体中に蝋が付いたまま、僕は宙吊りになっていた。ただの宙吊りじゃない。あの、玉の輪っかの鎖で天井から吊されていた。僕の体重全てが玉に掛かっている。玉が締め付けられる痛み。玉が引っ張られる痛み。そして、気持ち良さ。
僕はまるで夢の中にいるように感じていた。痛みも音も光も何かを通して感じているように思う。ただ、気持ち良さだけははっきりと、直接感じる。口は少し開いている。最初は少し呻いていたけど、もう何も声は出て来ない。その口にエビラがちんこを突っ込んでくる。もちろん咥えて舌を絡める。喉奥まで突かれると吐きそうになる。でも我慢する。体を押し下げられて更に玉に重さが加わる。
「あぁぁぁ」
呻き声が出てしまう。すると、鞭が飛んでくる。鞭がお腹に当たって鋭い音がする。その衝撃もまた玉に痛みとして伝わる。
僕の体・・・僕の心・・・
足をもたれ、開かれる。僕の穴にエビラが入ってくる。
「あぁ」
また声が出る。これは悦びの声だ。エビラが僕に入ってくる。玉の痛みと相まって、気持ち良さに頭が朦朧とする。
「ああ・・・エビラ・・・」
「なにをされても気持ちいいんだね」
エビラが僕を蔑む。
「は・・・い」
涎を垂らしながら僕は答える。
「じゃあ、これならどう?」
エビラが僕の乳首を摘まむ。そして、引っ張る。
「うぅ」
何かを僕の乳首に突き刺した。
「うぐっ」
とんがった痛み。それが乳首を中心とした僕の胸に拡がっていく。それがもう一度。見ると、両方の乳首に大きめの釣り針が貫通している。
「じゃあ、これをこうして」
釣り針には糸が付いていて、その糸にロープが結び付けられている。そのロープを玉の輪っかを吊り下げているのと同じように天井に引っ掛ける。
「ななちゃんなら、きっとこれも気持ちいいんだろうな」
そう言いながら、そのロープを引いた。
「うがぁ」
はっきりとした痛みを感じた。ロープが引っ張られたことで、僕の体は今、玉の鎖と両方の乳首の釣り針の3ヶ所で吊り下げられている。乳首が千切れそうな痛み。玉が千切れそうな痛み。それらの痛みが僕を責める。更にそんな僕の胸やお腹に鞭が降ってくる。体がバラバラになりそうだ。でも、分かっている。僕は勃起している。きっと先走りも溢れている。心臓がドキドキいっている。体の奥がじんじんしている。
「痛いだろ?」
エビラが僕に尋ねた。
「き、気持ち、いい、です」
本気でそう答えた。
「へぇ、凄いね、ななちゃんは」
踏み台のような物を持って来て、僕の横に置く。それに上がる。
「じゃ、もっと痛めつけてあげるよ」
そして、僕のお腹の上に跨がった。
「んんっ」
エビラが玉と乳首で宙吊りにされた僕のお腹の上に乗った。乳首と玉に、さらにエビラの体重が掛かる。
「んがぁ」
頭の中に痛みが響く。脳を直接痛めつけられているような感じ。エビラが体を揺らす。乳首の痛みが胸全体に拡がっていく。玉の痛みはもう、しびれに変わっている。
「どう、これでも気持ちいい?」
答えられない。口を開いたら叫んでしまいそうだ。
「痛いんだ。そりゃそうだよね、勝手に僕の日誌を見たお仕置きなんだから」
首を左右に振る。この痛み、ただの痛みではない。エビラが僕に与えてくれる痛み。エビラが僕にくれるお仕置き。エビラが僕にくれる悦び。
更に僕の上でエビラが上下に跳ねるように動く。
「ち、千切れる」
声を上げてしまう。そして、実際に右の乳首からぶちっと音がした。
エビラは床に足を突いた。
僕は射精していた。
(別に乳首が千切れた訳じゃないんだ)
床に下ろされた僕は右の胸を見て少し残念に思う。さっきの音は、釣り針の糸が切れた音だったようだ。そんな僕をエビラが見下ろしている。
「あれだけされて、射精して、まだ勃ってるんだね」
そう言うエビラのちんこも勃起している。
「乳首、千切れたと思った」
「乳首が千切れたと思ったからイっちゃったの?」
分からない。でも・・・
「たぶん」
僕は変態だ。確かにエビラに改造された。だけど、それだけじゃない気がする。もともと変態だったんじゃないだろうか。
「千切れた方が良かった?」
エビラが笑顔で尋ねる。僕は真顔でうなずいた。
「ふぅん」
エビラは机に向かう。引き出しから何か取り出す。
「はい、これ」
エビラが僕に差し出したのはハサミだった。
「これで自分の乳首、切り落として」
エビラの顔を見る。見続ける。笑ってない。本気だ。僕は震える手を差し出した。
左の乳首に突き刺さった釣り針の糸を左手で引っ張る。
「くっ」
さっき、エビラに責められたときはもっと力が掛かっていた筈だ。それなのに、自分で引っ張る方が痛く感じる。エビラにされているのと違って、自分でしているからだろうか。僕はエビラにしてもらえるのなら気持ち良く感じるんだろうか。
乳首の釣り針の手前側にハサミを当てた。エビラの顔を見る。エビラがうなずく。右手に力を込め、ハサミを動かした。
「痛っ」
ハサミを離してしまう。
「なにやってんの。もう一回」
エビラが言う。もう一度ハサミを当てる。手が震える。
「ほら、一気に行け」
目を瞑って力を込めた。
「うぐっ」
それでも出来ない。怖い。痛い。でも全然切れていない。
「エビラ、お願い」
ハサミをエビラに差し出す。エビラは黙って首を左右に振った。
「自分じゃ無理だよ」
ハサミを床に置く。そこで僕は土下座をした。
「お願いします、僕の乳首、エビラに切り落としてもらいたいです」
頭を下げ続けていると、頭のすぐ向こうに手が伸びてくる。その手がハサミを握る。
「僕に切ってほしいの?」
「はい」
頭を下げたまま答える。
「どんな切られ方でも文句言わない?」
「はい」
そもそも僕がエビラに文句なんて言える訳がない。僕はエビラのものなんだから。
「じゃあ釣り針引っ張って」
頭を上げる。今度は右手で右の乳首の釣り針を引っ張る。
「もっと」
力を入れる。
「もっと、思い切り引っ張る」
更に力を入れる。痛み。すっと血が一筋流れる。
「よし、行くよ」
エビラが乳首の根元にハサミを当てた。
すぐには切れなかった。エビラは2回、3回とハサミを当て、切ろうとする。でもなかなか切れない。その度に痛みが僕を襲う。血が流れる。
「ほら、もっと引っ張れ」
そしてハサミを当てる。
「うぅん、なかなか切れないねぇ」
エビラが言った。僕はエビラを見た。エビラはニヤニヤ笑っていた。
(わざとだ)
わざと、なかなか切れないようにしてるんだ。僕が痛がるのを面白がってるんだ。僕は、エビラの玩具にされてるんだ。
そう思ったとたん、ちんこが勃起した。
「なに勃起させてるんだよ」
それに目ざとく気付く。
「だって・・・」
「だって、なに?」
なんて言えばいいのか分からない。ただ言えることは・・・
「エビラにいたぶってもらってるから」
すると、エビラがハサミを僕の勃起したちんこに当てた。
「こっち切っちゃおうか」
冗談かも知れない。でも、本気のような気がする。
「はい」
小さな声で答える。
「ホント、ななちゃんどMだね」
そして、手に力が入った。
「うぐっ」
痛み。僕のちんこがエビラに切り取られる。そう考えるとぞくぞくする。ちんこがじんじんする。
「なんてね」
エビラが笑った。
(僕はエビラの玩具なんだ)
改めてそう思う。
「ほら、乳首引っ張る」
千切れかけている右の乳首の糸を引っ張った。
「じゃあ」
そして、今度は右の乳首が僕の体から離れた。
痛み。それは当然だ、乳首切ったんだから。でもそれだけじゃない。痺れるような興奮を感じる。少し顔が熱い。
「お前、凄い顔だな」
「えっ?」
「恍惚とした表情ってやつかな」
そうだ。僕はそんな表情を浮かべてたんだ。確かに、まだ僕は勃起している。興奮している。
「エビラ・・・ちんこも切って」
考えるよりも先に口から出ていた。
「ななちゃんならそう言うと思った」
エビラが笑顔になった。
でも、切ってもらえなかった。
また僕は吊られている。今度は左の乳首と、ちんこに刺さった釣り針の2つで吊られている。ちんこの釣り針は、乳首に付いてる釣り針の10倍くらいの大きさだ、それが尿道から入って、ちんこの途中から先が突き出ている。
「すごいなぁ、ななちゃん。これで体吊り下げられるんだね」
左の乳首が引っ張られて今にも千切れそうだ。そして、ちんこも裂けるんじゃないかって思う。
「じゃ、次はこれ」
エビラが太くて短い鞭を振り上げる。それが僕の胸の辺りに振り下ろされる。
「うがぁ」
乳首に激痛が走る。
「まだ持つんだ」
もう一度鞭打たれる。胸に真っ赤な痕が付く。
「人間って丈夫なんだよね、意外と」
三度目。そのとき、僕の頭の中で火花が散った。乳首の激しい痛み。体が大きく揺れ、次にちんこに激痛が走った。
「うがぁぁぁ」
僕は床に落ちた。股間を押さえて床を転げ回る。
「こら、動くな」
エビラが僕を踏みつける。股間を押さえている手を無理矢理引き剥がされる。
「へぇ」
笑顔で言った。僕の体、どうなっちゃったんだろう。恐らく、僕のちんこが裂けたんだろう。でも、見るのが怖い。
「ほら、ななちゃん、裂けてるよ」
僕の股間のところにエビラがしゃがみ込んでそこを見ている。
「ほら、見てみなよ」
僕に言う。僕は首を左右に振る。
「見ろ」
エビラが僕に命令した。
僕のちんこ。先のところが裂けている。じくじくと血が溢れている。エビラは裂けた先端の所を指で左右に開いて、そこに顔を近づけている。
「ねぇ、痛い?」
僕はうなずく。
「痛いよねぇ、当然だよね」
裂けた所に指を突っ込まれる。
「ぐあぁ」
立ち上がってエビラから逃げた。
「なに逃げてるんだよ」
僕を睨んだ。
「だって・・・」
「僕の玩具のくせに」
エビラが手招きした。僕は一歩近づく。エビラが自分の足下を指差す。僕はそこに立つ。エビラが僕の裂けたちんこの根元を握る。体が震える。
「いや」
小さく言った。いや、呻いた。
「そんなこと言っても無駄だって、分かってるでしょ」
また裂けた所に指を突っ込まれた。今度はぐいぐいと突っ込んでくる。
「すごい、指入るよ」
その指を中でグニグニと動かす。更にもう一本突っ込まれる。
「ぐああぁ」
体は逃げようとする。でも、僕の心はそこでエビラの玩具にされることを選んでいる。足に力を入れ、エビラの前に立ち続ける。僕の裂けたちんこの先に、左右の手の人差し指を突っ込まれている。
「うぅぅぅ」
僕は呻き続ける。そんな僕を見てエビラが笑う。
「楽しいね」
そして、エビラは僕のちんこを引き裂いた。
「ぎゃあぁぁ」
僕は気を失った。
目が覚めると、僕は二階のエビラの部屋のベッドで寝ていた。頭の下には電気枕。エビラは机の前に座ってノートパソコンを見ている。
「気が付いた?」
うなずいた。ちんこが痛い。左右の乳首の辺りも痛い。
「ななちゃんなんでも気持ちいいって言うから、やり過ぎちゃったかな」
少しすまなさそうな顔で言う。でも、本心は絶対違う。やり過ぎたなんて思ってない。きっと、もっともっと僕を壊したいと思ってる筈だ。
(あれ、でも・・・)
僕はエビラに壊される。だけど、エビラは僕の事が好きだった筈だ。僕を壊したらそれで終わりだと思う。なんでエビラは・・・
「僕を、壊すの?」
そうエビラに尋ねた。
「壊されたい?」
壊す。それは殺すというのとほとんど同じことだろう。僕はエビラに命を助けられた。だからエビラに殺されるならそれでもいいと思う。その一方で、せっかくエビラに助けてもらった命なんだから、死にたくないとも思う。でも・・・
「エビラはどうなの?」
エビラが僕を見る。
「僕は、僕の命も体もエビラのものだから」
エビラは立ち上がって僕の横に座った。
「そうだね。そのためにななちゃん、生かしてあげたんだから」
笑顔でそう言った。
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