孝典復活
〜妄想海市&むぅ大陸相互リンク記念〜

第二話 夢の始まり


孝典は違和感を感じながらも普通の生活に戻っていった。男たちに取り上げられたはずの生徒手帳も鞄に入っていた。(あれは・・・夢だったんだ。)そうじゃない、と感じながらも、孝典の理性はそう結論付けていた。

孝典にとって、前と変わらない生活が続いていた。そんなある日・・・

学校の帰り、一人で歩いていた。ふと、妙な視線を感じた。視線を感じる方に目をやると・・・
一人の男が立っていた。男はじっと孝典を見つめていた。一瞬、孝典にあの時の男たち、自分を犯し、殺したはずの男たちの記憶がよみがえった。全身に鳥肌がたった。
(逃げよう)そう思った。しかし・・・改めて見てみると、知らない男だった。男は別になにもしなかった。ただ、立って孝典を見つめるだけだった。
(僕を見てる? 気のせい? ただ、こっちを見てるだけなのに・・・)孝典は、自分の臆病さをすこし恥ずかしく思いながら、それでも男を気にしつつ、逃げるようにその場を去った。

それはその夜に始まった。

孝典は夢を見ていた。
夢の中で、孝典はオナニーをしていた。いつものやり方で、ペニスをしごく。しかし、いつもと違うのは・・・カメラが孝典をじっと見つめている。孝典の動きにあわせて、シャッターが降りる。「パシャ」その音が、孝典には大きく聞こえる。
(撮られてるんだ。ぼくはこんな恥ずかしいところを写真に撮られてるんだ。)
いつの間にか、カメラが2台に増えていた。カメラは、執拗に孝典のペニスを狙う。
「パシャ・・・パシャ・・・」
いつの間にか、もっと撮られたいと思っている自分に気がついた。孝典の手が早くなる。
「はぁ、はぁ、あぁ、は・・・」
孝典は何十台ものカメラに囲まれ、オナニーをしていた。大量の精液が孝典のペニスから噴出した瞬間、一斉にそれらのカメラのシャッターが切られた。孝典はシャッター音の中で、何回も何回も放出した。

股間の気持ちの悪さで孝典は目を覚ました。下着の中がぬるぬるしていた。
(夢精・・・しちゃった?)あの夢の内容ははっきりと覚えていた。初めて見る夢。あの強烈な快感・・・それを思い出しただけで、孝典のペニスは勃起した。そのペニスをつかみ、刺激を与える。(見られたい)切実にそう思った。

孝典は、ペニスをしごく手を止めると、下着を脱いだ。とりあえずタオルで下半身をふき、新しい下着に着替えた。精液にまみれた下着を丸めると、それを持ってそっと家から抜け出した。

駅前の地下道は、真夜中でも照明がついていて明るかった。そんな地下道の入り口の陰に孝典は立っていた。パジャマのズボンと履き替えたばかりの下着は膝のところまで下ろされていた。勃起したペニスをつかみ、しごいていた。先ほどからもう10分以上もそうしていた。その間、地下道は誰も通らなかった。孝典は足をあげてズボンとパンツを完全に脱ぎ去ると、そのまま地下道に入っていった。真夜中でも明るい地下道の中で、孝典はペニスを勃起させ、しごいていた。果てるまで、誰も通らない真夜中の地下道でしごき続けた。

「んっ」小さな声とともに、孝典の精液が地下道の壁にシミを作った。
<孝典復活 第二話「夢の始まり」完>

        


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