孝典復活
〜妄想海市&むぅ大陸相互リンク記念〜

第三話 夢の続き


孝典にとって、夜の徘徊が当たり前になっていた。地下道、電話ボックス、コンビニの駐車場・・・真夜中でも明るいところを探し、人がこないことを確かめ、オナニーする。それが日課になっていた。それをした日は、なにも夢を見なかった。しかし、それをしない日には、必ずあの夢を見た。

初めは、絶対に人の来ないようなところを選んでいた。しかし、少しずつ、孝典は大胆になっていった。真夜中でも人通りのある道の脇道をほんの1mほど入ったところでやってみたり、あるいはコンビニの前のベンチに座ってやってみたりもした。(人に見られたい)その欲望はどんどん膨らんでいった。

ある日、孝典は公園のトイレでオナニーしていた。その日は、服を全部脱ぎ、全裸になってしごいていた。夢中になってしごいているその時、男がトイレに入ってきた。一瞬目があった。人に見られたい、とは思っていても、本当に見られることになるとは思っていなかった。あわてて服を抱えてトイレから逃げ出した。
次の日は、さすがに出かける気にはならなかった。

その夜、孝典は夢を見た。

夢の中で、孝典は視線を感じながらオナニーをしていた。誰かがいる、誰かが僕のオナニーを見ている・・・僕はオナニーをしなくちゃいけない。僕はこの人に見られながらいかなくちゃならない・・・

いつの間にか、孝典の手足は縛られ、誰かの手が孝典のペニスをしごいていた。その手は孝典のペニスの包皮を剥き、亀頭に刺激を与えた。
「はぁ・・・」夢の中の快感に声を上げる孝典。その手の中で、孝典は何回も射精した。自分の意志とは関係なく、精液が搾り取られていく、そんな感覚が、孝典の体を支配していた。

(まただ・・・)半ば予想していたが、再び夢精していた。

孝典は、また家を抜け出した。あの男に見られた公園のトイレに向かった。
そのトイレには、2人の男がいた。3つ並んだ小便器の両端に一人ずつ立っていた。怪しげな雰囲気だった。2人とも、お互いをちらちら見ていた。孝典は、唯一空いている、真ん中の小便器に向かった。男たちが自分を見ていた。彼らの視線の中で、孝典はそれを始めた。パジャマのズボンとパンツを膝まで下ろし、下半身を露出する。ペニスは勃起していた。そのまま、男たちの視線を感じながら、ペニスをしごく。左側の男が、遠慮がちに孝典のおしりをさわる。すこしずつ大胆に。やがて、アナルに指を這わせ始めた。孝典は拒否しない。もう一人の男が、孝典のペニスに手を伸ばす。孝典は自分の手を止め、男に任せる。孝典は2人の男にもてあそばれることを望んだ。男のペニスを握る。男がお尻をなで回し、アナルをさわる。孝典のペニスをしごく。玉をもてあそぶ・・・

やがて、孝典は男の手の中で射精した。男たちも、自ら放出した。言葉は一切交わさなかった。

孝典は、それ以降、夜毎にその男たちにもてあそばれた。無言で孝典をむさぼる男たち。ペニスをしごかれ、アナルに指を入れられた。

そして、また夢を見た。

その夢で、孝典は公園の男たちに縛られ、アナルを犯されていた。何度も何度も、代わる代わる・・・
孝典の口には男たちのペニスが挿入されていた。前と後ろ・・・そして・・・男たちの数は増えていく。孝典のアナルに突き刺さる肉棒はどんどん巨大になっていく・・・

目が覚めた。今回は夢精はしていなかった。しかし、アナルにあの病院で感じたひりひりするような痛みがあるような気がした。そして、その奥でなにかが熱をもっているような気がした。
(入れられたい・・・)孝典は家を抜け出した。

「入れて・・・」それが、今まで何回も自分をもてあそんだ男に対し、初めて話した言葉だった。男の一人が無言で孝典の後ろに回った。孝典のしりを両手で開き、アナルをなめ始めた。初めての感触に、孝典は思わず声を上げた。指が入ってくる。そして・・・男のペニスが孝典のアナルにあてがわれた。

男の挿入は、初めてアナルセックスを経験するものにとっては非常に乱暴なやり方だった。しかし、孝典のアナルはあっけなくその進入を許した。それどころか、その行為は孝典の理性を吹き飛ばすほどの快感をもたらした。
「はぁぁ・・・」孝典は思わず声を上げた。もう、なにも考えられなかった。ただ、犯されたい、そう思った。孝典の口から、涎が流れ落ちた。
「もっと・・・もっと・・・」自分でもなにを言っているのかわからなかった。快感だけが彼を支配していた。

トイレの入り口で、その光景を見守る男がいたことなど、理性の吹き飛んだ孝典は全く気付かなかった。
<孝典復活 第3話「夢の続き」完>

        


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