ホントの気持ち
9.二人だけの秘密 |
公彦は、僕を強く抱きしめ、腕の中でもがく僕に言った。 「ほんとはね・・・僕は、洋輔よりも、達也が好きなんだ」僕は公彦の腕の中で動きを止めた。 「ほんとは・・・」そういうと、公彦が僕にキスしてきた。激しいキスだった。そして、僕を床に押し倒す。 「な、なにすんだよ、うぐっ」僕の口は公彦の口でふさがれた。 「はぁ・・ぁ」公彦の口からあえぎ声がもれる。公彦の手は、僕のズボンのベルトをはずしていた。カッターシャツをまくりあげる公彦。 (なんで・・・)そう思いながら、僕はあまり抵抗しなかった。本気で抵抗したら、たぶん公彦に押さえつけられたりはしないはずだった。でも、なぜかあまり抵抗しなかった。公彦の手が僕の乳首を触る。そこにキスをする。なんだか、よくわからない。こういうの、されたかったのかも知れない・・・ 僕の手が、公彦のズボンの上から、公彦のおちんちんを触っていた。(なんで・・・)とにかく、触りたかった。公彦の手が、僕のパンツの上から触ってくる。気持ち良い・・・パンツに公彦の手がもぐりこむ。直接触られる。 「あっ」おもわず声をあげる。公彦が僕のパンツを脱がそうとする。腰をあげて脱がせやすくする。僕の大きくなったおちんちんが勢いよくはねる。公彦がそれをにぎる。僕も、公彦のズボンとパンツを一緒に脱がせる。公彦のおちんちんが目の前に現れる。 僕のおちんちんがあったかいものに包まれる。公彦が僕のおちんちんを口にふくんでいる。(ふぇらちおってやつだ)知識だけはあった。僕も、真似をして公彦のおちんちんを口に含む。 「あぁ、いきそういきそうだよぉ」公彦のおちんちんを口に含みながら、声にならない声をあげる。 そして、僕は公彦の口のなかでいった。まもなく、公彦も僕の口のなかで果てた。 なんとなく、僕はそのあとは気まずい感じだった。公彦を問い詰めるはずだったのに・・・なんで公彦と・・・ 「始めて? フェラチオ」公彦が聞く。素直にうなずく僕。 「ねぇ、洋輔とも、したの?」思わす口から出てしまう。 「してないよ、洋輔とは」なんか、少しほっとした。 「洋輔には言わないで、今日のこと」洋輔には知られたくなかった。 「僕とHしたって、知られたくないんだ。僕の口の中でいっちゃったとか、僕のを飲んだとか」 「たのむからさぁ・・・」 「良いよ。その代わり、また僕とHすること。これが条件」うなずく僕。そこには、また公彦とH出来ることを喜んでいる僕がいた。 「僕は洋輔も好きだけど、達也はもっと好き。達也とはこれからもHしたい。だから・・・僕とつきあって欲しい」なんて答えればいいのか、いやだ、じゃない。いいよ、でもない。僕が好きなのは洋輔。 でも・・・ 「またしてくれるよね」口をついて出た。そう、気持ちよかったから。今までのモヤモヤがふっ飛んだような気がしたから。だから・・・ 「二人だけの秘密にしてくれるなら」それが僕の答えだった。 それから、僕と公彦は何回かデートを重ねた。デートはいつも公彦の家。そして、会うたびに体を重ねあった。洋輔のことを忘れたわけではなかった。でも、公彦とHしている間は、なにもかも忘れていた。 洋輔から、また電話がかかってくるようになった。もちろん、公彦との事は秘密だった。公彦とHして、洋輔と電話で話して・・・幸せだと思っていた。それが大きな間違いだって気付いたのは、もう手遅れになってからだった。 |