ジャニ系もどきは、ステージの一番前、観客のすぐ近くで、自分の穴を晒した。観客には、ジャニ系もどきの大きく広がった穴が丸見えだったろう。僕はそれをうらやましく感じた。
「負けた奴は罰ゲームだよな」
そして、ジャニ系もどきはステージ横にいる男の方に行き、何か話をしていた。男が立ち上がる。ステージの脇の何か機械みたいなのを操作する。さっき縛られたときもあそこでなにかしていたっけ・・・僕はステージの真ん中で横たわったまま、それをぼんやりと見ていた。僕のお腹の上には精液が飛び散ったままだった。さっき、腕よりも太いディルドが貫通したとき、その瞬間、僕は射精していた。そう、あの時・・・なにかを感じた。イモ系の穴に入っていたあのディルド、大人の腕よりも太いあのディルドが僕の穴に入ったんだ。僕はあれで犯されたんだ。僕は・・・腕が入るようになったんだろうか。
試してみたい、と思った。今なら、あの指導官の太い腕も受け入れられると思った。あの腕・・・きっと、ジャニ系もどきも犯されたあの腕・・・
そう考えながら、僕は自分の穴を触っていた。まだ広がったままの穴は、ローションでぬるぬるしている。その穴に指を3本入れてみた。なんの抵抗もなく、指の付け根まで楽に入る。小指も入れて4本、ぐっと押し込んでみる。親指以外の手のひらが入る。指を曲げてみる。なにか・・・そう、ゼリーに手を突っ込んだらこんな感じなんじゃないかな、そんな気がした。そのまま手を動かしてみる。一回抜いて、今度は親指を人差し指に添えるようにして、入れてみる。手のひらの一番幅が広いところの少し手前までは入っているような気がした。さらに力を込める。いけそうな気がする。でも、それ以上、うまく入れられない。
(入れられたい)
何度か試してみた。入りそうなのに・・・自分じゃ無理なのかもしれない。人間の体ってそんな風には動かないのかもしれない。僕は周りを見回してみた。ステージの上、あの台のところにジャニ系もどきが、そしてステージの両脇に男が一人ずつ立っている。僕はその内の一人のほうに四つん這いで少し近づいた。そして、その人に声をかけようとしたときだった。
「来い」
ジャニ系もどきの声がした。ステージの真ん中に戻って、そこで僕を見ていた。僕はジャニ系もどきの顔を見た。まっすぐに僕を見ていた。もう一度、ステージの端に立つ人の方を見てみる。その人の表情はわからなかった。僕は立ち上がって、ジャニ系もどきが待っているステージの中央に向かった。
僕がステージの真ん中に立つと、僕が見ていたのと反対側にいた男が近づいてきた。その男がまた僕をロープで縛り始める。両手を背中で縛ると、次に足首のところになにかタオルのような物をあてて、その上から縛る。ロープがふくらはぎから足首にかけて食い込んでくる。男がぐっと縄を引き締める。
「あっ」
その強く拘束される感じは、すでに僕にとっては快感と同じだった。
「寝ろ」
僕はジャニ系もどきに命じられるままにステージに横になった。男が僕の足を縛っているロープに、さらにロープを巻き付ける。そして、上を見上げながらリモコンのような機械を操作する。僕もその視線の先を見てみる。ステージの上、ちょうど幕のレールのようなところを、何かがこっちに動いてきていた。それが僕のすぐ近くで止まる。男がリモコンの別のボタンを押す。すると、そこから何かが降りてきた。男の頭の高さくらいまで降りた時に、それがさっき鞭打ちされたときに僕を吊り下げていたフックだと気が付いた。フックはステージの床まで降りてきて、ごとっと音を立てる。フックを吊り下げているワイヤーが弛んで、ステージの上で蛇のようにとぐろを巻いた。男がリモコンから手を離した。リモコンは上からコードでぶら下がっていた。フックを手に取って、それを僕の足のロープに取り付ける。そして、リモコンを手に取って、また上を見上げながら天井にあるフックの根本の部分の位置をちょうどステージの中央に来るように調整した。少し、ワイヤーが巻き上げられる。ステージの床のとぐろが小さくなって、単なるワイヤーのたるみになった時に、男はボタンから手を離した。そして、ジャニ系もどきの方を見た。
「上げて下さい」
ジャニ系もどきがそう言うと。男がリモコンのボタンを押す。ワイヤーが巻き取られ、僕の足に取り付けられたフックを引っ張る。少し僕の体がステージの上で引きずられ、そして足が引き上げられた。
「くっ」
太股とふくらはぎのロープに僕の体重がかかる。ロープがさらに僕の体に食い込む。そのまま、僕は足を上にして天井に引き上げられる。やがて、僕はステージの中央で逆さ吊りにされた。
ゆっくりと僕の体が回っていた。観客席が左から正面に移動する。そのまま、右の方に。僕の体は観客席に背中を向ける位置で止まった。小さな音がするのと同時に、僕の体が右の方に回転した。その途中、ステージの端の方であのリモコンみたいな物を操作している男の人が見えた。そして、観客席が少し左に見える位置で止まる。その後、少しずつ、ゆっくりと僕の体が回っていき、やがて僕は観客席を正面に見る位置で止まった。強い光が当たっている。頭に血が昇る。そのせいか、心臓の鼓動の音が大きく感じる。
観客のシルエットだけが見える。10人・・・いや、20人くらい座ってるんだろうか。そのうち半分くらいはステージの真ん中に近い席のところに座っている。ほとんどが隣と席をいくつか空けて座っていた。隣同士で座っているのはほんのちょっとだ。そして、それ以外の人は、ステージ真ん中から少し離れたところにぽつぽつと座っていた。
(この中に若頭とか久夫さん達もいるのかな)
観客の目の前で、全裸で吊り下げられながら、僕は思った。
(見てくれてるのかな・・・)
そのシルエットの中から探してみる。でも、分からなかった。
次の瞬間、背中を切り裂かれるような痛みを感じた。
「いぃぃぃっ」
僕は体を揺らした。ロープがさらに食い込む。視界の隅に、鞭を持ったジャニ系もどきが見えた。ジャニ系もどきは鞭を持った右手を振り上げていた。
(来る!)
そう思ったのとほぼ同時に痛みが来た。
「あぁうう」
体を折り曲げて痛みをこらえようとした。でも、吊り下げられているからそれも出来ない。せいぜい上半身を少し曲げるくらいだ。僕の体がゆらゆら揺れている。そんな僕をめがけてまた鞭が飛んできた。逃げることも、体をかばうこともできない。僕はそれを受けるしかなかった。
5回くらい鞭打たれると、ジャニ系もどきが僕に近寄ってきた。鞭の柄の部分で僕の頬を突く。
「気持ちいいんだろ、この変態が」
そして、頬を突いていた柄を上の方に動かす。
「うっ」
鞭の柄が僕の股間を刺激した。僕の竿は勃起していた。逆さ吊りにされて勃起している、ジャニ系もどきから見れば斜め下向きに堅くなっている僕の竿を、鞭の柄で持ち上げる。
「やっぱりお前が一番変態だよな」
そして、鞭の柄の部分を僕の両足の間に振り下ろす。
「ぐっ」
玉に痛みが走る。それが何回も続く。そして、ジャニ系もどきが左手で僕の玉を握った。
「ぐあぁぁ」
そのまま、ジャニ系もどきは手に力を込める。痛みから、ジャニ系もどきの左手から逃げるために、僕は体を揺らした。でも、そんなことは何の役にも立たない。
「痛いか?」
左手で僕の玉を握ったまま、ジャニ系もどきが少ししゃがんで僕の顔に自分の顔を近づけた。僕は首を上下に振る。
「そうか・・・涙目だもんな」
ジャニ系もどきが言うとおり、僕は泣きそうになっていた。
ふっと玉の痛みが消えた。ジャニ系もどきが握っていた手を離した。そして、ステージの隅の台に向かう。そして、台の上に戻されていた太股くらいありそうなディルドを手に取った。しばらくそれを両手で抱えていたけど、やがてそれを台に戻して、もう少し細い、それでも直径が10センチくらいあるディルドを持ってステージ中央に戻ってきた。
逆さ吊りのまま、それを突っ込まれるんだと思った。でも、ジャニ系もどきはそれを両手で持ち、僕の股間の前で頭の上に振り上げた。
どん、という衝撃と痛み・・・例えようがなかった。ジャニ系もどきは僕の玉をめがけてディルドを振り下ろした。ゴムみたいな少し柔らかいディルドが僕の玉を直撃した。息が出来なかった。ジャニ系もどきはすぐにまたディルドを振り上げて、それを僕の玉に振り下ろした。
体の奥の方で、何かがぎゅっとなった。息が出来ないような痛み、僕の目に涙がにじんだ。そして、それはジャニ系もどきが疲れるまで、何回も続いた。
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