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鳴瀬君編(7)

「じゃあ、次はこれで」
あの人が、僕に靴を渡した。それは荒木君のスニーカーだ。チラリと荒木君を見る。荒木君は無表情に見えた。でも、股間が盛り上がっているのが分かる。それは僕も同じだ。僕は荒木君のスニーカーの底を、鳴瀬君のちんこに打ち付けた。
「あぁ」
鳴瀬君は腰を引く。鳴瀬君のちんこは荒木君のスニーカーに叩かれ、跳ね上がる、先走りが飛び散る。僕は更に強く打ち付ける。
「ううっ」
鳴瀬君の顔が苦痛に歪む。それでも僕はやめない。僕のちんこも勃起している。たぶん、先走りも溢れている。それを想像しながら、鳴瀬君のちんこにスニーカーを打ち付ける。
「それくらいにしておきましょう」
あの人が言った。僕は手を止める。あの人が僕の方に手を突き出す。僕は荒木君のスニーカーを手渡した。
「これは、こうすることもできるんですよ」
そして、あの人はスニーカーの紐を少し解いて、それを鳴瀬君のちんこの亀頭の所に結び付けた。そして、手を離す。
「うっ」
鳴瀬君のちんこがスニーカーの重さに耐えかねて、少し下を向く。勃起したちんこが下に引っ張られている。鳴瀬君は辛そうな顔をする。
「もっと勃起させて下さい」
そういって、あの人が鳴瀬君のお尻を平手で叩いた。パシッと乾いた音がした。
「ああっ」
一瞬、鳴瀬君のちんこがスニーカーを引っ張り上げる。
「おや、叩かれると立つようですね」
そして、また叩く。またスニーカーが跳ね上がる。
「じゃあ、こうしたら、どうなりますかね」
そして、あの人が鳴瀬君のお尻の下から手を入れて、玉を掴んだ。
「うぐっ」
鳴瀬君は腰を落とす。
「少し足を開いて、ちゃんと立っていて下さい」
鳴瀬君は足を肩幅くらいに広げて立つ。またあの人が玉を握る。
「うぅ」
鳴瀬君の顔が苦痛に歪む。
「ほぉ。やっぱりあなたはどMなんですね」
ちんこがスニーカーをぶら下げたまま、上を向いていた。あの人は鳴瀬君の玉を包んでいる手のひらに力を入れる。鳴瀬君は膝を曲げ、腰を落としそうになる。でも、あの人に命じられた通り、ちゃんと立とうとする。そうしている間にも、鳴瀬君のちんこはビクビクとスニーカーを引っ張り上げる。
「えらいですね。では、こうしたらどうなりますか?」
あの人は、荒木君のもう一方のスニーカーの紐を解いた。
「あぁ」
それを見ただけで、鳴瀬君のちんこが少し下を向く。
「だめですね。ちゃんと頑張って頂かないと」
そして、荒木君のちんこの先に両足分のスニーカーが結び付けられた。
「うぅぅ」
鳴瀬君が少し前屈みになる。その後ろ側からあの人は股間に手を差し入れて、鳴瀬君の玉を握る。
「あぁ」
一瞬、スニーカーが持ち上がった。でもまたすぐに下を向く。
「これでは刺激が足らないようですね」
あの人は、自分のズボンからベルトを引き抜いた。
「あなたたちは少し離れて下さい」
その言葉に僕等は従う。あの人がベルトを鳴瀬君のお尻に打ち付けた。
「あぁ」
ぐいっとちんこが上を向いた。もう一度打ち付ける。ちんこは上を向いたままビクビクと揺れる。もう一度打ち付ける。上を向いたままのちんこの先で、先走りが玉を作った。
「いいですね。なかなか立派な学級委員ですね」
更に何回か、ベルトを鳴瀬君のお尻に打ち付ける。鳴瀬君のお尻には赤い痕が浮かび上がっている。
「君、博史君」
急に呼びかけられて少し驚く。
「あなたも興奮してますね」
あの人はベルトを二つ折りにして、その先を僕の股間に向けた。僕のズボンがはっきりと盛り上がっている。
「はい」
僕は正直に答えた。
「啓人、博史君のをしゃぶってあげなさい」
荒木君が何も言わずに僕の前に跪く。僕のズボンに手をかけて、僕を見上げる。僕は頷く。荒木君が僕のズボンをボクブリごと下ろす。僕の勃起したちんこが跳ね上がる。あの人が見ている。鳴瀬君も見ている。鳴瀬君のちんこも、スニーカーを結び付けられているのに僕と同じように完全に上を向いている。荒木君が僕のちんこに顔を近づけ、それを口に含む。
「んっ」
荒木君の舌が僕のちんこに触れる。そうやってまるで鳴瀬君に見せつけるかのように僕のちんこを舌で舐め回す。気持ち良い。鳴瀬君のちんこがビクビクと揺れる。
と、ベルトを打ち付ける乾いた音がした。
「うぐっ」
油断していた鳴瀬君が少し蹌踉けた。
「ちゃんと立っていなさい」
また音がする。荒木君が僕を見上げる。その理由は分かっている。鳴瀬君がベルトで打たれるたびに、僕のちんこがびくっとなるんだ。そして、それはあの人も気が付いていた。
「博史君、やってみるか?」
ベルトを僕に差し出した。僕はそれに手を伸ばす。金具のところを握る。
「荒木君、ちょっと離れて」
そして、僕はそれを鳴瀬君のお腹めがけて打ち付けた。
「うぅ」
鳴瀬君が呻く。僕のちんこがびくってなる。ベルトを二つ折りにして、もう一度振り上げる。鳴瀬君が目を瞑った。僕はベルトをスニーカーが結び付けられた鳴瀬君のちんこ目掛けて振り下ろした。
「うぐっ」
鳴瀬君がしゃがみ込んだ。
「それは痛いでしょうね」
あの人は笑っている。
「ほら、ちゃんと立ちなさい」
そして僕に言った。
「さあ、もう一回」
また振り上げる。鳴瀬君が体に力を入れるのが分かる。僕もさっきより力を入れてベルトを振り下ろした。
「うぐぁ」
鳴瀬君が大きな声を出した。そしてしゃがみ込む。
「博史君はSなんですね」
僕のちんこから先走りが出ている。
「ほら、博史君のペニスから溢れているのを舐めてあげなさい」
それは鳴瀬君に言ったのかもしれない。でも、荒木君が僕の亀頭を舌で舐め始めた。
「あなたもです」
鳴瀬君もそれに加わる。僕のちんこを右側から服を着たままの荒木君が、左側から全裸の鳴瀬君が舐める。
「やっぱりMは全裸の方が似合いますね」
あの人が言った。すると、荒木君が立ち上がる。僕が見ている前で、服を脱ぎ、全裸になった。荒木君のちんこも完全に勃起している。そのまま、また僕の前にしゃがみ込んで、僕のちんこを舐め始める。
「うらやましいですね。二人のMに、いや、どMとMに舐められるなんて」
「え?」
どMっていうのは間違いなく鳴瀬君だ。そして、僕を舐めているもう一人はM。つまり・・・
「荒木君もMなの?」
僕は尋ねた。荒木君が僕を見上げる。僕のちんこを舐めながら、こくっと頷いた。
「おや、啓人は本性を隠していたんですね、今までは」
「知らなかった」
なんだか僕のちんこがむずむずする。あの荒木君が・・・ぶっきらぼうで、どっちかというとSっぽい感じさえしていた荒木君が、Mだったなんて。
「じゃ、Mはベッドの上に上がりなさい」
あの人が命じた。誰とは言ってない。でも、鳴瀬君と荒木君の二人がベッドの上に上がった。
「ほら、この2匹がMなんですよ」
あの人が言う。その言い方、なんだかいちいち僕の心の中の何かが揺さぶられる感じだ。
「2匹って・・・」
「Mは人として扱わなくてもいいんですよ」
あの人は笑って答えた。
「Mはこっちに尻を向けて四つん這いになりなさい」
二人が・・・いや、2匹が四つん這いになり、僕とあの人にお尻を向ける。
「手で尻を開きなさい」
すると、荒木君が両手でお尻を開いて言った。
「僕のアナルを見て下さい」
なんだか衝撃的だ。あの荒木君が、お尻を開いて見て下さいなんて言ってる。しかも、僕って。今までは確か、俺って言ってたと思う。
「あなたは見てもらわなくてもいいのですか?」
すると、鳴瀬君も同じように両手でお尻を開いて言った。
「僕のアナルを見て下さい」
二匹のMが、僕等にアナルを見せている。また僕のちんこから先走りが溢れていた。そんな僕の腰の辺りに何かが押し付けられる。あの人がローションのボトルを僕の腰に押し付けていた。僕はそれを受け取る。それを見て、荒木君のアナルを見て、そしてその人を見る。その人は頷く。僕はローションを指に取って、荒木君のアナルに塗り付けた。あの人が僕の横にならんで、同じように鳴瀬君のアナルにローションを塗り付けていた。
「Mは何をどうして欲しいのか、言いなさい」
ほんの少し、間が空いた。そして、荒木君が言った。
「僕のアナルに、ペニスを入れて下さい」
すぐに鳴瀬君も言った。
「僕のアナルに入れて下さい」
あの人がまず荒木君の、そして鳴瀬君のお尻を平手で強く叩いた。
「誰の何を入れて欲しいのか、ちゃんと言いなさい」
僕は唾を飲み込んだ。
「み、三島君のペニスを、僕のアナルに入れて欲しいです」
荒木君が言った。荒木君が、僕に入れて欲しいって言ったんだ。心臓がバクバク言っている。荒木君に入れたいとずっと思ってた。荒木君に入れられて、今度は僕の番だと思っていた。でも、あの荒木君だから、そう簡単にはできないのかな、なんて思ってた。それが今、僕の目の前であの荒木君がお尻を開いてアナルを晒して、僕のペニスを入れて欲しいって言っている。まるで・・・夢のようだ。僕は一歩荒木君に近づこうとした。
でも、あの人が手を差し出して僕を制した。
「お願いします、は?」
すると、荒木君がもう一度言った。
「三島君のペニスを、僕のアナルに入れて下さい。お願いします」
「Mがお願いするときはどうするのか、分かってますよね」
荒木君が体を反転させた。ベッドの上で僕の正面に正座した。顔を上げて僕を見る。
「どうか、三島君のペニスを、僕のお尻の穴に入れて下さい。お願いします」
そう言って、手を突いて頭を下げた。
「博史君、どうする?」
僕はドキドキしながら答えた。
「荒木君はそんなに僕に入れられたいの?」
「はい、お願いします」
荒木君が頭を下げたまま言った。
「分かった」
「ありがとうございます」
そして、また体の向きを変えて、僕にお尻を突き出して、そこを手で広げた。
「じゃあ、君はどうしますか?」
あの人が鳴瀬君に尋ねた。
「僕のアナルに・・・あ、あなたのペニスを入れて下さい」
「ご主人様だ」
「僕のアナルにご主人様のペニスを入れて下さい!」
まるで叫ぶように鳴瀬君が言った。あの人が、僕に頷いた。僕とあの人は、荒木君と鳴瀬君のお尻に近づく。アナルにちんこを押し当てる。もう一度、あの人の顔を見る。
「一気に奥まで」
そして、僕等は2匹のアナルに一気に根元まで突き入れた。
「んあっ」
「ひあぁ」
二匹が同時に声を上げる。そのままあの人が腰を動かす。僕もそれを真似る。荒木君が喘いでいる。その横で、鳴瀬君がもっと大きな声で喘ぐ。
「ああ、き、気持ち、いい」
荒木君が呟く。
「気持ちいいです!」
それを真似るように鳴瀬君も叫ぶ。あの人が鳴瀬君の尻に腰をパンパンと打ち付ける。僕も荒木君に腰を打ち付ける。気持ち良い。あの荒木君に入れてるんだ。あの荒木君を掘ってるんだ。あの、荒木君を、犯してるんだ!
夢中になって腰を打ち付け続ける。と、肩をトントンと叩かれた。あの人が僕を見ている。僕を見て、指をくるくると回す。その意味が分かる。僕とあの人は同時に荒木君と鳴瀬君からちんこを引き抜いた。そして、場所を入れ替わって、今度は僕が鳴瀬君に、あの人が荒木君に入れる。
「おぁぁ」
「あ・・・」
また二匹が呻く。あの人の僕等よりも大きいちんこが入っていたせいか、鳴瀬君のアナルは荒木君より少し緩い気がする。でも、その中は荒木君より熱い。喘ぎ声は荒木君より大きい。僕は僕等のクラスの学級委員を犯してる。そして、その学級委員は大きな声で喘いでいる。荒木君に入れたときと同じように興奮する。また腰を打ち付ける。あの人も荒木君に打ち付けている。二人の腰と二匹のMのお尻からの、パンパンという音が重なる。僕等はまた交代する。また腰を打ち付ける。荒木君が呻く。あの荒木君がよがる。
「気持ち、いい、よぉ」
声を出す。僕が荒木君の腰を掴んでいる手に、荒木君が手を這わせる。その手が僕の手を握る。それをあの人が見ている。鳴瀬君も顔をこっちに向けている。僕は二人に、いや、一人と一匹に見せつけるように腰を引き、そして打ち付ける。
「あぁぁ」
荒木君が頭をベッドに押し付け、背中を仰け反らせる。更に打ち付ける。もっと、もっと掘りたい。もっと、荒木君をよがらせたい。
また肩を叩かれる。交代だ。僕は少し残念に思いながら荒木君から引き抜く。それを鳴瀬君の広がっているアナルに突き入れる。初めっから腰を打ち付ける。もう、そこにあるのは穴でしかない。僕はその穴にちんこを突っ込んで腰を打ち付ける。横では荒木君があの人に犯されている。さっきと同じように頭をベッドに押し付けて、目を瞑っている。耐えているような表情。それでも先走りがシーツに染みになっている。僕の穴は、僕の動きに合わせて喘いでいる。もっと、もっとこいつを・・・
僕はその穴からちんこを一端引き抜いた。そしてまた、一気に根元まで突き刺す。また抜く。また奥まで突き入れる。それを何度も何度も繰り返す。
「うぅぐっ」
時々痛そうな声を上げる。その声を聞くと、僕はますます興奮した。
(今、やってるんだ)
なんだかそんな風に感じた。なにをやっているのかなんて関係ない。とにかく、今、僕はこの穴に対してやってるんだ。そして、体の奥から何かが押し寄せてくる。
「ああ、気持ち良い」
あの人が僕を見た。そして、顎で僕の股間の辺りを指し示した。そこを見てみる。すると、鳴瀬君のアナルがぷくっと膨らんでいた。
「あんな掘り方するから、腫れてしまってますよ」
あの人が笑いながら言った。
「もっともっとイジメてあげてください」
鳴瀬君が首を曲げて、僕を見た。その目に何かを感じた。何か、僕に懇願するかのようなものを。
僕はまた鳴瀬君の穴からちんこを引き抜き、奥まで突っ込むのを繰り返した。
「い、いぐっ」
鳴瀬君の喘ぎ声が、少しずつ苦痛混じりになっているように思う。鳴瀬君が僕を見る。目で訴える。その目を見ると、僕はもっとやりたくなる。学級委員をもっともっと犯したくなる。「助けて」とか、「もうやめて」と懇願されたくなる。
「い、いつっ」
鳴瀬君の穴はもう、さっき以上に腫れている。柔らかい熱さが僕のちんこを包んでいる。
「どうしたんですか、気持ち良くないんですか?」
横で荒木君を掘りながら、あの人が鳴瀬君に尋ねた。
「い、痛いです・・・助けて・・・下さい」
少し涙目になっていた。
「そんな目をしていると、博史君が更に興奮しますよ」
その通りだ。今日で会うのは二回目なのに、この人は僕のことを理解している。僕はもっと激しく、もっと早く穴に出し入れする。
「ああ、いきそう・・・」
「どっちの穴でいきたいですか?」
「荒木君の穴でいきたいです」
僕は躊躇なく答えた。あの人は荒木君からペニスを抜く。僕と入れ替わる。荒木君の穴は鳴瀬君のように腫れ上がってはいない。その穴に奥まで入れる。隣では、あの人が僕と同じように鳴瀬君の穴にペニスを突っ込み、引き抜き、そしてまた突っ込んでいる。
「ああ、荒木君」
僕は荒木君の奧に入る。そのまま腰を打ち付ける。
「荒木君の穴、最高だ」
他の穴は鳴瀬君しか知らない。でも、そんな言葉が自然と出てきた。このままいきたい。このまま、荒木君の中に、荒木君の奧に射精したい。
「いっていいですよ。一緒にいきましょう」
あの人が言った。そして、あの人も鳴瀬君の穴に腰を打ち付けている。
「ああ、荒木君、いく!!」
そして、僕は荒木君に腰を打ち付け、その奧で射精した。
「あぁ」
荒木君も声を上げた。僕等の隣では、あの人も僕等と同じように鳴瀬君の奧で射精していた。
 
      


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