昨日とは別の近所の神社まで散歩して帰って来たころには、少し暗くなりかけていた。
「コーヒー飲む?」
「コーヒーよりコーラの気分だな」
俺がそう言うと、コーラが入ったグラスを2つ持ってきた。俺はソファに座ってそれを口に運ぶ。
「いいお正月だね」
祐樹が俺の横に座る。
「そうだな・・・祐樹のお陰だ」
「僕の?」
祐樹がいなかったら、こんな正月は迎えられなかった。それは事実だ。
「ああ」
俺は祐樹の体に覆い被さる。
「お前がいてくれたから」
そして、キスをする。祐樹は俺の顔をまっすぐ見上げる。
「好きだよ」
もう一度キス。下から祐樹が俺の体に手を回す。俺は祐樹の頭の下に手を入れ、その頭を抱えるようにする。長いキス。少し舌を入れてみる。祐樹はわずかに口を開く。それ以上は俺にこじ開けて欲しいかのように。俺はその唇の隙間に舌を入れ、祐樹の歯の表面を舌でなぞる。口が上下に開く。舌を口の中に差し入れる。遠慮がちに祐樹が舌を絡ませる。その舌を吸う。
「ん・・・」
祐樹が声を出す。そのまましばらくキスを続ける。長い長いキス。その間、祐樹はずっと俺の背中に手を回し、ぎゅっと俺の体を抱きしめていた。
「ベッドに行こうか」
ようやく祐樹の口から顔を離して俺はささやいた。こくっと祐樹が頷く。
「じゃ」
俺は少し笑うと、ソファに横になっている祐樹の体の下に手を差し入れ、その体を抱え上げた。
「え、なに、お姫様だっこ?」
祐樹がちょっと驚いて言う。
「お前は俺のお姫様だよ」
「それを言うなら、王子様って言って欲しいな」
その体をベッドルームに運び、ベッドの上に下ろす。
「着きましたよ、王子様」
祐樹が俺の首に手を回して顔を引き寄せる。
「渉さん」
今度は祐樹が舌を入れてきた。
ベッドの上で、二人でお互いの口をむさぼりあった。俺は左手で祐樹の股間を探る。すでに硬くなっている。祐樹も同じように俺の股間に手を伸ばす。俺は祐樹のシャツのボタンを外して、中に着ていたTシャツごと捲り上げる。祐樹のなめらかなお腹に手を這わせる。
「くすぐったい」
祐樹が小さな声で言う。
「がまんしろ」
俺はさらに脇腹をなで上げる。
「ひぃ」
祐樹が叫ぶ。俺は祐樹の上に馬乗りになって、服を脇の下まで全部たくし上げた。
「ほぉら」
悪戯っぽく笑うと、その体をくまなくなでる。手のひらで、あるいは指先で臍の周りや脇腹、乳首、お腹をなで回す。
「くすぐったいよぉ」
体をよじって俺の愛撫から逃げようとする祐樹。
「だめだ」
そして、乳首をつまむ。少し力を入れる。
「痛い」
指先で乳首を転がす。
「ん・・・」
「どんな気持ち?」
「なんか・・・くすぐったい」
乳首は硬くなっている。気持ちいいのとくすぐったいのの違いがまだ分からないようだ。
「バンザイして」
祐樹は素直に両手を上げる。俺はシャツとTシャツを完全に脱がせる。ついでにまだ無毛の脇の下にキスをする。
「くすぐったい」
どこに触れてもこれだ。
「我慢しろ」
そして、脇の下を舐める。
「ひゃぁ」
祐樹は手を下ろしてしまう。
「くすぐったがり屋だな、祐樹は」
俺は祐樹の隣に横になって、裸の上半身に腕を回す。今度は祐樹が上半身を起こして俺にキスしてきた。
「バンザイして」
俺の服を脱がせる。俺がしたのと同じように、体に手を這わせる。乳首をつままれる。
「あっ」
俺はそんなに乳首は感じる方ではない。が、こんな子につままれてると思うと、感じてしまう。
「くすぐったい?」
「気持ちいい」
祐樹は俺の腕を持ち上げて、脇に顔を埋める。ちろちろと俺の脇を舐める。
俺は祐樹の体を俺の体の上に引き上げる。俺の上に馬乗りにさせる。太ももをズボンの上からなでる。徐々に、祐樹の中心に近づいていく。
「待って」
祐樹が一旦ベッドから降りる。ズボンとソックスを脱ぎ捨てて、また俺の上にまたがる。ペニスがボクサーブリーフを持ち上げている。俺はその場所を握る。祐樹が息を吐いた。
ボクサーブリーフをずらす。まだ毛が生えていないきれいな体。その部分をなでる。手にペニスが触れる。それを取り出す。それは弓なりに反り返って硬くなっている。
「勃起してるとこ人に見られるの、初めて?」
祐樹は頷く。
「キスも、触られるのも全く初めてだったっけ?」
確か、男の人としたことがない、というのは聞いていたが・・・
「うん」
「女の子としたこともない?」
「全然」
恥ずかしそうに答える。
「じゃ、男と女、どっちが好き?」
口に出してから、すでに始めてしまってから聞くことでもなかったかな、と思う。
「男・・・かな」
でも、祐樹は答える。
「初めての相手が俺で良かったの?」
「だって・・・恋人だし」
(レンタルじゃなかったらなぁ)
俺は祐樹を引き寄せ、抱きしめた。祐樹の熱いペニスが俺の腹に触れる。そのまま、体を反転させて、祐樹を下にする。勃起したペニスを握る。手をゆっくりを根元の方に動かすと、亀頭が半分くらい顔を出す。
「これ以上剥くと痛い?」
「大丈夫、剥けるよ」
俺は少し力を入れてみた。くるんと皮が捲れ、亀頭が露出した。指で触れる。
「痛くない?」
「大丈夫」
俺は顔を近づけた。きれいなペニス、きれいな亀頭だ。それにキスをする。
「オナニーはしてるの?」
「うん」
「13だっけ?」
「うん」
まあ、13才ならオナニーは当たり前だろう。
「Hするの、怖くない?」
「・・・ちょっと」
まあ、これも初めてならそうだろう。俺は祐樹のペニスを口に含む。
「あっ」
舌で亀頭に刺激を与えると、体を震わせた。祐樹にフェラチオしながら、ボクサーブリーフを脱がせた。
(きれいな体だ)
太ももの内側に手を差し入れ、そこをさすりながら、俺は祐樹のペニスをしゃぶり続けた。
「あ、ちょっと」
フェラチオしている俺の体を軽く叩いて祐樹が俺を止めた。
「いきそう?」
「うん」
素直に頷く。
「じゃ、今度は祐樹がして」
俺はベッドに仰向けになる。全裸の祐樹が俺のズボンのベルトを外す。ジッパーを下ろして、ズボンを脱がせようとする。俺は少し手助けをする。祐樹は俺のズボンを軽くたたんでベッドの下に置く。今度は俺のトランクスに手を掛ける。トランクスをずらすと、俺の勃起したペニスが飛び出した。
トランクスをベッドの下に投げ落とすと、祐樹は俺のペニスを軽く握る。顔を近づけるが、少し躊躇し、動きを止める。
(初めて男の物を口に入れるんだ。躊躇するのも仕方ないよな)
しかし、俺が何も言わなくても、祐樹はさらに顔を近づけ、まず、舌を出してちろっと舐める。さらに亀頭の裏、そして亀頭全体を口に含んだ。
「そのまま、唇すぼめて頭動かして」
祐樹にとっては生まれて初めてのフェラチオだ。
「もっと奥まで」
俺の指図通りに頭を動かす。動きはぎこちない。でも、祐樹がしてくれていると思うと気持ち良かった。
「気持ちいいよ、祐樹」
俺がそう言うと、さらに奥まで咥えようとする。喉の奥まで咥えすぎて咽せる。
俺は体を起こして、祐樹を寝かせる。交代だ。祐樹のペニスを咥え、亀頭を舌でなで回す。竿の横を舐め、玉を舐める。無毛の下腹部にも舌を這わせる。
「あぁ」
気持ちいいのか、それともくすぐったいのか・・・祐樹が声を出す。
祐樹の足を開かせ、その間に座る。膝の裏に手を掛けて足を持ち上げる。祐樹の玉とピンク色の穴が丸見えになる。そこに顔を埋める。舌を延ばしてピンク色の穴を舐める。
「んっ」
親指で祐樹のお尻を広げる。穴が若干緩んで口を開く。またそこに舌を這わせる。
「あぁ」
少しずつ感じているようだ。
「ここ、自分で指とか入れたことある?」
顔を上げて尋ねる。
「な・・・い」
膝が脇腹に着くくらいまで体を折り曲げる。
「足、自分で抱えて」
言われた通りにする祐樹。俺は人差し指を舐めて、祐樹のアナルにあてがう。
「痛かったら言えよ」
そして、指先を差し入れる。祐樹の顔が少し歪む。
「痛いか?」
「ううん・・・大丈夫」
俺はベッドから降りると、脇の引き出しに入っているローションを取り出し、それを持ってベッドに上がる。少し指先にローションを垂らし、もう一度祐樹のアナルに指を入れる。今度は楽に入ったようだ。
「どんな感じ?」
「なんか・・・にゅるっとした感じ」
「にゅるっとした、か」
俺は笑う。祐樹も少し表情が和らぐ。その間も俺はマッサージするかのように、祐樹のアナルの入り口で指を動かす。
「痛くはない?」
「うん」
俺はローションを祐樹のアナルに垂らし、今度は指を2本に増やした。
「うぅ」
「痛い?」
「いた・・・くない」
本当なのか・・・表情を見る限りはさほど痛そうではない。でも・・・
「無理しなくていいよ。こういう言い方はアレだけど・・・」
「なに?」
「入れても入れなくても、レンタル料金は変わらないんだし」
あまり言いたくはなかったけど、それも事実だ。俺は祐樹に痛い思いをさせたくなかった。
「僕は渉さんに入れて欲しい。渉さんは?」
下から祐樹が俺を見上げて言う。もちろん、俺は・・・
「俺も、入れたい。お前さえ良ければ」
祐樹は足を抱え直す。そして言った。
「渉さん、入れて」
俺は体を折り曲げてアナルを晒している祐樹にキスをした。
「頭あっちに向けて、俺の上にまたがって」
シックスナインの体制にする。祐樹は俺の上に四つん這いになると、何も言わなくても俺のペニスを咥えた。俺は胸の上にある祐樹のお尻をなで回し、そして、穴に指を入れる。2本は大丈夫なようだ。次は3本。
「うっ」
「痛いか?」
「ちょっと・・・でも痛くない」
祐樹は我慢している。そして、俺に入れて欲しいという。祐樹のアナルがいやらしくローションでてらてら光る。俺はもう一度指を3本揃えて差し入れた。ゆっくりと、今度は根元まで。
「そのまま、もうちょっと前に行って」
俺のペニスを咥えている祐樹に指示する。祐樹は四つん這いのまま、俺の足下の方に行く。俺は体を起こし、祐樹の後ろで膝立ちになる。そして、ローションをペニスに塗りつける。
「入れるよ」
祐樹の後ろから、腰を掴み、言う。祐樹は何も言わずに頷く。俺は腰を浮かして、ペニスの先端を祐樹のアナルにあてがった。
「うっ」
少し力を入れると、祐樹のアナルは俺の亀頭の先端を受け入れる。だが、まだまだ入らない。一旦腰を引き、また押しつける。さっきよりもう少し入った感じがする。さらに押しつける。
「くっ」
祐樹のアナルが俺のペニスを受け入れた。
「痛くない?」
「大丈夫」
この体制だと祐樹の表情が見えない。でも、その声の調子は大丈夫、我慢できると告げている。
「奥まで入れるよ」
「入れて」
俺はゆっくりと、祐樹の中に入っていった。
「ほら、奥まで入った」
祐樹が手を伸ばして、二人の結合部を触った。
「入ってる・・・」
そして、祐樹は少し体を前に出し、すぐに俺の体にお尻を押しつける。
「動いても大丈夫?」
「うん」
俺は少しずつ、ゆっくりと腰を動かし始めた。
やがて、その動きは速く、大きくなる。俺の動きに合わせて祐樹の体も揺れる。時々、祐樹のお尻に俺の腰がぶつかり音を立てる。
「祐樹の中、すごくいいよ」
俺は祐樹の腹に手を回す。力を入れて体を引く。祐樹が上半身を起こすと、俺は足をベッドに伸ばす。祐樹が俺の上になる。俺の上で祐樹は自ら体を上下させる。俺の目の前で、祐樹のしなやかな背中が上下する。
「そのまま、体反転できる?」
祐樹は何も言わず、俺のペニスをアナルに受け入れたまま体を反転させて俺の方を向く。そして、俺の胸に手をついて、お尻を上下させる。
「渉さん・・・気持ち・・・いいよ」
祐樹が一生懸命俺の上でケツを振っている。
(俺は、今、幸せだ・・・)
上半身を起こし、祐樹の体を引き寄せ、キスをする。そのまま、祐樹を押し倒す。祐樹の顔の脇に手をつく。祐樹は自分で足を抱える。俺は祐樹の奥まで入る。何度も、何度も・・・
「中で出すぞ!」
俺はその時を迎えようとしていた。
「出して!」
祐樹の答えとほぼ同時に、俺は祐樹の中で射精した。
「あぁ!」
二人同時に声を上げた。俺が射精したのとほぼ同時に、祐樹のペニスからも精液が飛び散った。
「初めてで、そんなに気持ちよかったのか?」
俺は隣で横になっている祐樹に尋ねた。
「うん・・・なんか・・・すごかった」
「すごかったか」
俺は笑う。
「笑わないでよ」
照れているのか、祐樹はそう言う。
「いや、すごかったって言ってもらえてうれしいよ」
俺は体を起こして祐樹にキスをした。
「ね、精液って、どんな味?」
「そうだなぁ・・・美味しくはないな」
祐樹の体に飛び散った彼の精液を、俺は全部舐め取った。祐樹はそれを見ていた。
「そうなんだ・・・でも、舐めてくれたんだ」
「祐樹のだからな。お前のなら全部舐めるさ」
「ありがとう。僕も、渉さんの舐めたい」
そして、俺のペニスに手を伸ばす。お互い、まだ勃起したままだった。
「もう一回、出る?」
俺の答えを待たずに、祐樹はしごき始めた。
「ほんと、美味しくない」
俺の2回目の射精は、祐樹の口の中でだった。俺が口に出した物を、祐樹は顔をしかめながら飲み込んでくれた。
「だろ?」
「好きな人のじゃないと、飲めないね」
「じゃ、次は俺が」
そして、俺は祐樹のペニスを口に含んだ。
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