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鳴瀬君編(1)

玄関のチャイムが鳴った。
僕等が股間を擦りつけあってる玄関のすぐ外に、誰かが来た。
「三島君」
その誰かがドアの向こうで声をかけた。またチャイムの音。
「いるんでしょ?」
ドアの内側で僕等は固まった。
「だ、誰?」
荒木君が僕の耳元で囁いた。
「えっと・・・この声は・・・」
でも、その前に大切なことを思い出す。
「あっ」
僕等は玄関に入ってすぐに抱き合った。だから、玄関の鍵を掛けてなかったことに気が付いた。手をドアノブに伸ばしたその時だった。
「開けるよ」
そして、玄関のドアが開いた。
学級委員の鳴瀬君が立っていた。

僕も、荒木君も、鳴瀬君も、三人とも何も言わなかった。ただ目を見開いて、固まっていた。最初に動いたのは荒木君だった。荒木君は鳴瀬君の手を掴んで、家の中に引っ張り込んだ。そして、玄関のドアを閉める。今度はちゃんと鍵を掛けた。
引っ張り込まれた勢いで、鳴瀬君は上がり框に倒れ込む。僕と荒木君もその体の上に被さるように倒れ込んだ。
「うわっ」
「なに勝手に入ってくんだよ」
「誰こいつ」
三人がそれぞれ喋った。
「鳴瀬君、学級委員の」
僕は鳴瀬君の上に乗ったまま荒木君に言った。
「な、何してるの」
鳴瀬君が僕の下から荒木君を見上げる。荒木君は下半身裸だ。そして、ちんこは勃起したまま。
「なんで、裸で・・・」
そして僕を見る。僕も下半身裸で勃起している。
「なんで抱き合ってたの?」
「お前こそ、なに勝手に人の家のドア開けるんだよ」
「だって、これ、先生が持ってけって」
鳴瀬君がくしゃくしゃになったプリントを差し出した。僕は立ち上がった。鳴瀬君も立ち上がる。その目は僕のちんこと荒木君のちんこを交互に見ている。
「なに・・・してたの?」
僕は唾を飲み込んだ。
(どうしよう、見られた)
荒木君の目を見る。
(どうやってごまかせば・・・)
荒木君が小さく頷いた気がした。荒木君が鳴瀬君に近づく。僕は鳴瀬君に話しかけた。
「見たよね、さっき、僕等が抱き合ってるとこ」
「え・・・」
鳴瀬君が僕を見た。その瞬間、荒木君が鳴瀬君を後ろから羽交い締めにした。
「な、なに」
僕は鳴瀬君の前にしゃがみ込む。ベルトを緩め、ズボンを脱がせようとした。
「な、やめろ、やめろよ」
鳴瀬君が拒む。体を揺すり、足を振り上げる。それでも僕は強引に鳴瀬君のズボンを引きずり下ろした。そして、ボクブリも一気に脱がせる。
「やめろ!!」
でも、もう鳴瀬君のパンツは僕の手の中にあった。鳴瀬君は下半身裸のまま、荒木君に羽交い締めにされていた。
「返せ!」
鳴瀬君が叫ぶ。僕は廊下の先にそのパンツを投げる。そして、鳴瀬君のちんこをつかんでしごき始めた。
「やめろ、この、変態!」
鳴瀬君は体をよじる。
「代わって」
荒木君が言った。僕は慎重に、鳴瀬君を逃がさないように荒木君と交代して、鳴瀬君を羽交い締めにする。
「やめろ!!」
荒木君が僕を見た。そして、鳴瀬君の前にしゃがむ。
「変態だよ。俺達二人ともね」
そして、鳴瀬君のちんこを口に咥えた。
「うわっ」
(フェラだ)
ネットの動画とかでは見たことがあった。でも、実際にしてるとこを見るのは初めてだ。荒木君は鳴瀬君のちんこを咥えて、頭を動かす。指でしごきながら、舌を出して舐める。また咥える、頭を動かす。
「やめろ、この、変態・・・」
鳴瀬君の声が徐々に小さくなる。羽交い締めから逃れようとする力も弱くなっていった。
「立ってきた」
荒木君が口を離して僕に言った。
「立つんだ。変態だ」
鳴瀬君の耳元で言う。耳が真っ赤になっている。鳴瀬君の体から力が抜けていくのが分かる。僕は鳴瀬君の腕を放し、鳴瀬君の後ろでしゃがみ込んだ。案の定、鳴瀬君は動かない。いや、たぶん、動けないんだ。僕の目の前に鳴瀬君のお尻がある。そのお尻に手をかけて開く。お尻の穴が見える。僕はそこにキスをする。
「や、やめろ・・・へん・・・たい・・・」
もう小さな声しか出ない。僕は鳴瀬君のお尻の穴を舐めた。
「あぁあ」
体をくねらせる。その仕草はもう逃れようとしているのではなかった。舌を伸ばして穴に入れてみる。
「やめ・・・ろ・・・そんなとこ・・・」
そして、鳴瀬君の体が小さく震えた。
「あぁ・・・」
震えながら、鳴瀬君は溜め息みたいな、泣き声みたいな・・・でも、そのどちらでもない声を出した。
「こいつ、口の中でいきやがった」
荒木君が腕で口の辺りを拭いながら言った。そして、その口を鳴瀬君の口に押し付けた。
「んぐ・・・」
僕も立ち上がって二人の顔に顔を寄せる。荒木君が鳴瀬君の口から離れる。すかさず今度は僕が鳴瀬君の口を塞ぐ。鳴瀬君の口から精液の味がする。横目で荒木君を見た。口の端から精液が垂れている。荒木君の口に出された精液を、鳴瀬君の口の中に出したんだ。僕は鳴瀬君の口を塞ぐようにキスをする。鳴瀬君は口の中の精液を飲み込むしかなかった。鳴瀬君がそれを飲み込んだことを確認して、僕は鳴瀬君から離れた。
「自分の精液、どんな味だよ」
荒木君が言った。鳴瀬君は俯いたまま、何も答えなかった。
「部屋に連れてって」
僕は荒木君に言った。玄関を上がった所の床に、汗なのか、先走りなのか、それとも精液なのか、とにかく何かが滴り落ちていた。僕は鳴瀬君を荒木君に任せて、床を拭くために雑巾を取りに行った。床をきれいにしてから、僕等三人分の荷物を持って、二人がいる僕の部屋に向かった。

部屋では鳴瀬君がベッドに押し倒されていた。
「ね、こいつ、全部脱がせて」
荒木君に言われるまでもなく、僕はそのつもりだった。嫌がる鳴瀬君のシャツのボタンを外し、無理矢理脱がせる。あとはTシャツだけ。でも、鳴瀬君は暴れる。
「暴れるなら、Tシャツ破るしかないか」
そして、Tシャツの首の所に手をかけた。すると、鳴瀬君が大人しくなる。どうせ脱がされるならと覚悟を決めたんだろうか。素直にTシャツを脱がされる。目には涙が溜まっている。
「お前等・・・覚えてろよ」
涙目でそう言う。僕は鳴瀬君から離れる。鳴瀬君は僕のベッドの上で全裸のまま、体を丸めて泣き出した。
シャッター音がした。荒木君だ。荒木君がそんな鳴瀬君をスマホで撮影している。
「撮んなよ!」
鳴瀬君は股間を押さえる。僕はその手を掴んで引き剥がす。露わになった鳴瀬君のちんこを荒木君が撮る。
「やめろっ」
「じゃ、大人しくしろよ」
荒木君のその声は、僕ですら一瞬怖く感じるような声だった。鳴瀬君の体が一瞬びくっと動いて、そして固まる。
「お前、今日のこと、誰かに言ったらどうなるか、分かるよな」
鳴瀬君の顔にスマホを近づける。鳴瀬君は顔を背ける。
「もし、今日のことが・・・俺達のことがちょっとでもバレたり噂になったりしたら、お前が言ったことにするからな」
つまり、何かの弾みで僕と荒木君の関係がバレても、それは鳴瀬君のせいにするってことだ。
「そんなこと、僕、関係ない」
確かに、鳴瀬君は僕等の関係とは関係ない。でも、もう関係ないとは言えない関係だ。
「撮って」
荒木君が僕にスマホを差し出した。その画面は動画の撮影モードだ。僕はスマホを受け取って、カメラを鳴瀬君に向けた。
「四つん這いになれ」
荒木君が命令する。普段からぶっきらぼうな荒木君だけど、今の荒木君はそれを通り越して怖いくらいだ。鳴瀬君はその命令にのろのろと体を動かす。
「ローションある?」
荒木君が僕に尋ねた。でも、僕は首を横に振る。
「じゃ、なにかヌルヌルするようなのってある?」
僕の部屋にはそういうものは何もない。すると、部屋を見回して荒木君が言った。
「それハンドクリーム?」
僕は頷く。
「取って」
僕はそれを荒木君に渡した。荒木君はその中身を指にとって、鳴瀬君のお尻の穴に塗り付けた。
「な、なにするの?」
鳴瀬君の声が怯えている。鳴瀬君のお尻の穴に、荒木君の指が押し付けられる。
「い、嫌だ、痛い痛い」
まだ押し付けただけだ。全然入ってない。それでも鳴瀬君は痛がる。
「まだ入ってないよ」
そして、荒木君が指を1本突っ込んだ。
「いぃっつぅ」
鳴瀬君の体に力が入る。
「力入れたら痛いだけだぞ」
荒木君は構わず指をぐいぐいと突っ込む。見る間に荒木君の人差し指が根元まで入っていく。
「ちゃんと撮ってる?」
半ば、荒木君がしていることに見とれていた僕に声をかける。僕は慌ててスマホを掲げてその様子を撮影する。
「次、2本」
鳴瀬君が身構える。
「だから力抜けよ、馬鹿か」
そして指がお尻の穴に押し付けられる。
「いぃぃぃ」
そのまま指を突っ込む。鳴瀬君のお尻の穴に指が入っていくところを撮影する。
「こいつの顔も入れて撮って」
荒木君の言う通り、少し離れて鳴瀬君の顔を入れた。荒木君は首を曲げて顔が写らないようにする。
「仰向けになれ」
お尻の穴に指を入れたまま荒木君が言う。でも、鳴瀬君は動かない。
「じゃ、こうだ」
荒木君が3本目の指を突っ込んだ。
「い、痛っ」
左手を荒木君の方に向けて伸ばす。荒木君が指を少し抜く。
「じゃ、仰向けになれ」
鳴瀬君が体を起こす。お尻の穴に指は入ったままだ。
「顔、スマホの方に向けろ」
そして、そのまままた指を突っ込んだ。
「い、痛いって、やめろ」
「じゃ、足抱えろ」
鳴瀬君が言う通りにする。荒木君は指を引き抜く。そして、さっきのハンドクリームを手のひらに塗る。それでちんこをしごくようにする。
「撮れよ」
荒木君が膝立ちになって、仰向けの鳴瀬君の股間ににじり寄った。僕は唾を飲み込んだ。鳴瀬君が叫ぶ。そんな鳴瀬君の中に荒木君が入っていく。その様子を撮影している僕のちんこから、先走りが溢れていた。
「いっつぁあああ」
鳴瀬君が叫んでいる。僕は、僕が履いていた荒木君のパンツ、荒木君が履いていた僕のパンツ、そして鳴瀬君のパンツをひとまとめにして丸めて、それを鳴瀬君の口に突っ込んだ。そんな様子も撮影する。鳴瀬君の中に入っている荒木君のちんこも撮影する。痛みで萎えちゃってる鳴瀬君のちんこも、涙が溢れている鳴瀬君の顔も。
「荒木君」
僕はスマホを荒木君に渡す。そして、鳴瀬君の股間に顔を近づけ、ちんこを口に入れた。僕の人生で初めてのフェラだ。荒木君は僕の口元を撮っている。
「顔、撮さないでね」
「分かってる」
僕は鳴瀬君を舐め続けた。しかし、そこはなかなか固くならなかった。
「代わる?」
荒木君が言う。僕は鳴瀬君の股間から顔を上げ、立ち上がる。荒木君も立ち上がる。鳴瀬君は仰向けのまま、動かない。僕が鳴瀬君の股間に座る。勃起したちんこにハンドクリームを塗り付ける。
「入れるの初めてだっけ?」
僕は頷く。そう、これが僕の初めての経験だ。
「童貞を失う瞬間の貴重な動画だな」
僕は鳴瀬君ににじり寄る。お尻の穴にちんこを押し当てる。荒木君が撮影している。
「じゃ、入れる」
そして、僕は一気に根元まで差し込んだ。
「うぐあぁぁ」
鳴瀬君が叫んだ。
「そりゃ、痛いって」
荒木君はニヤニヤ笑いながら僕に言った。もちろん、撮影は続いていた。
「え、だめなの?」
「これだから、童貞処女はなぁ」
鳴瀬君は首を振って、痛みをこらえている。
「まあいいや。そのまま思いっきり掘ってやったら、そのうち気持ち良くなるから」
(そうなのか)
僕は荒木君の言葉を信じて、鳴瀬君を掘り始めた。何度も何度も根元まで突っ込んで、そして抜けそうになるまで引いて、また奥まで突っ込んだ。
「いぃぃぃぃぃぃぃ」
でも、なかなか鳴瀬君は気持ち良くならないようだった。

「もう、そのくらいにしてあげたら?」
鳴瀬君を掘り続けていた僕に、荒木君が言った。
「え、まだ気持ち良くなってない」
すると、荒木君が鳴瀬君の顔を指差した。鳴瀬君は目に涙を一杯溜めて、歯を食いしばってる。
「思いっきりやってるのに」
「そんなの痛いだけだよ」
僕は荒木君の顔を見た。
「本気で気持ち良くなるって思った?」
僕は鳴瀬君のお尻の穴からちんこを引き抜いた。
「あぁぁぁ」
鳴瀬君が呻いて、お尻を押さえる。
「嘘だったんだ・・・」
鳴瀬君の痛そうな様子に、僕は少しショックを受けた。
「お前・・・えっと、誰だっけ?」
「鳴瀬君」
「鳴瀬、今日はもう帰っていいよ」
「え、いいのかよ」
僕は少し驚いた。
「だって、これじゃ今日はもう使い物にならないし」
鳴瀬君はベッドの上で体を丸めて泣いていた。
 
      


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