電車で小一時間、そのあとバスで三十分くらいで、その旅館に到着した。ひなびた・・・というよりは、寂れた感じ。周りにはなにもなく、よく言えば自然に囲まれた、はっきり言えば森の中の廃墟のような旅館、そんな感じだ。もちろん、本当に廃墟ってわけじゃないけど。
部屋に通されて、ひとしきり社交辞令めいた旅館の人の挨拶と、お風呂や食事の時間の説明と、この近くになにがあるのかの説明(簡単に言えば、森以外なにもない、ってことらしいけど)を聞いて、それから僕等はしばらく部屋でぼぉっとしてた。別に旅館に来たからって、特になにもする事はない。ましてや、あいつらが一緒なんだから・・・
「ね、きー坊、探検しよ!」
陽輔がそう言って、僕の腕をつかんだ。
「へぇ・・・公彦って、きー坊って呼ばれてるんだ」
義幸が、少しにやりとしながら言う。僕は急に恥ずかしくなる。
「だから、その呼び方やめろって」
それは、おじさんがずっと僕をそう呼んでいたから、その子供達である陽輔と雄輔も、小さい頃からその呼び方でなじんじゃってたというか・・・
「じゃ・・・公彦」
雄輔がえらそうなことを言う。
「お前ら、えらそうなんだよ」
軽く頭をたたくと、
「痛ってぇ〜」
大げさに騒ぐ。ったく・・・
「行って来いよ」
義幸が僕等に言った。こいつは、どんなときだっていつも冷静というか、クールな奴だ。そのせいか、僕等と同い年、という感じがしない。
「俺と光輝は風呂入ってくるから」
「えぇ〜俺も探検したいぃ」
不満そうな声を光輝が上げる。
「お前は・・・こいつらと同じレベルだなぁ」
僕は少しあきれて、光輝の頭も叩いた。
「痛ってぇ〜」
意識したのかどうかわからないけど、さっきの雄輔と全く同じリアクション。
「ほら、お前は俺と一緒に来いよ」
義幸が光輝に言う。まるでお兄さんが弟に言い聞かせているようだった。
「ちぇ・・・」
ぶつぶつ文句を言っている光輝と、そんな光輝を無視してお風呂に行く準備を始めている義幸を残して、僕と陽輔、雄輔の三人は、旅館の回りの森を探検しに出かけた。まだ暗くなり始めるにはだいぶ早い時間だった。
森の中は、木々が太陽の光を遮って、薄暗く、少し湿った感じがしていた。何となく踏み分けられて自然に出来たような、細い小道には他に誰もいなかった。陽輔が先頭、二番目が僕、そして雄輔が最後になって、僕等はなにも言わずに歩き続けた。やがて、少し開けたところに出て、そのはずれにあった丸太が何本か積み重ねられたところで陽輔が立ち止まった。雄輔がなにも言わずに僕の腕を引っ張って、その丸太の前に立たせた。
「脱げ」
陽輔が言った。僕は着ていたシャツを脱いだ。ズボンとパンツも脱ぎ去る。躊躇することは出来なかった。森の少し開けた場所で、二人に見られながら、僕は全裸になった。
「なんだっけ? 公彦って呼んじゃだめなんだっけ?」
雄輔が言った。
「すみません、ご主人様」
僕は頭を下げる。
「僕を叩いたよね、奴隷のくせに」
僕は頭を下げ続けた。
「友達がいるからって、いい気になってるんじゃないの? 公彦のくせに」
「何なら、お友達の前でオナニーさせてあげようか?」
僕はなにも反論しない。反論しても、結局は彼らの思い通りになるだけだったから。そして、それを僕も望んでいるから。その証拠に、僕のちんぽはすでに半分くらい堅くなっている。陽輔が、そんな僕のちんぽを軽く平手打ちする。
「あっ」
思わず腰を引く。
「動くなよ」
そして、さらに何回か叩く。叩かれる度に、僕のちんぽは堅さを増していった。
「変態のくせにねぇ・・・」
雄輔が、携帯でそんな僕の写真の画像を撮る。
「あっち向いて手をついて」
陽輔に命令されて、僕は丸太に手をついた。陽輔が僕のお尻をなで回し、穴を指で触る。
「あっ」
僕の穴がひくひくするのが分かる。僕の体は陽輔と雄輔を欲しがっていた。ご主人様に入れて欲しいと感じていた。
「なに? 入れて欲しいの?」
それが分かっている二人は、わざとそんなことを僕に尋ねる。僕の口からそれを言わせるために。
「変態奴隷のケツマンコをご主人様に使って欲しいです」
今までこの言葉を何回言わさせられたろう。そして、僕はケツを突き出した。
「すっかり変態になっちゃったねぇ・・・きー坊は」
雄輔が、そう言いながら僕のお尻の穴に指を入れる。僕は自分でお尻を雄輔の手に押しつけて、指を根本まで入れる。
「最初は僕等がされるほうだったのにねぇ」
そう、こいつらにオナニーとか教えて、アナルセックスをしこんだのは僕だ。それがいつの間にか、僕がこの二人に犯されるようになって、そして、それが気持ちよくて、気がついたらこの二人に命令されるようになっていた。
「ほら、ケツ突き出せよ」
雄輔の指が入ったまま、僕はお尻をさらに突き出す。雄輔の指が僕の穴から引き抜かれる。雄輔がその指を僕の顔の前に持ってくる。僕はその指にしゃぶり付く。
その間に、陽輔が僕のお尻に何かを入れた。
「今日のはそんなにきつくないし、量も少ないから我慢しなよ」
なにを入れたのかがわかった。下剤だった。きついやつだったらすぐにしたくなるんだけど、今日のは全然大丈夫だった。でも、それって・・・
「ま、友達の前でもらさないようにがんばってね」
陽輔がニヤニヤしながら言う。
「栓しておいてあげたら?」
今度は雄輔だ。そして、ポケットから小さなアナルプラグを取り出した。僕は二人のなすがままだった。下剤を入れられ、アナルプラグを入れられたまま、僕はもう一度服をきて、旅館に戻る道を歩いた。このまま、義幸や光輝の前で我慢させられるのは間違いなかった。元々、この温泉旅行は陽輔と雄輔が僕を使うための旅行だったのだから。それを分かっていながら、義幸と光輝を誘ったのは僕なんだから・・・
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