。エビラは大人で僕の体は子供のままだからなんだろうか。それとも、後輩君の体になったことで、僕の意識が変わったんだろうか。
かすかな違和感。
エビラに抱かれるのは嫌じゃない。むしろ、嬉しい。でも、あの頃の僕はこんなふうに抱かれたいなんて思ってたんだろうか。あの頃の僕の性格とは少し違う気がする。
病室で目覚めてから、ちんこを握った時に感じた違和感。あれに近いような違和感だ。何か・・・まだ僕が知らない何かがあるんじゃないだろうか。
それがなんなのかは分からないけど。
横を向いてエビラの寝顔を見た。
(そういや、今のエビラのことも、最初の頃とは全然違ってるよな)
最初は普通に僕よりかなり年上のお医者さん。それが今は、こうして隣で眠っている顔を見ると嬉しくなる。そういや、後輩君・・・この体の元の持ち主・・・は、エビラの事が好きだったんだよな。だから、僕もそうなったんだろうか。
だったらきっと、後輩君の体も喜んでくれてるかな。
眠っているエビラのちんこを握る。あの頃とは全然違う。それを扱く。あの頃を思い出す。やっぱり違和感を感じる。
(後でお医者さんの方のエビラに話してみた方がいいかな)
でも、病院じゃこの話は出来ないよな。だって、僕とエビラの話だし、そんなの他の人に聞かれる訳にはいかないし。
いつかこの家で聞いてみようと思った。でも、そんなに急ぐ必要はない。たぶん、そのうち慣れちゃうような気もするし。別に嫌な違和感でもないんだし。
エビラの体に後ろ向きに跨がった。エビラの大人ちんこを握る。今はふにゃふにゃだ。それを揺らして遊ぶ。皮を剥き下ろして顔を近づけてじっくりと見てみる。
(ふうん)
大人のちんこ。エビラのちんこ。今のエビラ。
それを扱く。でも、さっき出したばっかりだからかなかなか硬くはならない。エビラの体から降りて、足を開かせた。少しエビラが呻いたけど、起きる気配はない。足の間に座る。ちんこを握って、そこに顔を近づける。口を開く。柔らかいままのエビラのちんこを口に入れる。しばらく頭を上下させると、少し硬くなった。口に入りきらない竿の部分を手で扱く。硬くなってくる。そのまま頭を上下させる。さっき僕に入れてくれた時のように、エビラのちんこが勃起した。
「すっげぇ」
小さな声でつぶやいた。そのちんこを扱きながら、自分のちんこも扱く。
「ななちゃんエロすぎ」
エビラの声がした。顔を上げるとエビラと目が合った。今度は目を見ながら大人ちんこを咥える。頭を動かしているときも、上目遣いでエビラの目を見たままだ。急にエビラが足を抱えた。目の前にエビラのお尻の穴があった。
「舐めて」
エビラの顔から、エビラの穴に視線を動かす。穴。アナル。肛門。さっき、エビラは僕に入れる前に、僕の穴を舐めてくれた。だったら僕も舐めないと。エビラの穴に顔を近づける。よく見ると、少し毛が生えている。
「ケツ毛生えてる」
そして穴に舌を伸ばす。
「けっこう恥ずかしいな」
自分から穴を晒したくせに、エビラはそんなことを言う。
「じゃあ、その穴を舐めてる僕はどうなるんだよ」
また舐める。エビラのお尻の穴の匂いを感じる。たぶん、エビラ以外だったら嫌な臭いだろう。でも、エビラの匂い。それを嗅いでいるということに興奮する。
「ななちゃん、入れてよ」
エビラが言った。エビラのちんこが完全に勃起している。僕は唾を飲み込む。あのエビラが、僕の目の前で足を抱えて、お尻の穴をさらけ出して、僕に入れてくれと言っている。僕は勃起したちんこに手を添えて、エビラに近づいた。
「入れるよ」
ちんこをエビラの穴に押し当てる。ぬるっと入っていく。
「ああ、ななちゃん入ってきた」
エビラが大きな声を出す。少し体を押し付けただけで、まるで僕のちんこはエビラの穴に吸い込まれるようにして入っていく。
「ああ、ななちゃん」
エビラが気持ち良さそうな声を出す。こんな子供ちんこで気持ち良くなるんだろうか。確かエビラにはセックスフレンドみたいな人がいた筈だ。前の話だけど。そんな人としてたんなら、僕なんかが。
「ずっと・・・ずっとこの日を夢見てた」
エビラが僕に両腕を伸ばす。
「ななちゃんに入れてもらえて、僕、幸せだ」
さっき、僕がエビラに対して思ったことと全く同じだ。エビラも幸せなんだ。
「嬉しい」
僕はそれだけ言うと、体を動かし始めた。でも、ほんの数回動いただけで、僕はエビラの中でイってしまった
「あ・・・出ちゃった」
体をエビラに押し付ける。
「うん、嬉しいよ、ななちゃん」
僕を抱き締める。キスをする。
この瞬間、僕は中学生の僕に戻っていた。まだ入れたままエビラを扱く。あの時のように扱く。
「ああ・・・」
エビラが小さな喘ぎ声を上げた。
「エビラ」
太いちんこ。大人ちんこ。でも、エビラのちんこ。
「イくっ」
エビラが射精する。今日3回目の射精。それでもかなりの量だ。エビラが僕を見ている。その顔に、中学生の時のエビラの顔が重なる。僕は何も言わずに、エビラの精液が付いた手をエビラの前に差し出す。エビラが僕の手に付いた精液を舐める。あの時のように。
僕は左手でエビラのお腹に飛び散っている精液を集める。エビラが僕の手を舐め終えると、僕はエビラのお腹に顔を寄せる。エビラの精液を舐める。エビラの味がする。顔を上げる。エビラが僕を見ている。
「あの時のまんまだね」
僕が言うとエビラが笑顔になる。また僕はエビラにしがみつくように抱き付いた。

目が覚めると、エビラはベッドにいなかった。時計を見る。もうお昼前だった。起き上がってリビングルームに行くと、テーブルの上にご飯が置いてあった。その横にメモ。
『仕事に行ってくる。今日はゆっくりしてて。早く帰る』
そう書かれていた。
食事を終えて、食器を軽く洗う。リビングに戻ってソファでエビラが置いて行ったメモをもう一度見る。
「僕だって、何かしないと」
ただエビラの世話になるだけじゃダメだ。でも、僕に何が出来るんだろう。
「取りあえずは体力付けないと」
少し散歩することにした。まだ少ししか動けないけど、でも、この街を、僕が住んでいた街の今をもっと知りたい。外に出た。

街がすっかり変わっていることは、昨日、車の中から見ていたから知っていた。でも、こうして歩いてみると、なんとなくやっぱり僕が住んでいた街なんだって感じるところがある。そんなものを見付けると嬉しくなる。ついつい、思っていたよりも遠くまで歩いてしまう。
(そろそろ引き返さないと)
体中に疲労感がある。足が重い。
「でも、あと少しで学校だし」
角を曲がる。僕等が通っていた学校があった。
いや、校舎は形が違うから、あの地震のあと建て替えられたんだろう。でも、その場所に学校がそのままある。少し嬉しくなってしまう。
校門には、僕等が通っていた学校名がそのまま書かれている。
(入ってもいいかな?)
でも、これ以上歩くと疲れ切ってしまいそうだ。その日はそこまでにして、引き返すことにした。

体が重い。まるで自分の体じゃないみたいだ。
いや、確かに僕の体じゃない。さっきまではそれでも動けてた。それが今は、足を一歩前に出すだけでも凄く辛い。あの「電気枕」での治療を思い出した。僕の頭と体が上手く機能しているか、拒否反応が出ていないかをチェックして調整する治療。あれを最後に受けたのはかなり前だ。
「え、エビ・・・ラ」
そのまま道にうずくまる。体はその場に倒れ込もうとする。でも、ここで倒れたらもう二度と立ち上がれない気がした。何とか立ち上がる。
「エビラ・・・助けて」
このまま死ぬのかも知れない。不安に押しつぶされそうになる。だって、僕の頭に別の人の体をくっつけたんだから、考えてみればそれでちゃんと動く訳がない。いや、エビラも言ってたみたいに医療技術は進歩したんだ。だから僕は生きてるんだ。
「エビラ・・・」
(エビラを信じろ)
「エビラ・・・」
(エビラの所に帰るんだ)
「エビラ・・・」
数時間かかって、ようやく僕等の家が見える所まで来た。門を入る。10センチ程の石段が上がれない。そこに座り込む。そのまま地面に倒れる。
(エビラ・・・助けて)

どれ位時間が経っただろうか、僕は誰かに抱き起こされた。
「ななちゃんっ」
エビラだ。
「ななちゃん、しっかり」
そのまま抱きかかえられてベッドに運ばれる。
「もうちょっと頑張れ」
部屋を出て行く。すぐに大きな箱を抱えて戻ってきた。
「もうちょっとだからね」
箱から電気枕を取り出した。

気が付いた時には、エビラのベッドで電気枕の上で寝ていた。エビラがモニターと僕を交互に見ている。
「目が覚めた?」
僕は体を起こそうとした。
「そのまま動かないで」
エビラが言った。

後になって聞いた話では、やっぱりしばらくあの電気枕での治療をしていなかったことで、僕の頭と体に大きな負担が溜まっていたらしい。エビラはそれを分かっていたから、あの日、病院から電気枕を家に運んで来た。そうしたら、僕がドアのところで倒れていたってことだ。その時僕は真っ青で、体温は低く、簡単に言えば死ぬ3歩手前くらいの状況だったらしい。
「あの枕、そんなに重要だったんだ」
「先に家に持って来ておくべきだった。僕の手落ちだ」
エビラは言う。
「なにも知らずに歩き回った僕が悪いんだ」
「ななちゃんは知らなかったんだし、悪くないよ。主治医の僕の責任だ」
あれから毎日、僕はエビラの家で、あの電気枕で治療を受けた。体に重く残っていた疲労と違和感は徐々に消えていく。
「医療の進歩とエビラに感謝だよ」
エビラの首に手を回してキスをした。

その夜、僕等は数日ぶりに一緒にベッドで眠った。これまでは僕がベッドで電気枕を使うため、エビラはリビングのソファで寝ていたからだ。
「ねぇ」
隣で眠るエビラに声を掛ける。
「抱いて」
単刀直入に言った。
「勃つ?」
エビラが言うには、それが体が元に戻ったかどうかの判断基準なんだそうだ。本当かどうか分からないけど。
「勃ってる。ほら」
隣で横になっているエビラの太もも辺りに勃起したちんこを押し付けた。
「入れたい? 入れられたい?」
「犯されたい」
僕は即答した。

前にも思った違和感。以前の僕は、エビラのことは好きだったけど、あまり入れるとか入れられるとか考えなかった。エビラとセックスするなんて思いもしなかった。
でも、今はエビラに抱かれたいと思う。
いや、それを望んでいる。
それを思うと体が疼く。
(後輩君の望みだから?)
そうかも知れない。エビラが僕を抱き締める。僕の硬くなったちんこを握られる。
「ああっ」
声が出る。そんな僕をエビラが見つめて笑う。
「ななちゃん、かわいい」
そして、服を脱がされる。僕もエビラを脱がせる。エビラのちんこも硬くなっている。それを扱く。先走りが溢れる。
「エビラ、エロい」
すると同じようにエビラにちんこを扱かれる。
「ななちゃんだってエロいじゃん」
エビラの先走りを舌で舐めて、それを咥える。エビラも同じようにしてシックスナインの体勢になる。
「ああ、ななちゃん」
エビラが声を出す。それが嬉しい。大人ちんこの裏側を丹念に舐める。奥まで咥える。ちんこだけじゃなくて玉も舐める。口に吸い込む。足を持ち上げて玉の付け根も舐める。そして、エビラの穴に舌を這わせる。
「ああ、ななちゃん、気持ちいい」
更に足を押し上げて、穴の奥に舌を入れる。
(エビラの中を舐めてる)
もっと顔を押し付ける。もっと舌を伸ばす。エビラの体の中の柔らかい部分を舐める。
「ななちゃん、握って」
エビラのちんこを握る。太いちんこ。それを扱く。
「気持ちいい」
エビラが言う。そして僕の頭に手を置く。その手が僕の顔をちんこに押し付ける。僕は口を開く。エビラが僕の口に入ってくる。
「んぐっ」
口がそれで一杯になる。エビラは僕の頭をそれに押し付ける。喉に当たる。それでも押し付けられる。
「ふぐぅ」
少し嘔吐く。でもエビラは頭を離してくれない。僕の喉の奥にちんこを押し付けてくる。僕はエビラに使われている。エビラの喉マンコにされている。
「ううぅ」
吐きそうになる。手でエビラを押し返す。流石にエビラも僕を押さえ付ける力を弱める。少し口を離して息を吐く。
「大丈夫?」
エビラが僕を見る。
「うん」
僕が答える。
「じゃ、バスルーム行こうか」
エビラがベッドから起き上がり、僕の手を引いた。僕はエビラに引っ張られるままバスルームに連れて行かれる。
「そこでしゃがんで」
バスタブの中を指差す。僕はそこでしゃがむ。
「じゃ、いいね」
僕はうなずく。エビラが僕の頭の後ろを両手で抱えるようにして、僕の頭を引き寄せた。

エビラの大人ちんこが僕の喉を突く。そこに押し付けられる。そこで腰を振る。
「んご、んご」
「ほら、もっと喉奧で咥えろ」
エビラに言われる。喉の奥までエビラを入れようとする。嘔吐く。でもエビラに押し込まれる。
「うぐぇ」
少し吐く。でもエビラは離してくれない。それどころか更に押し付ける。
「ごえぇ」
吐く。喉の奥がぐびぐび動く。
「そのまま咥え込め」
エビラが入ってくる。喉の奥の何かを越えた感触。エビラの根元が口に当たる。太いちんこが喉奥に出入りする。
「おお、すげえ、喉マンコだ」
エビラが嬉しそうな声を出す。僕は嘔吐き、吐きながら使われる。
「すげえよ、ななちゃんの奥、すげえ気持ちいいよ」
喉からごぼごぼ音がする。エビラが出入りする音。エビラに使われる音。
「ああ、喉マンコでイきそう」
気持ち良さそうな声。
(僕の喉で気持ち良くなってるんだ)
口をエビラの股間に押し付ける。エビラのちんこが喉の奥の方に入る。そこで頭を前後させる。前後させながら自分のちんこを扱く。
(苦しい)
でも気持ちいい。
(辛い)
でも嬉しい。
「ああ、イく、イくっ」
喉の奥で精液の温かさを感じる。飲み込むというより、エビラの精液が僕に直接入っている。まるでお尻に中出しされるみたいに、直接。
「んごぉ」
喉を犯されながら、僕も射精した。

その後、二人で体を洗い合った。エビラは何も言わなかった。僕も何も言わない。何か言ったらエビラに使ってもらえたという満足感が喉から出ていってしまいそうだったから。
そして無言のままベッドに戻り、僕はエビラに抱き締められ、エビラに抱き付いて眠った。


      


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