「ほら、この・・・鳴瀬?の服持って来てあげて」
荒木君が全裸のままで体を丸めて泣いている鳴瀬君を指差した。でも、しっかりスマホで撮影している。
さっき、僕が思いっきり鳴瀬君を掘ってるところも撮られていた。なんだか僕が悪者みたいな、そんな雰囲気だ。鳴瀬君の服を拾い集めて、ベッドに横たわったままの鳴瀬君の体の上に置いた。
「こ、こんなこと、して・・・」
鳴瀬君が途切れ途切れに言う。
「こんなことされたって誰かに言ったらどうなるか、分かるよな」
荒木君がスマホを振って見せた。
「ちなみに俺はお前等のクラスの何人かと、こんな関係だったりする」
「マジ?」
僕は驚いて荒木君の顔を見た。荒木君は頷く。
「だから、誰か友達に言ったりして、そいつが俺のセクフレだったりしたら、お前が言ったってすぐに分かる」
(へぇ・・・そうなんだ)
僕の友達でも、荒木君とこういうことしてる奴がいるかもしれない。そう思うと、少しちんこが立ちそうになる。
「それから、こいつは知ってるけど、俺が付き合ってる大人の人は、教育委員会の人だし」
「え、あの人、そういう人だったの?」
また驚いた。
「言わなかったっけ?」
「マジかよ・・・」
そして、鳴瀬君に言う。
「だから、先生に言ったりしたら、それもすぐ分かる」
(そうか)
なんだか少し感心する。
「だから、お前・・・鳴瀬、だっけ? 誰にも言えないってこと。分かった?」
鳴瀬君はまだベッドに横になったままだ。服も着ていない。
「分かった?」
何も言わない鳴瀬君を、荒木君が問い詰める。
「分かったよ・・・言える訳無いだろ」
小さな声で言った。
「そう。それから、俺達の命令には従うこと。いい?」
「なんでだよ」
「だって」
荒木君はスマホ用のメモリーカードを摘まんで見せた。
「さっき、してる最中に、お前のスマホのデータ、コピーしちゃった」
そのカードをズボンの右のポケットに入れる。
「そ、そんなこと・・・」
荒木君がズボンの左のポケットからスマホを取り出して、鳴瀬君の方に投げた。
「あっ」
どうやらそれは、鳴瀬君のスマホのようだ。画面をタップする。
「あっ」
「いいだろ、さっきの画像、壁紙にしておいてあげたから」
鳴瀬君が荒木君を睨む。しかし、すぐに俯いてスマホを操作した。
「せっかく設定してやったのに・・・」
そんな荒木君を、少し複雑な思いで僕は見つめる。
(僕と荒木君の二人だけの秘密が、三人の秘密になっちゃったなぁ)
鳴瀬君は服を抱えて起き上がり、ドアの方まで行って服を着始める。
「また明日、続きするからね」
一瞬、鳴瀬君の動きが止まる。でもすぐにまた服を着る。
「学校終わったら、校門のところで待ってろ。来ないどうなるか」
「分かってるよ」
鳴瀬君が吐き捨てるように言った。そして服を着終えると、何も言わずに部屋から出て行った。しばらくして、玄関のドアが閉まる音が聞こえた。
「帰らせちゃって大丈夫?」
僕は少し不安だった。
「どうせ誰にも言えないよ、あんなこと」
「そりゃ、そうだけど・・・」
そして、僕は荒木君に尋ねた。
「誰とやってるの?」
「誰って?」
「僕のクラスの誰かとやってるって」
少しドキドキする。
「そんな訳無いじゃん。タメとしたのはお前が初めてって言ったろ?」
また騙された。
「それじゃ、教育委員会の人ってのも」
「嘘に決まってる」
僕は溜め息を吐いた。
「じゃ、あのメモリーカードも嘘?」
「もちろん。あのカードは俺のスマホのやつだし」
「よくそんな嘘、とっさに言えるよね」
荒木君がふふっと笑う。
「でも、あいつは・・・鳴瀬はもう誰にもなんにも言えない」
「そうだけど・・・なんだか少し可哀相」
「は? がんがんケツ掘ってたの、誰だっけ?」
「あれだって、荒木君に騙されたんだろ?」
また溜め息を吐いた。
「続き、する?」
荒木君が言った。でも・・・
「なんだかそんな気分じゃない」
そう言いながら、でも僕のちんこが立ってく。
「ちんこはやる気満々みたいじゃん」
そして、荒木君が僕をベッドに押し倒した。
「ハンドクリームどこ行った?」
「ちょ、ちょっと、入れる気?」
「自分がどんなことしたのか、教えてやるよ」
ベッドを見回し、転がっていたハンドクリームを拾い上げる。それを手に取り、僕のお尻の穴に塗り付けた。
「いくぞ」
「ちょ、待って、まだ心の準備が」
荒木君が僕のお尻の穴にちんこを押し付けた。ぐっと力が入る。その瞬間、僕の頭の中にめりめりって音が響いた。
「いぐあぁぁ」
引き裂かれる様な鋭い痛み。そして、お尻の穴を無理矢理広げながら荒木君が入ってくる。
「いっ痛っ」
すると、荒木君がちんこを引き抜いた。
「さっきは、お前がこれをがんがんやってたんだ」
「く・・・」
抜かれた後もお尻が痛い。
「こんなに・・・痛いんだ」
「そうだ・・・よっ」
荒木君が僕のアナルに突っ込んだ。
「ぎぃやぁぁぁ」
お尻が裂けたと思った。そんな痛みだ。でも、荒木君はまたすぐに抜く。僕はお尻を押さえて横向きになる。
「お前、ホントひっどい奴だよな」
荒木君は笑顔だ。
「騙された・・・」
荒木君が僕の顔を掴んだ。そのまま顔を寄せてくる。
「ははっ、泣いてる」
荒木君は笑う。確かに涙が出ていた。あの痛さ、あれは普通の痛さじゃない。
「うるさい、この、嘘つき」
僕はベッドの上で体を丸めた。それは、さっきの鳴瀬君と同じ姿勢だった。
「鳴瀬君、大丈夫かな・・・」
心配になる。あんな痛いことを、僕がしてたんだ・・・
「お前のことは嫌いになったんじゃない?」
そうかもしれない。あんなことを、無理矢理やってたんだから。
「明日もするんでしょ?」
「もちろん」
「あいつ、人に言わなきゃいいんだけど」
「そん時はそん時だよ」
まるで他人事みたいだ。
「荒木君は、あんなのが気持ちいいの?」
荒木君が僕を見た。
「俺だってあんなことされたら痛いに決まってる」
「え、じゃ、なんで?」
荒木君が僕の顔を見た。
「お前もお尻で気持ち良くなりたい?」
「なるの?」
荒木君が少し考える。そして、急に服を拾い集めて着始める。
「ちょっと休憩。30分くらいで戻ってくるから」
そして、部屋を出て行く。鳴瀬君の時と同じように、玄関のドアが閉まる音がした。
僕は、部屋に一人取り残された。
なんだか今日はよく分からない日だ。
荒木君のボクブリ履いて、擦りつけあって気持ち良かった。そこまではいい。でも、その後、鳴瀬君が来た。鳴瀬君も引っ張り込んで、脱がせて、いかせて、そして、お尻に入れた。なんでそうなったのか・・・本当に起きたことだとは思えなかった。
そもそも、これは僕と荒木君の二人だけの秘密のはずなのに、それが三人の秘密になってしまった。それが残念というか、なんだか鳴瀬君に少し腹が立つ。あいつが僕と荒木君の間に割り込んできたんだ。だから・・・
ベッドの下に、鳴瀬君が持って来たプリントが落ちていた。そのプリントも腹立たしい。僕はそれを拾ってくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に投げ捨てた。
でも・・・
やっぱりそのプリントをゴミ箱から拾って広げる。そうだ。僕が、気分が悪いなんて嘘を言って早退したから、だから学級委員だった鳴瀬君がこれを届けに来てくれたんだ。それなのに、あんなことになって・・・
鳴瀬君、警察に言ったりしないだろうか。僕だったらどうだろう。突然脱がされて、射精させられてお尻を犯された、なんて言えない。もし警察に言ったら、学校や親にバレるかもしれない。学校にも、親にも、誰にもこんなこと知られたくない。だから、僕だったら誰にも言わない。
そうだ。誰にも言えるはずない。
でも・・・あんな痛いことされたんだから・・・・・
大丈夫だ。大丈夫だろうか。なんだかぐるぐると同じことを考えてしまう。
そんなことを考えていたら、玄関のチャイムが鳴った。
「俺。開けて」
荒木君が戻ってきた。部屋を出る。そこで、自分が全裸のままだということに気が付いた。あわててボクブリだけ履いて玄関に向かう。でも、荒木君が出て行った時から、僕は部屋から出ていない。玄関の鍵は、荒木君が出て行くときに開けたままのはずだ。
「開いてるよ」
玄関の少し手前で声をかける。ドアが開く。荒木君が入ってきて、そして鍵を掛けた。
「お待たせ。続きするぞ」
そして、僕等はまた部屋に戻った。
部屋に入ると、荒木君はすぐに服を脱ぐ。僕も慌ててボクブリを脱ぐ。
「ほら、これ」
持って来たカバンからローションを取り出した。
「仰向けに寝て」
僕はベッドの上に仰向けに横たわる。荒木君がローションを持って、僕の足の間に座った。
「足、抱えて」
言われた通りにする。荒木君はローションを右手に取って、それを僕のお尻の穴に塗り付ける。そのまま、指を入れてきた。
「うっ」
「痛い?」
僕が声を出すと、荒木君が尋ねる。
「びっくりしただけ」
実際、全然痛くない。
「じゃ、2本」
少しお尻の穴が広げられる感じがした。たぶん、指が2本入ってるんだろう。
「痛くない・・・」
なんだか少し不思議な感じだ。少しは痛いのかと思ったのに、全然痛みはない。
「じゃ、大丈夫だな」
お尻で指が動いている。ゆっくりと出入りしている。奥まで入れられるのが分かる。そして、それが抜かれていくのも。
「力抜いて」
荒木君の左手が、僕の太ももを撫でる。僕は荒木君に体を任せる。また、お尻の穴が広げられる感じがした。
「今、何本入れてるの?」
「3本」
僕は足を抱えながら、右手の指を3本揃えてみた。指3本って、ちんこより太いんじゃないだろうか。お尻でゆっくりと荒木君の指が動いている。
「奥まで入った」
僕の顔を見る。
「痛い?」
僕は首を左右に振る。するとゆっくりと指が抜かれ、また入ってくる。
「大丈夫?」
今度は首を縦に振る。少しずつ、荒木君の指の動きが速くなる。僕は目を閉じて、お尻の穴に意識を向ける。入ってくる。出て行く。そのリズムが徐々に早まる。くちゅくちゅと音がする。
(今、僕のお尻の穴、荒木君に広げられてるんだ)
「立ってきた」
荒木君に言われて僕のちんこが立っているのに気が付く。
「さっきまではしぼんでたのに」
荒木君の左手で軽くしごかれる。その間も右手の指は動き続けている。
「そろそろいいかな」
荒木君が指を抜いた。そして、今度はローションを左手に取った。そのローションを勃起している荒木君のちんこに塗り付ける。右手の指がもう一度入ってくる。
「入れるよ」
僕は頷いて、手に力を入れて、足を抱え直した。荒木君が僕に近づき、ちんこの先が僕の穴に触れる。ゆっくりと、それに力が込められる。僕のお尻の穴が押し広げられる。
「先が入った」
僕の顔を見る。僕は頷く。そのまま荒木君が入ってくる。
「さっきと全然違う」
僕が言うと、荒木君は少し笑った。
「さっきはいきなりだったし、痛くなるようにしたからな」
「イジメかよ」
「だって、お前が鳴瀬にどんなことしたか教えないといけなかったし」
「なにそれ」
荒木君が僕の太ももの付け根に手を回し、僕の体を引き寄せた。僕等の体が密着した。
「根元まで入った」
「痛くない」
「だろ?」
荒木君が少し腰を引く。その動きの通りに僕の中の荒木君が動く。また入ってくる。また僕のお尻と荒木君の腰がくっつく。僕の奧に荒木君を感じる。
「奥まで入ってる」
「分かる?」
僕は頷く。また少し腰を引く。また奥まで入れる。荒木君はそれを繰り返す。指の時と同じように、そのリズムが少しずつ速くなる。
「あぁ」
そんなつもりはなかったのに、声が漏れた。荒木君が僕の膝の裏に手をかけて、僕にのしかかる。更に奥まで入ってくる。
「ん・・・」
両手で僕の肩を掴む。そして、キスされる。
「ここから本気」
そして、腰を動かし始めた。さっきの様な小刻みな動きじゃくて、もっと大きな、もっと強い動き。
「あぁ」
さっきよりも大きな声が出た。すると、荒木君は更に早く、強く動く。僕のお尻に荒木君の腰が打ち付けられる。まさに、がんがん掘られてるという感じだ。
「あ・・・あぁ・・・」
「気持ちいいだろ?」
僕は答えない。答えられない。荒木君の口が僕の口を塞ぐ。二人とも荒い息をしている。僕と荒木君は繋がったまま、動き続けた。
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