「大丈夫?」
義幸がそう言いながら、僕の体を洗ってくれていた。僕は、うつむいたままなにも言わなかった。涙は止まっていたけれど、でも、顔を上げることができなかった。
「あれって・・・アナルプラグだよね?」
しばらくして、義幸が尋ねた。僕は素直に頷いた。
「あれ・・・浣腸かなんかしたの?」
僕は首を横に振った。そして小さな声で言った。
「・・・座薬」
「そうなんだ・・・自分で入れたの?」
しばらくして僕は頷いた。まさか陽輔と雄輔に入れられた、なんて言えない。本当のことなんか言える訳がなかった。
「アナルプラグも自分で入れたの?」
また頷いた。他にどうしようもない。
「なんで、こんなとこでそんなことするの?」
それには答えられなかった。
「公彦って・・・変態?」
そう言いながら、僕の体を洗っていた義幸の手が、お尻のほうに移動して・・・するっと指がアナルに入ってきた。
「あっ」
僕は体を引いた。義幸の指が僕の中から抜ける。
「動かないで」
もう一度、義幸がお尻を触ってくる。
「やめて・・・」
僕は小さい声で言った。でも、義幸はやめない。
「言うとおりにして。光輝には黙ってるからさ」
義幸としてはそのつもりじゃなかったかもしれないけど・・・それは僕にとっては脅しだった。僕は黙って義幸に身を任せた。義幸は僕のお尻に指を入れて、中でぐにぐにと動かす。僕のちんぽがまた堅くなる。義幸はもう片方の手で、それを握る。
「こっちに来て」
岩場の影に僕を連れていく。なにをされるのか、だいたいの察しがつく。義幸がそういうことするとは思わなかったけど、でも、それしか考えられない。案の定、体半分が隠れるくらいの岩の影で、義幸は僕のお尻にちんぽをあてがった。義幸の大きいちんぽが入ってくる。少し痛いけど、僕は我慢する。ゆっくりと、そして根本まで義幸が入ってきた。
「うぅっ」
声が出てしまう。
「痛い?」
義幸が心配して僕に聞く。僕は首を横に振る。
「じゃ、動かすよ」
そして、義幸が腰を動かした。
「う・・・うぅ」
(気持ちいい)
そう言いそうになる。でも、それだけは言わないようにした。
「なにやってんだよ」
光輝の声がした。
「ああ、すぐ行くよ」
義幸が動きを止めて、僕の背中の上で答えた。そして、また動き出す。
「早くしないと、あいつ、見に来るぞ」
義幸が僕の耳元で言った。
「は、早く!」
これ以上、恥ずかしいところを人に見られたくなかった。義幸が今まで以上に激しく動き始めた。その勢いで、僕等の体が岩影の隠れたところから少しずつ動いていた。
(もし、今、光輝がこっちを見たら・・・陽輔や雄輔がこっちを見たら・・・)
そう思った瞬間、お腹の中に暖かい感触が広がった。同時に、僕のちんぽからも熱いものが迸った。
しばらくして、ようやく落ち着いた僕等は、光輝達に合流した。光輝はなにも気がついていなかった。陽輔と雄輔は、僕のお尻からアナルプラグがなくなっているので、だいたいどういうことがあったのか察しているようだった。陽輔が耳元で言った。
「漏らしたとこ、見られた?」
僕は黙って頷いた。
「よかったね」
雄輔が言った。
お風呂のことは、光輝にはばれなかった。陽輔と雄輔も、僕が漏らしたところを義幸に見られたとしか思ってないようだった。あいつらも、まさか義幸がそういうことするなんて思わなかったんだろう。
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