で、土曜日。僕等は一緒に先生が住んでいたアパートに行ってみた。鍵はそのまま使えた。けど、部屋には何も残っていなかった。
「そりゃそうだよね。むしろ2ヶ月経ってるから、他の人が入っててもおかしくないくらいだ」
先生が言う。でも、見た目は小学生だ。
「まるでどっかの名探偵みたい」
そう言うと先生は怒る。でも、怒られたところで相手は小学生だ。全然怖くない。
「でさ、先生・・・」
何もない部屋で、僕は切り出した。
「セックス、出来るの?」
「それな」
先生がズボンに手を掛けた。そして、それを下ろした。
「ほれ」
それは小学生の男の子の、ペニスというよりもおちんちんだった。小さくて、毛も生えてない。
「まだ精通もしてないって。どうする?」
あの先生の太いペニス。あれと比べたら、大人と子供の違いどころじゃない。
「勃つの?」
「それは大丈夫」
僕は先生の前で四つん這いになって、それを咥えてみた。先生の匂いじゃなくて、ただのおしっこ臭さしか感じない。口の中で皮を剥こうとしても剥けない。仕方がないからそのまま舌や唇で刺激してみる。あんまり変化が感じられない。
「だめじゃん」
口を離してそう言った。が、それはピンと上を向いていた。
「え、これで勃ってるの?」
ほとんど大きさは変わっていない。それを握ってみた。いや、握ることすら出来ない。指で摘まむくらいの大きさしかない。
「はぁ」
先生が溜め息を吐いた。
「イくのはイけるの?」
「たぶんな」
「はぁ」
今度は僕が溜め息を吐く。
「やってみる?」
僕はそう言って、先生の前で裸になった。
「じゃあ」
先生は僕を四つん這いにさせる。そのお尻に先生も四つん這いになって顔を寄せた。お尻が先生の手で開かれる。
「久しぶりだ」
先生がそこに顔を埋めた。
「うわっ、くすぐったい」
僕の穴に先生の舌の先が触れた。
「我慢しろよ」
もう一度繰り返す。でも、なんだかいつもと違う。すっと舌が穴に触れるけど、それだけだ。今までみたいに穴の奥まで舐められているという感じじゃない。僕は振り向いて先生を見た。
「届かない」
先生がそう言って舌を出した。
「ええ?」
「この舌、短くて優斗君の穴の奥まで届かないんだよ」
「はあ?」
確かに、目の前にいる先生は、先生だけど10才の小っこい子供だ。
「じゃあ、まず指でしてみてよ」
指も大人に比べれば短いだろうけど、さすがに届かないということはないだろう。先生は、指を舐めて湿らせてから僕のアナルに押し当てた。
「入れるよ」
「うん」
少し興奮してきた。先生の指が入ってくる。
「3本入れるよ」
(いきなりかよ)
そうは思ったけど、やっぱり子供の指だ。そんなに拡がってる感じがしない。
「親指入れるぞ」
これが先生の手だったら親指は痛い筈だ。でも、どうやらすんなり入ったらしい。
「もっと奥に入れて」
入口だけじゃなくてもっと奥に先生を感じたかった。
「奥まで入れてるんだけど」
先生が少し小さな声で言った。
「まじ?」
「うん、ごめん、まじ」
指を動かす。少し気持ち良くなる。僕のペニスが勃起する。
「勃ったな」
「うん」
「じゃ、入れてみようか」
指が抜かれる。先生が僕のお尻ににじり寄る。そして、腰が押し付けられた。
穴に熱いものを感じる。それが押し付けられる。
「あ、入った」
入口がこじ開けられ、入ってくるのを感じる。でも、そこまでだった。
「これが限界」
先生が腰をお尻に押し付けている。先生のペニスは僕の穴のほんの入口までしか届かない。
「動ける?」
「無理。抜ける」
なんというか・・・絶望感のようなもの。僕等二人は裸のまま座り込んだ。二人ともペニスは、いや、僕のペニスと先生のおちんちんは固くなったままだ。
「ごめんな」
「先生のせいじゃないし」
そう言いながら、でも心の中では先生が死んでさえいなければ、なんて考えた。そんな自分が嫌になる。
「口で」
僕は先生の前で仰向けになる。先生が僕の上に覆い被さる。でも、全然重くない。先生が僕のペニスを咥える。僕も先生のおちんちんを咥えようとした。でも、それは僕の首よりもっと下だ。届かない。シックスナインも出来なかった。
「先生、僕の上に座って」
先生は僕が何をしたいのか理解してくれる。僕の顔の上に座る。僕は先生のアナルを舐める。じっくりと、そして舌をすぼめてその中まで舐める。
「気持ちいいよ」
先生が言う。僕は右手で自分のペニスを、左手で先生のおちんちんを扱く。
「ああ、先生・・・」
そして、先生のアナルを舐めながら僕は射精した。先生は射精しなかった。いや、まだ射精出来なかった。
先生が僕の精液を全部舐めてくれた。
「ごめんな、こんな身体で」
僕は寂しい気持ちになる。先生と愛し合うことが出来ないのが凄く残念だ。でも、先生が悪いわけじゃない。それに、僕が先生を好きだったのは、セックスだけがその理由じゃなかった筈だ。
「ねぇ、先生」
「ん?」
僕等はいつものセックスが終わった時のように、二人全裸のまま寝そべりながら話をする。
「先生がまた僕に入れられるようになるまで、僕、待つから」
先生は今10才。今の僕くらいの歳になったら、きっと入れられるようにはなるだろう。あの太いペニスみたいになるかどうかは分からないけど、でも、きっと先生は僕を愛してくれるし僕も先生を愛してるんだから、そういうことが出来るようになったらそれだけで幸せな気持ちになれる筈だ。
「何年後かな」
「きっと、すぐだよ。それまで、僕、待つから」
「ごめんな・・・ほんと、俺」
僕はそんな先生を抱き締めた。
「先生は悪くないんだから」
先生が沈んだ顔をしている。
「それに・・・セックスだけじゃないから。先生が好きな理由」
正直に言えば、じゃ、どういう所が好きなのかって聞かれたら答えに困る。それはこれっていう特定のことじゃなくて、先生の全てが好きだから、ということだ。
「だから・・・」
僕は身体を起こして先生の前に正座した。先生も身体を起こす。
「小鎗亮太君、僕と付き合って下さい」
僕は頭を下げた。
顔を上げると、小鎗亮太君が僕に抱き付いてきた。
「もちろん」
そして、僕にキスをする。
「じゃ、これからは先生じゃなくて、亮太君かな」
「それでもいいよ。俺は・・・いや、僕は」
そして、僕は先生のことは一旦リセットすることにした。僕はこれからは先生じゃなくて小鎗亮太君と付き合うんだ。でも中身は先生だけど。
僕のことをいろいろと知っている小鎗亮太君。いつか、そのいろいろが出来るようになることを楽しみにして、僕等はこれから日々を重ねていくことにした。いつかあの時のようになることを夢見て。
小鎗亮太君と付き合うために、まず先生がしたこと、それはかつて先生と僕の両親がそうだったみたいに、親公認の間柄になることだった。
「たまたまなのかもしれないけど、この小鎗亮太はお前に似てるんだよ」
先生が話した。さすがにもう先生が住んでいたアパートには入れない。僕等は近くの公園で会うようにしていた。今の僕等はセックスはしない関係なんだから。
「この子の親は、中学受験をさせようとしているんだ」
なるほどな、と思った。亮太君は一見真面目そうに見える。中身は先生だけど。そして、その先生は僕の中学受験を成功に導いてくれた人だ。そんな人にとって中学受験くらい、どってことはないだろう。
「だから、お前の学校を受けることにした。つまり、お前は俺の先輩ってことになる」
「それで?」
それがどうして親公認の付き合いに持って行くきっかけになるのかよく分からない。
「だからさ、まずはお前と知り合って、そしてこいつの志望校に通ってるって分かって、そして結構良い成績の奴なんだって分かれば、親はお前と仲良くなるのを悪くは思わないだろ?」
そういうストーリーということだ。
「中高一貫だろ? だから、俺は今度の4月で小5になるから、それから2年後には中学に入ることになる。その頃、お前は高等部だ。ずっと先輩後輩の関係でいられるってわけだから、お前といい関係でいることは、たぶん、悪い話じゃないって思う筈だよ」
だから、僕はこれから亮太君と知り合う事になる。
「で、そのきっかけだけど、俺は塾に自転車で通ってる。だからさ・・・」
そしてその日、僕は夜、塾の帰り道を少しゆっくりと歩いていた。その場所に亮太君が佇んでいる。
「どうしたの?」
僕は手はず通り声を掛けた。
「チェーンが外れちゃって」
泣きそうな声・・・らしい、少しわざとらしい声・・・で亮太君が言った。
「直らないんだよ」
「ちょっと見せて」
僕等の周りを何人か通り過ぎていく。僕は手をわざと油まみれにして、その手を服で拭ったりしながら、チェーンを直す。
「ほら、これで大丈夫」
「うわぁ、ありがと、お兄ちゃん」
(うわっキモッ)
先生にお兄ちゃんなんて言われて鳥肌が立った。
「うわ、手、真っ黒だね」
そりゃそうだ。わざとそうなるようにしたんだから。
「ウチで洗ってってよ」
そして、自転車を押しながら歩く亮太君の横を、僕は亮太君の家に向かって歩いた。
もちろん、亮太君の家では歓迎された。一人息子の帰りが遅いのを少し心配していた亮太君の両親から、僕は自転車を直したことを感謝された。それも亮太君が少し大げさに説明したから余計に、だ。暗い道で帰れなくて泣きそうになっただとか心細かっただとか。
そして、夕食までご馳走になってしまった。亮太君は上手く話を導いて、僕が亮太君が目指す学校に通っていることを聞き出す。彼の両親が食い付く。成績が学校で片手に入るくらいだとか、後はトントン拍子。
「これからも、この子をよろしくお願いします」
帰るときにはそんなことをお願いされるまでになっていた。
「また遊びに来て!」
亮太君が明るく言う。僕は頷く。これで第一段階は終了だ。次は僕の親の攻略だ。たぶん、こっちは問題ない。すぐに親には亮太君と知り合って、自転車直して親に感謝されたことは伝えた。そして、亮太君を家に呼ぶ。親に引き合わせる。なんといっても、中身はかつて家族同然だった先生だ。すぐに親の懐に入り込む。
「いい子ね」
すぐに母親からそんな評価が得られた。さっすが、元、先生だ。いや、今も先生か。
そして、すぐに僕等の友達関係は親公認、いや親推奨となった。
主に遊ぶのは僕の家で、だ。名目としては、亮太君が僕の家に来て、僕が勉強を教える、ということになっている。でも、先生に僕から教える事なんて何もない。むしろ、これまでのように僕が先生から教えてもらう。中学生が小学生に勉強を教わるってわけだ。でも、実際それで僕の成績も良くなった。当たり前だ。僕の家庭教師だった人なんだから。
親には『亮太君に教えるために、僕自身がもう一度復習したりするから』僕の成績も良くなってるって伝えている。亮太君は僕に教わることで(ということになっている)成績が上がり、僕は亮太君に教えることで(ということになっている)成績が上がる。そりゃ、親も喜ぶってもんだ。
でも、実際はそういうことじゃないし、そしてもちろん勉強だけしてるんじゃない。アナルセックスはまだ無理だけど・・・・・
ベッドの上で横になっている僕の上に亮太君が覆い被さっている。そして、僕のペニスをその口で咥えている。僕等は二人とも全裸だ。僕は亮太君のお尻を撫で回す。時に亮太君は身体を起こして僕の顔の上に座る。僕は舌を伸ばして亮太君のアナルを舐める。すべすべの肌。股間にはまだ毛は生えていない。一方、僕には毛が生えている。亮太君がその毛を撫でる。
「お前のここもすっかり成長したなぁ」
先生が僕の股間の毛を撫で、ペニスの皮を剥き下ろしながら言う。
「亮太君のここは相変わらずだけどね」
そこを口で咥える。舌で刺激を加え、頭を動かすとぴょこんと勃起する。その上に何度も座ってみた。でも、まだ先がアナルの入口にしか届かない。これが奥まで入るのはまだまだ先の話だ。そんな亮太君が僕のアナルを舐める。こっちは少し穴に舌を入れられるようになってきた。指を舐めて、その指を僕のアナルに入れる。2本は全然平気。3本で少し『ああ、入れられてる』って感じになる。そこに親指をもぐり込ませてくると『拡げられてる』感じがする。そのまま手を押し付けてくる。
「このままフィスト貫通するかもな」
亮太君が言う。小学生の小さい手ならそれも出来るかもしれない、なんて試してみたこともある。でもさすがに手は無理だった。
「じゃ、これで」
亮太君が僕の机の引き出しを開けて、奥から隠してあるディルドを取り出す。それにローションを塗って、僕のアナルに突き刺した。
「ああ」
いくつか試したディルドの中で、先生に入れられた時に一番近い感じのするディルドだ。目を閉じて、亮太君じゃなくて先生に入れられているのを想像する。
「ほら、これが欲しかったんだろ?」
先生が言う。でも、声は亮太君の声だ。
「お前のケツマンコは指じゃ満足しないもんな」
まだ声変わりもしていない声でそう言われる。
「ほら、どうして欲しいのか言ってみなよ」
アナルに浅くディルドを入れて、もう片方の手で僕のペニスを握る。
「奥まで・・・欲しいです」
僕が答える。
「なにが欲しいんだ?」
高い子供の声が尋ねる。
「先生の・・・先生のペニス欲しいです」
「どこに欲しいんだ?」
「僕のアナルの奥まで入れて欲しいです」
「ふん、淫乱なガキだな」
そんなことを年下の、小学生のガキに言われる。そして、ディルドを奥まで入れられる。
「ああ、先生」
もう一方の手で僕を扱く。ディルドも動かされる。
「気持ちいいです、先生」
目を開く。と、そこに先生はいない。真面目そうな小学生が、少し笑みを浮かべながら僕を見下ろし、僕を扱いている。
「亮太、イかせて」
亮太が僕を扱く手が早くなる。アナルのディルドはゆっくりと、それでも僕の一番奥まで入ってくる。僕はお尻に手を伸ばして、亮太からディルドを奪ってそれを早く出し入れする。亮太が僕を扱きながらキスしてくる。
「ああ、亮太」
僕はそんな亮太の頭を抱き締める。
「ああ、イ、イく!」
そして、僕は射精する。抱き締めた腕にもそれは飛び散る。亮太の頭や背中まで飛んでいる。亮太が僕のお腹の精液を舐めてくれる。その後は僕が亮太の背中を舐める。すると、亮太はすごくくすぐったがる。
「この感覚は直らないなぁ」
先生だったらくすぐったがらない。でも、亮太はそれをくすぐったいと言う。それは、例えばお腹を撫でたりしたときも同じだ。
「たぶん、まだ気持ちいい、と認識出来ないんだろうな、この身体」
それが先生の意見だ。そんなくすぐったがってる亮太を押さえ付け、その身体を舐めまわす。まだ全然感じない乳首や脇の下も舐める。全身を仰け反らせながらくすぐったがっている。足を持ち上げてアナルを舐めて、玉を舐めて、足の指を舐めて、そして小さいおちんちんを咥える。亮太君はこないだ11才になった。でも、まだ精通には少し早いらしい。ネットで調べてみると12,3才くらいが普通みたいだ。
「でも、先生なら早いんじゃない?」
今はイく感覚はあるけど、まだ精液は出ない。おちんちんはびくびくするけどそれだけだった。早く精通してほしい。早く先生の精液を飲みたい。いや、亮太君の精液だ。
「俺も早く優斗のケツマンコに種付けしたいんだけどな」
そして、
「はぁ」
二人で溜め息を吐く。これが今の僕等のセックスだ。
そんな関係を保ちながら、時間は過ぎていった。
よくこんな関係が続けられていると思う。僕は先生に毎日でも入れられたかった。先生だって同じだ。二人とも、性欲で出来てるのかと思うくらいにセックスをしたがっていた。まぁ、実際はもう少し節操はあったとは思うけど、でもやりたいという気持ちに変わりはなかった。そんな僕が、先生に入れてもらえない関係をずっと続けることが出来ている。少し不思議な気持ちだった。もちろん、何にもしてないわけじゃない。実際にはフェラはしているし、お互いのペニスを扱いたりもしている。出来ないのはアナルセックスだ。そして、それはまだしばらくは出来そうにない。いや、いつからか出来ないというよりしないようになった。まだ亮太君は小学生だし、なんていうような理性的な理由じゃない。今しても、あの時みたいな気持ち良さは感じられないと思うから。そして、何より一度先生が死んで、その時に僕は先生の大切さを身に染みて感じた。つまり、セックスだけじゃないって事に気が付いたんだ。だから、僕等はこんな関係でもずっと一緒にいられる。これからもそうだ。ずっと、僕等は一緒にいるんだ。
そしてその年のクリスマス、お母さんが僕に尋ねた。
「クリスマス、どうする?」
それは、クリスマスにパーティをするかどうかとか、友達を呼ぶかどうかとかそういうことじゃない。クリスマス、つまり先生の命日にお墓参りにいくかどうか、ということだ。あれから1年。僕はすっかり普通に戻った。親の目から見たらそう見えるだろう。でも・・・
「行かない」
僕は小さな声で言った。
「分かった。私達二人で行ってくるからお留守番よろしくね」
お母さんはそれだけ言って、それ以降、その日まで何も言わなかった。
もちろん、僕はもう先生の命日だからって落ち込んだりしない。べつにお墓参りだって行ける。先生はそこにはいないって知っているから。先生は小鎗亮太君の中で、僕のすぐ近くにずっといてくれているのを知っていたからだ。でも、それを親に言ったところで分かってくれる筈はない。むしろ、頭がおかしくなったって思われるかもしれない。余計な心配を掛けるのなら、まだお墓参りには行けないんだと思っておいてもらう方が良い。
先生の実家は、そうそう簡単に行ってこれる距離ではない。新幹線で行って、乗り換えて、ぎりぎり日帰り出来るかどうかって所だ。だから、親はその日には帰ってこない。一泊して、翌日に帰ってくる。
「大丈夫だよ」
僕は言った。それでも少し心配そうに、僕を置いて両親は先生のお墓参りに出掛けていった。
「お前も行けば良かったのに」
僕の部屋のベッドの上にちょこんと座っている亮太君が言った。
「別に俺がいなくても、お前が一緒に行けば、お前のご両親ももう大丈夫だって安心するだろうに」
それはきっとそうなんだろうな、とは思う。
「でも、先生と一緒にいたいから」
だから、クリスマス、つまり先生の命日は僕は家で亮太君と二人だけで過ごすことにした。もちろん、セックスするためだ。でも、まだ亮太君は11才、精通もしていない。毛も生えてない。なのにおちんちんはすでに剥けていた。僕がずっとフェラチオし続けていたからかもしれない。毛が生えてないのに剥けていて、でも精通していない。恐らく、珍しいんじゃないかと思う。そんな亮太君と出来ることは限られている。僕は亮太君の指でアナルを責めてもらう。中身は先生だからそれなりに責め所は分かっている。でもやっぱり指は指でしかない。本当は先生の太いペニスを入れられたいとは思うけど、そんなことを言っても亮太君を困らせるだけなので決して言わない。言わなくても先生も分かってるし。
そしてさらに1年が経った。2回目の先生の命日。その日も僕は、僕の家で亮太と二人だけで過ごしていた。亮太はすでに12才。小学6年だ。僕等は来年の亮太の中学受験に向けて、いろいろと準備している・・・ことになっている。でも、そっちの心配はほとんどない。だって亮太の中には先生がいる。先生なら、中学受験なんて楽勝だろう。
だから、じゃないけど、僕と亮太は会う度にセックスを重ねていた。もちろん、亮太には入れられていない。入れられたいという気持ちは日ごとに大きくなってはいたけど、でも、亮太に指でアナルを責められることでその気持ちをごまかしていた。亮太に指を入れられながら自分で扱く。亮太が口でしてくれる。その口の中に出す。亮太はそれを飲み込む。そして、僕を見た。
「ごめんな」
亮太が言った。僕は何も言わなかった。何も言わなくてもお互い分かっている。仕方のないことだ。僕は無言のまま、亮太を抱き締めた。亮太も僕を抱き締めてくれる。身体をずらして亮太の胸に頬を押し付ける。そんな僕の頭を抱えるように亮太が腕を回す。
「安心する」
亮太の鼓動を聞きながら言った。そのまま時間が過ぎる。やがて、僕は身体を起こして亮太のおちんちんを口に含んだ。
いつものことだった。でも、その時はいつもとは違っていた。
「あっ」
亮太が急に喘いだ。同時に、僕の口の中に、青臭い、というより生臭いどろっとしたものを感じた。
「うっ」
亮太の身体がまるで痙攣しているかのようにビクビクと震えた。亮太が僕の頭を押さえ付ける。口の中のものを飲み込む。またそれが口の中に広がる。亮太は喘ぎ続けていた。身体が震えるのに合わせるように、亮太の腰が跳ね上がる。その度に亮太のおちんちんが僕に押し付けられ、僕の口の中で暴れる。どろっとした、いや、もっともっと濃い感じだ。匂いもきつい。でも、それは・・・
それがどれ位続いたのか。そんなに長い時間じゃないとは思う。亮太は、ついに、僕の口の中で精通を迎えたんだ。僕は亮太の初めてを飲む事が出来た。なんだか嬉しい。凄く濃くて、生臭さすら感じる程濃くて、今まで飲んだ精液の中で一番飲みにくかったけど、でも、僕はそれを一滴も漏らさずに飲み込んだ。
「はぁ、はぁ」
亮太が肩で息をしている。
「こんなに・・・感じるもんだったか?」
初めての射精に先生が戸惑っている。
「そんなに気持ち良かったの?」
「気持ちいいというか・・・意識持ってかれる感じだった」
目が少し虚ろだ。息もまだ荒い。
「でも、ついに・・・」
先生が僕に笑顔を向けた。
「うん、ついに」
僕は亮太に抱き付いてキスをした。嬉しかった。やっと、僕等はここまで来たんだ。先生が亡くなってからちょうど2年経ったその日、亮太はついに精通した。
そして、僕等の新しい関係が始まろうとしていた。 |