house

5.
イーサンは、クリスマスプレゼントの箱を抱え、笑顔でその蓋を開いた。

「ひっ」
箱の中に目があった。その目と目が合ってしまった。イーサンは腰を抜かしたように後ろに手を突いた。抱えていた箱が床に落ちる。その弾みで、箱の中のそれは、床を転がってイーサンの方を向いて止まった。
「セ、セブ・・・」
セブの生首だった。首から上だけのセブ。切断された首のところから血が滲み、床を汚している。
「ひ、ひぃぃ」
イーサンはそのまま後退る。背中がベッドに当たる。
「あ、わ、わ」
言葉が出なかった。
「やあ、イーサン、起きていたんですね」
ウイリアムが部屋に入ってきた。
「おや、もうプレゼントを開けてしまいましたか」
イーサンはウイリアムを見た。何かを言わんと口が動く。が、声は出て来ない。かろうじて、ひゅうひゅうと喉が鳴るだけだった。震える手を伸ばし、セブの生首を指差した。
「こ、こ、こ、これ」
「私からのプレゼントですよ。気に入ってくれましたか?」
イーサンは目を見開いた。しかし、身動きできない。腰が抜けているようだ。代わりにウイリアムが床に転がっているセブの頭に近づき、その前にしゃがみ込んだ。
「私のイーサンを苦しめた報いです」
生首に話し掛けた。そして、生首の髪の毛を掴んで、床の上に立てる。まるで、床からセブの首が生えているように見えた。その顔を、イーサンの方に向ける。
「どうですか。喜んでもらえましたか?」
イーサンは震えていた。ガクガクと震えながら、首を左右に振った。
「そうですか、気に入っていただけませんか・・・」
ウイリアムが立ち上がり、イーサンに近づいた。イーサンは床を這いずってウイリアムから離れようとした。が、壁に阻まれる。
「では、こちらのプレゼントはどうですか?」
ウイリアムがポケットから畳んだ新聞を取り出し、イーサンに渡した。イーサンはそれに目を落とす。イーサンにも読める文字が書かれている。
『救貧院 全焼』
そして、その下に少し小さい文字。
『5体の焼死体』
「こ、こ、こ、これって・・・」
「昨夜、全焼したようです。ここでも騒がしい音が聞こえていたでしょう」
昨夜・・・そうだ。何か騒がしかった。
「そん・・・な・・・」
そして、我に返る。ジェイ、ヨハン、セブ、ダニー、ノア。みんなで5人だ。焼死体も5つ。
「み、みんな・・・」
「そうですね。全員、死んだようですね」
ウイリアムはごく普通のことのように言う。
「そんな・・・」
「これでもう、この世であなたのことを知る者は、私達以外、誰もいなくなりました」
ウイリアムの呼び掛けが、「イーサン」から「あなた」に変わっていた。
「そして、この世界で唯一、あなたが帰ることが出来る場所も無くなりました」
そして、笑顔になった。
「つまり、あなたはもう、ひとりぼっちです」
(な、なんで・・・)
「ぼ、僕には、ここが・・・」
すると、ウイリアムの笑顔がさらに輝いた。
「ここは、あなたが帰る場所ではありません。あなたがあの世に旅立つ場所です」
「ひ、ひぃ」
イーサンのパジャマの股間にシミが広がる。
「おや、いきなり粗相ですか。これは困りましたね」
ウイリアムが笑顔のままイーサンに近づく。イーサンは四つん這いになり、部屋の隅に逃げた。
「もう、あなたには助けてくれる人もいなければ、逃げ帰る場所もない。逃げ場はないのですよ」
近づいて来た。
「あなたはもう、追い詰められました。死ぬしかないのです、リアムのようにね」
顔を近づけて、そう言った。
「あ、わ、わ」
身体がガクガクと震えた。ただ、ウイリアムが怖かった。
「さあ、長年の私の夢を叶えてくださいね」
イーサンは、部屋の隅で身体を小さくして震えている。首を微かに横に振り、口をパクパクとさせていた。それだけだ。それ以外、何も出来なかった。
「さあ、行きましょう」
ウイリアムがすっと踵を返す。その後ろにスティーブンスが立っていた。スティーブンスは身体を屈めると、片手でイーサンの両手首を掴んだ。そして、軽々とイーサンを抱え上げる。
(逃げなきゃ・・・逃げなきゃ・・・)
イーサンは心の中で呟き続けていた。が、身体がまるで麻痺したように動かない。そうして、ある部屋に運ばれていった。

その部屋は暗かった。スティーブンスは部屋の真ん中まで進み、そこでイーサンの身体を床に横たえた。
(逃げなきゃ・・・)
イーサンは身体を起こそうとする。が、身体がブルブルと震えて言うことを聞かない。手を床に突いて身体を起こそうとしても、手に力が入らない。すると、少しずつ、部屋が明るくなっていく。スティーブンスが手にした蝋燭の火を、壁際に並んでいるたくさんの蝋燭の一つ一つに移していく。そして、壁が見える。
「ひっ」
またイーサンの喉が鳴った。壁にはたくさんの少年が立っていた。その少年達は動かない。やがて、全ての蝋燭に火が点った。奧の方の壁から、ぐるっと一周、全部の壁に、ほとんど隙間なく少年が立っている。そして、その少年達は生きてはいない、ということは一目見た時から感じていた。
「私の子供達です」
ウイリアムが、まるで少年達を紹介するように両手を広げた。
「私が30年掛けて築き上げたコレクションです」
イーサンの心臓の音が警鐘のように聞こえる。いつまでも鳴り止まない警鐘だ。
「あなたもこのコレクションに加わるのです」
「いやだ!!」
突然、大きな声でイーサンが叫んだ。
「いやだ! いやだ! いやだ!」
床から飛び起きる。が、すぐにスティーブンスが押さえ付ける。
「やあ、暴れてますか」
ドアが開いてマッケランが顔を出した。
「いや、それほどのものではないですよ」
ウイリアムが言う。
「薬、要りますか?」
すると、ウイリアムは身振りで断った。
「私の長年の夢ですからね」
「な、長年って」
先程から、ウイリアムは長年の夢と繰り返している。イーサンにはそれが理解できない。恐怖で頭が回らないのか、それとも・・・
「あなたは私と初めて会った時のことを覚えていますか?」
ウイリアムがイーサンに問い掛けた。
「あ、あの、警察に追いかけられた・・・」
答えかけたイーサンをウイリアムは遮った。
「もっとずっと前。ずっと前に、あなたと私は出会っているんですよ」



「あなたは覚えていないのでしょうね。4年前のあの日を」
ウイリアムは話し始めた。

それはまだ救貧院にジェイが来る前、まだ、あの救貧院が"まとも"だった頃だ。救貧院の子等は、何らかの労働に従事していた。それは国の方針であり、この救貧院の方針でもあった。彼等に仕事をさせる。それが、ここを出て社会に復帰したときに必ず役に立つ。それが当時の救貧院の院長の方針だった。
とはいえ、今のような非合法的な、あるいは過酷な労働ではない。週に数回、公共施設の清掃を中心とした、奉仕活動の延長のようなものだ。彼等はいろいろなところでそのような活動をした。市の役場だったり、国の施設だったり。そのような活動は、院長の思惑通り、彼等と外の社会を繋げるものであり、また救貧院の子等もそれを労働とは捉えず、"いつもと違う世界"に触れることができるその機会をむしろ楽しんでいた。

「あなたたちは4年前、議場の清掃活動に参加したことがありましたね」
ウイリアムがイーサンに言う。確かに、そういうこともあった。そして、何となく思い出す。古いけど、立派な建物。広い部屋に、両方の壁に向かって席がまるで階段のようになっていた部屋。真ん中には大きい椅子。普段は彼等などとても入れるような所ではない。そんな場所の清掃を救貧院の子等や孤児達にさせる、それは、国が彼等の救済に力を入れている、ということのアピールの一つでもあった。

イーサンの顔を見つめていたウイリアムは、その表情から彼がそれを思い出したことを感じとった。
「あの時、挨拶したのですよ。覚えていないですか?」
あの時、視察に来ていた議員の人達と握手をしたことは覚えていた。
「あの当時、私は議会の議長をしていましたからね。そこで、あなたと出会ったのです」
イーサンには記憶はなかった。知らない人達であり、自分達とは違う世界の人だった。
「一目であなたを気に入りました。一目惚れだったんです」
そして、イーサンの横にしゃがみ込んだ。
「すぐに、あなたがどこの何者なのかを調べさせましたよ。あなたの名前、あの救貧院にいること、生まれてすぐに捨てられていたこと、そしてあなたの両親のこと、すぐに分かりました」
手を伸ばし、イーサンの頬に触れる。ゆっくりと手を動かし、唇に指を沿わせる。
「そして、あなたを私の物にすることに決めたのです。4年前にね」
「そ、そんな前から・・・」
イーサンは驚きと、そしてなんとも言えない恐ろしさを感じた。
「はい。それからいろいろと手を回したんです。じっくりと、時間を掛けて、あなたをもっと私好みにするためにね」
ウイリアムは立ち上がり、ゆっくりと部屋の中を歩きながら話を続けた。
「まず、議会であの救貧院を廃止することを決めました。ちょうど救貧法の改正が議論されてましたから、簡単でした」
あの3年前の救貧院がなくなるという話、あれにウイリアムが関わっていた、ということだ。
「で、でも」
ウイリアムはイーサンを無視して続ける。
「そして、ある篤志家があの救貧院を買い取り、存続させることになりました。もちろん、その篤志家というのは私です。あなたのために、あなただけのためにね」
イーサンの周囲をゆっくりと歩くウイリアムをイーサンは目で追いかける。
「それまでの院長を解雇して、ジェイを送り込んだのも私です。性格が悪そうな子だけを残し、他の子は他所にやりました」
「他所って?」
「さあ。あんな者達がどこに行き、今どうなっているかなど、興味ありません。私はあの救貧院を劣悪な環境に変え、あそこの子達の性格をひねくれさせるよう、ジェイに命じました。ジェイはよくやってくれましたよ、あなたも良く知っている通り。あんなろくでもない男ですが、そういうことには長けていましたからね」
ウイリアムがイーサンを見た。
「皆の前であなたを犯すように指示し、あなたの身体を売らせるように仕向け、そして、あなたをあの救貧院で他の誰よりも低い地位に貶める。すべて私の言いつけ通りに動いてくれました」
イーサンは一つ疑問を感じた。が、それを言うかどうか迷った。が、ウイリアムはイーサンが感じた疑問の答えを口にした。
「リアム、でしたっけ? あの子がいたから、あなただけが一番低い地位、とはなりませんでしたね。でも、あの子だって、私があそこに送り込んだのですよ」
「えっ」
一瞬、リアムがジェイと同じように、イーサンを貶めるために送り込まれたのかと思った。
「あの子は事故で両親を亡くし、あの救貧院に送り込まれました。そうでしたよね?」
ウイリアムがスティーブンスを振り返った。
「はい、旦那様。旦那様の言いつけ通りに」
その言葉にイーサンはドキリとする。
「ど、どういう意味ですか?」
すると、ウイリアムは笑った。
「私が事故を起こさせたのですよ。そして、一人きりになったリアムを、私の救貧院に送り込んだのです」
「なん・・・てこと・・・」
「彼がいて、あなたはなんとかあそこでの生活に適応した。でも、彼がいたことが、あなたには大きな負荷となっていた。気が付いていましたか?」
イーサンは少し考え込んだ。
「そして、彼がいたからこそ、あなたはあの救貧院を逃げ出す事が出来なかった。違いますか?」
確かに、リアムがいなかったら、あの救貧院からもっと早く逃げ出していたかもしれない。いや、そんなことはない、イーサンにとってリアムはあそこで、いや、世界でたった一人の友達だ。
「リアムは僕の友達だ!」
イーサンは大きな声を出した。
「そうですか。でもその友達も、もういません」
(まさか・・・)
イーサンの心が震えた。まさか、ひょっとしたら・・・
「リ、リアムを・・・まさか・・・」
ウイリアムは笑う。
「私が彼を殺させた、とでも?」
イーサンはウイリアムの顔を見つめる。
「それはどうでしょうね」
それだけ言って、ウイリアムは笑う。
「そして、あなたは私と再会した。まさか、あの警官に連れ込まれた屋敷で偶然出会ったとでも思っていましたか?」
イーサンは呆然とした。
「すべて、仕組んだ通りです。あの警官も、私が準備した偽物です」
今までのことが、何年も前からイーサンの身に降りかかっていたことが、全て、仕組まれていたことだったとは・・・イーサンは絶句した。
「さて、おしゃべりはこの辺にして、あなたがどんなふうに仕上がったか、味わうことにしましょう」
ウイリアムは笑顔だ。スティーブンスも笑顔だ。ずっと部屋の壁に寄り掛かって、腕を組んで見ていたマッケランも笑みを浮かべている。しかし、彼等の笑顔を見たイーサンの体が震えた。
(殺される)
あわててイーサンは会話を長引かせようと質問を投げかけた。
「ぼ、僕の親、分かったんですよね」
ウイリアムは"あなたの両親のこと、すぐに分かりました"と言っていた。
「もちろんですよ。私の物になるあなたを作った人のことですから」
イーサンは続けて質問する。
「どんな人なんですか、今、どうしてるんですか?」
ウイリアムが真顔になった。
「あなたは、それを、聞きたいのですか、本当に」
「えっ」
何か聞いて時間を稼がないと、と思ってした質問だ。考えてした質問ではない。でも、確かにイーサンはそれを聞きたいのか、あるいは聞きたくないのか・・・
「自分を捨てた親のこと、聞きたいですか?」
ウイリアムが腰を曲げて、イーサンの顔に顔を近づけた。
「そ、それは・・・」
すると、ウイリアムが笑顔になった。
「私はあなたの両親がどんな人間で、今どうしているか知っています。でも、それを話すつもりはありません」
スティーブンスが何かを部屋に運び入れた。腰の高さより少し低い、小さいベッドだ。そのベッドには、鉄で出来たリングがいくつも付いている。
「さて。ではパジャマを脱いで、ここに上がりなさい」
ウイリアムがベッドを叩いた。
「もちろん、逆らうことは許しません」
真顔になる。
「お前は俺のものだからな」
顔付きが変わった。

一瞬、ウイリアムの顔がジェイに、そしてセブに重なった。いつも彼に命令をしていた二人。逆らうことは許されず、もし逆らったらお仕置きをされる。手が動いた。体に”命令に従う”ということが染みついていた。
「そう。お前の体はもう、命令されたらそれに従う体になってるんだ」
全裸になり、ベッドの上に仰向けになる。スティーブンスがイーサンの腕を掴んで頭の上にあるリングに両手首を固定する。
「さて、まずは手始めに」
ウイリアムがイーサンの足を持ち上げた。
イーサンの口が開いた。が、言葉は何も出て来ない。息が荒くなっている。
「まずは、ここがどれ位広がってるか」
そう言いながら、ウイリアムがイーサンのアナルに指を沿わせた。これまでいくつものペニスを受け入れてきたそのアナルは、既に十分広がっている。そんなアナルにローションを塗り付け、いきなり指を3本入れた。
「んっ」
イーサンのアナルはそれを受け入れる。ウイリアムがイーサンのアナルをかき回す。
「くふっ」
イーサンの口と鼻から息が漏れる。そして・・・勃起した。
「ふん、軽く入れられただけで立つとはな。変態に育ったものだ」
指を抜く。
「スティーブンス」
「準備は出来ております、旦那様」
スティーブンスがイーサンに近づいた。すでに彼は全裸だった。そして、股間でまるで腕かと思うようなモノが揺れている。そのままイーサンの足の間に立ち、その先端をイーサンのアナルに押し当てた。
「やれ」
ウイリアムが言うと同時に、スティーブンスの巨根がイーサンのアナルに押し入った。
「うっ」
イーサンのアナルはその巨根をくわえ込む。スティーブンスは体を大きく動かして、そのペニスを根元まで押し込む。イーサンの勃起したペニスがビクンと大きく揺れる。
「んぁっ」
イーサンの喉から声が漏れる。
「気持ち良いのか、この変態が」
ウイリアムがイーサンの頭の方に回り込み、両手首を固定していたリングを外した。スティーブンスがイーサンに覆い被さる。その間もずっとその巨根はイーサンのアナルを犯し続けている。スティーブンスはイーサンの体を軽々と抱え上げた。
「ああっ」
イーサンはスティーブンスにしがみつく。スティーブンスがベッドの上に上がる。まるで騎乗位のように、イーサンがベッドの上でスティーブンスに跨がる形になる。その体をスティーブンスが抱き締める。ベッドの上で、仰向けに寝そべるスティーブンスの体の上に、イーサンの上半身が重なった。
そんなイーサンの、スティーブンスの巨根をくわえ込んだままのアナルに、ウイリアムが指を入れる。
「まだまだ余裕だな」
ウイリアムが服を脱ぐ。イーサンはスティーブンスの体の上で目を見張った。ウイリアムはスティーブンス以上の巨根だった。スティーブンスがLサイズだとしたら、ウイリアムはLLサイズだ。そんなウイリアムが二人の足の間に立った。
「どこまで耐えられるのか、この変態のアナルは」
イーサンの、スティーブンスの巨根をくわえ込んだままのアナルにその巨根を押し当てる。スティーブンスが両腕を伸ばし、その腕をウイリアムが掴む。
「いくぞ」
「だめ、裂けるっ」
イーサンが声を上げた。が、ウイリアムはイーサンのアナルに2本目を突っ込んだ。スティーブンスがウイリアムの腕を引く。ウイリアムが体をイーサンに押し付ける。イーサンのアナルが2本目の巨根に犯される。
「ああっ」
ウイリアムが腰を振る。スティーブンスも腰を上下させる。2本の巨根が小柄なイーサンのアナルを押し開き、その中を蹂躙していた。
「あ、あぁ」
イーサンは口を開いたままだ。頬が紅潮していた。
「はぁぁ」
そして、自ら体を前後に動かし始めた。
「さすがだな。熟成させただけのことはある」
イーサンは2つの巨根を受け入れ、なおかつ感じていた。いつのまにか、ウイリアムもスティーブンスも動きを止めていた。が、イーサンは体を前後に動かしている。ペニスは勃起したまま、まるで小便を漏らしたかのように、先走りが溢れている。
「大したもんだな」
壁にもたれて見ているだけだったマッケランが3人に近づいた。ウイリアムがイーサンの左足の方に体を寄せる。マッケランが服を脱ぎ、ウイリアムの右側に立った。
「はぁ・・・はぁ・・・」
イーサンの心臓の鼓動が高まっていた。今、3本目の巨根が彼の体に押し当てられていた。
それはゆっくりと入ってきた。すでに2つの巨根で押し広げられたイーサンのアナルを更にじわりじわりと広げていく。ウイリアムのLLサイズ、マッケランとスティーブンスのLサイズ2本。それをイーサンのアナルは受け入れる。
「うぅ」
さすがに少し辛そうな声が出る。が、3人は気にしない。マッケランが奥まで入れると、3人同時に動き始めた。
「あぁ」
ぐちょぐちょという音に加えて、イーサンの喘ぎ声。
「どうだ、気持ちいいんだろ?」
イーサンは答えない。ただ、頭を上下に振った。ウイリアムが腰を振りながらイーサンのペニスを掴む。それはずっと勃起し、先走りを垂らし続けている。
やがて、ウイリアムがイーサンのアナルから巨根を引き抜いた。次にマッケランも。そして、イーサンのアナルを覗き込む。
「裂けてないよ」
マッケランがウイリアムに言った。
「そうか・・・初めて、だよな?」
「ああ」
スティーブンスが体を起こす。まだ体を動かし続けているイーサンを抱き上げ、床に下ろす。
「ここには私の子供達が33人いるが・・・この3本挿しで裂けなかったのは、お前が初めてだ」
ウイリアムが立ったままのイーサンの口に唇を重ねた。そのまま貪るように舌を入れる。イーサンもその舌を吸い、そして舌をウイリアムの口に押し込む。二人で舌を貪り合う。そこにマッケランも加わった。3人で舌を出し、舌を吸い、激しくキスを交わし合う。涎が3人の足下にしたたり落ちる。そこにイーサンの先走りも加わる。キスの最中もイーサンは勃起したままだった。すっとイーサンがしゃがみ込んだ。そのままウイリアムのペニスを口に含む。もちろん、その巨根を根元までくわえ込むのは不可能だ。そのペニスを握って根元の方に舌を這わせる。空いた方の手は、マッケランのペニスを握っている。
「ほら、こっちだ」
マッケランが言った。イーサンはウイリアムのペニスの代わりにマッケランのそれを口に咥えた。もう一方の手で、ウイリアムのペニスを扱きながら、まるでそれに頬ずりするように先端を自分の頬に擦りつける。
「ほら、奥まで咥えろよ」
マッケランが口の奥に突っ込んできた。
「うごっ」
巨根で喉を突かれたイーサンは咳き込む。そのイーサンの髪の毛をウイリアムが掴み、顔を起こさせる。その口にペニスを突っ込む。マッケランと同じように、無理矢理奥まで咥えさせる。
「うげっ」
イーサンが嘔吐いても押し付け続ける。マッケランがイーサンの頭を押さえて、さらにウイリアムのペニスに押し付けた。
「うげ」
イーサンが嘔吐き、涙を流しても二人は止めない。
「ジェイに仕込まれたんじゃないのか?」
イーサンは首を左右に振ろうとした。が、二人に頭を押さえ付けられ、首を振ることすらできない。イーサンは涙を流し、胃液を吐きながら、二人に喉を犯された。

「旦那様」
イーサンの喉を犯し続けるウイリアムに、スティーブンスが声を掛けた。
「そろそろ昼食の時間かと」
ウイリアムがようやくイーサンの頭から手を離す。マッケランも同様だ。
「そうか」
「準備は整っております」
スティーブンスはすでにいつもの執事らしい服を着ている。ウイリアムとマッケランも服を身に着ける。イーサンは全裸のまま床に膝を突き、肩で息をしている。
「旦那様」
スティーブンスがウイリアムに何かを手渡した。
「イーサン、来い」
ウイリアムはイーサンを手招きする。イーサンはその命令に従う。それは彼の身に染みついた、本能と同じようなものだ。ウイリアムはイーサンの前にしゃがむと、その首に鉄の輪を嵌めた。輪が開かないよう、南京錠をつなぎ目の部分に取り付ける。別の南京錠で鎖をその輪に取り付けた。
「さあ、立て」
イーサンは立ち上がる。鉄の首輪は重く、冷たい。ウイリアムは鎖を引いて、イーサンを壁際に連れて行く。そこにあるフックに鎖の端を取り付け、また南京錠で固定する。
「昼食が済むまでここで待て。お前の分は後で持って来てやる」
そう言うと、3人はイーサンを残して部屋を出て行った。

暗い部屋の中、一人取り残されたイーサンは、ふと視線を感じて肩越しに壁を振り返った。そこにはいくつもの少年達の死体が並んでいる。いや、剥製かもしれない。そんな少年達が壁に並んでイーサンを見ている。まるで生きているようだ。
「こっち、見るな」
小さく呟いた。もちろん、みんな死んでいる。自分を見ているわけなどない。それは分かっていた。分かってはいたが・・・イーサンは目を閉じる。彼等を見ていると、その目が動きそうな気がした。そして、目が合いそうだ。目を閉じたまま、イーサンはその場に座り込んだ。座り込む時に、鎖の音がした。イーサンはびくっと身体を震わせる。自分が立てた音だと分かっていても、その音が怖かった。耳を澄ませる。どこかで物音がしている。でも、それはこの部屋の外だ。ここじゃない。みんな死んでる。みんな動かない。音なんてする筈がない。そして、イーサンは気が付いた。勃起したままだった。
(なんで・・・)
こんな状況なのに、勃起しているのが信じられなかった。閉じている目に力を入れ、ぎゅっと瞑る。しかし、まぶたの裏に彼等少年達の姿が焼き付いている。そんな彼等が動き出す。壁から這い出てきて、皆でイーサンを取り囲む。彼等もまた勃起している。そして、イーサンの体に手を伸ばす。ペニスを掴まれる。何人かに押さえ付けられる。
「君もなのかい?」
そんな声が聞こえた。いや、聞こえるわけがない。イーサンは頭を振る。
「一緒に行こうよ」
誰かがイーサンの手を引いた。
(い、いやだ・・・)
そんな筈はないのは分かっている。でも、確かに感じる。恐る恐る目を開いた。
誰もいない。壁の死体以外は。当たり前だ。
「僕のこと、忘れちゃったの?」
耳元で声がした。慌ててイーサンは振り返った。左の肩に顔があった。その顔は、イーサンに微笑みかけた。
「リ、リアム・・・」
「僕、一人で寂しいよ」
リアムを抱き締めようと身体を動かす。
「お前のせいだ」
そこにいたのはセブだった。
「お前のせいで、俺は殺された」
確かにセブのことは好きじゃない。でも、殺したいなんて思ったことはないし、殺されていい筈もない。
「ご、ごめんなさい」
ゴツゴツした指がイーサンのアナルに入ってきた。
「早く帰ってきてやらせろよ」
歯の欠けた口がそう言った。アナルにジェイの太いものが入ってくる。
「あぁ」
イーサンは呻く。勃起したままのペニスがビクビクと動いていた。

      


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